USER'S GUIDE 1676 1 本機をお使いになる前に 本機は内蔵された圧力センターから気圧と高度を、また温度センサーから温度(気温)を計測しますので、登山や ハイキングなどに使用すると大変便利です。 ■本機の使用例〈登山を例にすると〉 !.登山前 気圧の変化から今後のお天 気の傾向がわかります。 気圧傾向表示 温度 モードマーク 気圧 〈時刻モード〉 (気圧・温度表示) @.登山を始めてから 高度の変化を見てどのくらい登ったかがわか ります。また、登山中の温度を計測すること ができます。 #.登山後、家に戻ってから 登山中にメモリーした高度(また は気温)を見直し、次回の登山計 画などを立てることができます。 計測月日 高度グラフ表示 温度 〈高度・温度計測モード〉 高度 温度 モードマーク 高度 計測時刻 〈高度・温度リコールモード〉 1
USER'S GUIDE 1676 2 ●操作がわからなくなったときには… 操作のしくみと表示の見方 Dボタンを1∼2秒間押します →どの表示のときでも、直接時刻モードのカレンダー表示に戻ります。 Dボタンを押すごとに確認音が鳴り、以下の順で表示が切り替わります。 ※表示内容や使い方について詳しくは各機能の項目をご覧ください。 高度・温度計測モード 時 刻 モ ー ド 〈カレンダー表示〉 (曜日の見方) SUN MON TUE WED THU FRI SAT 〈気圧・温度表示〉 曜日 日 月 火 水 木 金 土 気圧傾向表示 (ライト点灯) Aボタン Cボタン 月 日 年 ★表示切り替え Dボタン Bボタンを押すごとにカ レンダー表示と気圧・温度 表示が切り替わります。 A(ライト点灯) (ライト点灯) A モードマーク 温度 D B 温度 高度・温度計測 モードに切り替え ると、データ残り 本数を1∼2秒間 表示します 気圧 B (表示切り替え) Bボタン (表示切り替え) 高度 1∼2秒後 現在時刻 データ残り本数 →16ページ参照 D 時 分 秒
USER'S GUIDE 1676 ■時計を傾けて発光させる∼オートライト機能∼ 表示照明用 ELバックライトについて 本機の表示部にはELパネル(エレクトロルミネッセン スパネル)が内蔵されており、暗いときに表示を明るく して見ることができます。また、時計を傾けると文字板 が発光するオートライト機能もあります。 ●文字板を発光させる q オートライトは、ボタンを押さなくても文字板が発 光する便利な機能です。 暗い場所で、時刻や高度、温度の計測値などを見る ときに大変便利です。 時計を腕にはめ、 水平にします 〈オートライトご使用時の注意〉 w 水平状態から、表示が見え るように約40° 傾けます オートライト機能では、どのモードのときでも、時 計を傾けるだけで文字板が約2秒間発光します。 40° 以上 ■ボタンを押して発光させる∼手動発光∼ 手動発光は、時刻モード、高度温度計測モードのと きにのみ有効です。 Aボタンを押します 準備 時刻モードのときBボタンを1∼2秒間押し続けて、 オートライトON(AUTO 点灯)にします。 オートライトONマーク A B →Aボタンを押すと約
USER'S GUIDE 1676 3 気圧・温度表示について ■気圧傾向表示を見る 気圧・温度表示について 気圧傾向表示は、2時間おきに計測された気圧を連続し て過去26時間分(14回計測)をグラフ表示するものです。 主に気圧の変化を読み、天気の傾向を知る「晴雨計」と してお使いください。 本機に内蔵されたセンサーで外気圧および温度を計測し、表示します。 ■気圧・温度表示にするには 時刻モードのとき、Bボタンを押すごとに確認音が鳴り、以下のように表示が切り替わります。 <カレンダー表示> <気圧・温度表示> 月日 e 年 午後マーク (午前はA) 気圧傾向表示 e B 曜日 〈ご注意〉 温度 B 気圧 B 気圧・温度表示に切り 替えると、そのときの 気圧を計測し、表示し ます。切り替え後3分 間は5秒ごとに、また、 3分を過ぎると2時間 おきに気圧を計測し、 表示します。 ※気圧は1haPa(mb)単位で、460hPa∼1100hPaの範囲 内で表示します。計測/表示範囲を超えると、“----” 表示となります。 (なお、1hPa=1mbとなります。 ) ※本機で計測
