User manual
Operation Guide 4707
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● 月潮間隔一覧表
∼日本の港における平均高潮間隔∼
地 域 地(港)名
平均高潮間隔
時 分
※上記の表は、高潮と低潮が1日2回ずつおきるときの月潮間隔を記載しています。ただし、
*
印のつ
いた地域は、高潮と低潮の間隔にばらつきがあるため、季節により高潮と低潮が1日1回ずつしか起
きないことがあります。このような時期では、本機のタイドグラフと実際の潮汐現象とが大きく異
なりますのでご注意ください。
出典:海上保安庁「書誌第781号 平成10年 潮汐表 第1巻 日本及びその付近」
水路図誌利用「海上保安庁図誌利用 第100043号」
地 域 地(港)名
平均高潮間隔
時 分
地 域 地(港)名
平均高潮間隔
時 分
北海道北岸 紋別
*
北海道西岸 稚内
*
留萌
*
小樽
*
北海道南岸 函館
室蘭
苫小牧
浦河
釧路
本州北岸 青森
大湊
本州東岸 八戸
釜石
塩釜/港橋
小名浜
鹿島
本州南岸
南伊豆(小稲)
清水
衣浦/武豊
名古屋
四日市
尾鷲
串本
田辺
3:04
3:59
4:23
4:10
3:46
3:37
3:39
3:41
3:39
3:32
3:44
3:37
3:53
4:04
4:15
4:23
5:36
5:47
6:04
6:09
6:05
5:54
6:02
5:58
東京湾 千葉灯標
東京/芝浦
横浜
/
新山下
横須賀
瀬戸内海 和歌山
小松島
大阪
神戸
姫路
/
飾磨
*
宇野
高松
水島
尾道
新居浜
広島
呉
松山
大分/鶴崎
苅田
徳山
宇部
下関/壇の浦
門司/旧門司
八幡
5:15
5:18
5:18
5:15
6:29
6:13
7:25
7:28
11:08
11:10
11:15
11:18
11:03
11:01
9:36
9:38
9:07
8:22
8:53
8:41
8:49
8:58
8:57
9:52
5:59
7:15
5:28
6:27
12:11
2:20
2:27
2:50
3:02
3:16
9:36
9:22
8:42
8:17
7:55
8:50
8:42
7:05
6:01
6:06
6:49
6:50
四国南岸 高知
豊後水道 宇和島
南方諸島
八丈島/神湊
父島/二見
本州北西岸 浜田
境
舞鶴
/
第1区
富山
新潟/西区
秋田
九州北岸
博多/東浜新ふ頭
唐津
対馬/厳原
九州西岸 佐世保
長崎
/
松ヶ枝
三池
三角
九州南岸 鹿児島
九州東岸 油津
細島
南西諸島
奄美大島/名瀬
那覇
この表の使い方
本機を使用する場所
(港)を探し、その場所
に一番近い地域の月潮
間隔を読み取り、その
時間を本機に入力する
と、その場所でのタイ
ドグラフを表示できま
す。
● 月潮間隔について
理論上では、月が正中したとき(下図左)に高潮(満潮)に
なり、その約 6 時間後に低潮(干潮)になるといわれてい
ます。ただし、実際の地球上では、海水の粘性や摩擦、海
底の地形などの影響によって正中時より遅れて高潮になり
ます(下図右)。この時間差を「月潮間隔」と呼びます。
月が正中後、高潮になるまでの時間差を「高潮間隔」、
低潮になるまでの時間差を「低潮間隔」と呼び、この
2 つを総称して「月潮間隔」といいます。
「月潮間隔」は同じ日本国内でも地域(港)により異な
ります。
なお、それぞれの地域で長期間にわたって調査した
「高潮間隔」の平均値を「平均高潮間隔」といいます。
月が正中したとき
に最大になります
地球
地球
満潮
実際の満潮は、
月の正中時から
数時間遅れて起
こりま す
潮汐力
月
● 日本の経度
144°142°140°138°136°134°132°130°128°
(東経)
札幌
名古屋
静岡
広島
函館
東京
博多
大阪
佐世保
沖縄県
鹿児島県
128°
那覇
●月の満ち欠けと月齢
月は約 29.53 日の周期で満ち欠けを繰り返します。これ
は月の公転により地球と太陽に対する月の位置(月の離角)
が少しずつずれることで、地球から見た月の影の見え方が
変わるためです。
なお、月の満ち欠けや月相のことを天文用語では「月の盈
虚(えいきょ)」といいます。
※
月齢…新月(朔:さく)からの経過時間を日数で表わしたもの。
※月の離角…地球から見て太陽の見える方向からの角度
月の公転軌道
□内は地球から見た月の形(北半球基準)
太陽の方向
太
陽
の
光
45°
90°
135°
180°
225°
270°
315°
0°
地球
離角
月の満ち欠け
新月(朔:さく)
上弦
満月(望:ぼう)
下弦
月の離角
0°
90°
180°
270°
月齢
0.0日
約7.4日
約14.8日
約22.1日
※なお、本機は月の平均朔望周期(29.53日)を利用した計算法
で算出しているため、実際の月齢との誤差は± 1 日になるこ
とがあります。
● タイド(潮汐)とは
地球上の海面は、約 6時間ごとに高くなったり、低くなっ
たりする昇降運動を繰り返しています。
これは、潮汐(ちょうせき)と呼ばれ、主に月の引力に作
用されて起こる現象です。
潮
の
高
さ
0:0 0 3:0 0 6:0 0 9:0 0 1 2:0 0 1 5:0 0 1 8:0 0 2 1:0 0 24:0 0
● 本機のタイドグラフは
本機は、月の正中時間と月潮間隔から、潮の満ち干きの様
子をグラフ表示(=タイドグラフ)します。地域(港)に
より月潮間隔が異なるため、あらかじめその時間(=月潮
間隔)を本機に設定しておく必要があります。地域ごとの
月潮間隔は「月潮間隔一覧表」を参照してください。
※なお、日本海側および半月(小潮)のときは、潮汐現象がはっ
きり現れないため、誤差が大きくなります。
7.
セットを終わる
AA
AA
A ボタンを押します
➟
点滅が止まり、セット完了
です。
※ 点滅表示のまま 2 ∼ 3 分間
すると、自動的に点滅が止
まります。
■参考
● 月齢表示の見方
月の形 新月 上弦 満月
月齢
表示
13.0∼16.6
9.3∼12.9
5.6∼9.21.9∼5.50.0∼1.8
月の形 新月下弦
月齢
表示
27.9∼29.524.0∼27.620.3∼23.916.7∼20.2
●ムーングラフが示す月の形は、黒く点
灯している部分が「月の影」で、点灯
していない部分が「月の形=見える形」
です。
●月の形は表示日の「正午」において、北
半球を基準として月を南向きに見上げ
たときのおおよその形です。
※ 月の左右どちらが欠けているかのみを表現するものであり、
実際に見える月の形とは異なります。なお、南半球や赤道
付近で北寄りに月が見えるときは左右逆に見えます。
●月の形は、時刻・カレンダーおよび使用場所を正しくセッ
トしておかないと正しく表示されませんのでご注意くだ
さい。
影の部分
月の形
(白い部分)