User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.10(2012年5月30日)

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2.6.10 Wake On Bluetooth
Bluetooth機器から本体に通信を行うことにより、サスペンド中の本体をレジュームすることが可能です。
Bluetooth
帯電話を使用して本体をレジュームし、Bluetoothダイヤルアップ通信を行う場合の動作シー
ケンスの例を、以下に示します。
1. 本体とBluetooth携帯電話
に、あらかじめ相手Bluetooth機器との接続情報を設定。
2. 本体をサスペンド、Bluetooth携帯電話をメール着信待ち状態にして、サーバからのメールを待つ。
3. Bluetooth
帯電話がサーバからタスクメールを受信。サーバはメール送信後、通信を切断。
4. Bluetooth
帯電話がマスターとして動作し、本体に対してBluetooth接続を実行。
5. 本体は、レジュームした後Bluetooth
続を完了、Bluetooth携帯電話からタスクメールを受信。
6. 本体は、タスクメール受信後、Bluetooth接続を一旦
切断。
7. 本体のアプリケーションがBluetooth携帯
電話に対して、ダイヤルアッププロファイルでBluetooth接続
を実行。
8. 本体はBluetooth携帯電話
を経由して、サーバにダイヤルアップ接続を実行。
9. 本体のアプリケーションは、ダイヤルアップ終了後データの送受信を実行。
10. データ通信終了後、本体からダイヤルアップ接続を切断。Bluetooth接続も切断
Wake On Bluetoothの設定
方法は、Bluetoothライブラリマニュアルを参照してください。
2.6.11 無線LANとの同時使用
Bluetoothと無線LANは同一の周波数帯域(2.4GHz ISMバンド)を使用するため、原則として同時使用は
できません。ただし、以下の点に留意することにより、各通信デバイスの電源をOFFしない場合でも電波干
渉の影響を小さくする事が可能です。
相手BT機器がAFHをサポートしている場合(AFH機能を使用)
1. サイト設計時にBluetoothが使用する周波数帯域と無線LAN周波数帯域を明確に分離してください。
2. AFHを自動設定で使用した場合、AFH
能の特性上、無線LANが使用する周波数帯域に影響を与
えます。Bluetooth接続ツールを使用して、Bluetoothが避けるべき周波数帯域(無LANが使用する
周波数帯域)を指定してください。
3. 通信先のBluetooth機器がAFH機能をサポートしていることを確認
してください。また、Bluetooth接続
HT側から通信先のBluetooth機器に対して行ってください。逆の場合AFH機能が動作しなくなる可
能性があります。通信先のBluetooth機器から接続を行った場合、HT側で指定した周波数帯域が使
用されず、AFH機能が十分に働かない可能性があります。
4. Bluetoothで使用可能な周波数帯域が制限されることにより、Bl
uetooth機器同士の相互干渉や他の
機器からの電波の影響を受けやすくなります。Bluetooth通信の性能を重視する場合は、Bluetooth
が使用する周波数帯域をなるべく広く取ってください(無線LAN通信とのトレードオフになります)。
相手BT機器がAFHをサポートしていない場合(BTと無線LANの排他使用)
1. Bluetooth接続を行う前に、無線LAN通信が終了していることを確認してください。無線LAN通信中に
Bluetooth接続を行うと、Bluetooth接続時の電波が無線LAN通信に著しく影響を及ぼすことがありま
す。無線LANからのデータ取得後、Bluetooth機器との接続を行ってBluetooth通信を行うような運用
をすれば、電波干渉により通信エラーとなる確率を下げる事ができます。
2. 無線LAN通信を開始する前
に、Bluetooth通信が終了してBluetooth接続が切断されていることを確
認してください。