SA1203-F J FC-200V 取扱説明書 保証書付 ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの上、 正しくお使いください。 本書はお読みになった後も大切に保管してください。 http://edu.casio.
重要 ● 当社(カシオ計算機株式会社)は、本マニュアルの内容が 商用あるいは特定目的に合致すること、正確であること について、 また本機を使用して得られた計算結果 (例えば ファイナンシャル計算のシミュレーション結果)が正確 であることについては、 何ら保証をするものではありま せん。 ● 金融計算に関するルールは、 国や地域、 金融機関によって 異なります。 本機で計算した結果が、 実用上許容できる範 囲にあるかどうか確認のうえ、ご使用ください。
はじめに このたびはカシオ製品をお買い上げいただき、 誠にありがとう ございます。 ■ 使い始めるときは(ハードケースについて) 本機を使い始める際は、 本機をスライドさせてハードケースか ら取り外し、 下図の要領で本機の背面にハードケースを取り付 けます。 A 使い終わったら 本機を上方向にスライドさせて、 背面に取り付けたハードケー スを取り外し、使い始める前の状態に戻してください。 ■ 本機の状態を初期状態に戻すには 次の操作を行うことで、 本機の計算モード、 すべてのセットアッ プ情報、 およびすべてのメモリー内容を一括してクリアし、 本機 を初期状態に戻すことができます。 1. O19(CLR) 2. fcで “All:EXE”を選択しE 3. E(Yes) 4.
● クリアを実行しない場合は、E(Yes)を押す代わりにE (Cancel) を押してください。 項目 初期値 計算モード COMP (四則演算と関数) Payment End Date Mode 365 dn CI Periods/Y Annual Bond Date Date Date Input MDY PRF/Ratio PRF B-Even Quantity Digit Sep.
● ほとんどのキーには複数の機能が割り当てられており、 1 やSを押すことで、 キーの表面に印刷されている文字が表 す機能とは別の機能を呼び出すことができます。 別機能 VARS キー表面の機能 Y} t あるキーに割り当てられた別機能を使う場合の操作は、 次の ように表記します。 例:1a(S-MENU) 直前までのキー操作で呼び出される機能を、 ( )で括って表記 ● 画面上に表示されているメニュー項目を数字キーで選ぶ操 作は、次のように表記します。 例:1(1-VAR) 直前のキー操作で選択されるメニュー項目を、 ( )で括って表記 ● カーソルキー (右イラスト参照) は、 キー の上下左右の端を押して操作します。 上 下 左 右 の 端 を 押 す 操 作 を 、そ れ ぞ れ REPLAY fcdeのように表記します。 ■ 本書中の例題について 本書中の例題の操作を行う際には、 例題に付けられたマークに 応じて、 設定を切り替えることが必要です。 ● 次のマークがついた例題では、 角度設定の切り替えが必要で す。 マーク 設 定 z 角度設定として「Deg」を選択します。
安全上のご注意 このたびは本機をお買い上げいただき まして、誠にありがとうございます。ご 使用になる前に、この「安全上のご注意」 をよくお読みの上、正しくお使いくださ い。なお、本書はお読みになった後も大 切に保管してください。 注意 この表示を無視して誤っ た取り扱いをすると、人が 傷害を負う可能性が想定 される内容および物的損 害のみの発生が想定され る内容を示しています。 電池について ● 本機で使用している電池を取り外 した場合は、誤って電池を飲むこ とがないようにしてください。特 に小さなお子様にご注意くださ い。 ● 電池は小さなお子様の手の届かな い所へ置いてください。万一、お子 様が飲み込んだ場合は、ただちに 医師と相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする 恐れのあることはしないでくださ い。また、加熱したり、火の中へ投 入したりしないでください。 –4– D
● 電池は使い方を誤ると液もれによ る周囲の汚損や、破裂による火災・ けがの原因となることがあります。 次のことは必ずお守りください。 + − u 極性(⃝と⃝の向き) に注意して 正しく入れてください。 u 本機で指定されている電池以外 は使用しないでください。 火中に投入しないでください ● 本機を火中に投入しないでくださ い。破裂による火災・けがの原因と なることがあります。 ● 本書中の表示/イラストは、 印刷のため実物と異なることが あります。 ● 本書の内容に関しては、 将来予告なしに変更することがあり ます。 ● 本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、 万 一ご不審な点や誤りなど、 お気づきのことがありましたらご 連絡ください。 ● 万一、本機使用や故障により生じた損害、逸失利益または 第三者からのいかなる請求についても、 当社では一切その責 任を負えませんので、あらかじめご了承ください。 D –5–
ご使用上の注意 ● お買い上げ直後、本機を使用する前に必ずO キーを押してください。 ● 本機が正常に使用できても、定期的に必ず電池 を交換してください。 FC-200V .........................................
● 落としたり、強いショックを与えないでくださ い。 ●「ひねり」や「曲げ」を与えないでください。 ズボンのポケットに入れるなど、 「ひねり」や「曲げ」 を与える恐れがあることをしないでください。 ● 分解しないでください。 ● ボールペンなど鋭利なものでキー操作をしない でください。 ● お手入れの際は、乾いた柔らかい布をご使用く ださい。 特に汚れがひどい場合は、中性洗剤液に浸した布を 固くしぼっておふきください。なお、シンナーやベン ジンなどの揮発性溶剤は使用しないでください。 キーの上の文字が消えたり、ケースにシミをつけて しまう恐れがあります。 –7–
目次 はじめに ............................................................... 1 ■使い始めるときは(ハードケースについて)................ 1 ■本機の状態を初期状態に戻すには ............................... 1 ■本書の表記について .................................................... 2 ■本書中の例題について ................................................. 3 安全上のご注意 .................................................... 4 ご使用上の注意 .................................................... 6 計算を始める前に .............................................. 11 ■電源を入れるには .....................
■金融計算メモリー(VARS)........................................ 41 ■メモリー内容を一括してクリアするには .................. 42 金融計算 ............................................................. 43 ■単利計算 (Simple Interest: SMPL)モード .................. 43 ■複利計算 (Compound Interest: CMPD)モード ........... 45 ■投資評価 (Cash Flow: CASH)モード ......................... 51 ■年賦償還計算(Amortization: AMRT)モード .............. 55 ■金利変換 (Conversion: CNVR)モード ....................... 59 ■原価、販売価格、粗利計算 (Cost/Sell/Margin: COST) モード ................................
■座標変換 (直交座標↔極座標).................................. 100 ■その他の関数 ........................................................... 101 統計計算 ........................................................... 105 ■統計計算の概要 ....................................................... 105 ■一変数統計演算 ....................................................... 114 ■回帰演算 (二変数統計演算)..................................... 117 技術情報 ........................................................... 132 ■計算の優先順位 .........................................
計算を始める前に ■ 電源を入れるには 電源を入れるには、 Oを押します。 ■ 電源を切るには 電源を切るには、1A (OFF) を押します。 電源を切っても、次の情報は保持されます。 ● 各種設定状態(16ページ) ● アンサーメモリー (36ページ) 、独立メモリー (38ページ) 、変 数メモリー(40ページ) 、金融計算メモリー(VARS) (41ペー ジ) の内容 ■ コントラストを調節するには 液晶表示が薄すぎたり濃すぎたりして見づらい場合は、 コント ラストを調節します。 1. s u セットアップ画面が表示されます。 2. cで“CONTRAST:EXE”を選択し、E u コントラスト画面が表示されます。 3. dまたはeを押して調節します。 4.
■ キーの見かたの基本ルール 本機への入力操作は、すべて本機のキーを使って行いま す。 キーを単独で押した場合は、 そのキーの表面に印刷されている 数字や演算子の入力 (1、 +など) 、 または機能の実行 (A、 Y など)ができます。 キーの上に表示されている機能は、呼び出し方や使用可能な モードに応じて色分けされています。 ● キーの上に黄色で表示されている関数や機能は、 1を押し た後にそのキーを押すことで入力または実行することがで きます。 例:11(sin)、1Y(INS) ● キーの上に赤色で表示されている変数、 定数は、 Sを押した 後にそのキーを押すことで入力することができます。 例:Sn(A)、S5(e) ■ 画面表示について 本機は31ドット×96ドットの液晶画面表示を備えています。 この液晶画面への各種の情報表示ついて説明します。 A 入力式と計算結果の表示について 本機のディスプレイは、 入力した計算式と計算結果の出力を、 同 時に表示できます。 入力式表示 計算結果表示 { 金融計算モード モード表示 – 12 –
A シンボル表示について 現在の計算モードや設定状態、 計算の経過などが、 ディスプレイ の最上部にシンボルで表示されます。 表示例 STAT シンボル表示には、 それぞれ次の意味があります。 ※ 各シンボルの表示位置の左から右の順にリストしています。 シンボル 7 3 M 意 味 1を押したときに点灯し、次のキーを 押すと消えます。 Sを押したときに点灯し、次のキーを 押すと消えます。 独立メモリーにデータが登録されている 間、 点灯します。 参照頁 3 3 39 メモリーへのデータの登録に関連した表 STO 示です。1t(STO)を押したときに点 灯し、次のキーを押すと消えます。 メモリーからのデータの呼び出しに関連 RCL 39 40 91 した表示です。 tを押したときに点灯し、 次のキーを押すと消えます。 STAT 360 SI DMY 7 8 9 STATモード時に点灯します。 年間日数設定が、360日の場合に点灯し ます。 端日数部分の金利計算を、単利で行う場 合に点灯します。 日付の並び方が、 「 日、月、年」の場合に点 灯します。 105 17 17 17 角度
シンボル 意 FIX 表示桁数設定がFix時に点灯します。 SCI 表示桁数設定がSci時に点灯します。 ▼ 味 Disp 17 リプレイ可能な計算履歴が記憶されて いるときや、前画面/次画面があるとき ▲ 参照頁 34 に点灯します。 マルチステートメントによる計算の実 行中に点灯します。 33 ご注意 複雑な演算を実行したときなど、 実行結果を表示するのに時間 がかかる場合に、 表示上はシンボルのみ点灯した状態となりま す。 – 14 –
計算モードとセットアップについて ■ 計算モード一覧 モード指定 計算モード名 のボタン 参照頁 単利計算 (Simple Interest) S 43 複利計算 (Compound Interest) c 45 投資評価 (Cash Flow) C 51 年賦償還計算(Amortization) A 55 四則演算・関数計算(Compute) m 29, 95 統計計算 (Statistics) a 105 金利変換 (Conversion) n 59 原価、販売価格、粗利計算 (Cost/Sell/Margin) o 61 日数計算 (Days Calculation) D 63 減価償却費計算(Depreciation) d 66 債券計算 (Bond) b 70 損益分岐点関連計算 (Break-Even) B 76 – 15 –
■ セットアップについて ● 計算するときの条件や画面表示を設定します。また、画面の コントラストを調整することができます。 A セットアップ (Setup)画面を表示させるには 次の2種類のやり方があります。 ● sを押す。 ● メニュー画面で“Set:”と表示さ れる計算モードでは、それを選 択しEを押す。 本書の操作例では、 sを押す操作を使用しています。 sキーでの表示 1. sキーを押します。 u セットアップ項目が表示されます。 u 項目内訳は、 「設定項目一覧」 (17ページ) をご覧ください。 2. fcで設定変更したい項目を選び、 Eを押します。 u 選んだ項目の選択肢が表示されます。 u 以降の操作は 「設定項目一覧」 (17ページ) で、 希望の設定項 目の説明を探してご参照ください。 各計算モードからの表示 (メニュー画面に“Set”項目があ る計算モードのみ) 1.
A 設定項目一覧 表示 No. 内容 参照頁 1 Payment 支払い期日(期初/期末)の設定 17 2 Date Mode 年間日数の設定 18 3 dn 端日数の金利計算の設定 18 4 Periods/Y 利払い間隔の設定 18 5 Bond Date 日付か、 利払い回数かを選択 18 6 Date Input 日付の並び方を設定 19 7 PRF/Ratio 利益か、 利益率かを選択 19 8 B-Even 売上数量か、売上高かを選択 19 9 Digit Sep.
2 Date Mode:単利計算(SMPL)モード、日数計算(DAYS) モード、 債券計算(BOND)モード u 1年を何日として計算するかを設定します。 “1:360” .......... 360日 “2:365” .......... 365日 1. fcで“Date Mode”を選択し、 E 2. 1(1:360) または2(2:365) を押します。 3 dn:複利計算(CMPD)モード u 端日数 (一月に満たない月の日数) 部分の金利計算を、 単利で するか、 複利でするかを設定します。 “1:CI” ............. 複利 “2:SI” ............. 単利 1. fcで“dn”を選択し、 E 2. 1(1:CI)または2(2:SI)を押します。 4 Periods/Y:債券計算(BOND)モード u 利払い間隔を1 年に1 回(A n n u a l )にするか、半年に1 回 (Semi-Annual)にするかを設定します。 “1:Annual” ..... 1年に1回 “2:Semi” ........ 半年に1回 1.
