abc SOBR ライブラリマニュアル このマニュアルは、SOBR ライブラリの 仕様について記載します。 Ver. 2.
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変更履歴 バージョン 1.00 2.00 変更日付 2008.07 2008.
目次 1. 概要····························································································································································· 1 2. 動作環境 ···················································································································································· 1 3. 関数一覧 ···················································································································································· 3 3.
1. 概要 SOBR ライブラリは、シリアルバーコードリーダ DT-9650BCR および DT-9656BCR を使用するための オプションライブラリです。 2. 動作環境 SOBR ライブラリの動作環境を以下に示します。 対象機種 • DT-9800 対象 OS • Microsoft WindowsCE 5.0 開発環境とプログラミング言語 Visual C++ 開発環境 Microsoft Microsoft Microsoft Microsoft embedded Visual C++ Version 4.0 + SP4 Visual Studio.NET 2003 + SP1 Visual Studio 2005 + SP1 Visual Studio 2008 ○ ○ ○ ○ Visual Basic, Visual C# × ○ ○ (○:利用可、×:利用不可、-:機能なし) 提供ファイル ファイル Visual C++ SerialObrLib.h SerialObrLib.lib SerialObrLib.dll SerialObrLibNet.
Visual Basic または Visual C# の場合 • SerialObrLibNet.dll をプロジェクトの参照に追加してください。 • SerialObrLib.dll は本体に内蔵されています。 • SerialObrLibNet.
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3.5 SOBRReceive シリアルバーコードリーダが読み取ったバーコードデータを取得します。 [C++] DWORD SOBRReceive ( BYTE * buf ) [Visual Basic] Public Shared Function SOBRReceive ( _ ByVal buf As Byte() _ ) As Int32 [C#] public static Int32 SOBRReceive ( byte[] buf ) 説明 本関数はシリアルバーコードリーダが読み取ったバーコードデータを取得します。 DeviceEmulatorでは、SOBRLib.iniファイルで指定したバーコードデータを取得します。詳細は、 SOBRLib.
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バーコードリーダはデータをバッファ内に保存します。本関数をポーリングで実行して、バッファに データが取得されたことを確認してください。 本関数を使用して、バッファ内にデータがあることを確認できた場合は、 SOBRReceive関数を使 用してデータを取得してください(データは最大 4 つ保持します)。 SOBRReceive、 SOBR9650Send、 SOBR9656Send関数を使用した場合は、本関数を実行して ステータスを取得してください。バッファフルエラー(SOBR_BUFF_FULL)以外のエラーが発生した 場合は、 SOBRClose関数を実行し、プログラムを終了してください。再度、通信ケーブルの状態 等を確認した後に SOBROpen関数からプログラムを再開することを推奨します。 ステータスは、別の関数を使用して上書きするまで、端末内に保存します。ステータスを確認した 後は SOBRClear関数を実行して、保存しているステータスをクリアしてください。 10
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3.8 SOBRSetEventNotification データ通知方法を設定します。 [C++] DWORD SOBRSetEventNotification ( BOOL bEnable ) [Visual Basic] Public Shared Function SOBRSetEventNotification ( _ ByVal bEnable As Boolean _ ) As Int32 [C#] public static Int32 SOBRSetEventNotification ( Boolean bEnable ) 説明 本関数はデータ通知方法を設定します。 通知方法をイベントに設定した場合、名前付きイベント“SOBREventReading”でバーコードデー タ取得を通知します(イベントの名称はレジストリで定義しています)。 通知方法をメッセージに設定した場合、バーコードデータ取得時にメッセージ “WM_SOBR_RECEIVING”を発行します(メッセージは SerialObrLib.
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4. プログラミング上の注意 データ取得までの流れ 1. SOBROpen関数を実行し、シリアルバーコードリーダを使用可能状態にします。 2. シリアルバーコードリーダの設定を変更する場合、シリアルバーコードリーダに対して設定コマン ドを送信します( SOBR9650Sendまたは SOBR9656Send関数)。 3. SOBROpen関数を実行した状態でバーコードリーダを操作すると、バーコードリーダ内にバーコ ードデータを取得します。データ取得時には端末がイベントまたはメッセージで通知します。 4. イベントまたはメッセージでバーコードデータの受信が通知されたら、 SOBRStatus関数でシリア ルバーコードリーダの状態を確認します。 SOBRStatus関数を実行すると通信状態と取得データ 数を知ることができます。 5. 取得データが存在した場合 SOBRReceive関数でデータ取得します。 6.
