User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.05(2010年6月30日)
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2.8.6 プロファイルごとの通信手順
Bluetooth 通信では、電波環境により通信リンクが切断されてしまう可能性があるため、アプリケーションで
はリトライ処理を必ず行ってください。リトライ処理は、無線 LAN と Bluetooth の干渉だけでなく、ISM バン
ドを利用する電子レンジ等の他の機器との干渉時にも必要です。
シリアルプロファイル
Bluetooth の接続管理を、Bluetooth ツールまたは Bluetooth ライブラリで行います。
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
Bluetooth ライブラリ
BTConnectSerial
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルで接続を実行
BTSendSerialData
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルでデータの送信実行
BTReceiveSerialData
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルでデータの受信実行
BTDisconnectSerial
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルの接続を切断
DUN (Dial-Up Network)
Bluetooth の接続管理を、Bluetooth ツールまたは Bluetooth ライブラリで行います。
”BTP1”を使用する RAS 設定を使用して、通信を行います。
接続後は TCP/IP 通信が可能です。
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
Bluetooth ライブラリ
BTSelectDevice
接続する Bluetooth 機器の指定
PAN(Personal Area Network)
Bluetooth ツールでアクセスポイントに接続後、TCP/IP 通信が可能です。
OBEX(Object Push Profile)
Bluetooth ツールを使用して、ファイル送受信を行います。
FTP(File Transfer Profile)
Bluetooth ツールを使用して、ファイル送受信を行います。
2.8.7 通信切断時処理
周囲の電波状況などにより、Bluetooth 通信が切断する場合があります。アプリケーションでは、WriteFile
API や ReadFile API などのエラーとして、通信切断を検出することが可能です。
通信の切断が発生した場合には、Bluetooth ツールまたはアプリケーションを使用して、通常の
Bluetooth 切断処理を行った後、再度 Blueooth 接続を行ってください。
通常の Bluetooth 切断処理を行わない場合には、Blueooth スタック内部において下位層では切断されて
いるが上位層では接続状態になっているなどの不整合が発生し、通信が継続できなくなる可能性があり
ます。