1. fcで“Bond Date”を選択し、 E 2. 1(1:Date)または2 (2:Term) を押します。 6 Date Input:日数計算(DAYS)モード、債券計算(BOND) モード u 日付の並び方をMDY (月、 日、 年) にするか、 DMY (日、 月、 年) に するかを設定します。 “1:MDY” ........ 月、 日、 年の順 06012006(2006年6月1日) “2:DMY” ........ 日、 月、 年の順 01062006(2006年6月1日) 1. fcで“Date Input”を選択し、 E 2. 1(1:MDY) または2(2:DMY) を押します。 7 PRF/Ratio: 損益分岐点関連計算(BEVN)モード内の損益 分岐点計算サブモード u 損益分岐点の計算をするとき、 利益 (PRF) を使用するか、 利益 を使用するかを設定します。 率 (r %) “1:PRF” ......... 利益 “2:r %” ........... 利益率 1. fcで“PRF/Ratio”を選択し、 E 2.
1. fcで“B-Even”を選択し、 E 2. 1(1:Quantity) または2(2:Sales)を押します。 9 Digit Sep.:統計計算(STAT)モードと、四則演算と関数 (COMP) モードを除くすべてのモード u 整数部分の表示に3桁区切り記号を設定します。 @ Sciが設定 されると区切り記号は表示できません。 “1:Superscript” ...... 上付カンマ 123'456 “2:Subscript” ......... 下付カンマ 123,456 “3:Off” .................... 3桁区切り記号無し 123456 1. fcで“Digit Sep.”を選択し、 E 2. 1(1:Superscript) 、2(2:Subscript)または3 (3:Off)を押 します。 0 Angle:すべてのモード u 三角関数で利用する角度の単位を切り替えます。 “1:Deg” .......... 度 “2:Rad” .......... ラジアン “3:Gra” ..........
u ! Fixを設定すると、 @ Sciと# Normは解除 (Offに設定) され ます。 “0∼9” ....... 表示する小数点以下の桁数を、 0から9桁の間で指 定します。 例:100÷7=14.286(Fix 3) 14.29 (Fix 2) 1. fcで“Fix”を選択し、E 2. 表示したい小数点以下の桁数を入力 @ Sci:すべてのモード u 有効桁数を指定します。 計算結果は、 指定した桁の一桁下で四 捨五入され、指定した桁までが表示されます。 u @ Sciを設定すると、 ! Fixと# Normは解除 (Offに設定) され ます。 “1∼9, 0” ..... 有効桁数は、 1桁 (1) から10桁 (0) の間で指定しま す。 例:10÷7=1.4286×100 (Sci 5) 1.429×100 (Sci 4) 1. fcで“Sci”を選択し、 E 2. 表示したい有効桁数を入力 # Norm:すべてのモード u 指数表示になる数値範囲を指定します。 u # Normを設定すると、 ! Fixと@ Sciは解除 (Offに設定) され ます。 “1または2” .....
$ STAT:統計計算(STAT)モード、投資評価(CASH)モード u 統計計算モードのDataEditorにおいて、 頻度 (FREQ) 列を表示 するか、 しないかを設定します。 投資評価モードでは、 統計計算モードのDataEditorを流用して います。 「表示する」に設定すると、投資評価用に入力できる データの最大数が減少します。 “1:On” ............ 頻度 (FREQ) 列を表示します。 “2:Off” ............ 頻度 (FREQ) 列を表示しません。 1. fcで“STAT”を選択し、 E 2. 1(1:On)または2(2:Off) を押します。 重要 この操作によりEditor内のデータはクリアされます (現在と同じ 設定を選んだ場合でもクリアされます) 。 % CONTRAST:すべてのモード u 表示画面が薄すぎたり濃すぎたりして見づらい場合に、画面 のコントラストを調節します。 1. fcで“CONTRAST:EXE”を 選択し、 E 2. dまたはeを押して調節します。 3.
式や数値の入力について 本節では、 計算式の入力や、 入力した計算式の訂正のしかたなど について説明します。 ■ 計算式の入力 (書式通り入力方式) 本機は紙に書いた通りに計算式を入力し、 Eを押すと計算が実 行される「書式通り入力方式」を採用しています。加減乗除、関 数、 カッコの優先順位は、自動的に判別されます。 - 2 (5+4)−2×(−3)= 2(5+4)2*y3E A カッコ付き関数 (sin, cos, 'など) の入力につい て 本機では、 次の関数は開きカッコ付きで入力されます。 引数の末 尾に閉じカッコ( ) ) を入力することが必要です。 sin(, cos(, tan(, sin –1(, cos–1(, tan –1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1(, log(, ln(, e^(, 10^(, ^(, '(, 3'(, Abs(, x', Pol(, Rec(, Rnd( - sin 30= z 1. t 2. fcで “sin(” を選択しE 3.
A 乗算記号 (×)の省略について 次の乗算記号(×)は、 入力を省略することができます。 ・(の前 …… 2×(5+4)など ・カッコ付き関数の前 …… 2×sin(30)、2×'(3) など ・メモリー、 定数、乱数の前 …… 20×A、2×π など A 計算式末尾のカッコの省略について E直前の)は、 省略しても入力したとみなされます。 「計算式 末尾の閉じカッコの省略について」 (30ページ) も参照してくだ さい。 A 画面幅に収まらない計算式の表示について 一度に表示可能な桁数 (14桁) を超えて計算式の入力を行うと、 表示が自動的にスクロールし、 画面に収まらない部分が隠れま す。 このとき、画面の左端に「]」が表示されます。 入力した計算式 —— 1111+2222+3333+444 画面への表示 ——— カーソル ●「]」が表示された状態では、dキーを押してカーソルを移 動し、表示を左スクロールすることができます。 A 入力文字数(バイト数)について ● 本機は計算式の入力エリアとして、99バイトが確保されて おり、1つの計算式につき99バイトまで入力可能です。基本 的に1キー入
● 得られた計算結果からさらに計算を続ける場合は、Gキー を利用すると便利です。Gキーについては「アンサーメモ リー (Ans) 」 (36ページ) を参照してください。 ■ 計算式の訂正 入力中の計算式を訂正する操作について説明します。 訂正の操 作は、挿入モードと上書きモードで異なる場合があります。 A「挿入モード」 と「上書きモード」について 入力時に、 カーソル位置に文字が追加挿入される状態のことを 「挿入モード」 、 カーソル位置の文字が入力した文字に置き換わ る状態を 「上書きモード」と呼びます。 +を押すと 元の式 挿入 モード時 カーソル 上書き モード時 カーソル 本機の初期状態では「挿入モード」で計算式の入力が行われま す。 必要に応じて 「上書きモード」 に切り替えて入力を行うこと も可能です。 が点滅します。 上書きモード ● 挿入モードでは、 入力位置に 「I 」 が点滅します。 では、文字の入力位置に「 」 ● 入力中に1Y(INS)を押すと上書きモードに切り替わりま す。 A 直前の文字を訂正するには カーソルが入力行の最後尾にあるとき、Yを押すと、直前に入 力し
2 A 不要な文字を削除するには dまたはeを使って不要な文字の直後 (挿入モード時) または 不要な文字の下 (上書きモード時) にカーソルを合わせ、 Yを押 します。 Yを1回押すごとに、 下記のように1文字が削除されま す。 - 369×12を369××12と入力してしまった場合 挿入モード時:カーソル位置直前の1文字を削除 369**12 dd Y 上書きモード時:カーソル位置の1文字を削除 369**12 ddd Y – 26 –
A 計算式の途中の誤りを訂正するには 挿入モード時は、 dまたはeを使って間違った文字の直後に カーソルを合わせ、 Yを押して削除した後、 入力し直します。 上 書きモード時は、d またはe を使って間違った文字の下に カーソルを合わせ、 そのまま入力し直します。 - sin(60)をcos(60)と入力してしまった場合 挿入モード時: 12(cos)60) dddY 11(sin) 上書きモード時: 12(cos)60) dddd 11(sin) A 計算式の途中に文字を挿入するには 必ず挿入モードで操作を行ってください。 dまたはeで挿入 したい箇所にカーソルを合わせ、 入力します。 – 27 –
■ エラー位置表示について 演算実行時 (Eを押したとき) に、 計算式に数学的な誤り (Math ERROR)や構文上の誤り (Syntax ERROR) などがあった場合、 エラーメッセージを表示します。 このような場合、 dまたはe キーを押すとエラー位置にカーソルが移動し、 計算式を訂正す ることができます。 - 14÷10×2=を誤って14÷0×2=と入力した場合 (挿入モードで操作するものとします。 ) 14/0*2E e(またはd) ここにエラーがある d1 E ● エラーメッセージ画面でe (またはd)の代わりにAを押 すと、計算式がクリアされます。 – 28 –
基本計算 本節では、 最も簡単な計算として、 四則演算、パーセント計算の 操作について説明します。 本節での計算を行う際には、計算モード(15ページ参照) と してCOMPモード(m)を選択してください。 ■ 四則演算 +、-、*、/キーを使って加減乗除を実行できます。 1 2.5+1−2=1.5 2.
A 計算式末尾の閉じカッコの省略について 計算式の末尾 (Eの直前)の閉じカッコ () )は、 入力を省略する ことができます。 -(2+3) ×(4−1)=15 (2+3)* (4-1E このカッコは入力しなくてもよい ● 閉じカッコが省略可能なのは、 Eの直前だけです。 計算式の 途中で閉じカッコの入力を忘れた場合は、 正しい計算結果が 得られなくなります。 ■ パーセント計算 1 2%=0.
5 3500の25%引き 3500-3500 *251((%)E 6 168と98と734の合計の20%引き 168+98+ 734E -G*201((%)E 7 500gの試料に300gを加えると、初めの何%となります か? 300+500 1.(A%) 8 数値が40から46に増えたとき、 何%増えたことになりま すか?また48に増えたときは? 挿入モード時: 46-40 1.(A%) eeeY8E 9 仕入れ代金が480円、 利益率が25%の商品の売値と利益 金額はいくらですか? 480*25 1.
480/25 1.(A%) 0 仕入れ代金が130円の商品を、 利益率 –4%で販売したと きの売値と損失金額はいくらですか? 130*y4 1.(A%) 130/y4 1.
マルチステートメントと計算履歴 ■ マルチステートメントを使った計算 マルチステートメントとは、 “1+1 : 2+2 : 3+3”のように、 複数 の計算式を 「:」 で区切って1行に記述したものです。 Eを押すご とに先頭の計算式から順次結果を得ることができます。 - 3+3と3×3をマルチステートメントで計算します。 挿入モード時: 1. 3+3 2. t 3. fcで “ : ” を選択しE 4.
■ 計算履歴とリプレイ機能の利用 本機で計算を実行するごとに、入力した計算式と計算結果が セットで記録されます。この記録を「計算履歴」と呼びます。 A 計算履歴を呼び出すには 計算履歴は、 fを押すごとに順次さかのぼって表示することが できます。計算式と計算結果の両方が表示されます。 - 1+1E 2+2E 3+3E f f ● 計算履歴をさかのぼることができる場合は、 画面右上に`シ ンボルが表示されます。 表示中の計算履歴よりも後に計算履 歴がある場合は、 $シンボルが表示され、 cを押すことで次 の計算履歴を表示できます。 ● 計算履歴は、Oを押したとき、計算モードを切り替えたと き、 本機を初期状態に戻したとき、セットアップを初期化し たときに、すべてクリアされます。 ● 計算履歴として記憶できる数には制限があります。 記憶可能 な範囲を超えた計算履歴が作られた場合、 一番古い計算履歴 が自動的に削除されます。 – 34 –
A リプレイ機能 dまたはeを押すことで、 直前に実行した計算式が編集可能 な状態となります。 編集後にEを押すことで、編集後の計算式 による演算が新規実行されます。 - 4×3+2.5=14.5 4×3−7.1=4.9(計算式の一部が共通する計算の実行) 4*3+2.5E A d YYYY -7.
