リスト機能 6 1. リストの操作をするには 2. 並べ替え 3. リストの処理 4. リストを利用した基本計算 リストは複数のデータをまとめて操作するのに便利な「入れ物」です。 本機は6個までのリストを記憶して、四則計算をはじめとして統計 計算やグラフ作成に利用できます。 要素番号 1 2 3 4 5 6 7 8 • • • • 一度に見える範囲 List 1 56 37 21 69 4r 48 93 3r • • • • List 2 1r7 75 122 87 298 48 338 49 • • • • リスト名 セル 列 行 List 3 4 r r 2 r 3 9 r • • • • List 4 3.5 6 2.1 4.4 3 6.8 2 8.
6 リスト機能 LISTデータリンク リストの演算 演算 例) List 1+List 2 {1,2,3}+{4,5,6} List 1+3 GRAPH リスト内での演算 a リストデータでグラフ描画 例) Y1=List 1X w リスト テーブル結果をリストにコピー あるリストのデータを変数 としてテーブル作成 (セットアップで定義) K 1(LIST) 2(LMEM) 選択したリストにデータがコピーされる TABLE 92
リスト機能 6 1. リストの操作をするには リストにデータを入力したりデータ処理をするには、アイコンメニュー表示からLISTメニュ ーを選択します。 1-1.
6 リスト機能 1-2.
リスト機能 6 1-3.
リスト機能 (1)[を押して操作メニューを切り替えます(すでに目的のメニューが表示されて いる場合は必要ありません) 。 [ 2 (2)2(DEL・A)を押すとリスト全体が選択され、確認の操作メニューが表示されます。 2(DEL・A) 1 (3)1(YES)を押すと削除が実行され、リストが空白になります。 1(YES) ■セルの挿入 fcdeを押して新しいデータを加えたい位置にカーソルを移動させます。 ここでは「セルの削除」で削除した4をもう一度挿入してみます。 (1)[を押して操作メニューを切り替えます(すでに目的のメニューが表示されてい る場合は必要ありません) 。 (2)3(INS) を押すと0の入ったセルが1個加わって、その下にあった全部のセルが 下に移動します。 3(INS) 3 (3)挿入したい数値4を入力してwを押します。 4w 96
リスト機能 6 この操作は他のリストのセルには影響を及ぼしません。行で対応させたデータが入って いた場合などは、セルの位置関係がずれてしまいますので注意してください。 2. 並べ替え リストの中のデータを大きい順や小さい順に並べ替えることができます。カーソルはど の位置にあってもかまいません。 2-1.
6 リスト機能 2-2.
リスト機能 6 3. リストの処理 本機はリストに入れたデータに対して四則演算や関数計算などができますが、それと は別に、以下のような便利なリスト処理機能を備えています。 ・数値の個数を求める(Dim) ・同じ数値に置き換える(Fill) ・数列を作成する(Seq) ・最小値を求める(Min) ・最大値を求める(Max) ・最小値の入っているリストを求める(Min) ・最大値の入っているリストを求める(Max) ・リストの数値の平均値を求める(Mean) ・度数つき数値の平均を求める(Mean) ・中央値を求める(Med) ・度数つき数値の中央値を求める(Med) ・総和を求める(Sum) 以上の機能はRUN/STAT/LIST/TABLE/PRGMメニューで利用できます。 3-1.
