User manual - ファーストステップガイドver.1.09(2012年5月30日)

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11. システムの安定化
11.1 リセット運用
WindowsCEは、長い間レジューム運用しているとメモリリークを起こしてしまう可能性があります。
システムを安定して使用していただくために、ユーザアプリケーションに一日一回ユーザリセットの処理を
入れていただ
くことを推奨します。
カシオでは、ユーザアプリケーションにユーザリセット処理を組み込むためのAPI(システムライブラリ)を提
供しています。
[使用例]
ユーザアプリケーションに「業務完了」といったメニューを用意し、そこから本APIを呼び出してください。
11.2 サービスパックとパッチファイル
カシオでは、機能アップや不具合対応を行うサービスパックやパッチファイルをリリースしています。
システムを安定運用するために、これらの適応をお勧めしています。
11.3 メモリ
WindowsCEのメモリは、プログラム動作エリアとデータ記憶エリアに配分されています。
それぞれのメモリエリアに十分な余裕がないとシステムが動作しなくなる可能性があります。少なくとも、デ
ータ記憶用エリアの残容量に 50
0kbyte以上を確保してください。
メモリの残容量を、十分配慮したアプリケーションを作成されることをお勧め致します。
[事例]
現象:動作が鈍くなった。
原因:アプリケーションのログを制限なく貯め続けデータ記憶容量に十分な空きがなくなっていた。