USER'S GUIDE 1676 気圧・温度表示について ■気圧調整のしかた ■温度調整のしかた 本機は、工場出荷時に大気圧に近い値を表示するように調整してありますので、本来気圧の調整を行なう必要はあり ません。正確な気圧計があって、その気圧に対して本機の表示が大きくずれている場合にのみ以下の操作にしたがい 気圧を調整してください。誤った気圧値をセットしてしまうと、気圧計測が正しくできませんのでご注意ください。 a 気圧・温度表示のとき、 本機の温度計は、工場出荷時に調整してありますので、本来温度の調整を行なう必要はありません。正確な温度計が あって、その温度に対して本機の表示が大きくずれている場合にのみ以下の操作にしたがい温度を調整してください。 誤った温度値をセットしてしまうと、温度計測が正しくできませんのでご注意ください。 a 温度セット表示にする d 気圧値のセット C BまたはAボタンを 押します Cボタンを1∼2秒間 押し続けます →“OFF”(または温度)が 点滅します。 温度 気圧 ※気圧が表示されるまで約 4∼5秒かかります。 ※気圧または温度の調整を行なっていないときは
USER'S GUIDE 1676 ■気圧のミニ知識 ●気圧傾向表示の便利な使い方 その1 ハイキングで ハイキングや山登りなどで出 発する前の日の夜から朝まで の気圧を測り、お天気の傾向 を知る目安にする。 ●気圧の変化を読むことにより、 天気の予測ができます 気圧は大気が動くにつれて変化しますので、気圧の変化 を見れば天気がよくなるか、それとも悪くなるかをある 程度予測できます。 4 高度計測 ■高度計測は何に使う? その1 ハイキングや山登りで 気圧が高くなりつつあるとき → 天気は回復傾向 気圧が低くなりつつあるとき → 天気は下り坂傾向 時刻モードで表示される気 圧傾向表示から、ラウンド 中、夕立ちが起こりやすい かなどのお天気の傾向を知 る目安にする。 高気圧あるいは低気圧が接近してくると、下記のよ うな天候の変化が生じるからです。 高気圧のとき 下 降 気 流 ●大気圧について テレビ、新聞などで発表される気圧値は、実際に山頂や 平地や海上で計測した気圧値を海面0mで測った値に換 算していますので、山間部などは天気図上その場所の気 圧値ではありません。 これは、気圧分布を見る(
USER'S GUIDE 1676 温度計測 ■高度計測のしかた…高度・温度計測モードで自動的に計測・表示します。 ■基準高度のセット 時刻モードから高度・温度計測モードに切り替えると、約5秒後に自動的にそのときの高度を計測します。はじめの3分 間は約5秒ごとに計測し、その後は2分ごとに高度の計測および表示を行ないます。 正確な高度計または高度基準の標識のあるところで基準高度をセットするときや、相対高度をはかるためのスタート 地点を「0m」にセットするときなどは、以下の手順で行なってください。 本機で表示する高度は、気圧の変化や大気の温度変化および標高差による温度変化のために多少の誤差が出ることがあ ります。そのため、登山のときなどは、高度基準の標識と本機の示す高度と照らし合わせ、以下の操作にしたがいこま めに高度をセットすることをおすすめします。 ●高度表示の見方 <高度・温度計測モード> オートメモリーマーク (20P参照) 高度グラフ表示 (2分ごと10m単位で表示) a 高度・温度計測モードのとき 〈基準高度セット表示〉 C Cボタンを1∼2秒間 押し続けます 高度アラームONマー
