User manual - File 2
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撮影する(応用編)
露出を補正する(EVシフト)
本機は撮影時の明るさに応じて、露出値(EV値)を下記の値に手
動で補正することができます。逆光での撮影、間接照明の室内、
背景が暗い場合の撮影などに利用すると、より良好な画像が得ら
れます。
露出補正値:−2.0EV∼+2.0EV
補正単位 :1/3EV
1.
RECモードにして【MENU】を押します。
2.
“撮影設定”タブ→“EVシフ
ト”と選び、【 】を押しま
す。
露出補正表示
3.
【】【】で露出補正値を選
び、【SET】を押します。
• これで露出補正値が設定
されました。
【】: +方向に補正されます。白い物の撮影や逆光での撮影
のときに押します。
【】: −方向に補正されます。黒い物の撮影や晴天の野外な
どのときに押します。
• 露出補正値をもとに戻したいときは、反対方向に露出補正
して“0.0”に合わせてください。
露出補正表示
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撮影する(応用編)
重要!
• 明るすぎたり、暗すぎたりするときは、露出補正ができ
ない場合があります。
参考
• 露出補正を行うと、測光方式が自動的に中央重点測光
(中央部を重点的に測光します)に切り替わります。露出
補正を“0.0”に戻すとマルチパターン測光(画面全体を
分割し、それぞれのエリアの測光データを元に露出を決
めます)に戻ります(96ページ)。
• キーカスタマイズ機能を使うと、【】【】で露出値が補
正できるように切り替えられます(99ページ)。
4.
撮影します。
ホワイトバランスを変える
被写体は、太陽光や電球の光など光源の波長によって色味が異
なっています。ホワイトバランスとは、被写体を自然な色合いで
撮影できるように白を基準に色味を調整することです。
1.
RECモードにして【MENU】を押します。
2.
“撮影設定”タブ→“ホワイ
トバランス”と選び、【 】
を押します。
3.
【】【】で設定内容を選び、【SET】を押します。
オート : 自動的にホワイトバランスを調整します。
(太陽光) : 晴天時の野外での撮影用
(曇天) : 薄曇∼雨天の野外や木陰などでの撮影用
(日陰) : ビルの陰など極端に色温度が高いところで
の撮影用
(電球) : 電球の雰囲気を消した撮影用
1
(蛍光灯1): 白色蛍光灯下での色かぶりを抑えた撮影用
2
(蛍光灯2): 昼白色・昼光色蛍光灯下での色かぶりを抑
えた撮影用
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撮影する(応用編)
(フラッシュ発光用)
: 複数の光源下でフラッシュの当たっている
部分の青味を抑えた撮影用
マニュアル : その場の光源に合わせて手動で設定しま
す。詳しくは「マニュアルホワイトバラン
スを設定する」を参照してください。
参考
• ホワイトバランスの“オート”では、被写体の中から白色
点をカメラが自動的に判断します。被写体の色や光源の
状況によってカメラが白色点の判断に迷うことがありま
す。このような場合は、太陽光や曇天など光源を指定す
る固定モードをご使用ください。
•“マニュアル”を選ぶと、前回マニュアルホワイトバラン
スを設定した際のバランスに設定されます。
• キーカスタマイズ機能を使うと、【】【】でホワイトバ
ランスが変更できるように切り替えられます(99ペー
ジ)。
マニュアルホワイトバランスを設定する
ホワイトバランスの“オート”や太陽光、曇天など光源を指定する固
定モードでは、複数の光源下など難しい環境において調整できる範
囲に限界があります。マニュアルホワイトバランスを使うと、さま
ざまな光源下で適正な色に調整することができます。マニュアルホ
ワイトバランスの設定は、白い紙などを画面に一杯に写した状態で
行ってください。
1.
RECモードにして【MENU】を押します。
2.
“撮影設定”タブ→“ホワイトバランス”と選び、【】を押
します。
3.
【】【】で“マニュアル”を
選びます。
• 【液晶モニター】には、前
バランスで被写体が表示
されます。
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撮影する(応用編)
4.
画面全体に白い紙などを写した状態で【シャッター】を押
します。
• “完了”と表示されたらホワイトバランスの調整は完了です。
• 暗い所や色の濃いものでホワイトバランスを調整すると、
時間がかかります。
5.
【SET】を押します。
• ホワイトバランスを決定し、撮影ができる画面に戻ります。
白い紙
露出の方法を変えて撮影する(露出モード)
撮影時の絞りとシャッター速度の決定方法(露出モード)は、
【モードダイヤル】によって次のように切り替えることができま
す。
Aモード :絞り優先AE
Sモード :シャッター速度優先AE
Mモード :マニュアル露出
絞りを優先して撮影する(絞り優先AE)
Aモード(絞り優先AE)では任意の絞りに固定して撮影することが
できます。絞りを開けるとピントが合う範囲が狭くなり、逆に絞
り込むとピントの合う範囲が広くなります。シャッター速度は自
動的に調整されます。
絞りを開ける
絞り込む