User manual - fx-5800P
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機能 2 変数に値を代入するコマンドです。入力を促すメッセージ“< 変数 >?”または“< 文字列 >?”を画面に出
力します。
?→ < 変数 > の形式と異なり、メッセージとともに変数の現在値が表示されます。またプログラムの実
行時に、入力を促すメッセージに対して何も数値を入力をせずに
を押すと、変数の現在値を保持し
てプログラムが実行されます。
文例 2 ? A
→ (代入)
書式 <式 > → < 変数 >
機能 →コマンド左側の要素によって得た数値を、右側の変数に代入します。
文例 A + 5 → A
"
関係演算子
=、≠、>、≧、<、≦
書式 <式 > < 関係演算子 > < 式 >
機能 両辺の式を評価し、真偽を返すコマンドです。条件分岐コマンドの⇒と併用するか、If 文、While 文、Do
文の中の < 条件式 > を構成するのに使います。
文例 ⇒(96 ページ)、If 文(97 ページ)、While 文(97 ページ)、Do 文(97 ページ)を参照してください。
補足 両辺の式を評価し、真のときは 1、偽のときは 0 を返します。
"
ジャンプコマンド
Goto ∼ Lbl
書式 Goto
n
:‥ ‥:Lbl
n
または Lbl
n
:‥ ‥:Goto
n
(
n
は 0 から 9 の整数または A から Z のアルファベット)
機能 Goto
n
が実行されると、Lbl n に実行をジャンプします。
文例 ?→ A:Lbl 1:? → B:A × B ÷ 2
<
Goto 1
注意 Goto
n
に対応する Lbl
n
が見つからないと、Go ERROR となります。
Dsz (Decrement and Skip on Zero)
書式 Dsz < 変数 >:< 文 1>:< 文 2>:‥‥
機能 <変数 > の値から 1 を減算し、数値が 0 でなければ < 文 1> を実行し、その後 < 文 2> および以降の文を
順次実行します。数値が 0 になれば < 文 1> の実行をスキップし、< 文 2> 以降を順次実行します。
文例 10 → A:0 → C:Lbl 1:? → B:B + C → C:Dsz A:Goto 1:C ÷ 10
Isz (Increment and Skip on Zero)
書式 Isz < 変数 >:< 文 1>:< 文 2>:‥‥
機能 <変数 > の値に 1 を加算し、数値が 0 でなければ < 文 1> を実行し、その後 < 文 2> および以降の文を順
次実行します。数値が 0 になれば < 文 1> の実行をスキップし、< 文 2> 以降を順次実行します。
⇒
書式 ① < 式 > < 関係演算子 > < 式 > ⇒ < 文 1>:< 文 2>:‥‥
② < 式 > ⇒ < 文 1>:< 文 2>:‥‥
機能 条件分岐のコマンドです。関係演算子(=、≠、>、≧、<、≦)とセットで使用します。
書式①:⇒コマンド左側部分が真のときは < 文 1> を実行し、その後は < 文 2> 以降を順次実行します。
⇒コマンド左側部分が偽のときは < 文 1> の実行をスキップし、< 文 2> 以降を実行します。
書式②:⇒コマンド左側の式の評価結果が 0 以外のときは「真」と判定して < 文 1> を実行し、その後は
< 文 2> 以降を順次実行します。⇒コマンド左側の式の評価結果が 0 のときは「偽」と判定して
< 文 1> の実行をスキップし、< 文 2> 以降を実行します。
文例 Lbl 1:? → A:A ≧ 0 ⇒
(A)
<
Goto 1