動作フロー例 1 読み取り通知をイベントに設定した場合 Start SOBROpen SOBRSetNotification(TRUE) N 初期設定動作 Y SOBR9650Send EEPROM書込 N Y SOBR9650Send 端末操作 WaitForSingleObject SOBRSatus SOBRClear N Y エラーなし Y 復旧可能エラー データあり N N Y SOBRReceive 操作終了 Y SOBRClose End 15 N
動作フロー例 2 読み取り通知をメッセージに設定した場合 WndProc WM_CREATE N Y SOBROpen WM_CLOSE N N WM_SOBR_RECEIVING Y SOBRClose Y SOBRSetNotification(FALSE) SOBRStatus エラーなし 他の メッセージ 処理 N Y SOBRReceive End 16 SOBRClear
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CODE39/NW-7 ICG 指定 項目 ICG1 キャラクタ未満 ICG8 キャラクタ未満 コマンド = ? 初期設定 ◎ 読み取りコード条件指定 項目 全コード CODE39 NW-7 WPC 2 of 5 (Industrial/Standard) ITF CODE11 CODE93 CODE128 WPC add on コマンド X x A a B b C c D d E e F f G g W w l m n 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取許可 読取禁止 読取禁止 読取許可 強制読取 初期設定 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ データ転送フォーマット CODE39 NW-7 スタート/ストップコード C/D (CODE39/NW-7/ 2of5/CODE11) 読み取り CODE ID 項目 フルアスキー変換許可 フルアスキー変換禁止 スタート/ストップコード転送する スタート/ストップコード転送しない 転送する 転送しない コードを大文字
ブザー鳴動および LED 点灯設定 項目 正読後、ブザー鳴動/LED 点灯の許可 正読後、ブザー鳴動/LED 点灯の禁止 ブザー鳴動/LED 点灯の1回駆動 sleep モードコマンド復帰時または電源立ち上げ時 LED 消灯 sleep モードコマンド復帰時または電源立ち上げ時 LED 点灯 コマンド J K L s t 初期設定 ◎ ◎ 解読不能時 BEL 出力 項目 コマンド 初期設定 M N 出力許可 出力禁止 ◎ スキャニングモード 項目 コマンド H I U スキャニング許可 スキャニング禁止 スペシャルモード(1 回正読後スキャニング禁止) 初期設定 ◎ スリープ/ストップモード 項目 スリープモード要求 ストップモード要求 コマンド 初期設定 o p EEPROM への書き込み 項目 デフォルト設定値の書き込み 現在の設定値の書き込み コマンド 初期設定 Y y 設定変更 項目 現在 EEPROM に保存している設定値に設定 コマンド 0 19 初期設定
拡張コマンド 拡張コマンド制御 CODE39 C/D NW-7 C/D 2 of 5 C/D CODE11 C/D CODE93 C/D CODE128 C/D 項目 送信開始 送信終了 検査禁止 (転送機能変化無し) 検査許可/転送する 検査許可/転送しない 検査禁止/転送しない 検査禁止/転送する 検査禁止 (転送機能変化無し) 検査許可/転送する 検査許可/転送しない 検査禁止/転送しない 検査禁止/転送する 検査禁止(転送機能変化なし) 検査許可/転送する 検査許可/転送しない 検査禁止/転送しない 検査禁止/転送する 検査(1)許可/転送する 検査(1)許可/転送しない 検査(2)許可/転送する 検査(2)許可/転送しない 検査禁止/転送しない 検査禁止/転送する 検査許可/転送しない 検査許可/転送する 検査禁止/(転送機能変化なし) 検査許可/転送しない 検査禁止/転送しない 検査禁止/転送する 検査許可/転送しない 検査許可/転送する 20 コマンド u v A B C Y Z D E F [ ¥ G H I ] ^ J K L M N O P Q S T U V W X 初
DT-9656BCR の設定コマンドと初期値 読み取りコード条件指定 項目 7 種自動読取 (WPC、CODE39、NW-7、2of5、CODE93、CODE128、MSI) UPC Only UPC+2 桁 add on Only UPC+5 桁 add on Only JAN/EAN Only EAN+2 桁 add on Only EAN+5 桁 add on Only Industrial 2 of 5 (DTF) Only Interleaved 2 of 5 (ITF) Only WPC(add on 含む)Only CODE39 Only NW-7 (CODABAR) Only DTF と ITF Only CODE93 Only CODE128 Only MSI/Plessey Only IATA Only コマンド A0 J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 J8 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 読み取りコード追加指定 項目 UPC UPC+2 桁 add on UPC+5 桁 add on JAN/EAN EAN+2 桁 add on EAN+5 桁 add on
