abc カメラスキャニングライブラリ マニュアル このマニュアルは、 Camera Scanning ライブラリの 仕様について記載します。 Ver. 1.
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目次 1. 概要 ··················································································································································································· 1 1.1 概要 ··········································································································································································· 1 1.
3.9 環境ファイル ························································································································································ 33 4. CameraScannigSettings··········································································································································· 34 4.
1. 概要 1.1 概要 カメラスキャニングライブラリは、V-T500/V-N500 のカメラ機能を用いたバーコード/2D コード(以下シンボ ル)のスキャン機能を制御するためのライブラリです。 V-T500/V-N500 ライブラリの一部として、Android SDK の Add-on として提供されます。 本ライブラリとカメラスキャニングランタイム(別売り)を使用することにより、V-T500/V-N500 のカメラを使用 してシンボルをスキャンすることができます。 1.2 開発環境 1.2.1 対象機種 V-T500/V-N500 1.2.2 対象OS Android 4.0 (API15) 1.2.3 プログラミング言語 Java (JDK コンパイラー準拠レベル 16) 1.2.4 必要なシステム 開発環境に必要なシステムについては、「V-T500/V-N500 基本開発キット」に準じます。 1.2.5 必要なソフトウェア 以下のソフトウェアが必要です。 • Java SE Development Kit 6u31 • Eclipse 3.
2. カメラスキャニングライブラリ機能 2.1 基本機能 2.1.1 シンボル読み取り バーコードや 2D コードを読み取ります。以下の 3 種類の読み取り方式があります。 2.1.
2.1.4 デコードエンジン切り替え カメラスキャニングランタイムを入れ替えることにより、使用するデコードエンジンを切り替えることができま す。同時に複数のカメラスキャニングランタイムをインストールし、切り替えて使用することもできます。 2.
Symbology Minimum / Maximum Digits Check character output Check character Output format/Add-on function PDF417 MicroPDF EAN8/13 Composite GS1 DataBar Composite GS1-128 Composite Aztec QR Code (Model 2) Micro QR Code Composite 必須設 定 Maxicode DataMatrix (ECC200) Symbology ID SYMID_PDF417 SYMID_MICRO PDF SYMID_COMP OSITE SYMID_COMP OSITE SYMID_COMP OSITE SYMID_AZTEC SYMID_QR SYMID_MAXIC ODE SYMID_DATA MATRIX SYMID_PDF417 SYMID_MICRO PDF 4
2.
設定項目 Interleaved 2 of 5 (ITF) 読み取り許可 パラメータキー 取りうる値 (*: デフォルト) KEY_I25_ENABLE VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON 1~55 1~55 VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON 最小桁数 最大桁数 チェックキャラクタ計算 KEY_I25_MIN KEY_I25_MAX KEY_I25_CHK チェックキャラクタ出力 KEY_I25_CHKOUT 備考 Code93 KEY_CODE93_ENABLE 読み取り許可 最小桁数 最大桁数 Code128/GS1-128 読み取り許可 最小桁数 最大桁数 Code11 読み取り許可 最小桁数 最大桁数 チェックキャラクタ計算 GS1 DataBar 読み取り許可 VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON 1~55 1~55 KEY_CODE93_MIN KEY_CODE93_MAX KEY_CODE128_ENABLE VALUE_M
(2) 2D コードの設定 2D コードの読み取り有効・無効などのパラメータを設定します。 読み取る対象の 2D コードのみを読み取り有効に設定することを強く推奨します。複数のバーコード・2D コ ードを有効に設定すると、読み取りの性能が低下することがあります。 設定項目 PDF417 読み取り許可 パラメータキー 取りうる値 (*: デフォルト) KEY_PDF_ENABLE VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON MicroPDF 読み取り許可 KEY_MICROPDF_ENABLE VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON Composite 読み取り許可 KEY_COMPOSITE_ENABLE VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON EAN 単体読み禁止 Aztec 読み取り許可 KEY_COMPOSITE_FEAN KEY_AZTEC_ENABLE VALUE_MODE_OFF(*) VALUE_MODE_ON QR/MicroQR K
(3) 共通設定.
3. ライブラリ 以下は、カメラスキャニングライブラリのオブジェクト仕様になります。 3.1 Package名称 ライブラリのパッケージ名称は以下のようになります。 jp.casio.vx.faramework.image 3.2 パーミッション 本ライブラリを利用する際は、アプリケーションの AndroidManifest.xml 内の uses-permission に、以下の 権限を追加してください。 権限名 android.permission.CAMERA android.permission.FLASHLIGHT android.permission.WRITE_SETTINGS android.permission.CHANGE_NETWORK_STATE android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE android.permission.READ_PHONE_STATE Android.permission.VIBRATE 備考 ※ ※ ※ バイブレータ使用する場合のみ ※カメラスキャニングランタイムによっては不要な場合もあります。 3.
3.
3.5 メソッド一覧 3.5.
3.5.
3.5.3 open カメラスキャニングライブラリのオブジェクトを生成します。 public static CameraScanner open( int readerId, Context context) 解説 カメラスキャニングライブラリのオブジェクトインスタンスを生成します。 環境ファイルがある場合は、本メソッドのコール時にパラメータ設定をロードします。 パラメータ readerId In/Outどちらのカメラを使用するか指定します。 ReaderInfo.BCRDR_FACING_BACK : 背面カメラ ReaderInfo.BCRDR_FACING_FRONT : 前面カメラ(画面と同じ面) Context 呼びだし側の context を渡してください。 例外 以下の例外を発生させます。 CameraScannerException 補足 static メソッドなので、以下のようにコンストラクタ無しで呼び出せます。 CameraScanner csr = CameraScanner.
