プログラム機能 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11.
8 プログラム機能 1. プログラム機能をお使いになる前に アイコンメニュー表示からPRGMメニューを選択してください。次のようなプロ グラムリスト(Program List)メニュー表示になります。 登録エリア–––––––––––––– (fcで移動します) 1 2 [ 3 ※ファイル名が複数登録されている場合 ・1(EXE)‥‥‥‥ 登録されているプログラムを実行。 ・2(EDIT)‥‥‥‥登録されているプログラムを編集。 ・3(NEW)‥‥‥‥プログラムを新規作成。 [ 1 P-151 P-151 P-147 2 [ 3 ・1(DEL)‥‥‥‥ 指定したファイル名(プログラム)を削除。 ・2(DEL・A)‥‥‥ すべてのファイル名(プログラム)を削除。 ・3(SRC)‥‥‥‥ ファイル名を検索。 ※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。 ※プログラムが記憶されていないときは"No Programs"と表示され、 最下行には「NEW」メニューのみが表示されます。 2.
プログラム機能 8 一辺の長さをAとすると、正8面体の表面積S、体積Vは次の式から求められます。 2 S=2 3 A 、 V= 2 3 A 3 では、この例題をプログラミングしてみましょう。 プログラミングは、ファイル名の登録、プログラムの書き込みの順番となります。 2-1.
8 プログラム機能 2-2.
プログラム機能 8 [ 1 2 3 1 2 3 4 [ [ [ プログラムの基本は、マニュアル計算です。マニュアルで計算するときの操作方法を考 えながら、プログラムを書き込んでください。 この例題は、マニュアル計算では次のように操作します。 表面積S‥‥‥‥ c*!9d* 〔Aの数値〕xw 体積V‥‥‥‥‥ !9c/d* 〔Aの数値〕Mdw ここで、一辺の長さAの数値をあらかじめメモリーAに記憶しておけば、計算を簡単に することができます。 一辺の長さA‥‥ 〔Aの数値〕aaAw 表面積S‥‥‥‥ c*!9d*aAxw 体積V‥‥‥‥‥ !9c/d*aAMdw 本機のプログラムはマニュアルで計算するときの操作内容のみ書き込んで実行させる と、最後まで命令を実行して止まりません。そこで、下記の入力命令「?」と出力命令 「^」が必要となります。 P-152 ? プログラムを一時停止し、"?"を表示して変数に数値を入力するよう促 す命令です。書式は「?R変数メモリー名」となります。 ^ プログラムを一時停止し、直前の計算式の答えやアルファベット文字を 表示させる命令です。マニュアル計
8 プログラム機能 では、実際に、プログラムに「?」と「^」を加えて書き込んでみましょう。 !W[ 1(?)aaA[3(:) c*!9d*aAx[[2(^) 1 2 !9c/d*aAMd QQ 2-3. プログラムを実行する (1)プログラムリストメニュー表示からカーソル移動キー(fc)を押して、実行したい プログラムのファイル名の位置に"■"を移動します。 (2)1(EXE)またはwを押します。プログラムが実行されます。 では、例題1のプログラムを実行してみましょう。 一辺の長さ (A) 表面積 (S) 7cm (169.7409791) cm 2 (346.4101615) cm 2 (779.4228634) cm 2 10cm 15cm 体 積 (V) (161.6917506) cm 3 (471.4045208) cm 3 (1590.
プログラム機能 8 1(EXE)またはw hw (Aの値) ※"−Disp−"は「^」により答え表示中を意味します。 w w baw w (以下省略) ※最後の計算結果を表示した後wを押すと、プログラムは再実行されます。 P-163 ※RUNメニューを選択しているときに Prog "ファイル名" と入力してwを押しても、プログラムを実行することができます。 ※「Prog "ファイル名"」により指定したプログラムが見つからないときは、エラー 「Go ERROR」となります。 143
プログラム機能 3. プログラムのデバッグ(間違いを直す) プログラムが意図したように実行されなかったとき、その原因であるプログラムの間 違いを「バグ(BUG)」といいます(バグとは虫のことを意味します)。また、この虫を取 り除く作業のことを「デバッグ(DEBUG)」といいます。 次のような場合はプログラム中に間違い(バグ)があると考えられますので、その間違 いを訂正(デバッグ)してください。 (1)プログラムを実行しても、エラ−メッセ−ジが表示されるとき。 (2)思うような計算結果(答え)が得られないとき。 ■エラーメッセージによるデバッグ エラ−が発生したとき、次のようなエラ−メッセ−ジが表示されます。 P-210 エラ−メッセ−ジが表示されたときは、dまたはeを押してください。 エラ−が発生した箇所にカ−ソルが点滅します。その後「巻末資料3.
プログラム機能 8 5. シークレット機能 ファイル名を登録する際にパスワードを設定することにより、書き込んだプロ グラムを他の人が見ることができないようにできます。 ※プログラムは、パスワードに関係なく実行できます。 5-1. パスワードを設定する 例 パスワードを「CASIO」として、ファイル名「AREA」を登録する。 (1)プログラムリストメニュー表示から3(NEW)を押し、 ファイル名を入力します。 3(NEW) AREA 3 (2)3(Q)を押し、パスワードを入力します。 3(Q) CASIO P-139 ※パスワードの入力の仕方は、ファイル名の入力の仕方と同じです。 (3)wを押します。ファイル名とパスワードが登録され、プログラム書き込み 表示になります。 ※パスワードの登録に、メモリーを16バイト使用します。 ※パスワードを入力せずにwを押すと、パスワードは未設定となります。 (4)プログラムを書き込み、Qと操作します。プログラムリストメニュー表示 に戻り、パスワードを設定したファイル名の右横に“*”が表示されます。 Q 5-2.