各種メモリーの利用 本機は、ユーザーによる数値の登録と呼び出しが可能なエリア として、 次のメモリーを備えています。 メモリー アンサー 説 明 最新の計算結果を記憶しておくメモリーです。 メモリー 独立 複数の計算結果の加算または減算に便利です。 メモリー 画面上では“M”で表されます。 変数 A, B, C, D, X, Yの6つの文字に対して、 個別に メモリー 異なる数値などを登録し、 計算に利用すること ができます。 VARS 金融計算で使われる10種類(n, I, PV, PMT, メモリー FV, P/Y, C/Y, PM1, PM2, Dys)のメモリーです。 COMP(四則演算と関数)モードでも呼び出すこ とができます。 本節では、 これらのメモリーを利用した計算の操作について説 明します。 計算モードに応じた各種メモリーの利用については、 各計算 モードの節を参照してください。 本節では、 COMPモード (m) を選択した場合で、 操作を説 明します。 ■ アンサーメモリー(Ans) A Ansの概要 ● AnsはEやl、m、 1m (M–) 、t、 1
● 極座標計算や、 Simple interest Modeでの"ALL:Solve"計算な ど、 複数の解を求めた場合、 Answer Memory に保存される値 は、 その画面の一番上に表示されている解の値です。 A Ansを使って連続計算を行うには 表示中の計算結果を利用して、連続して計算を実行できます。 1 3×4 の計算結果を30で割ります。 3*4E (続けて) /30E /を押すとAnsが自動的に入力される 2 32+42 の計算結果の平方根を求めます。 314(x2)+4 14(x2)E 15(')E ヒント ● 計算結果の表示中に、演算子や関数を入力すると、その演算 子や関数の引数としてAnsが自動的に指定されます。 ただし カッコ付き関数 (23ページ参照) の場合は、 上記の2のよ うに関数を単独で入力しEを押した場合のみ、 自動的にAns が引数となります。 ● 連続計算の操作は、 基本的には計算結果を表示した直後のみ 有効です。Aを押した後でAnsを呼び出したい場合は、G キーを使ってください。 – 37 –
A 計算式の特定の位置にAnsを入力するには Gキーを使うと、 計算式の特定位置にAnsを入力することがで きます。 1 123+456の計算結果を、次の計算の中で使います。 789−579=210 123+456=579 123+456E 789-GE 2 32+42 の計算結果の平方根に5を加えます。 314(x2)+4 14(x2)E 15(')G)+5E ■ 独立メモリー (M) A 独立メモリーの概要 ● 入力した数値や計算式を直接Mに対して加算、 またはMから 減算できます。 {数値} (または{計算式}) m (Mに加算) {数値} (または{計算式}) 1m(M–) (Mから減算) m、 1m (M–) のキー操作には、 演算実行 (Eキー操作と 同等) の働きがあります。計算式を入力してからm(または 1m (M–) ) を押すと、 Eを押した場合と同様に演算が実 行され、 その結果がMに加算(またはMから減算) されます。 ● 計算結果の表示中にm (または1m (M–) ) を押すと、 表示 中の計算結果 (アンサーメモリーの内容) がMに加算 (または Mから減算)されま
● 単独でMを呼び出して、 現在格納されている値を確認するこ とができます。 Sm(M) ● 金融計算で使用される数値を、 独立メモリー (M) に保存する ことができます。 - 単利計算 (SMPL) モードでSIを独立メモリー (M) に保存 します。 SMPLモード 1. “SMPL”モード に入り、“SI”を計 算します。 (43ページを参照して ください) 2. 1t(STO) 3. fcで、 “SI”を選択しE 4. fcで、 “M:”を選択しE 5.
ヒント ● 独立メモリーは、 変数メモリー (後述) と同じように計算式の 中で使うことも可能です。 A 独立メモリーをクリアするには 1. 0 2. 1t(STO) 3. fcで“M:”を選択しE 4. E(Yes) 独立メモリーの内容がクリアされ、 Mシンボルが消灯します。 ● この操作で0以外の数値を指定することで、 その数値をMに代 入することもできます。 ■ 変数メモリー (A, B, C, D, X, Y) 数値を格納するための変数メモリーとして6つのエリア (A, B, C, D, X, Y)が用意されています。各変数メモリーへの登録/呼び 出し時には、次の各キーを利用します。 A B C D X Y no D d)t A 変数メモリーの概要 ● 各変数メモリーに、 数値や計算結果を書き込むことができま す。 例:変数メモリーAに3+5を書き込む 1. 3+5 2. 1t(STO) 3. fcで“A:”を選択しE 4.
● 金融計算で使用される数値を、 変数メモリーに保存すること ができます。 - CMPDモードでPMTを“A”に保存します。 CMPDモード 1. fcで、 “PMT”を選択します。 2. 1t(STO) 3. fcで“A:”を選択しE 4. E(Yes) u 画面に“#”マークが出ている場所は、登録済です。 操作を続けると上書きされます。 ● 各変数メモリーの内容は、Aキー操作、計算モード変更操 作、 電源オフ操作後も保持されます。 A 変数メモリーを使った計算例 - B、 Cに格納した計算結果を使って計算を実行します。 9×6+3 ———— = 1.425 5×8 1. 9*6+3 2. 1t(STO) 3. fcで“B:”を選択しE 4. E(Yes) 5. 5*8 6. 1t(STO) 7. fcで“C:”を選択しE 8. E(Yes) 9.
● VARSは金融計算で使用するメモリーですが、 “四則演算と関 数”(COMP) モードでも呼び出すことができます。 A “四則演算と関数” (COMP) モードでのVARSメモ リーの呼び出し方 1. 1t(VARS) 2. fcで呼び出したいVARSメモリーを選択し、 E A VARSメモリーをクリアするには 1. O19(CLR) 2. fcで“VARS:EXE”を選択しE 3. E(Yes) 4. A ● クリアを実行しない場合は、 E(Yes)を押す代わりに E (Cancel)を押してください。 ● VARSメモリーの初期値 P/Y, C/Y ................................................... 1 n, I, PV, PMT, FV, PM1, PM2, Dys ......
金融計算 ■ 単利計算(Simple Interest: SMPL) モード ● 利息金額、 元利合計金額(将来価値)またはその両方を求める ことができます。 A 単利計算モードへの入り方 ● Sを押して単利計算モードに入ります。 メニュー画面 A 設定値一覧 表示 No. 名称 例題で 使用する値 1 Set* 年間日数(Date Mode) 365日 2 Dys 期間(指定日数) 120日 3 I 利率(年利) 4 PV 元金(現在価値) 5% 10,000円 「設定項目一覧」 (17ページ) * 年間日数(Date Mode)の設定は、 のDate Modeを参照してください。 A 操作手順 1 利息金額 (SI) と元利合計金額(SFV) を求めます。 1.
2. 計算する値を選択します。 u f c で“ALL:Solve”を選択 します。 3.
A 計算式 365-day Mode SI' = 360-day Mode SI' = SI Dys 365 Dys × PV × i i= I% 100 × PV × i i= I% 100 360 SI = –SI' SFV = –(PV + SI') : 利息金額 Dys : 期間 (指定日数) PV : 元金(現在価値) I % : 利率(年利) SFV : 元利合計金額 ■ 複利計算(Compound Interest: CMPD) モード ● 支払い回数、 利率、 元金、 入金額、将来価値 (元利合計額または 最終回の支払い額)の5つの中から、4つ選んで値を入力する ことで、 残りの値を求めることができます。 A 複利計算モードへの入り方 ● cを押して複利計算モードに入ります。 メニュー画面 A 設定値一覧 表示 No.
表示 No. 名称 将来価値 (元利合計額または 例題で 使用する値 6 FV 7 P/Y 年間の支払い(PMT)回数 12回 8 C/Y*2 年間の利息回数 12回 最終回の支払い額) 16760円 「設定項目一覧」 (17ペー *1 u 支払い期日(Payment)の設定は、 ジ) のPaymentを参照してください。 u 複利計算では、 端日数の金利計算の設定 (dn) もセットアッ プで行います。初期設定値は CI(複利)です。 「設定項目一 覧」 (17ページ) のdnを参照してください。 *2 半年複利の場合は2回、毎月複利の場合は12回になります。 A 操作手順 ● 1 支払い期日(Payment)を設定し、7 年間の支払い回数 (P/Y) と8 年間の利息回数 (C/Y) を入力しておけば、 支払い回 数、 利率、 元金、 入金額、将来価値 (元利合計額または最終回の 支払い額) の5つの中から、 4つ選んで値を入力することで、 残 りの値を求めることができます。 1 将来価値 (元利合計額:FV) を求めます。 1.
入力時の注意事項 u 一月に満たない月がある場合には、 先に“一月に満たない月 (端日数)がある場合の月数換算”を参照してください。 u 出金の場合は、yを押して、負数で入力します。 2. 計算する値を選択します。 u fcで“FV”を選択します。 3. lを押して計算します。 A 支払い回数 (n)、利率(I)、現在価値 (元金:PV)、 入金額(PMT)を求める “将来価値 (元利合計額:FV) を求める”の操作と同様の手順で、 必 要に応じて値を置き換えて操作します。 A 一月に満たない月(端日数)がある場合の月数換 算 支払い回数(n) の入力 ● 一月に満たない日数を月数に換算する = (日数÷その月の全 日数) 1 支払い期間として、 16ヶ月と20日を入力します。 n=支払い期間(月数)と見なすことができ u P/Y=12の場合は、 ます。 1. fcで、 “n”を選択します。 2.
3. 16ヶ月を入力します。 4.
A 計算式 u PV, PMT, FV, n I% G 0 –α × PMT – β × FV γ – γ × PV – β × FV PMT = α – γ × PV – α × PMT FV = β PV = log n= { (1+ iS) × PMT – FV × i } (1+ iS) × PMT + PV × i log (1+ i) I% = 0 PV = – (PMT × n + FV) PMT = – PV + FV n FV = – (PMT × n + PV) n=– PV + FV PMT α = (1 + i × S) × γ = { (1 + i ) Frac (n) ......... dn : CI(セットアップ) S= { 0 .......................... Payment : End { I % ...............................(P/Y = C/Y = 1) 100 i = D 1–β (–Intg(n)) , β = (1 + i) i 1 + i × Frac (n) ..
u I% 実効金利 (i) 実効金利 (i) は、ニュートン法で計算します。 γ × PV + α × PMT + β × FV = 0 実効金利を表面金利に換算する i × 100 ................................. (P/Y = C/Y = 1) I% = n I% PV PMT FV P/Y C/Y : : : : : : : {{ (1 + i ) P/Y C/Y } (上記以外) –1 × C/Y × 100....
■ 投資評価(Cash Flow: CASH)モード ● 一定期間にわたって入出金額を合計し、割引キャッシュフ ロー (Discounted Cash Flow, DCF) 法を用いて投資評価を行 います。 評価項目は、次の4種類です。 NPV:正味現在価値(Net Present Value) IRR :内部収益率(Internal Rate of Return) PBP:回収期間(Payback Period)* NFV:正味最終価値(Net Future Value) * PBPは、DPP(割引回収期間:Discounted Payback Period)と 呼ばれることがあります。 また、 I (年利) が0%のPBPを、 SPP (単純回収期間:Simple Payback Period)と呼ぶこともありま す。 A 投資評価モードへの入り方 ● Cを押して投資評価モードに入ります。 メニュー画面 以下のような資金額の図は、 資金の動きを視覚的に表現します。 CF2 CF3 CF4 CF5 CF7 CF6 CF1 CF0 このグラフでは、 初回の投資額を CF0 で表します。 第1期入
A 入出金額一覧 期 入出金 例題で使用する値 CF0 出 金 –1,000,000円 CF1 出 金 –100,000円 CF2 入 金 450,000円 CF3 入 金 500,000円 CF4 入 金 400,000円 A 操作手順 1 正味現在価値(NPV)を求めます。 と各期の入出金額を入力 1. 設定値一覧 (51ページ) の年利 (I) します。 u f c で1 “ I ”を選択し、 3E u fcで“Csh=D.Editor x”を 選択し、 E ご注意 一 ● STATエディタと投資評価 (CASH) モードのD.Editor xは、 つのデータ領域を共有しています。 y列 DataEditorを呼び出します。 利用できるのはx列のみです。 やFREQ列に入力した値は計算に使用されません。 u –1000000E(CF0) 出金の場合は、y を押して、 負数で入力します。 u –100000E (CF1) u 450000E (CF2) u 500000E (CF3) u 400000E (CF4) 2.
3. 計算する値を選択します。 u fcで“NPV:Solve”を選択 します。 4.