USER'S GUIDE 1676 温度計測 ■高度アラームの使い方 ■目標高度到達度表示について 高度アラームは、高度計測値が目標高度を通過したとき5 秒間電子音を鳴らす機能です。 例)目標高度が“130m”のときは、以下の場合に電子 音が鳴ります。 q0m地点から山を登り“130m”地点を通過したとき w300m地点から山をおりて “130m” 地点を通過したとき d 目標高度のセットが終わりましたら、 Cボタンを押します 目標高度到達度表示は、現在、目標高度(高度アラームでセットした高度)の何割まで きているか(何割の高さにいるのか)をグラフで表示するものです。 C →点滅が止まり、高度・ 温度計測モードに戻り ます。 ●目標高度のセットのしかた a 高度アラームセット表示にする 〈高度アラームセット表示〉 17ページ「■基準高度の B セット」aを参照して高 度アラームセット表示に します。 s 目標高度のセット BまたはAボタンを 押します ※高度アラームセット表示のまま2∼3分すると、自動 的に点滅が止まり、高度・温度計測モードに戻ります。 例1)左側の3つが点灯していると
USER'S GUIDE 1676 温度計測 ●メモリー方法(オート/マニュアル)切り替え ■高度(温度)メモリー 通常行なわれる自動計測とは別に高度(温度)の計測を行 ない、月日・時刻とともに記憶できます。計測/記憶のタ イミングにはオートとマニュアルの2つがあり、お好きな 方法を選べます。(ただし、同時に使用できません) ※計測したデータは最大50本まで記憶でき、高度・温度リコー ルモードで記憶した順番に見ることができます。 (22ページ参照) qオートメモリー(“AUTO”点灯) 15分おき(00、15、30、45分)に自動的に計測し、高度(温 度)を記憶します。時間を追って高度(温度)を記憶する ので、登山や移動時の高度の変化(温度変化)を知るのに 便利です。 ※オートメモリーのみ使用するときは12時間15分ぶんのデータ が記憶できます。 スタート データ データデータ3 出発 ストップ データ49 データ50 頂上到着 wマニュアルメモリー(“MANUAL”点灯) ボタンを押すと、そのときの高度(温度)を記憶します。 時間に関係なく任意の地点のデータを記憶するときに便 利です。
USER'S GUIDE 1676 温度計測 ■メモリーしたデータを見る…時刻モードのとき、Dボタンを2回押して高度・温度リコールモードにします。 ●データサーチのしかた 高度・温度リコールモードのときに、 Bボタンを押します →Bボタンを押すごとに記憶された順番にデータが1つずつ進みます。 ※Aボタンを押すと逆方向にデータが進みます。また、B・Aボタンとも、押し続けると早く進みます。 マニュアル メモリー 高度 (オートメモリー開始表示) 計測月日 A B 高度グラフ表示 B B B A A A A A A A ※オートメモリーデータのうち、1本だけ消去することはでき ません。 オートメモリー作動中(“AUTO”点滅)のデータは、消 すことができません。このときは、オートメモリーを終 了(21ページ)させてから行なってください。 B オートメモリー 終了 ※オートメモリーは、先頭 データ(計測月日)を表 示させます。 (最低高度表示) (最高高度表示) B B (オートメモリー終了表示) ●計測時にエラーになったデータも記憶します。 (エラーについては27ページ
USER'S GUIDE 1676 温度計測 ■高度のミニ知識 ●高度と気圧・気温の関係 一般的に海面より高度が高くなるほど気圧は低くなり、 気温は下がります。したがって、気圧がわかれば高度を ある程度知ることができます。本機では国際民間航空機 関 (ICAO)が定めている国際標準大気 (ISA)の高度と気圧 の関係を使って高度を推定する方法を採用しており、相 対高度を表示します。 高度と気圧・気温の関係<国際標準大気より> 高度 気圧 6,000m 温度 472hpa 100m毎に約6.7hpa -24 ℃ 5,500m 5,000m 540hpa 100m毎に約7hpa -17.5℃ 4,500m 4,000m 616hpa 100m毎に約8hpa 3,500m 3,000m 701hpa 100m毎に約9hpa -4.
