User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.10(2012年5月30日)

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2.8.7 疑似オフ
擬似オフとは
擬似オフとは、低消費電力を目的とした機能です。内部的には通常動作をしていますが、表示やキー入
力を禁止することにより、あたかもOFFしているように見せます。主なターゲットは通信の待ち受け状態で、
低消費電力とともに端末使用者に対し通信の高速なレジュームを提供します。
擬似オフ動作概要
システムは下図の状態をとります。擬似オフモードというモードを持ち、そのなかでON状態と擬似的な
OFF状態を遷移します。この遷移は電源キーの押下メッセージをトリガーとします。
擬似オフモード
SysSetVirtualOffMode
SysDisablePowerOff
ON状態
OFF状態
電源キー押下(PBT_APMRESUMESUSPEND)
電源キー押下(PBT_APMSUSPEND)
通常モー
SysSetVirtualOffMode
SysEnablePowerOff
擬似オフモード
SysSetVirtualOffMode
SysDisablePowerOff
ON状態
OFF状態
電源キー押下(PBT_APMRESUMESUSPEND)
電源キー押下(PBT_APMSUSPEND)
通常モー
SysSetVirtualOffMode
SysEnablePowerOff
2-8
アプリケーションからの設定方法
擬似オフモードにするには、システムライブラリのSysSetVirtualOffMode関数とSysDisablePowerOff関数
を呼びます。このモードでは、電源キーを押下するたびにパワーマネージャは以下のメッセージを交互に
発行するようになります。
<電源OFF
るために電源キーを押したとき>
WM_POWERBROADCASTWPARAM:P
BT_APMSUSPEND
#define PBT_APMSUSPEND 0x04
<電源ONするために電源
キーを押したとき>
WM_POWERBROADCASTWPAR
AM:PBT_APMRESUMESUSPEND
#define PBT_APMRESUMESUSPEND 0x07
最初の電源キー押下で、アプリケーションはPBT_
APMSUSPENDメッセージを受け取るので、擬似オフモ
ードのOFF状態に移行してください。次はPBT_APMRESUMESUSPENDメッセージを受け取るので擬似オ
フモードのON状態へ復帰してください。
擬似オフモード OFF状態への移行処理はアプリケーションが行います。例えば表示のOFF/キーの無効
化等を行い、必要の無いデバイスの電源を切ります。