A 投資評価モードで使用される金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 Iです。 Iに入っている値は記憶されていま ● 他のモードに入っても、 Iは他のモードと共有されているため、 他のモー す。 しかし、 ドでの入力あるいは計算により、 値が変更されることがあり ます。 “四則演算と関 ● Iは金融計算に使用されるメモリーですが、 数”(COMP) モードでも呼び出すことができます。 A 計算式 u NPV CF2 CF3 CF1 + + + (1+ i) (1+ i)2 (1+ i)3 I% CFn …+ i = (1+ i)n 100 NPV = CF0 + nは、79までの自然数 u NFV NFV = NPV × (1 + i )n u IRR IRRは、ニュートン法で計算されます。 0 = CF0 + CF2 CF3 CFn CF1 + + + … + (1+ i) (1+ i)2 (1+ i)3 (1+ i)n この式では、 NPV=0 であり、IRRはi×100に相当します。これ 以降の計算は本機が自動的に行いますが、 わずかな値が累積さ NPVが0になること
■ 年賦償還計算 (Amortization: AMRT) モード ● 毎月の返済金額の中に含まれている元金の残高、 金利分と元 金返済分、 これまでに支払った金利と元金を求めることがで きます。 BAL :PM2回目までの支払い終了時における元金の 残高 INT :PM1回目の支払い額に含まれる金利金額 PRN :PM1回目の支払い額で返済した元金金額 ΣINT :PM1回目からPM2回目までに支払った金利の 総額 ΣPRN:PM1回目からPM2回目までに返済した元金の 総額 A 年賦償還計算モードへの入り方 ● Aを押して年賦償還計算モードに入ります。 メニュー画面 a 1回分の 返済金額 c b 1 .............. PM1 ..................... PM2 ............
e 1回分の 返済金額 d 1 ............... PM1 .................. PM2 ............... 最後 返済回数 d:PM1回目からPM2回目までに返済した元本の総額(ΣPRN) e:PM1回目からPM2回目までに支払った金利の総額(ΣINT) A 設定値一覧 名称 例題で No.
A 操作手順 1 28回目の支払い終了時における元本の残高 (BAL) を求め ます。 1. 設定値一覧 (56ページ)より1, 2, 3, 5, 6, 7, 9, 0を入 力します。 u f c で1 “Set:”を選択し、 E u 2(End) を選びます u f c で2 “PM1”を選択し、 15E u fcで3“PM2”を選択し、28E u fcで5“I”を選択し、2E u fcで6“PV”を選択し、10000000E u fcで7“PMT”を選択し、 –92000E u fcで9“P/Y”を選択し、 12E u fcで0“C/Y”を選択し、 12E 2. 計算する値を選択します。 u fcで“BAL:Solve”を選択 します。 3.
A 他の値を計算するには 2 15回目 (PM1) の支払い額に含まれる金利金額 (INT) を求 めます。 u 手順2で、 “INT:Solve”を選択します。 3 15回目(PM1) の支払い額で返済した元本金額(PRN)を 求めます。 u 手順2で、 “PRN:Solve”を選択します。 4 15回目 (PM1) から28回目 (PM2)までに支払った金利の 総額 (ΣINT)を求めます。 u 手順2で、 “ΣINT:Solve”を選択します。 5 15回目 (PM1) から28回目 (PM2)までに返済した元本の 総額 (ΣPRN)を求めます。 u 手順2で、 “ΣPRN:Solve”を選択します。 A 年賦償還計算モードで使用される金融計算メモ リー (VARS) ● 使用するVARSは、PM1, PM2, n , I , PV, PMT, FV, P/Y, C/Yです。 ● 他のモードに入っても、これらのVARSに入っている値は記 憶されています。 しかし、 これらのVARSは他のモードと共有 されているため、 他のモードでの入力あるいは計算により、 値が変更されることがあります。 ● これらの
d:PM1回目からPM2回目までに返済した元本の総額(ΣPRN) Σ PRN = PRN PM2 PM1 + PRNPM1+1 + … + PRNPM2 PM1 e:PM1回目からPM2回目までに支払った金利の総額(ΣINT) Σ INT = INT PM2 PM1 + INTPM1+1 + … + INTPM2 PM1 BAL0 = PV ....................... Payment: End (セットアップ) INT1 = 0, PRN1 = PMT ...
A 設定値一覧 表示 No. 名称 例題で使用する値 1 n 年間の利息回数 6回 2 I 利率 (年利) 3% A 操作手順 1 表面金利 (APR) から実効金利(EFF)を求めます。 1. 設定値一覧より年間の利息回数(n )、利率(I )を入力しま す。 6E ufcで1 “n”を選択し、 ufcで2“I”を選択し、 3E 2. 計算する値を選択します。 ufcで“EFF:Solve”を選択し ます。 3.
● 他のモードに入っても、これらのVARSに入っている値は記 憶されています。 しかし、 これらのVARSは他のモードと共有 されているため、 他のモードでの入力あるいは計算により、 値が変更されることがあります。 ● これらのVARSは金融計算に使用されるメモリーですが、 “四 則演算と関数” (COMP) モードでも呼び出すことができます。 A 計算式 n APR/100 EFF = 1 + –1 × 100 n 1 EFF APR = 1 + 100 n –1 × n ×100 APR : 表面金利(%) EFF : 実効金利(%) n : 年間の利息回数 ■ 原価、 販売価格、 粗利計算 (Cost/Sell/Margin: COST) モード ● 原価、 販売価格、粗利計算の中から、 2つ選んで値を入力する ことで、 残りの値を求めることができます。 例えば、 原価、 販売 価格を入力すると、残りの粗利を求めることができます。 A 原価、販売価格、粗利計算モードへの入り方 ● oを押して原価、販売価格、 粗利計算モードに入ります。 メニュー画面 – 61 –
A 設定値一覧 表示 No. 名称 例題で使用する値 1 CST 原価 40円 2 SEL 販売価格 100円 3 MRG 粗利 60% A 操作手順 1 粗利 (MRG) を求めます。 1. 設定値一覧より、計算に必要な値 (手順2で選択する値以外) をすべて入力します。 u f c で1 “CST”を選択し、 40E u fcで2“SEL”を選択し、100E 2. 計算する値を選択します。 u fcで3“MRG”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 A 他の値を計算するには ● 粗利 (MRG) と同様にして、 原価 (CST) 、販売価格 (SEL) を求 めることができます。 2 原価 (CST) を求めます。 1. 例1の 手順1で、 粗利(MRG) と 販売価格 (SEL) の値を入力し ます。 2. 手順2で原価(CST) を選択します。 3 販売価格 (SEL) を求めます。 1. 例1の 手順1で、粗利(MRG)と 原価(CST)の値を入力しま す。 2.
A 原価、販売価格、粗利計算モードで使用される金 融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 CST, SEL, MRGです。 ● これらのVARSに入っている値は、 モード内でのみ、 その値を 保持しています。 A 計算式 CST = SEL 1– MRG 100 CST MRG 1– 100 CST ×100 MRG(%) = 1– SEL SEL = CST : 原価 SEL : 販売価格 MRG : 粗利 ■ 日数計算(Days Calculation: DAYS) モード ● 開始日から終了日までの日数、 開始日から指定日数だけ経過 した日付、 終了日から指定日数前の日付を求めることができ ます。 ● 開始日 (d1) , 終了日 (d2) を計算できるのは、 計算結果が、 1901 年1月1日から2099年12月31日までになる場合です。 A 日数計算モードへの入り方 ● Dを押して日数計算モードに入ります。 メニュー画面 – 63 –
A 設定値一覧 No. 表示 名称 例題で使用する値 365日/年 1 Set*1 年間日数 (Date Mode) 2 d1*2 開始日(月、 日、 西暦) 11052004 (2004年11月5日) 3 d2*2 終了日(月、 日、 西暦) 04272005 (2005年4月27日) 4 Dys 指定日数 (期間) 173日 「設定項目一覧」 (17ペー *1 u 年間日数(Date Mode)の設定は、 ジ) のDate Modeを参照してください。 u 年間日数を360日に設定した場合 開始日 (d1) の日付が31日の場合は、 同じ月の30日として計 算します。 終了日(d2) の日付が31日の場合は、 次の月の1日として計 算します。 *2 u 1月から9月までの月と、1日から9日までの日にちは、0をつ けて各々2桁で入力してください。 (01, 02...
u f c で2 “d1”を選択し、 11052004E u fcで3“d2”を選択し、04272005E 2. 計算する値を選択します。 u fcで4“Dys”を選択しま す。 3.
● VARSメモリーは金融計算用のメモリーですが、“Dys”のみ “四則演算と関数” (COMP) モードでも呼び出すことができま す。 ■ 減価償却費計算 (Depreciation: DEPR) モード ● 4種類の計算方法で減価償却費を求めることができます。 SL : 定額法による償却費 (Straight-Line Method) FP : 定率法による償却費 (Fixed Percent Method) SYD : 級数法(年数総和法)による償却費(Sum-of-theYear’s Digits Method) : 特殊定率法による償却費 (Declining Balance Method) DB A 減価償却費計算モードへの入り方 ● dを押して減価償却計算モードに入ります。 メニュー画面 A 設定値一覧 表示 No.
A 操作手順 1 定額法(SL) による減価償却費を求めます。 1. 設定値一覧 (66ページ) より1, 2, 3, 4, 5, 6を入力しま す。 6E u fcで1“n”を選択し、 u fcで2“I”を選択し、25E (定率法 (FP) または特殊定率法 (DB) で計算するときのみ、 2“I”を入力します。) u fcで3“PV”を選択し、150000E u fcで4“FV”を選択し、 0E u fcで5“ j ”を選択し、3E u fcで6“YR1”を選択し、 2E 2. 計算する値を選択します。 u fcで“SL:Solve”を選択し ます。 3.
A 減価償却費計算モードで使用される金融計算メ モリー(VARS) ● 使用するVARSは、 n, I, PV, FVです。 ● 他のモードに入っても、これらのVARSに入っている値は記 憶されています。 しかし、 これらのVARSは他のモードと共有 されているため、 他のモードでの入力あるいは計算により、 値が変更されることがあります。 ● これらのVARSは金融計算に使用されるメモリーですが、 “四 則演算と関数” (COMP) モードでも呼び出すことができます。 A 計算式 減価償却は、 次の4つの方法による算出が可能です。 年度途中に 取得した固定資産の償却額は、月単位の算出が可能です。 定額法 (Straight-Line Method) (PV–FV ) YR1 u n 12 (PV–FV ) SLj = n (PV–FV ) 12– YR1 u SLn+1 = n 12 SL1 = (YR1G12) SL j : n : PV : FV : j : YR1 : j 年度の償却額 償却年数 取得価格 残存簿価 償却費を計算する年度 初年度の償却月数 – 68 –
定率法 (Fixed Percent Method) I% YR1 × FP1 = PV × 100 12 I% FPj = (RDVj–1 + FV ) × 100 FPn+1 = RDVn (YR1G12) RDV1 = PV – FV – FP1 RDVj = RDVj–1 – FPj RDVn+1 = 0 (YR1G12) FP j : j 年度の償却額 RDV j : j 年度末の未償却額 I % : 償却率 級数法 (Sum-of-the-Year’s Digits Method) n (n +1) 2 YR1 n' = n – 12 (Intg (n' ) +1) (Intg (n' )+2 × Frac(n' )) Z' = 2 n YR1 × (PV – FV ) SYD1 = Z 12 n'– j+2 )(PV – FV – SYD1) SYDj = ( ( jG1) Z' n'– (n +1)+2 SYDn+1 = ( )(PV – FV – SYD1) × Z' 12–YR1 (YR1G12) 12 RDV1 = PV – FV – SYD1 RDVj = RDVj –1 – S
特殊定率法(Declining Balance Method) I% YR1 × DB1 = PV × 100n 12 RDV1 = PV – FV – DB1 I% DBj = (RDVj–1 + FV ) × 100n RDVj = RDVj–1 – DBj DBn +1 = RDVn (YR1G12) RDVn+1 = 0 (YR1G12) DB j : j 年度の償却額 RDV j : j 年度末の未償却額 I % : 係数 ■ 債券計算(Bond:BOND) モード ● 購入価格と年利回りを求めることができます。 ● 利回りは複利で計算します。単利での計算はできません。 A 債券計算モードへの入り方 ● bを押して債券計算モードに入ります。 メニュー画面 A 設定値一覧 表示 No.
No. 表示 名称 例題で使用する値 7 PRC*6 額面価額$100あたりの 購入価格 –$97.61645734 8 YLD 年利回り 4% *1 u 債券計算の時に期間を指定しますが、日付(Date)で指定す るか、利払い回数(Term) で指定するかを設定します。 「設定項目一覧」 (17ページ) のBond Dateを参照してくださ い。 u 利払い間隔を1 年に1 回(A n n u a l )にするか、半年に1 回 (Semi-Annual) にするかを設定します。 「設定項目一覧」 (17 ページ) のPeriods/Yを参照してください。 *2 u 1月から9月までの月と、1日から9日までの日にちは、0をつ けて各々2桁で入力してください。 (01, 02...