USER'S GUIDE 1676 5 温度計測 時刻モードのときに、Dボタンを1回押して高度・温度計測モードにします。 温度計測機能は、内蔵の温度センサーが時計内部の温度を検出し、表示する機能です。 ■温度計測のしかた…高度・温度計測モードで自動的に計測・表示します。 6 異常計測防止機能 センサーの故障および接触不良、 また、 計測に悪影響を与える条件下(電池の消耗、 低温下での使用などによる電池電圧の 低下状態) での使用による正常な計測が行なえなくなった場合には、 自動的に計測を停止し、 下記の表示を行ないます。 ■センサー故障など 時刻モードから高度・温度計測モードに切り替えると、約5秒後に自動的にそのときの温度を計測します。 はじめの3分間は約5秒ごとに計測し、その後は5分ごとに温度の計測および表示を行ないます。 ■悪条件下など センサー故障のときは、 “ERROR”が点滅します。 悪条件下のときは、 “BATTERY”が点滅します。 ●温度表示の見方 <気圧計測中> <高度・温度計測モード> 高度グラフ表示 オートメモリーマーク 高度アラーム ONマーク モードマーク
USER'S GUIDE 1676 7 時刻・カレンダーモードのときに、Dボタンを3回押してアラー ムモードにします。 アラームは1分単位でセットでき、セットした時刻になると20秒間電子音で知らせます。 また、毎正時(00分のとき)に電子音で時報を鳴らすこともできます。 アラームの使い方 ■アラーム時刻のセットのしかた (1)セット表示にする C B (3)点滅箇所のセット Bボタンを押します B 時 Bボタンを押すごとに 数字が1つずつ進みま す。押し続けると数字 が早く進みます。 B (+) ※「時」のセットのとき、午前(A)/午後(P)にご注意くださ い。なお、現在時刻を24時間制表示にしているときは、ア ラーム時刻も24時間制となります。 Dボタンを押します (4)セット後、 分 ストップウオッチの使い方 時刻・カレンダーモードのときに、Dボタンを 4回押してストップウオッチモードにします。 ストップウオッチは1/100秒単位で23時間59分59秒99(24 時間計)まで計測でき、以後、自動的に0に戻って計測 し続けます。 A アラーム 鳴らない 時 報 鳴らない
USER'S GUIDE 1676 9 (2) 点滅箇所のセット ■時刻・カレンダーの合わせ方 時刻・カレンダーの合わせ方 〈準備〉セット表示で「秒」を点滅させます。 Bボタンを押します 電池交換後などで時刻・カレンダーが合っていない場合は、以下の方法で合わせてください。 ■時刻・カレンダーセット表示 ■秒の合わせ方…30秒以内の遅れ/進みの修正 現在時刻の秒、および年・月・日・時刻は以下の手順で セット表示にして行ないます。 月に1度くらいこの「秒合わせ」をしていただくと、時 刻はいつも正確です。 時刻モードのカレンダー表示のときに、 〈準備〉セット表示で「秒」を点滅させます。 Cボタンを1∼2秒間押します (1) 時報に合わせて、 →「秒」が点滅し、セット表示になります。 ※気圧・温度表示からカレンダー表示にするにはBボ タンを押します。 ★時刻・カレンダーセット表示では… セット表示 切り替え 押すごと にセット 箇所 (点滅 表示) が移 動します。 C D A B 秒が点滅している ときに押すと、12 時間制 (午前/午 後P) と24時間制が 切り替わりま