データ転送フォーマット CODE39 IATA NW-7 スタート/スト ップコード転 送 2 of 5 (ITF/DTF) C/D JAN/EAN UPC-A UPC-E 項目 C/D を計算しない C/D を計算する C/D 転送する C/D 転送しない スタート/ストップコード転送しない スタート/ストップコード転送する C/D を計算しない C/D を計算する(CPN+FORM SERIAL) C/D を計算する(FORM SERIAL) C/D を計算する(ALL DATA) C/D を転送する C/D を転送しない 転送しない ABCD/TN*E 転送 abcd/tn*e 転送 ABCD/ABCD 転送 abcd/abcd 転送 C/D を転送する C/D を転送しない C/D を計算しない C/D を計算する(m10、w1,2) C/D を計算する(m16) スタート/ストップを DC1DC2DC3DC4/ DC1DC2DC3DC4 で転送する C/D を計算する(セブンチェック) C/D を計算する(m11) C/D の計算と転送をしない C/D を計算しない C/D を計算する 転
最小桁設定 項目 CODE39 NW-7:1 桁 Interleaved 2of5(ITF):2 桁 コマンド H2 H3 読取禁止 読取許可 初期設定 ◎ ブザー鳴動モード 項目 読み取り成功ブザー音程 ブザー鳴動時間 ブザー音量 ブザーを 1 回鳴らす 鳴動禁止 3kHz 3kHz / 2.5kHz 3kHz / 4kHz 50msec 100msec 200msec 400msec 小 中 大 最大 3kHz(200ms) 3kHz / 2.
読み取りモード 項目 コマンド 単発読み (トリガスイッチ使用時のみ、未使用時は連続読みとなる) 複数読み 連続読み トリガスイッチを使用しない トリガスイッチを使用する 読み取り時間 項目 無限 1 sec 2 sec 3 sec 4 sec 6 sec 8 sec 10 sec コマンド Y0 Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 Y6 Y7 初期設定 ◎ 照合回数 項目 照合なし 1 回照合 2 回照合 3 回照合 コマンド X0 X1 X2 X3 初期設定 ◎ 24 初期設定 S0 S1 S2 S7 S8 ◎
レングスデータ 項目 UPC-A UPC-A with add on UPC-E UPC-E with add on EAN-13 EAN-13 with add on EAN-8 EAN-8 with add on CODE39 NW-7 Industrial 2 of 5 (DTF) Interleaved 2 of 5 (ITF) CODE93 CODE128 MSI/Plessey IATA すべてのレングスデータ コマンド 2A 3A 2B 3B 2C 3C 2D 3D 2E 3E 2F 3F 2G 3G 2H 3H 2I 3I 2J 3J 2K 3K 2L 3L 2M 3M 2N 3N 2O 3O 2P 3P 2Z 3Z 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 転送しない 転送する 2
EEPROM への書き込み 項目 - コマンド 初期設定 コマンド U1 初期設定 Z2 設定の初期化 項目 設定を初期化する EEPROM 書き込みの注意点 DT-9650BCR では以下のコマンドを EEPROM に書き込むことができませんのでご注意ください。 設定内容 ブザー鳴動 LED 点灯の 1 回駆動 スキャニング許可 スキャニング禁止 スペシャルモード (1 回正読後スキャニング禁止) スリープモード要求 ストップモード要求 拡張コマンド制御送信開始 拡張コマンド制御送信終了 コマンド ‘L’ ‘H’ ‘I’ ‘U’ ‘o’ ‘p’ ‘u’ ‘v’ 26
6. Device Emulator Device Emulator 上で本ライブラリを正しく動作させるためには、以下の設定ファイルが必要です。 SOBRLib.ini 設定ファイルはあらかじめ以下のフォルダにインストールされています。 ¥Storage Card¥SOBR 6.1.1 SOBRLib.ini バーコードデータを格納するファイルです。 SOBRLib.
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