User manual
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●タイド(潮汐)とは
地球上の海面は、約 6 時間ごとに高くなったり、低くなっ
たりする昇降運動を繰り返しています。
これは、潮汐(ちょうせき)と呼ばれ、主に月の引力に作
用されて起こる現象です。
0:0 0 3:0 0 6:0 0 9:0 0 1 2:00 15:00 18:00 21:00 24:00
潮
の
高
さ
●本機のタイドグラフは
本機は、月の正中時間と月潮間隔から、潮の満ち干きの様
子をグラフ表示(=タイドグラフ)します。地域(港)に
より月潮間隔が異なるため、あらかじめその時間(=月潮
間隔)を本機に設定しておく必要があります。地域ごとの
月潮間隔は21 ページ「月潮間隔一覧表」を参照してください。
※ なお、日本海側および半月(小潮)のときは、潮汐現
象がはっきり現れないため、誤差が大きくなります。
● 月潮間隔について
理論上では、月が正中したとき(下図左)に高潮(こうちょ
う:満潮の極限)になり、その約 6 時間後に低潮(ていちょ
う:干潮の極限)になるといわれています。ただし、実際
の地球上では、海水の粘性や摩擦、海底の地形などの影響
によって正中時より遅れて高潮になります(下図右)。こ
の時間差を「月潮間隔」と呼びます。
月が正中後、高潮になるまでの時間差を「高潮間隔」、
低潮になるまでの時間差を「低潮間隔」と呼び、この
2 つを総称して「月潮間隔」といいます。
「月潮間隔」は同じ日本国内でも地域(港)により異
なります。
なお、それぞれの地域で長期間にわたって調査した「高
潮間隔」の平均値を「平均高潮間隔」といいます。
月が正中したとき
に最大になります
地球
地球
高潮
実際の高潮は、
月の正中時から
数時間遅れて起
こりま す
潮汐力
月