User manual - fx-5800P
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制御構造系コマンド/If文
If 文は、If コマンドに続けて記述した式(=分岐条件)の真偽によって、以降の実行を分岐するしくみです。
If 文を記述する際の注意
S
If 文では、Then を含む文を省略することはできません。省略すると、実行時に Syntax ERROR となります。
S
Then および Else に続く < 式 *> に対しては、式または Goto、Return、Stop の各コマンドを記述することが
できます。
If ∼ Then ( ∼ Else) ∼ IfEnd
書式 If < 条件式 >:Then < 式 *>:Else < 式 *>:IfEnd:< 文 >:‥
機能
S\
If に続く条件式が真のときは、Then 文以降を Else 文の手前まで実行し、続いて IfEnd 以降の文を実行します。
If に続く条件式が偽のときは、Else 文以降を実行し、続いて IfEnd 以降の文を実行します。
\S\
Else < 式 > は省略可能です。
\S\
IfEnd: を省略しないでください。省略してもエラーは発生しませんが、プログラムの内容によっては If 文
以降のプログラムが意図した通りに実行されないことがあります。
文例
? → A:If A < 10:Then 10A
<
Else 9A
<
IfEnd:Ans × 1.05
? → A:If A > 0:Then A × 10 → A:IfEnd:Ans × 1.05
"
制御構造系コマンド/ For文
For 文は、制御変数に代入した数値が指定した範囲内の間は、For と Next で挟まれた文を繰り返し実行するという
しくみです。
For
文を記述する際の注意
For 文では、Next 文を省略することはできません。省略すると、実行時に Syntax ERROR となります。
For ∼ To ∼ Next (COMP)
書式 For < 式(初期値)> → < 変数(制御変数)> To < 式(終了値)>:< 文 >:‥< 文 >:Next:‥‥
機能 For から Next までの間に書かれた文を、制御変数を初期値から終了値まで 1 ずつ増加させながら繰り返
します。制御変数が終了値を超えると繰り返しを終了し、Next 以降の文の実行にジャンプします。Next
以降に文がない場合は、プログラムを終了します。
文例 For 1 → A To 10:A
2
→ B:B
<
Next
For ∼ To ∼ Step ∼ Next (COMP)
書式 For < 式(初期値)> → < 変数(制御変数)> To < 式(終了値)> Step < 式(刻み値)>:< 文 >:‥< 文 >:
Next:‥‥
機能 For から Next までの間に書かれた文を、制御変数を初期値から終了値まで刻み値ずつ変化させながら繰
り返します。その後は For ∼ To ∼ Next と同様です。
文例 For 1 → A To 10 Step 0.5:A
2
→ B:B
<
Next
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制御構造系コマンド / While文
While ∼ WhileEnd (COMP)
書式 While < 条件式 >:< 文 >:‥< 文 >:WhileEnd:‥‥
機能 While に続く条件式が真(0 以外の値)の間、While から WhileEnd までの間に書かれた文を繰り返し実行
します。While に続く条件式が偽(0)になると、WhileEnd 以降の文が実行されます。
文例 ?→ A:While A < 10:A
2
<
A + 1 → A:WhileEnd:A ÷ 2
補足
S\
While 文では、最初から条件が偽の場合は While から WhileEnd までの間の文は一度も実行されず、即
座に WhileEnd 以降の文にジャンプします。
\S\
WhileEnd コマンドを入力する際は、ファンクションメニュー上で“W・End”を指定してください。
Do ∼ LpWhile (COMP)
書式 Do:< 文 >:‥< 文 >:LpWhile < 条件式 >