6 リスト機能 例 リスト1に36、16、58、46、56が入っているときにリスト1の数値を 全部3にする。 AK1(LIST)4(Fill) 3, 1(List) 1)w リスト1の中を見ると次のようになっています。 ■数列を作成する (Seq) 数列の条件を与えて数列をリストとして作成します。 K1(LIST)[1(Seq)式,変数名,初期値,最終値,間隔値)wと操 作します。結果はAnsメモリーに入ります(末尾の)は省略してもかまいません) 。 例 2 2 2 1 , 6 , 11 の数列をリストに入れる。f (x)=X2の変数Xの初期値1、 最終値11、値の間隔は5とする。 AK1(LIST) [1(Seq) Tx,T,1,11,5) w 最終値は仮に13と入力しても同じ結果が得られます。指定した間隔値で作成される 値が、指定した最終値を超えない範囲で計算されます。 結果はAnsメモリーに入っています。 ■最小値を求める (Min) リストに入っている数値から一番小さい数を求めます。 K1(LIST)[2(Min)[[1(List)と押してからリストの番号(1∼6)を入力 し、)w
リスト機能 6 ■最小値の入っているリストを求める (Min) 指定した2個のリストのうち、最小の値が入っているリストを探します。指定するリストの 数値の個数がそろっていないときはエラー表示「Dim ERROR」が出ます。 構文 Min ( List 1 , List 2 ) K1(LIST)[2(Min)[[1(List) と押してからリストの番号(1∼6)を入力 し、,1(List)と押してからリスト番号(1∼6)を入力します。最後に)wと押します (末尾の) は省略してもかまいません) 。 例 リスト1に75、16、98、46、56が、リスト2に 36、89、58、72、67が 入っているとき、最小の値が入っているリストを求める。 AK1(LIST)[2(Min) [[1(List)1,1(List)2) w ■最大値の入っているリストを求める (Max) 指定した2個のリストのうち、最大の値が入っているリストを探します。指定するリストの 数値の個数がそろっていないときはエラー表示「Dim ERROR」が出ます。 構文 Max ( List 1 , List 2 ) 「最小値の入っているリストを求
6 リスト機能 K1(LIST)[4(Mean)[[1(List) と押してからリストの番号(1∼6)を入 力し、,1(List) と押してからリストの番号(1∼6)を入力します。最後に)wと押 します(末尾の)は省略してもかまいません) 。 例 リスト1に階級値36、16、58、46、56が、リスト2にその度数 75、89、 98、72、67が入っているときに平均を求める。 AK1(LIST)[4(Mean) [[1(List)1,1(List)2)w ■中央値を求める (Med) リストに入っている数値全体から中央値を求めます。 K1(LIST)[[1(Med)[1(List)と押してからリストの番号(1∼6)を入力 し、)wと押します(末尾の)は省略してもかまいません) 。 例 リスト1に36、16、58、46、56が入っているときに中央値を求める。 AK1(LIST)[[1(Med) [1(List)1)w ■度数つき数値の中央値を求める (Med) 二つのリストにそれぞれ階級値とその度数が入っているときに中央値を求めることが できます。指定するリストの数値の個数がそろっていないときはエラ
リスト機能 6 4. リストを利用した基本計算 リストはリスト同士、または数値と四則演算ができます。 リスト 数値 + − × ÷ Ansメモリー リスト 数値 = 計算結果はAnsメモリー に記憶されます。 リスト 4-1. エラー表示の見方 ●リスト同士の計算の場合は同じ位置にある要素同士が演算されます。要素の個数 がそろっていないとエラーとなり「Dim ERROR」が表示されます。 ●一部の要素同士の計算にエラーがあった場合は「Ma ERROR」が表示されます。 4-2.
6 リスト機能 リストを数値で直接入力する 数値をリスト表現にして直接、入力することができます。 !{!}を使って数値を囲むとリストとみなされます。数値と数値の間は ,で 区切ります。 41 6 例 リスト3に 65 が入っているとき、リスト3 × を求める。 0 22 4 K1(LIST)1(List) 3*!{6,0,4!}w 結果 246 演算結果はAnsに入っています。 0 88 リストへ代入する リストを他のリストに代入することができます。代入以前に入っていた数値は新しい数 値に置き換わります。操作は数値のときと同様にaを使います。 例 リスト3の内容をリスト1に代入する。 K1(LIST)1(List)3a1(List)1w 「List3」の代わりに{ 41, 65, 22 } などと入力することもできます。 例 Ansメモリーに入っているリストをリスト1に代入する。 K1(LIST)1(List)!Ka1(List)1w リスト内の1要素を入力する リスト内の1要素だけを抜き出して入力する場合は[]を使います。 構文 リスト指定 [n] (nは要素番号) 例 リスト2の3番目の要素に
リスト機能 6 Ansメモリー内のリストを利用する 演算などの結果としてAnsに記憶されたリストはK1(LIST)1(List)!Kと押 すことで次の計算に用いることができます。 例 Ansに入っているリストに36を掛ける。 K1(LIST)1(List)!K*36w Ansの内容は演算結果のリストに置き換わります。 リストを利用した関数グラフの作成 リスト内のデータを変数値として関数グラフを描かせることができます。グラフ機能を 利用しているときに、たとえばY1=List1 Xという関数式を入力すると、 1 Y=X List1 = 2 のときには Y=2X という3つのグラフが描かれます。 3 Y=3X リストを利用したときはグラフ機能に一部制限があります。 関数値をリストにする P-90 ある関数から計算される値をリストにするときは、テーブル&グラフメニューの数表作 成機能を利用できます。関数式から数表を作成してから、LMEM機能を使ってリストに コピーします。 リストで関数計算をする 数値演算のときと同様の手順でリストによる関数計算ができます。演算結果がリストの 場合はAnsメモリーに入ります。