A その他のセットアップ項目 ● 年間日数 (Date Mode) の初期設定値は、 365 (365日/年) です。 「設定項目一覧」 (17ページ) のDate Modeを参照してくださ い。 ●「設定項目一覧」 (17ページ) に入るには、sを押してくだ さい。 A 操作手順 1 日付指定 (Date) による債券購入価格 (PRC) を求めます。 1.
2. 計算する値を選択します。 u fcで7“PRC”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 ● Eを押すとメニュー画面に戻ります。 A 他の値を計算するには 2 日付指定 (Date) による年利回り(YLD)を求めます。 u 手順1で、YLDを入力せずにPRCに–97.61645734を入力しま す。 手順2では“YLD”を選択します。 u 出金の場合は、yを押して、負数で入力してください。 3 利払い回数指定(Term) による債券購入価格 (PRC)を求 めます。 u 手順1のBond Dateで2 (Term) を選択します。 入力項目のd1, nに3を入力します。 d2が無くなり、 代わりにnが現れますので、 4 利払い回数指定 (Term) による年利回り (YLD)を求めま す。 u 手順1のBond Dateで2 (Term) を選択します。 入力項目のd1, d2が無くなり代わりにnが現れますので、 nに3を入力します。 またYLDは入力せずにPRCに–97.
A 債券計算モードで使用される金融計算メモリー (VARS) ● 他のモードに入っても、値が記憶されている金融計算メモ リー (VARS)は、n, d1, d2です。 ● nは他のモードと共有されているため、他のモードでの入力 あるいは計算により、値が変更されることがあります。 “四則演算と関数” ● nは金融計算に使用されるメモリーですが、 (COMP)モードでも呼び出すことができます。 ● 債券計算 (BOND) モード内でのみ、 その値を保持している金 融計算メモリー(VARS) は、 RDV, CPN, PRC, YLDです。 A 計算式 D A B 償還日(d2) 発行日 購入日(d1) PRC : CPN : YLD : A : M : 利払い日 額面価額$100あたりの購入価格 クーポンレート% 年利回り% 利払い日から購入日までの日数 利払い間隔 (Periods/Yの設定による。Annualのときは1、SemiAnnualのときは2) N : 償還日までの利払い回数 (Bond DateがTerm設定のときはn) RDV : D : B : INT : CST : 額
額面価額$100あたりの購入価格 (PRC) Date (セットアップ:Bond Date) • 償還日までの期間が、 1期より短い場合 RDV + PRC = – B 1+ ( D × CPN M YLD/100 M A +( D ) CPN × M ) • 償還日までの期間が、 1期より長い場合 RDV PRC = – (1+ YLD/100 INT = – D (N–1+B/D ) M Σ A ) M CPN N k=1 – (1+ × YLD/100 M + ) (k–1+B/D ) A D × CPN M CPN M CST = PRC + INT Term(セットアップ:Bond Date) CPN RDV M n PRC = – (1+ YLD/100 M ) n –Σ k=1 (1+ YLD/100 INT = 0 CST = PRC 年利回り (YLD) 年利回りは、ニュートン法で計算しています。 – 75 – M ) k
計算精度について 本機では年利回り計算にニュートン法を用います。 そのため、 計 算結果はあくまで近似値であり、 条件によっては精度が変動す る可能性があります。 本機で年利回り計算を行った後は、 算出結 果を基にした検算を行い、 誤差が発生していないか、 または実用 上許容できる範囲にあるかを確認してください。 ■ 損益分岐点関連計算 (Break-Even: BEVN) モード ● 損益分岐点を計算するために6つの計算モードがあります。 A 損益分岐点関連計算モードへの入り方 ● Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 A 損益分岐点 (Break-Even) の各項目を計算するた めの6つのサブモード BEV(Break-Even Point Calculation): 損益分岐点の売上数量と売上高、 目標利益をもたら す売上数量と売上高、 目標利益率を達成する売上数 量と売上高 MOS(Margin Of Safety) : 安全率 DOL(Degree of Operating Leverage): 経営レバレッジ係数 DFL(Degree of Financial Leverage)
■ 損益分岐点計算 (Break-Even Point Calculation) サブモード ● 損益分岐点の売上数量と売上高、 目標利益をもたらす売上数 量と売上高、 目標利益率を達成する売上数量と売上高を求め ることができます。 ● 利益または利益率が0のときを損益分岐点と呼びます。 A BEVサブモードへの入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“BEV:EXE”を選択しま す。 3. Eを押します。 メニュー画面 A 設定値一覧 No.
*1 u 損益分岐点の計算で、利益(PRF )を使用するか、利益率 を使用するかを設定します。 「設定項目一覧」 (17ペー (r %) ジ) のPRF/Ratioを参照してください。 u 損益分岐点の計算で、 売上数量 (Quantity) を使用するか、 売 上高(Sales)を使用するかを設定します。 「設定項目一覧」 (17ページ) のB-Evenを参照してください。 *2 PRF/Ratioが利益率(Ratio)に設定されているときは、利益率 (r %)になります。 *3 B-Evenが売上高(Sales)に設定されているときは、損益分岐 点の売上高(SBE)になります。 A 操作手順 1 損益分岐点の売上数量(QBE)を求めます。 1.
2. 計算する値を選択します。 u fcで6“QBE”を選択しま す。 3.
A BEV(Break-Even Point Calculation)サブモード で使用される金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、PRC, VCU, FC, PRF, r %, QBE, SBEで す。 ● 損益分岐点計算サブモードで使用されるVARSメモリーは、 BEVNモード(BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.
A 安全率(MOS)計算サブモードへの入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“MOS:EXE”を選択し ます。 3. Eを押します。 メニュー画面 A 設定値一覧 No. 表示 名称 例題で使用する値 1 SAL 売上高 1,200,000円 2 SBE 損益分岐点の売上高 1,000,000円 3 MOS 安全率 0.1667 (16.67%) A 操作手順 1 安全率(MOS)を求めます。 1. 設定値一覧より、計算に必要な値 (手順2で選択する値以外) をすべて入力します。 u f c で1 “SAL”を選択し、 1200000E u fcで2“SBE”を選択し、1000000E 2. 計算する値を選択します。 u fcで3“MOS”を選択しま す。 3.
A 他の値を計算するには ● 安全率 (MOS) と同様にして、 売上高 (SAL) 、損益分岐点の売 上高 (SBE) を求めることができます。 計算に必要な値を置き換えて入力してください。 A 安全率(MOS)計算サブモードで使用される金融 計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 SAL, SBE, MOSです。 ● 安全率 (MOS) 計算サブモードで使用されるVARSメモリー は、 BEVNモード (BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.) 以外のモードに移動すると、内容が消去されます。 A 計算式 MOS = SAL – SBE SAL SAL : 売上高 SBE : 損益分岐点の売上高 MOS : 安全率 ■ 経営レバレッジ係数(Degree of Operating Leverage) 計算サブモード ● 売上高の変化に対する利益の変化の比を求めます。 A 経営レバレッジ係数(DOL)計算サブモードへの 入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“DOL:EXE”を選択しま す。 3.
A 設定値一覧 No. 表示 名称 例題で使用する値 1 SAL 売上高 1,200,000円 2 VC 変動費 600,000円 3 FC 固定費 200,000円 4 DOL 経営レバレッジ係数 1.5 A 操作手順 1 経営レバレッジ係数 (DOL) を求めます。 1. 設定値一覧より、計算に必要な値 (手順2で選択する値以外) をすべて入力します。 u f c で1 “SAL”を選択し、 1200000E u fcで2“VC”を選択し、600000E u fcで3“FC”を選択し、200000E 2. 計算する値を選択します。 u fcで4“DOL”を選択しま す。 3.
A 経営レバレッジ係数(DOL)計算サブモードで使 用される金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 SAL, VC, FC, DOLです。 ● 経営レバレッジ係数(DOL)計算サブモードで使用される VARSメモリーは、 BEVNモード (BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.)以外のモードに移動すると、 内容が消去されま す。 A 計算式 DOL = SAL VC FC DOL SAL – VC SAL – VC – FC : 売上高 : 変動費 : 固定費 : 経営レバレッジ係数 ■ 金融レバレッジ係数(Degree of Financial Leverage) 計算サブモード ● 利息/税引き前利益に対する利息の影響度を求めます。 A 金融レバレッジ係数計算サブモードへの入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“DFL:EXE”を選択しま す。 3. Eを押します。 メニュー画面 A 設定値一覧 No.
A 操作手順 1 金融レバレッジ係数 (DFL)を求めます。 1. 設定値一覧 (84ページ) より、 計算に必要な値 (手順2で選択す る値以外)をすべて入力します。 u f c で1 “EIT”を選択し、 400000E u fcで2“ITR”を選択し、 80000E 2. 計算する値を選択します。 u fcで3“DFL”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 A 他の値を計算するには ● 金融レバレッジ係数 (DFL) と同様にして、 利息/税引き前利 益(EIT)、利息 (ITR) を求めることができます。 計算に必要な値を置き換えて入力してください。 A 金融レバレッジ係数計算サブモードで使用され る金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 EIT, ITR, DFLです。 ● 金融レバレッジ係数(DFL)計算サブモードで使用される VARSメモリーは、 BEVNモード (BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.
■ 複合レバレッジ係数(Degree of Combined Leverage) 計算サブモード ● 利息 (金利) を考慮した経営レバレッジ係数 (売上高の変化率 に対する利益の変化率の比)を求めます。 A 複合レバレッジ係数(DCL)計算サブモードへの 入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“DCL:EXE”を選択しま す。 3. Eを押します。 メニュー画面 A 設定値一覧 No. 表示 名称 例題で使用する値 1 SAL 売上高 1,200,000円 2 VC 変動費 600,000円 3 FC 固定費 200,000円 4 ITR 利息 100,000円 5 DCL 複合レバレッジ係数 2 A 操作手順 1 複合レバレッジ係数 (DCL) を求めます。 1.
2. 計算する値を選択します。 u fcで5“DCL”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 A 他の値を計算するには ● 複合レバレッジ係数 (DCL) と同様にして、 売上高 (SAL) 、 変動 費 (VC) 、 固定費 (FC) 、 利息 (ITR) を求めることができます。 計 算に使用する値を置き換えて入力してください。 A 複合レバレッジ係数(DCL)計算サブモードで使 用される金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 SAL, VC, FC, ITR, DCLです。 ● 複合レバレッジ係数(DCL)計算サブモードで使用される VARSメモリーは、 BEVNモード (BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.
■ 数量および関連数値計算(QTY CONV.) サブモード ● 売上高、販売単価、 売上数量の中から、 2つ選んで値を入力す ることで、残りの値を求めることができます。 ● 変動費、 1個あたりの変動費、 売上数量の中から、 2つ選んで値 を入力することで、 残りの値を求めることができます。 A 数量および関連数値計算 (QTY CONV.) サブモー ドへの入り方 1. Bを押して損益分岐点関連計算モードに入ります。 2. fcで“QTY CONV.:EXE”を 選択します。 3. Eを押します。 メニュー画面 A 設定値一覧 No.
A 操作手順 1 売上高と販売単価から、売上数量(QTY)を求めます。 1. 設定値一覧 (88ページ) の123より、 計算に必要な値 (手順2 で選択する値以外) をすべて入力します。 u fcで1“SAL”を選択し、 100000E u fcで2“PRC”を選択し、 200E 2. 計算する値を選択します。 u fcで3“QTY”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 u 3売上数量を計算した場合は、 計算結果が6売上数量にも 代入されます。 2 売上高と販売単価を求めます。 例1と同様にして求めることができます。 計算に必要な値を置き換えて入力してください。 3 変動費と製品1個あたりの変動費から、 売上数量 (QTY) を 求めます。 1.
2. 計算する値を選択します。 u fcで6“QTY”を選択しま す。 3. lを押して計算します。 u 6売上数量を計算した場合は、 計算結果が3売上数量にも 代入されます。 4 変動費(VC)、 製品1個あたりの変動費(VCU)を求める 例3と同様にして求めることができます。 計算に必要な値を置き換えて入力してください。 A 数量および関連数値計算 (QTY CONV.) 計算サブ モードで使用される金融計算メモリー (VARS) ● 使用するVARSは、 SAL, PRC, QTY, VC, VCUです。 ● 数量および関連数値計算 (QTY CONV.) サブモードで使用さ れるVARSメモリーは、 BEVNモード (BEV, MOS, DOL, DFL, DCL, QTY CONV.
