User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.10(2012年5月30日)
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2.1.6 メモリ管理
RAM
DT-X7 ではOSをメモリに展開して動作させるため、64MBのRAMを以下の 4 つの目的に使います。
• ドライバの作業領域
• システム領域: OSを展開
して動作させる領域
• プログラムメモリ: OSの作業領域を含むプログラム
実行用メモリ
• オブジェクトストア: ユーザ
ーが自由にデータを格納できる領域
OSをメモリに展開するため、初回起動時、およびフルリセット時には起動まで時間を要します。
オブジェクトストアはユーザーが自由に使用可能ですが、電池の消耗などにより消えることがあります。オ
ブジェクトストアはあくまでもテンポラリエリアとして使
用し、重要なデータファイルなどはFlash Diskに格納
してください。
プログラムメモリとオブジェクトストアの比率は、コントロールパネルの
「33システム」、またはメモリ設定ツール
(「
335.5 33メモリ設定ツール」参照)を使って、変更することができます。
表 2-9 初期状態のサイズ
DT-X7M50
DT-X7M50S
DT-X7M52
DT-X7M52S
DT-X7M50SB
DT-X7M52SB
全体容量 使用済み 全体容量 使用済み 全体容量 使用済み
プログラムメモリ
27.6 MB
約 6.5 MB
26.3 MB
約 6.6 MB
25.7 MB
約 6.9 MB
オブジェクトストア
13.7 MB
約 0.3 MB
13.1 MB
約 0.3 MB
12.8 MB
約 0.3 MB
Internet Explorerの起動を抑止することでシステム領
域を小さくし、利用可能なメモリを増やすことが
できます。詳しくは「
332.1.7 X3非Internet Explorer (IE) 起動」を参照してください。
Flash Disk
DT-X7 は 64MBのFlash ROMを搭載しており、これを以下の 4 つの目的に使います。
1. ブート部: OSをRAMに展開
するためのブートローダを格納します。
2. 圧縮したOSイメージ: 起動
時にブートローダがRAMに展開します。
3. 残りのOSイメージ: RAMに
展開せずに動作するプログラム (Compact Framework 2.0 等) を格納し
ます。
4. ユーザーディスク: ユーザ
ーが自由に使えるディスクです。※
※ ユーザーディスクの初期サイズは、DT-X
7M50 / M50Sの場合は 30.99MB、DT-X7M52 / M52Sの場合
は 30.37MB、DT-X7M50SB / M52SBの場合は 30.00MBです。
Flash DiskはRAMディスクと異なり
、本体の電池が無くなってもデータが消えません。消えて困るデータは、
Flash Diskにバックアップしてください。
Flash Diskの
フォーマット及び管理は、コントロールパネルの「33記憶域マネージャ」で行います。