User manual - fx-5800P
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■ 計算結果が
、
P
を使った表現となる条件
ここでは、セットアップの表示形式設定で自然表示形式が選択されているときに、計算結果が
、
P
を使っ
た
表現となる条件について説明します。
"
計算結果が
を使った表現となる条件
計算結果が
を使った表現となるのは、以下の「計算の種類に関する条件」と「計算の範囲に関する条件」の両
方の条件を満たすような計算を行った場合となります。
メモ
計算結果が複素数となる場合は、実部および虚部のそれぞれに対して、ここで説明したルールが適用されます。
計算の種類に関する条件
計算結果が
を使った表現となり得るのは、次の計算を行った場合です。
a.
を含む数値(2
2、
3
2
など)による、四則演算および
x
2
、
x
3
、
x
-1
の各関数を含む計算
b. 三角関数計算
ただし計算結果が必ず
を使った表現となる入力値の範囲は、次の通りです。
角度設定 入力値 入力値の範囲
Deg
15°単位
|
x
| < 9 × 10
9
Rad
ラジアンの倍数
|
x
| < 20
P
Gra
グラードの倍数
|
x
| < 10000
※上記以外の値を入力した場合、計算結果が小数で表示されることがあります。
c. 複素数の Abs 計算
d. 複素数の極座標形式表示 (
r
∠
θ
)
計算の範囲に関する条件
「計算の種類に関する条件」で示した計算の中で、計算結果が
を使った表現となる(または
を使った表現
とはならず小数となる)のは、次の範囲内の計算を行った場合です。
a. 計算結果が
の項を含め 2 項までの場合は、基本的に
を使った表現となります。
例 :
'
2 + 2
= 1 +
'
2
'
2
など
メモ
計算結果が 2 項となる場合でも、計算の途中で項の数が 3 以上となった場合は、計算結果は小数で表示され
ます。例えば (1+
2+
3)(1 −
2 −
3) の計算結果は−4 −2
6 と表現できますが、本機はこの計算結果を小
数(−8.898979486)で表示します。
b. 計算結果が次の形式で表現可能で、かつ各係数が次の範囲内の場合は、計算結果は基本的に
を使った表
現となります。
形式 各係数の範囲
±
a
b
,
±
d
±
a
b,
±
a
b
±
d
e
c f
1 ≦
a
< 100, 1 <
b
< 1000, 1 ≦
c
< 100
0 ≦
d
< 100, 0 ≦
e
< 1000, 1 ≦
f
< 100
メモ
上記の
±
a
b
±
d
e
c f
の形式の場合、本機は分母を通分して表示します。
a
b
+
d
e
c f
1
a’
b
+
d’
e
c’
(
c
’は
c
と
f
の最小公倍数)
通分後の各係数(
a
’,
c
’,
d
’)が、上の表で示した元の各係数(
a
,
c
,
d
)の範囲を超えていても、計算結果が
を使った表現となる場合があります。
例 :
'
3
+
'
2
=
10
'
3 +
11
'
2
11 10 110
P
12
P
12
50
3
50
3