User manual
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USER'S GUIDE 2306
■ 高度のミニ知識
●高度と気圧・気温の関係
一般的に海面より高度が高くなるほど気圧は低くなり、
気温は下がります。したがって、気圧がわかれば高度を
ある程度知ることができます。本機では国際民間航空機
関(ICAO)が定めている国際標準大気(ISA)の高度と
気圧の関係を使って高度を推定する方法を採用しており、
相対高度を表示します。
高度と気圧・気温の関係<国際標準大気より>
3,000m
4,000m
2,000m
1,000m
0m
701hPa
616hPa
795hPa
899hPa
1,013hPa
3,500m
2,500m
1,500m
500m
100m毎に約8h
P
a
100m毎に約9h
P
a
100m毎に約10h
P
a
100m毎に約11h
P
a
100m毎に約12h
P
a
−24℃
−4.5℃
2℃
15℃
8.5℃
温度
1,000m毎に
約6.5℃
高度
5,000m 540hPa
4,500m
100m毎に約7h
P
a
6,000m 472hPa
5,500m
100m毎に約6.7hPa
気圧
−17.5℃
−11℃
※1 hPa=1 mb となります。
●使用例:海抜高度に近い値を得るには
海抜高度に近い値を表示するように使用するときは、海
岸や山の標識の海抜高度のわかるところで、計測の直前
に高度を同じ値にセットしてください。
※日によって気圧の変化があるため、なるべく直前に
セットしてください。
例)海抜高度 400m の標識に合わせる
(1)A 地点にて海抜高度 400m の標識と同じ値に
高度をセットします。
(2)A 地点から B 地点へ進み、高度を計測します。
※もし、B地点にも海抜高度標識があれば、もう一度
海抜高度をセットします。この際、気圧変化などに
より、本機の計測値がB地点での海抜高度と誤差
がある場合は、必ずセットし直してください。
A地点
B地点
400
★海抜高度に近い値として使うときの注意点
以下の条件下では正しく計測できない場合があります。
• 気象条件により大気圧が変化したとき
• 気温の変化が大きいとき
• 本機に大きな衝撃を与えたとき
<海抜高度と相対高度>
ビルの高さ130m
<相対高度 (高度差) >
屋上の海抜230m
<海抜高度>
海
●高度の表現方法(相対高度/海抜高度)
高度を表わす方法には以下の 2 通りがあります。
11
11
1
海抜高度…海面からの絶対的な高さ
22
22
2
相対高度…ある場所とある場所との高さの差(高度差)
※本機では相対高度を計測します。
●高度計測上のご注意
•
本機は、気圧変化を高度に換算しますので、同じ場所で高さ
を計測しても、気圧が変化すれば高度表示が変わります。
959hPa
500m
921hPa
835m
994hPa
200m
955hPa
535m
1,018hPa
0m
978hPa
335m
建物の高さ
200m
<海面の気圧>
(海面)
12/28 12/31
1,030hPa
990hPa
(地上)海抜高度100mの場合
0m
100m
300m
600m
海抜
高度
※地上からの建物の高さ
および山の高さ
(相対高度)
<12/28 12/31の高度表示>
12/28<山の高さ>12/31
例:地上を0mにセットしても、気圧が変わると高度表示が変わる。
12月28日(晴、高気圧1,030hPa)に地上で0mにセットした場合、
12月31日(雨、低気圧990hPa)に気圧が下がり、高度表示をみる
と地上が335m表示となる。
12/28<建物の高さ>12/31
12/28<地上の高さ>12/31
山頂の高さ
500m
• 天候の急激な変化により気圧や気温が大きく変化した
場合は、正しく計測できなくなります。
例)山登り中に低気圧が接近し、気圧が下がったとき
は、実際より高度が高く表示されます。
•
急激な温度変化が計測値に影
響を及ぼすため、なるべく
時計
自体に温度変化の影響を受け
ないように、素肌に直接つける
などしてご使用ください。
• 飛行機内でアナウンスされる
高度は、飛行機のまわりの大
気圧を計測していますので、
実際に機内で計測した高度は
一致しません。
• 本機の高度計測機能は計測周期の仕様上、以下のよう
な短時間で高度が変化するスポーツには使用できませ
んのでご注意ください。
例)スカイダイビング、ハンググライダー、パラグライ
ダー、ジャイロコプター、グライダーなど
温度計測
時刻モードのときに
CC
CC
C
ボタンを3回押すと、温度計測モードに切り替わります。
■ 温度計測のしかた
温度計測モードに切り替える
と、5秒ごとに約2分間計測し、
2分を過ぎると5分おきに自動
計測します。
また、温度計測モードで
DD
DD
Dボタ
ンを押してメモリーしても、新
たに自動計測を開始します。
表示範囲:− 10.0℃∼ 60.0℃ 表示単位:0.1℃
計測範囲:− 10.0℃∼ 60.0℃ 計測単位:0.1℃
※表示範囲を超えると“−− . −”表示となります。
■
ご注意
■
●外気温を計測するときは、時計を腕からはずして体温、
汗(水滴)、直射日光などの影響を受けない場所で行
なってください。
温度計測モードで、ボタン操作を行なわずに約10∼
11時間経過すると、自動的に時刻モードに戻ります。
5
1
0
5
1
0
E NP
モードマーク
または
残りメモリー数
約1秒後
温度傾向グラフ
単位(摂氏)
温度
■ 表示切り替え
温度計測モードで
AA
AA
Aボタンを押すごとに、単位表示(℃)
と温度傾向グラフ表示が切り替わります。
※表示を切り替えると、次回モードを切り替えたときも同
じ表示となります。
〈単位表示〉 〈温度傾向グラフ表示〉
5
1
0
5
1
0
温度グラフ
単位
温度計測モードで温度傾向グラフ表示に切り替える
と、気圧計測モードと高度計測モードでも自動的に気
圧傾向グラフ表示と高度傾向グラフ表示になります。
■ メモリーについて
●メモリーのしかた
気圧データと高度データ、温度
データを合計で10 件までメモ
リーできます。
メモリーのしかたは、温度計測
モードで
DD
DD
Dボタンを約1秒間押
し続けます。
※単位表示でも温度傾向グラフ
表示でもできます。
すでに10件分メモリーしてあるときは、“FULL”と
表示してメモリーできません。
このときは、リコールモードで
AA
AA
Aボタンを約2秒間
押し続けて、すべてクリアーしてからメモリーして
ください。
※個別のクリアーはできません。
●メモリーの呼び出し
メモリーしたデータはリコール
モードで見ます。
リコールモードで
DD
DD
D ボタンを
押すごとに、メモリーした順に
表示されます。
5
1
0
5
1
0
メモリー番号