User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.09(2014年7月25日)
21
2.19 NFC (Near Field Communication)
基本仕様
V-T500/V-N500 は NFC を利用したスマートカードの読み取りをサポートします。
• ISO / IEC14443 TypeA(MIFARE Standard、Ultralight)※1
• ISO / IEC14443 TypeB※1 (JICSAP)
• FeliCa※2 (Felica Standard)
• ISO15693(ICODE SLI, ICODE SLI-L, ICODE SLI-S, my-d V 10 Plain, my-d Light,
Tag-it Plus, Tag-it Pro, Tag-it Standard)※3
※1 ISO 規格を逸脱するカードが存在するため、導入時に事前検証が必要です。
※2 FeliCa のセキュリティ領域について、FeliCa 用 SAM カード「RC-S251」を使うことで、アクセスすること
ができます。RC-S251 は SAM ライブラリによりアクセス可能です。
※3 Tag-it シリーズについて、NFC コントローラの仕様により、Lock AFI / Lock DSFID コマンドはサポー
ト対象外となります。また、Write Single Block / Lock Block / Write AFI / Write DSFID コマンドを使
用する場合は、アプリケーションにおいて、コマンドのリトライ処理を行う必要があります。
この機能に関連するライブラリは以下のものがあります。
Andorid 標準ライブラリ ※
android.nfc
NFC へのアクセス機能を提供するクラスです。
※ Android 標準ライブラリの詳細につきましては「Android Developers」等の Android 公式サイトを
参照してください。
Tag-it の制御
Android4.0 において、Tag-it を扱う場合は以下の注意事項があります。
下記 Tag-it コマンドを"android.nfc.tech.NfcV.transceive"メソッドで実行すると、コマンドが成功しても
IOException が発生します。
その為、Tag-it コマンドを実行するアプリケーションを開発する場合には、これらの Tag-it コマンドを実行
したら catch で実行結果を確認する処理を実装して下さい。
表 2-17 Tag-it コマンド
Tag-it コマンド 確認方法
Write Single Block
「Read Single Block」でデータを読み出して比較します。
Lock Block
「Read Single Block」でロックされたかどうか確認します。
Write AFI
「Get System Information」で AFI を確認します。
Write DSFID
「Get System Information」で DSFID を確認します。
確認の結果が異常だった場合でもすぐにエラーにはせず、コマンドからのリトライ処理を行ってください。
Tag-it の書き込み処理は 250msec程度となる場合がありますので、リトライの回数は1~5回が目安になり
ます。これ以上多くするとエラー時のレスポンスが 1 秒を越える恐れがあるのでご注意ください。