3.5.
3.5.5 パラメータ設定/取得 パラメータの取得/設定を行います。 public Parameters getParameters() public void setParameters(Parameters params) public final void setDefaultParameters() 解説 パラメータ設定の手順を以下に示します。 1. getParameters メソッドを使用して Parameters クラスのインスタンスを取得。 2. 取得したインスタンスのsetメソッドに「2.3パラメータ一覧」のパラメータキーと値を指定。 3. setParameters メソッドを使用して、設定を確定。 以下は、EAN13 コードの読み取りを有効に設定する使用例です。 CameraScanner scanner = CameraScanner.open(); CameraScanner.Parameters param = scanner.getParameters(); param.set( CameraScanner.Parameters.
3.5.
3.5.
3.5.
status デコードできない場合(event が BCR_SUCCESS 以外の場合)、以下のステータス値が設定されます。 public static final int DECODE_STATUS_CANCELED = -1; public static final int DECODE_STATUS_ERROR = -2; data デコードしたデータがバイナリで格納されます。 scanner カメラスキャニングライブラリのインスタンスが設定されます。 戻り値 なし 例外 なし 補足 19
3.5.
3.5.10 startDecode デコードを開始します。 public void startDecode() 解説 デコードを開始します。setPreviewDisplay で指定されたサーフェスにプレビューを表示し、表示され たバーコードをパラメータに従ってデコードします。 デコード終了など、何らかのイベントが発生した場合は DecodeCallback.
3.5.
3.5.
3.5.
3.5.
3.5.
3.
3.7 Parametersクラス 各種パラメータを格納しているクラスです。パラメータは、本クラス内で管理されています。 3.7.1 set パラメータを設定します。 public void set (String key, String value) public void set (String key, int value) 解説 getParameters メソッドで取得したインスタンスに対し、パラメータを設定します。 「2.3パラメータ一覧」のパラメータキーと値を設定します。 設定した内容は、setParameters メソッドをコールすると反映されます。 詳しい設定方法は「3.5.
3.7.
3.7.
3.7.
3.
3.
4. CameraScanningSettings 4.1 機能 本ユーティリティは 端末上で動作し、カメラスキャニングライブラリのパラメータ値を設定します。 設定した内容は 環境ファイルに保存することができ、openメソッドもしくは loadParametersメソッドをコー ルすると読み出すことができます。 4.
2.基本開発キット CD のメニューから『基本開発キット』を選びます。 3.その場所にある CameraScanningSettings9999999999.apk(9999999999 は 10 桁の数値)ファイル を、USB メモリなどのデバイスにコピーします。 4.USB メモリなどのデバイスを端末に接続します。 5.端末でファイルマネージャを開きます。 6.ファイルマネージャで CameraScanningSettings9999999999.
4.3 画面 4.3.
5. 読み取り性能ガイドライン 5.1 概要 5.1.1 読み取り性能ガイドラインの目的 このカメラスキャニングライブラリ読み取り性能ガイドラインは、お客様が製品導入の検討をする際の参考 となることを目的としています。 また、ここに示す性能は、基本読取条件下における参考値であり保証値 ではありません。 本項の読み取り性能は、対象のシンボルのみを有効に設定した場合の性能です。複数のシンボルを同 時に読み取り有効に設定すると、記載されている値より性能が低下することがありますのでご注意くださ い。 5.1.
5.2 読み取り範囲と最大桁数 5.2.1 1Dバーコード シンボル 分解能 読み取り範囲 Code39 6mil (0.15mm) 8mil (0.20mm) 10mil (0.254mm) 13mil (0.33mm) 15mil (0.38mm) 20mil (0.50mm) 40mil (1.00mm) 10mil (0.254mm) 10mil (0.254mm) 13mil (0.33mm) 10mil (0.254mm) 60mm 60mm 60mm 60mm 60mm 60mm 70mm 60mm 60mm 60mm 70mm ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 10mil (0.
5.2.2 2Dコード シンボル 分解能 読み取り範囲 PDF417 6.6mil (0.168mm) 8mil (0.20mm) 13mil (0.33mm) 15mil (0.38mm) 20mil (0.50mm) 10mil (0.254mm) 70mm 60mm 60mm 60mm 60mm 60mm ~ ~ ~ ~ ~ ~ 100mm 110mm 160mm 230mm 300mm 100mm 13mil (0.33mm) 60mm ~ 140mm 15mil (0.38mm) 60mm ~ 150mm 20mil (0.50mm) 60mm ~ 210mm 10mil (0.254mm) 60mm ~ 100mm 13mil (0.33mm) 60mm ~ 140mm 2395 (version 25) 15mil (0.38mm) 60mm ~ 160mm 1500 (version 19) 20mil (0.50mm) 60mm ~ 220mm 991 (version 15) 35mil (0.
5.4 読み取り可能な印刷コントラスト(PCS) コントラスト PCS シンボル 1D コード (Code39 10mil, 0.254mm) 2D コード (PDF417 10mil, 0.254mm) 読み取り範囲 0.45 以上 備考 0.45 以上 5.
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