User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.05(2010年6月30日)
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2.10.8 システム制御による疑似オフ
これまでの説明では、疑似オフはアプリケーションがシステムライブラリで制御するものでした。
DT-5300 では、システムによる疑似オフ機能をサポートします。(これまでの説明の疑似オフは、下図
「ON」状態でライブラリを使用していたという位置づけになります)
アプリケーションは、SysSetSystemManagedVirtualOffMode にて、システム制御疑似オフ機能を有効に
します。以降、端末使用者が電源キーを押すたびに、システムが疑似オフモードの ON 状態とオフ状態を
遷移させます。すなわち、各デバイスドライバが、自動的に既定のデバイス状態に入れます。
システム制御による疑似オフはリセットで解除されます。
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
システムライブラリ
SysSetSystemManagedVirtualOffMode
システム制御擬似 OFF 有効/無効の設定
SysGetSystemManagedVirtualOffMode
システム制御擬似 OFF 有効/無効の取得
ON OFF
通常時
(従来の疑似
オフを含む)
SYS VOFF
ON状態
( VON )
SYS VOFF
OFF状態
( VOFF )
OFF
システム制御
擬似オフ
有効時
電源SW/VDET2/BCVR
電源SW
電源SW
電源SW/APO/SysPowerOff
VDET2
/ BCVR
電源SW
VDET2
/ BCVR
システムが遷移させる
PM状態遷移 (アプリケーション向け)
システム制御
疑似オフAPI(Enable)
注. “システム制御疑似オフAPI” は SetSystemManagedVirtualOffMode 関数を意味します。
システム制御
疑似オフAPI(Disable)
システム制御
疑似オフAPI(Disable)
ON OFF
通常時
(従来の疑似
オフを含む)
SYS VOFF
ON状態
( VON )
SYS VOFF
OFF状態
( VOFF )
OFF
システム制御
擬似オフ
有効時
電源SW/VDET2/BCVR
電源SW
電源SW
電源SW/APO/SysPowerOff
VDET2
/ BCVR
電源SW
VDET2
/ BCVR
システムが遷移させる
PM状態遷移 (アプリケーション向け)
システム制御
疑似オフAPI(Enable)
注. “システム制御疑似オフAPI” は SetSystemManagedVirtualOffMode 関数を意味します。
システム制御
疑似オフAPI(Disable)
システム制御
疑似オフAPI(Disable)
図 2-8
システム制御疑似オフを有効にした状態で、電圧低下警告メッセージ(PBT_APMBATTERYLOW)を受け
取った場合、アプリケーションはシステム制御疑似オフを無効にし、操作者に警告を行うようにしてくださ
い。そのままの状態で使用を続けると、電池電圧の低下による電源 OFF(本来の電源 OFF)が発生します。
これが原因で操作者に混乱を与えたり、擬似オフモードの OFF 状態から復帰できないのか電池が無いの
か判断できない等のトラブルにならないようにしてください。