ショートカットの利用 ■ カスタムショートカット 計算モード、 セットアップ情報、値や計算式をSHORTCUTキー に登録することができます。 値を変更して計算を繰り返す場合 に便利な機能です。 A SHORTCUTキーを使うには - 利率3%の複利金融商品を登録し、 5年後受け取ることが できる金額を計算します。 受け取り時には、 利息から10% の税金が引かれるものとします。 SHORTCUT1キーへ登録するには - 支払い期日 (Payment) は期末 (End) 、利率 (I:表面金利) は3%、元金(PV:現在価値)は10,000円、毎月の積立額 (PMT:入金額) は500円、 年間の支払い回数 (P/Y) は12回、 年間の利息回数(C/Y)は12回を入力します。 1. c u 複利計算モードに入ります。 PV、 PMT、P/Y、 C/Yを入力します。 2. Payment、I、 u 操作手順は、 「複利計算 (CMPD) モード」 (45ページ) を参照 してください。 3. fcで、 “n”を選択します。 4.
5. fcで“Shortcut1”を選び、E STO 6. 確認画面が出るので、 E(Yes) u Eを押すとキャンセルされます。 SHORTCUT2キーへ登録するには 1 利息にかかる税金 (10%) を差し引いた後の受取金額を求 める計算式を登録します。 1. m u 四則演算・関数モードに入ります。 2. 式を入力します。 (FV – ((–PV) + (–PMT) × n)) × 0.9 + ((–PV) + (–PMT) × n) u FV, PV およびnは金融計算メモリー (VARS)です。 3. SHORTCUT2キーへ計算式を登録します。 u 操作手順は、“SHORTCUT1キーへ登録するには”の手 順4, 5, 6を参照してください。“Shortcut1”の代わりに、 “Shortcut2”を選びます。 SHORTCUTキーを使って計算するには - 5年後 (n=60) に受け取れる金額を計算します。 1. 1 (Shortcut1) u 値が入力された状態の複利計 算モードを呼び出します。メ ニュー画面のカーソルは“ n ” を選択しています。 2. 60E 3.
4. 2 (Shortcut2) u 利息にかかる税金(10%) を差 し引いた後の受取金額を求め る計算式を呼び出します。 5. Eを押して計算します。 2 5年後の受取額を計算した後で、10年後の受取額を計算 したい場合 “SHORTCUTキーを使って計算するには”を、 もう一度実 行します。手順2で120を入力すると、10年後の受取額を n以外の値を入力する必要はありません。 計算できます。 ご注意 ● STATモードは、カスタムショートカットキーに登録するこ とができません。 ● CASHモードを登録した場合、 DataEditorに入力した入出金 額は登録されません。 ● コントラストの設定は登録できません。 ● 本機は、 計算履歴 (34ページ) を保存することができます。し かし、計算履歴を、ショートカットキーに登録することはで きません。 A カスタムショートカットキーへの登録をクリア するには 1. O19(CLR) 2. fcで “Shortcut:EXE”を選択し、E 3.
■ 関数ショートカット (四則演算・関数モード) COMPモードでは、1(Shortcut1)と2(Shortcut2)キーが、 “FMEM1”と“FMEM2”キーになり、 関数を割り当てることができ ます。 A FMEMキーに関数を割り当てるには - FMEM1キーに“sin–1(”を割り当てます。 1. t キーを押してからf c で“sin–1(”を選択し、E 2. 1t(STO) u 画面に“#”マークが出ている場 合には、すでに関数が割り当 てられています。操作を続け ると上書きされます。 STO 3. fcで“FMEM1”を選び、 E 4. 確認画面が出るので、 E(Yes) u Eを押すとキャンセルされます。 A FMEMキーに割り当てた関数を呼び出すには - FMEM1キーに割り当てた“sin–1(”を呼び出します。 1. 11 (FMEM1) A 関数ショートカットキーへの登録をクリアする には 1. O19(CLR) 2. fcで“FMEM:EXE”を選択し、E 3.
関数計算 本節では、本機の内蔵関数について説明します。 ● tキーを押すとメニューが表示されるので、 メニューの中 から関数を選んでください。 下記の関数は、キーで入力することもできます。 Rnd(, sin(, cos(, tan(, x2, '(, ^(, e^(, ln( 本節で説明するすべての関数は、計算モード(15ページ参 照) として四則演算と関数(COMP)モード (m)を選択し た場合に利用可能です。 A 関数計算実行時のご注意 ● 計算の内容によっては演算結果が表示されるまでに時間が かかることがあります。 ● 次の計算に移る際は、 前の計算結果が表示されるまで待って ください (演算を中断するにはAを押します)。 A 構文凡例 本節では、各関数の構文を次の要領で記述します。 ● 構文の記述はこのようなグレー地の中に記します。 ● 関数を表す文字列は下線を引いて表します。 ● 引数として入力可能な文字列を { } で括って表記します。 基 本的に {数値} または {式} のいずれかです。 } ● {数値} と {式} の両方が入力可能な場合、略して{n(または {m})と表記します。
■ 円周率πと自然対数の底 e 円周率π、 自然対数の底eを、 式に入力して使うことができます。 本機では、それぞれ次の値として計算します。 π=3.14159265358980 (15(π)) e=2.71828182845904 (S5(e)) ■ 三角関数と逆三角関数 標題の計算には、次の関数を使います。 sin(, cos(, tan(, sin–1(, cos–1(, tan–1( A 構文と入力操作 sin({n}) (その他の関数も同様) - sin 30=0.5、sin–10.5=30 z 11(sin)30)E 1. t 2. fcで“sin–1(”を選択しE 3. 0.
■ 角度単位変換 度 (Deg) 、 ラジアン (Rad) 、 グラード (Gra) の特定の角度単位で入 力した数値を、 セットアップの 「Angle」 (20ページ) で現在選択さ れている角度単位に変換することができます。 変換には1G (DRG') を押すと表示される次のメニューを 使います。 π - — ラジアン=90°、50グラード=45° 2 ● 度 (Deg)に変換するので、角度設定をDegにして操作を行っ てください。 z (15(π)/2) 1G(DRG')2(r)E 501G(DRG') 3(g)E ■ 双曲線関数と逆双曲線関数 標題の計算には、次の関数を使います。 sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1( A 構文と入力操作 sinh({n}) (その他の関数も同様) - sinh 1=1.175201194 1. t 2. fcで“sinh(”を選択しE 3.
■ 指数関数と対数関数 標題の計算には、次の関数を使います。 10^(, e^(, log(, ln(, A 構文と入力操作 10^( {n} .....................(e^(も同様) log({n}) ..................... log10{n}(常用対数) log({m},{n}) ............... log{m}{n}(底{m}の対数) ln({n}) ....................... loge{n}(自然対数) 1 log216=4、log16=1.204119983 1. t 2. fcで“log(”を選択しE 3. 21)(,)16)E 1. t 2. fcで“log(”を選択しE 3. 16)E 底の指定がない場合は、底10 (常用対数)と して扱われる 2 ln 90(=loge 90)=4.49980967 1. t 2. fcで“In(”を選択しE 3. 90)E 3 e10=22026.46579 1. t 2. fcで“e^(”を選択しE 3.
■ べき乗関数とべき乗根関数 標題の計算には、次の関数を使います。 X2, X3, X–1, X^(, '(, 3'(, x'( A 構文と入力操作 {n} X2 ........................(X3, X–1も同様) {m} X^({n} ................. {m}{n} '( {n}) .....................(平方根) n}) ....................(立方根) {m} x'({n}) .............(べき乗根) 3'({ - 23=8、(' 2 +1) (' 2 −1)=1、(1+1)2+2=16 1. 2t 2. fcで“3”を選択しE 3. E 1. (t 2. fcで“'(”を選択しE 3. 2)+1)(t 4. fcで“'(”を選択しE 5. 2)-1)E 1. (1+1)t 2. fcで“^(”を選択しE 3.
■ 座標変換(直交座標↔極座標) 直交座標と極座標の相互変換を実行することができます。 直交座標 (Rec) 極座標(Pol) 座標変換には、次の関数を使います。 Pol(, Rec( A 構文と入力操作 極座標への変換(Pol) Pol( X, Y) X: 直交座標のX値を指定 Y: 直交座標のY値を指定 直交座標への変換(Rec) Rec( r, θ ) r : 極座標のr 値を指定 θ : 極座標のθ 値を指定 1 直交座標 (' 2, ' 2) を極座標に変換します。 z 1. t 2. fcで“Pol(”を選択しE 3.
2 極座標(2, 30) を直交座標に変換します。 z 1. t 2. fcで“Rec(”を選択しE 3. 21)(,)30)E 現在の角度設定によって決まります。 角度設定 ● 入力値のθ は、 は、 「設定項目一覧」 (17ページ) の“Angle”で変更することがで きます。 ● 計算結果として得られたX, Yの値は、 それぞれ変数メモリー (40ページ) のX, Yに格納されます。 A 留意事項 ● 座標変換を単独で実行せず、計算式の中で実行した場合、先 を用いて演算が行われます。 頭の解(r 値またはX値) 例:Pol (' 2, ' 2)+5=2+5=7 ■ その他の関数 ここでは次の関数を使った計算について説明します。 !, Abs(, Ran#, nPr, nCr, Rnd( A 階乗 (!) 構文:{n} ! - (5+3)! 1. (5+3) 2. t 3. fcで“!”を選択しE 4.
A 絶対値計算(Abs) 実数の演算時は、単純に絶対値を求めます。 構文:Abs({n}) - Abs (2−7)=5 1. t 2. fcで“Abs(”を選択しE 3. 2-7)E A 乱数 (Ran#) 小数点以下3桁の小数 (0.000∼0.999)の疑似乱数を発生させる 関数です。 構文:Ran# - 1000Ran#で3桁の乱数3つを得る場合 1. 1000t 2. fcで“Ran#”を選択しE 3.
A 順列 (nPr)/組合せ (nCr)計算 順列、組み合わせの計算を行うことができます。 構文:{n} nPr {m}, {n} nCr {m} n, rは整数、かつ0≦r ≦n<1×1010の場合のみ有効です。 - 10人の中から4人を選んで作る順列および組み合わせ は、 それぞれ何通りになりますか? 1. 10t 2. fcで“P”を選択しE 3. 4E 1. 10t 2. fcで“C”を選択しE 3. 4E A 丸め関数 (Rnd) 引数として指定された数値や式の結果を小数化して、 現在の表 示桁数設定(Norm/Fix/Sci)に従って有効桁で四捨五入する (丸める)関数です。 構文:Rnd({n}) 表示桁数設定:Norm1またはNorm2の場合 仮数部の11桁目で四捨五入を行います。 表示桁数設定: FixまたはSciの場合 指定桁数の1つ下の桁で四捨五入を行います。 - 200÷7×14=400 200/7*14E (小数点以下3桁指定) 1. s 2. fcで“Fix”を選択しE 3. 3 4. E 5.
(内部15桁で計算を続ける) FIX 200/7E FIX *14E 同じ計算を丸め関数を使って(指定桁で)実行すると FIX 200/7E (指定桁での数値丸めを実行) FIX 10(Rnd)E (丸めの確認) FIX *14E – 104 –
統計計算 本節での計算を行う際には、計算モード(15ページ参照) と してSTATモード(a)を選択してください。 ■ 統計計算の概要 A 統計計算の操作の流れ はじめに、 本機を使った統計計算の大まかな操作の流れを説明 します。 次の操作例を行ってください。 1. aを押します。 u 次のようなSTATタイプ選択画面が初期表示されます。 この画面では、 統計計算のタイプを選択することができま す。 2. ここではfcで"1-VAR"を選び、wを押します。 u 画面上部にSTATシンボルが点灯し、 STATモードに入った ことを示します。 u 次のようなSTATエディタ画面が表示されます。 STAT この画面では、 統計計算実行の対象となる標本データを入 力することができます。 一 u STATエディタと投資評価(CASH)モードのD.
3. 標本データを入力します。 u ここでは例として10, 11, 12と入力します。 10w 11w 12w STAT 4. Aを押します。 u STAT演算画面が表示されます。 STAT この画面では、STATエディタ画面で入力した標本データ に基づく統計計算や、 COMP (四則演算と関数) モードとほ ぼ同様の各種計算を実行することができます。 5. ここからの操作は、 実際の統計計算の例です。 1a (S-MENU)を押します。 u 次のようなSTATメニューが表示されます。 STAT この画面からコマンドを選択して統計計算を実行したり、 他の画面に移動したりできます。 6.
