User manual - fx-5800P
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回帰係数と推定値の計算式について
回帰係数と推定値を求める各コマンドが演算に使う計算式は、回帰計算の種類によって異なります。回帰計算の
種類に応じた計算式は、別紙付録の< #02 >から< #08 >までを参照してください。
回帰計算の種類 参照先
一次回帰
(
y
=
ax
+
b
)
< #02 >
二次回帰
(
y
=
ax
2
+
bx
+
c
)
< #03 >
対数回帰
(
y
=
a
+
b
ln
x
)
< #04 >
e
指数回帰
(
y
=
ae
bx
)
< #05 >
ab
指数回帰
(
y
=
ab
x
)
< #06 >
べき乗回帰
(
y
=
ax
b
)
< #07 >
逆数回帰
(
y
=
a
+
b
/
x
)
< #08 >
■ 統計計算の例題
ここでは統計計算の具体的な計算例を示します。
ある男子校の全校生徒1000人から任意に50人を抽出して脈拍数を調べたとこ
ろ、表の通りとなった。
① 得られた標本データの平均値と標準偏差を求めよ。
② 母集団分布が正規分布であると仮定した場合の、脈拍数 70 以上の生徒の分布
確率を求めよ。
操作手順
SD モードを選択する:
(SD)
統計度数設定を FreqOn にする:
(SETUP)
A
(STAT)
(FreqOn)
X 列に脈拍数のデータを登録する:
FREQ 列に人数のデータを登録する:
AC
①の計算を実行
平均を求める:
L
H
( → COMP)
H
(STAT)
(VAR)
(
M
)
標本標準偏差を求める:
L
H
(STAT)
(VAR)
(
x
S
n
-1
)
②の計算を実行
L
H
(STAT)
(DISTR)
(R()
H
(STAT)
(DISTR)
(
t
)
脈拍数 人数
54 ∼ 56 1
56 ∼ 58 2
58 ∼ 60 2
60 ∼ 62 5
62 ∼ 64 8
64 ∼ 66 9
66 ∼ 68 8
68 ∼ 70 6
70 ∼ 72 4
72 ∼ 74 3
74 ∼ 76 2
脈拍数 人数
54 ∼ 56 1
56 ∼ 58 2
58 ∼ 60 2
60 ∼ 62 5
62 ∼ 64 8
64 ∼ 66 9
66 ∼ 68 8
68 ∼ 70 6
70 ∼ 72 4
72 ∼ 74 3
74 ∼ 76 2