7. 2(o)を押します。 u STAT演算画面が表示され、 平均値を求めるoコマンドが入 力されます。 STAT 8.
統計計算のタイプを切り替えるには STATモードの利用中でも、 統計計算のタイプを切り替えること ができます。aキーを押し、fcを使用して切り替えたい STATタイプを選び、wを押します。 ● 変数の数が同じ(二変数の) 統計計算タイプの間での切り替 えの場合は、標本データは保持されます。 同じ標本データに 基づいて、異なる回帰演算を実行することが可能です。 A 標本データの入力について STATエディタ画面を表示するには 他の計算モードからSTATモードに入った場合は、 STATタイプ 選択画面で統計計算のタイプを選んだ時点でSTATエディタ画 面が表示されます。 すでにSTATモードに入っており、 他の画面が表示されている場 合は、1a(S-MENU) 2(Data)を押します。 STATエディタ画面について STATエディタ画面の1行が、 1個 (1組) の標本データを表します。 現在選択されている統計計算タイプが一変数か、 二変数かに応 じて、STATエディタ画面の表示は次のようになります。 STAT STAT 一変数の場合 二変数の場合 FREQ (頻度) 列の表示について セットアップ
● FREQ列には、各行の標本データの頻度(同一標本データの データ数) を、 数値で入力することができます。 ある行のX列 (またはY列) にデータを入力すると、 その行のFREQ列には初 期値として1が自動的に入力されます。 標本データを入力するには ● 入力は、 現在カーソルが表示されているセルに対して行うこ とができます。 カーソルの移動は、 fcを使って行います。 STAT カーソル ● COMP (四則演算と関数) モードでの入力と同じ要領で、 数値 や式の入力を行います。 入力中の数値や式は、 STATエディタ 画面下部の「詳細情報エリア」 に左詰めで表示されます。 STAT 詳細情報エリア } ● 入力の途中 (数値や式が詳細情報エリアに左詰めで表示され ている状態)でAを押すと、入力中の内容がクリアされま す。 ● 入力中の内容を確定するには、w を押します。確定と同時 に、 選択されていたセルに数値が表示されます (最大6桁) 。 計 算式を入力した場合は、計算結果が数値で入力されます。 STAT ● 二変数の場合、 ある行のX列またはY列のどちらか片方への入 力を確定すると、
入力に関するご注意 1 入力可能な行数 (標本データ数) は、 現在選択されている統計 計算タイプと、本機のセットアップの「STAT(統計表示設 定) (22ページ) 」 の状態によって次のように異なります。 統計表示 統計 設定 計算タイプ OFF (FREQ列非表示) ON (FREQ列表示) 一変数 80行 40行 二変数 40行 26行 2 STATエディタ画面では次の入力操作はできません。 ・m, 1m(M–)キーの操作 ・変数メモリーへの数値登録操作(STO) ・金融計算メモリー(VARS) の操作 標本データの保持に関するご注意 次の操作を行うと、 STATモードで入力した標本データはすべて 消えてしまいますので、 ご注意ください。 u セットアップで統計表示設定 (FREQ列の表示/非表示設定) の選択操作をした場合 (たとえ前回と同じ設定でも、 データは 消えます) A 標本データの編集について STATエディタ画面で入力した標本データに対して、 次の編集操 作が可能です。 u 選択したセルの内容の上書き u 行の削除 u 行の挿入 u 全データの一括削除 編集時のカ
入力済みのセル内のデータを上書きするには 入力済みのセルへの上書き操作は、 基本的には標本データの初 期入力時の操作と同じです。 1. STATエディタ画面で、入力済み内容を変更したいセルに カーソルを移動します。 2. 上書きしたい数値 (または計算式) を入力し、 wを押します。 u 新たに入力した数値 (または計算式) によって、 カーソル位 置のセルの内容が上書きされます。 ご注意 入力済みのセルに対する編集操作は、 新規入力による上書き操 作のみが可能です。 すでに入力済みの数値の一部を変更するこ とはできません。 特定の行を削除するには 現在のカーソル位置の行全体を削除することができます。 1. STATエディタ画面で、削除したい行のいずれかのセルに カーソルを移動します。 2. Yを押します。 u カーソル位置の行全体が削除され、 削除した行以降の行が 順次繰り上がります。 特定の位置に行を挿入するには 現在のカーソル位置の手前に、 行を挿入することができます。 行 の挿入は、次の手順で行います。 1.
ご注意 すでに入力可能な行数いっぱいまで入力済みの場合は、 行の挿 入は実行されません。 すべての標本データを一括削除するには STATエディタ画面に入力したすべての標本データを、 次の手順 で一括して削除することができます。 1. 1 a(S-MENU)を押してSTATメニューを表示し、 3(Edit)を押します。 u Editサブメニューが表示されます。 2.
u 複数の計算履歴の記憶 u マルチステートメントの入力 u 金融計算メモリー(VARS) の入力 A STATメニューについて STATエディタ画面またはSTAT演算画面で1a (S-MENU) を押すと、STATメニューが表示されます。 STATメニューの内容は、 現在選択されている統計計算のタイプ (107ページ) が一変数か、 二変数かによって、 メニュー項目が異 なります。 STAT STAT 一変数の場合 二変数の場合 共通のメニュー項目 メニュー名 説 明 1Type STATタイプ選択画面を表示します。 2Data STATエディタ画面を表示します。 3Edit STATエディタに対する編集を行うためのEdit サブメニューを表示します。 4Sum 各種の総和を求めるコマンドを含むSumサブ メニューを表示します。 5Var 平均や標準偏差などを求めるコマンドを含む Varサブメニューを表示します。 6MinMax 最大値/最小値を求めるコマンドを含む MinMaxサブメニューを表示します。 ● 4Sum, 5Var, 6MinMaxの各サブメニューに含
二変数時のみのメニュー項目 メニュー名 7Reg 説 明 回帰演算を実行するコマンドを含むRegサブ メニューを表示します。 ご注意 e指数回帰演算、ab指数回帰演算、およびべき乗回 対数回帰演算、 帰演算の選択時は、 標本データの入力数が多くなると、 Regサブ メニューに含まれるコマンドの演算に時間がかかります。 ■ 一変数統計演算 1. a 2.
A 最大値/最小値 (MinMaxサブメニュー) STAT 1a(S-MENU)6(MinMax) 1minX 標本の最小値を求めます。 2maxX 標本の最大値を求めます。 A 一変数統計演算の例題 1 一変数統計演算を選択して次のデータを入力します。 x 0 1 2 3 4 5 6 7 9 10 度数 (FREQ) 1 2 1 2 2 2 3 4 2 1 入力したデータに対して、標本の2乗和と総和を求めま す。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 1(On) 4. a 5.
STAT 1a(S-MENU)4(Sum) 2(Σx)w 2 例1で入力したデータの標本数、 平均、 母標準偏差を求め ます。 1a(S-MENU)5(Var) STAT 1(n)w STAT 1a(S-MENU)5(Var) 2(o)w STAT 1a(S-MENU)5(Var) 3(xσn)w 3 例1で入力したデータの最小値、最大値を求めます。 1a(S-MENU) 6(MinMax) STAT 1(minX)w STAT 1a(S-MENU) 6(MinMax)2(maxX)w – 116 –
■ 回帰演算(二変数統計演算) A 一次回帰演算 1. a 2.
4xσn–1 標本のXデータの標本標準偏差を求めます。 x σ n –1 = Σ (x – o)2 n–1 5p 標本のYデータの平均を求めます。 6yσn 標本のYデータの母標準偏差を求めます。 Σy p= n yσ n = Σ (y – p)2 n 7yσn–1 標本のYデータの標本標準偏差を求めます。 y σ n –1 = Σ (y – p)2 n–1 最大値/最小値(MinMaxサブメニュー) STAT 1a(S-MENU) 6(MinMax) 1minX 標本のXデータの最小値を求めます。 2maxX 標本のXデータの最大値を求めます。 3minY 標本のYデータの最小値を求めます。 4maxY 標本のYデータの最大値を求めます。 回帰演算 (Regサブメニュー) 1a(S-MENU)7(Reg) 1A 回帰係数の定数項Aを求めます。 Σy – B.Σx A= n 2B 回帰係数Bを求めます。 n.Σxy – Σx .Σy B= .
3r 相関係数rを求めます。 n .Σxy – Σx .Σy r= {n .Σx 2 – (Σx)2}{n .Σy 2 – (Σy)2} 4m x推定値を求めます。 m= 5n y–A B y推定値を求めます。 n = A + Bx - x y 左記データを一次回帰して回帰式およ 1.0 1.2 1.5 1.6 1.9 2.1 2.4 2.5 2.7 3.0 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 2.0 び相関係数を求めます。 また、 回帰式よりx=2およびy=–3のと (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれ きのn ぞれ推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(Off) a STAT cE“A+BX” 1E1.2E1.5E 1.6E1.9E 2.1E2.4E 2.5E2.
STAT ce1E 1.1E1.2E 1.3E1.4E 1.5E1.6E 1.7E1.8E 2E STAT A1a(S-MENU)7(Reg) STAT 1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E y=–3のときmは? STAT y31a(S-MENU) 7(Reg)4(m)E x=2のときnは? STAT 21a(S-MENU) 7(Reg)5(n)E A 二次回帰演算 1. a 2.
● 総和 (Sumサブメニュー) 、 標本数/平均/標準偏差 (Varサブ メニュー) 、 最大値/最小値 (MinMaxサブメニュー) について は、 一次回帰演算(117ページ) と同様です。 回帰演算 (Regサブメニュー) 1a(S-MENU)7(Reg) 1A 回帰係数の定数項Aを求めます。 Σy Σx Σx 2 A= –B –C n n n ( ) ( ) 2B 回帰係数の一次係数Bを求めます。 B= 3C Sxy.Sx 2x 2 – Sx 2y.Sxx 2 Sxx.Sx 2x 2 – (Sxx 2)2 回帰係数の二次係数Cを求めます。 C= Sx 2y.Sxx – Sxy.Sxx 2 ただし、 Sxx = Σx – 2 Sxx.Sx 2x 2 – (Sxx 2) 2 (Σx) 2 n (Σx . Σy) Sxy = Σxy – n . Σx 2) ( Σx 2 3 Sxx = Σx – n 2 2 Sx 2x 2 = Σx 4 – (Σx ) n 2.
6n y推定値を求めます。 n = A + Bx + Cx 2 - 119ページ (一次回帰演算の例題) で入力したデータを二 次回帰して、回帰式を求めます。 また、回帰式よりx =2およびy =3のときのn(y の推定 値) 、 m( 1 x1の推定値) 、 m( 2 x2の推定値) をそれぞれ推定し ます。 A1a(S-MENU) 7(Reg) STAT 1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(C)E y=3のときm1は? STAT 31a(S-MENU) 7(Reg)4(m1)E y=3のときm2は? STAT 31a(S-MENU) 7(Reg)5(m2)E x=2のときnは? STAT 21a(S-MENU) 7(Reg)6(n)E – 122 –
A 対数回帰演算 1. a 2. fcで“In X”を選択しE 次のモデル式による回帰を実行します。 y = A + BlnX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(117 ページ) と同様です。 演算式は次の通りです。 Σy – B.Σlnx A= n . n Σ(lnx)y – Σlnx .Σy B= n .Σ(lnx)2 – (Σlnx)2 n .Σ(lnx)y – Σlnx .Σy r= {n .Σ(ln x)2 – (Σ lnx)2}{n .Σy2 – (Σy)2} y–A B m=e n = A + Blnx - x y 29 50 74 103 118 1.6 23.5 38.0 46.4 48.9 左記データを対数回帰して回帰式および相 関係数を求めます。 また、 回帰式よりx=80およびy=73のとき (y の推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞれ のn 推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(Off) 4. a 5.
ce1.6E 23.5E 38E46.4E 48.9E STAT STAT A1a(S-MENU) 7(Reg)1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E x=80のときnは? STAT 801a(S-MENU) 7(Reg)5(n)E y=73のときmは? STAT 731a(S-MENU) 7(Reg)4(m)E A e指数回帰演算 1. a 2. fcで“e^X”を選択しE 次のモデル式による回帰を実行します。 y = AeBX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(117 ページ) と同様です。 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σx ( ) n . n Σxlny – Σx .Σlny B= n .
n .Σxlny – Σx .Σ lny r= {n .Σx 2 – (Σx)2}{n .Σ(ln y)2 – (Σln y)2} lny – lnA m= B n = Ae Bx - x y 6.9 12.9 19.8 26.7 35.1 21.4 15.7 12.1 8.5 5.2 左記データをe指数回帰して回帰式および 相関係数を求めます。 また、 回帰式よりx=16 およびy=20のとき (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞれ のn 推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(OFF) 4. a 5. fcで“e^X”を選択しE 6.9E12.9E 19.8E 26.7E 35.1E ce21.4E 15.7E 12.1E8.5E 5.
STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E x=16のときnは? STAT 161a(S-MENU) 7(Reg)5(n)E y=20のときmは? STAT 201a(S-MENU) 7(Reg)4(m)E A ab指数回帰演算 1. a 2. fcで“A•B^X”を選択しE 次のモデル式による回帰を実行します。 y = ABX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(117 ページ) と同様です。 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σx ( n ) n .Σxlny – Σx .Σlny B = exp ( ) n .Σx – (Σx) 2 2 n .Σxlny – Σx .Σlny r= {n .Σx 2 – (Σx)2}{n .
- x y –1 3 5 10 0.24 4 16.2 513 左記データをab 指数回帰して回帰式およ び相関係数を求めます。 また、回帰式よりx=15 およびy=1.02 の (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれ ときのn ぞれ推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(OFF) 4. a 5. fcで“A•B^X”を選択しE STAT y1E3E5E 10E STAT ce0.24E4E 16.2E513E STAT A1a(S-MENU) 7(Reg)1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E x=15のときnは? STAT 151a(S-MENU) 7(Reg)5(n)E y=1.02のときmは? 1.
A べき乗回帰演算 1. a 2. fcで“A•X^B”を選択しE 次のモデル式による回帰を実行します。 y = AXB ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(117 ページ) と同様です。 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σlnx ( ) n n .Σlnxlny – Σlnx .Σ lny B= n .Σ(lnx)2 – (Σlnx)2 n .Σlnxlny – Σlnx .Σ lny r= {n .Σ(ln x)2 – (Σlnx)2}{n .Σ(lny)2 – (Σlny)2} m=e ln y – ln A B n = AxB - x y 28 30 33 35 38 2410 3033 3895 4491 5717 左記データをべき乗回帰して回帰式および 相関係数を求めます。 また、回帰式よりx=40 およびy=1000の (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれ ときのn ぞれ推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(OFF) 4. a 5.
ce2410E 3033E 3895E 4491E 5717E STAT STAT A1a(S-MENU) 7(Reg)1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E x=40のときnは? STAT 401a(S-MENU) 7(Reg)5(n)E y=1000のときmは? 1000 1a(S-MENU)7(Reg) 4(m)E STAT A 逆数回帰演算 1. a 2.
演算式は次の通りです。 Σy – B.Σx–1 A= n Sxy B= Sxx Sxy r= Sxx .Syy (Σx–1)2 Sxx = Σ(x ) – –1 2 n (Σy)2 Syy = Σy – n 2 –1. Σy Σx Sxy = Σ(x )y – n B m= y–A B n=A+ x –1 - x y 1.1 2.1 2.9 4.0 4.9 18.3 9.7 6.8 4.9 4.1 左記データを逆数回帰して回帰式および相 関係数を求めます。 また、 回帰式よりx=3.5 およびy=15 のと (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞ きのn れ推定します。 1. s 2. fcで“STAT”を選択しE 3. 2(OFF) 4. a 5. fcで“1/X”を選択しE 1.1E2.1E 2.9E4E 4.
ce18.3E 9.7E6.8E 4.9E4.1E STAT STAT A1a(S-MENU) 7(Reg)1(A)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 2(B)E STAT 1a(S-MENU)7(Reg) 3(r)E x=3.5のときnは? STAT 3.
技術情報 本節では、 本機の計算機としての性能や精度、 エラーが発生した 場合の考えられる原因と対処方法について説明します。 ■ 計算の優先順位 本機では、入力した式が次の優先順位に従って計算されます。 ● 基本的に左から右へと計算が実行されます。 ● カッコを使った場合、カッコ内の計算が最優先されます。 ● 個別の演算命令ごとの優先順位は、次の通りです。 順位 1 演算命令の種類 カッコ付き関数 該当記号と解説 Pol(, Rec( sin(, cos(, tan(, sin–1(, cos–1(, tan–1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1( log(, ln(, e^(, 10^(, '(, 3'( Abs( Rnd( 2 後置関数、べき乗、 x2, x3, x–1, x!, °, r, g, ^(, べき乗根 x パーセント % 3 前置記号 (–)(負符号) 4 統計の推定値計算 5 順列、組合せ m, n, m1, m2 nPr, nCr 6 乗除算 ×, ÷ 乗算省略 π, e, 変数メ
–22 = –4 (–2)2 = 4 1. y2 1. (y2) 2. t 2. t 3. fcで“2”を選択しE 3. fcで“2”を選択しE 4. E 4. E ● 乗除算と乗算省略は同じ優先順位6なので、計算式は、左か ら順に計算されます。このため、カッコを付けることで計算 結果が変わります。 1÷2π=1.570796327 1/215(π)E 1÷(2π)=0.
精度 原則として1回の計算につき10桁目の誤差が±1 となります。 指数で表示する場合には誤差は表示 されている仮数表示の最下位桁において±1 とな ります。 連続して計算を行った場合は、 この誤差が 累積されます。 関数計算時の入力範囲と精度 関数 sin x cos x tan x sin–1x cos–1x tan–1x sinh x cosh x sinh–1x cosh–1x tanh x tanh–1x log x / ln x 10 x ex ' x x2 1/x 3 ' x x! nPr nCr Pol(x,y) Rec(r,θ ) 入力範囲 DEG RAD GRA DEG RAD GRA DEG RAD GRA 0⬉ x ⬍9 109 0⬉ x ⬍157079632.7 0⬉ x ⬍1 1010 0⬉ x ⬍9 109 0⬉ x ⬍157079632.
関数 ^(x y) x ' y 入力範囲 ylog x 100 x 0: –1 10 x 0: y 0 m x 0: y n, –––––( m, n : 整数) 2n 1 ただし、–1 10100 y log x 100 y 0: x G 0, –1 10100 1/x logy 100 y 0: x 0 2n 1(m G 0; m, n : 整数) y 0: x 2n 1, ––––– m ただし、–1 10100 1/x log y 100 100 ● 演算は、基本的には「演算範囲と精度」で示した精度で行われます。 y, 3', x!, nPr, nCrなど内部で連続演算を行うタイプの関 ● ^(xy), x' 数では、 内部での1回の計算ごとに発生した誤差が累積されることが あります。 ● 関数の特異点や変曲点の近傍で、 誤差が累積されて大きくなること があります。 金融計算時の演算可能範囲 P/Y C/Y 1 — 9999の自然数 PM1 PM2 1 — 9999の整数 PM1 < PM2 d1
“I”を計算するとき u “PV”, “PMT”, “FV”が同じ符号 ..................... Math ERROR u n≦0 ........................................................... Math ERROR “PV”, “PMT”, “FV”を計算するとき u I≦–100 .................................................. Math ERROR 投資評価 (CASH) モード “NPV”を計算するとき u I≦–100 .................................................. Math ERROR “IRR”を計算するとき u 計算した“IRR”が、 IRR≦–50 ....................... Math ERROR u 入金/出金の値がすべて同じ符号 .............
A エラーメッセージへの対処 どのエラーメッセージが表示された場合でも、 基本的に同じ方 法で対処できます。 次のキー操作が有効です。 ● dまたはeを押すとエラーメッセージが表示される前に 入力した計算式の編集状態に戻ります。このとき、カーソル がエラー位置に移動します(28ページ「エラー位置表示につ いて」を参照)。 ● Aを押すと、エラーメッセージが表示される前に入力した 計算式をクリアします。 計算式をはじめから入力し直す場合 は、 この操作を行ってください。 (エラーが発生した計算式は、 計算履歴には残りませんので、ご注意ください。) A エラーメッセージ一覧 ここでは、 状況に応じて表示される個別のエラーメッセージの 意味と、対処方法を示します。 対処に際しては、 はじめにエラー メッセージ画面でdまたはeを押してください。 ● 金融計算を行った場合は、 「金融計算特有のエラーメッセー ジについて」 (135ページ) も参照してください。 メッセージ:Math ERROR エラー内容 対 処 u 計算の途中経過または結果 u 入力した数値を確認し、桁 が演算範囲を超えている。 数を減ら
メッセージ: Stack ERROR エラー内容 対 処 u 数値用スタック、命令用ス u 計算式を簡略化して、使用 タックを超える計算式が実 可能なスタックの範囲内に 行された。 納める。 ● 使用可能なスタックの範囲については 「スタック数の制限に ついて」 (133ページ) を参照してください。 メッセージ: Syntax ERROR エラー内容 対 処 u 計算式の書式に誤りがあ u 書式の誤りを確認し、計算 る。 式を訂正する。 メッセージ: Insufficient MEM エラー内容 対 処 u 入力した計算式のバイト数 u 計算式を分割する。 が、 SHORTCUTキーに記憶 可能なバイト数 (89バイト) を超えている。 ● 通常、 入力位置を表すカーソルは「I」 (または「 」)の点滅に よって表示されますが、89バイト目以降の入力になると、 カーソルが 「I 」 の点滅に変わります。このような場合は、 区 切りの良いところで一度入力を終了し、 計算結果を得てくだ さい。 メッセージ:Argument ERROR エラー内容 対 処 u 引数の使
■ 故障かなと思う前に… もし計算中にエラーが発生したり、 計算結果がおかしい場合、 下 記の操作を順番にお試しください。 操作を行う前に、 大切なデー タは事前にノートなどに書き写してください。 1 計算式が間違っていないか確かめる。 2 計算を行うのに必要な正しい計算モードを選択する。 3 上記の操作を行っても正常に操作できない場合はOキーを 押してください。 Oキーを押すと、 計算機の状態が正常であ るかをチェックします。 異常が発見された場合は自動的に計 算モードや設定を初期状態に戻し、 メモリーの内容を消去し ます。 4 すべてのモードや設定を初期状態にする。 (1)A19(CLR) (2)fcで“All:EXE”を選択しE (3)E(Yes) (4)A リファレンス情報 本節では、本機の電源および電池交換について説明します。 ■ 電源および電池交換 電源には、 太陽電池とボタン電池 (LR44) の2電源を使ったTWO WAY POWERシステムを採用しています。 使用する場所の照度 に制限のある太陽電池のみの関数電卓とは異なり、 表示内容が 確認できる明るささえあれば使うことができます。
次のことを必ずお守りください。 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、 人が傷害を負う可能性が想定される内容およ 注意 び物的損害のみの発生が想定される内容を示 しています。 電池について ● 本機で使用している電池を取り外した場合は、誤って 電池を飲むことがないようにしてください。特に小さ なお子様にご注意ください。 ● 電池は小さなお子様の手の届かない所へ置いてくださ い。万一、お子様が飲み込んだ場合は、ただちに医師と 相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする恐れのあることはし ないでください。また、加熱したり、火の中へ投入した りしないでください。 ● 電池は使い方を誤ると液もれによる周囲の汚損や、破 裂による火災・けがの原因となることがあります。次の ことは必ずお守りください。 u 極性(k と l の向き)に注意して正しく入れてくだ さい。 u 本機で指定されている電池以外は使用しないでくだ さい。 A 電池の交換 ボタン電池が消耗すると、 特に暗い所で使用したときに、 表示が 薄くなって見にくくなります。 また、 Oキーを押したときに、 す ぐに画面が表示されません。
1. 1A(OFF)を押して、電源を切りま ネジ す。 誤ってOキーを押さないように、 本機 のハードケースを本機の前面側にはめ 込みます。 2. 本体裏面のネジをはずして、電池ブタ を取りはずします。 3. 古い電池を取り出します。 4. 新しい電池の表面を乾いた布でよく拭 いてからk側を上にして入れます。 5. 電池ブタをネジ留めします。 6. 本機を初期状態に戻します (必ず、 操作 してください)。 (1) O19(CLR) (2) fcで“All:EXE”を選択しE (3) E(Yes) (4) A A オートパワーオフ(自動電源オフ)機能 操作完了後、 約6分で自動的に電源オフになります。 計算機を再 びご使用になるときには、Oキーを押すと電源オンとなりま す。 仕様 電源: 太陽電池:本体前面に搭載(固定) ボタン電池:G13タイプ(LR44)×1個 電池寿命: 約3年 (1日に1時間使用した場合) 使用温度: 0°C∼40°C 大きさ・重さ:幅80×奥行161×厚さ12.