8 プログラム機能 6. ファイル名の検索 本機に書き込んだプログラムのファイル名を検索する方法は、以下の3種類があります。 (1)プログラムリストメニュー表示から検索する(シーケンシャルサーチ) (2)ファイル名を直接入力して検索する (3)ファイル名の読み入力により検索する(ダイレクトサーチ) 6-1. プログラムリストメニュー表示から検索 する(シーケンシャルサーチ) プログラムリストメニュー表示からファイル名を検索する方法です。 例 ファイル名「OCTA」に書き込んだプログラムを呼び出す。 (1)プログラムリストメニュー表示からカーソル移動キー(fc)を押して、プログラム を呼び出したいファイル名の位置に"■"を移動します。 2 (2)2(EDIT)を押します。プログラムが呼び出されます。 2(EDIT) 6-2.
プログラム機能 8 6-3.
8 プログラム機能 7.
8 プログラム機能 このプログラムを例題1のプログラム 一辺の長さA‥‥!W[1(?)aaA[3(:) 表面積S‥‥‥‥c*!9d*aAx[[2(^) 体積V‥‥‥‥‥!9c/d*aAMd と比較してみると、例題1のプログラムを次のように訂正すれば、例題2のプログラム になることがわかります。 ・ の部分(c*)を削除する。 ・ の部分(dをbcに)を訂正する。 では、実際に訂正してみましょう。 2(EDIT) eeee DD cd ![bc D Q では、例題2のプログラムを実行してみましょう。 一辺の長さ (A) 表面積 (S) 7cm (84.87048957) cm 2 (40.42293766) cm 3 (173.2050808) cm 2 (117.8511302) cm 3 (389.7114317) cm 2 (397.
8 プログラム機能 1 1(EXE)またはw hw (Aの値) w w baw w (以下省略) 150
プログラム機能 8 8. ファイル名(プログラム)の消去 ファイル名(記憶されているプログラム)を消去する方法は、以下の2種類があります。 (1)指定したファイル名のみ消去する。 (2)すべてのファイル名を消去する。 8-1. 指定したファイル名のみ消去する (1)プログラムリストメニュー表示からカーソル移動キー(fc)を押して、消去したい ファイル名の位置に"■"を移動します。 (2)[1(DEL)と操作します。 [1(DEL) 1 4 (3)1(YES)を押します。指定したファイル名(プログラム)が消去されます。 8-2.
8 プログラム機能 9. 便利なプログラム命令 本機は単一の計算式だけでなく、判断によりいくつかの計算式を使い分けたり、繰り 返し実行ができる特別なプログラム命令を準備しています。 9-1.
プログラム機能 8 ■プログラムコマンド命令メニュー表示(COM) プログラムメニュー表示から1(COM)を押すと、次のようなメニュー表示になります。 1(COM) 1 2 3 4 [ 1 2 3 4 [ 1 2 3 4 [ ・1(If)‥‥‥‥‥ コマンド「If」を書き込む。 ・2(Then)‥‥‥ コマンド「Then」を書き込む。 ・3(Else)‥‥‥‥ コマンド「Else」を書き込む。 ・4(I・End)‥‥‥ コマンド「IfEnd」を書き込む。 [ ・1(For)‥‥‥‥ コマンド「For」を書き込む。 ・2(To)‥‥‥‥ コマンド「To」を書き込む。 ・3(Step)‥‥‥ コマンド「Step」を書き込む。 ・4(Next)‥‥‥‥コマンド「Next」を書き込む。 [ ・1(Whle)‥‥‥ コマンド「While」を書き込む。 ・2(WEnd)‥‥‥ コマンド「WhileEnd」を書き込む。 ・3(Do)‥‥‥‥ コマンド「Do」を書き込む。 ・4(Lp・W)‥‥‥ コマンド「LpWhile」を書き込む。 ※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。 ■プロ
8 プログラム機能 ■ジャンプ命令メニュー表示(JUMP) プログラムメニュー表示から3(JUMP)を押すと、次のようなメニュー表示になります。 3(JUMP) 1 2 3 [ ・1(Lbl)‥‥‥‥ コマンド「Lb l」を書き込む。 ・2(Goto)‥‥‥ コマンド「Goto」を書き込む。 ・3(⇒)‥‥‥‥‥ジャンプ成立コ−ド「⇒」を書き込む。 [ 1 [ 2 ・1(Isz)‥‥‥‥ コマンド「I sz」を書き込む。 ・2(Dsz)‥‥‥‥ コマンド「Dsz」を書き込む。 ※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。 ■クリアー命令メニュー表示(CLR) プログラムメニュー表示から[3(CLR)と操作すると、次のようなメニュー表示に なります。 [3(CLR) 1 2 3 ・1(Text)‥‥‥‥コマンド「ClrText」を書き込む。 ・2(Grph)‥‥‥ コマンド「ClrGraph」を書き込む。 ・3(List)‥‥‥‥ コマンド「ClrList」を書き込む。 ■表示命令メニュー表示(DISP) プログラムメニュー表示から[4(DISP)と操作すると、次のようなメニュー表示に な
8 プログラム機能 プログラム機能 8 3(TABL) 1 2 3 ・1(Tabl)‥‥‥‥コマンド「DispTable」を書き込む。 ・2(G・Con)‥‥‥ コマンド「DrawTG-Con」を書き込む。 ・3(G・Plt)‥‥‥ コマンド「DrawTG-Plt」を書き込む。 ■条件ジャンプの関係演算子メニュー表示(REL) プログラムメニュー表示から[[1(REL)と操作すると、次のようなメニュー表示 になります。 [[1(REL) 1 2 1 2 3 4 [ ・1(=)‥‥‥‥‥関係演算子「=」を書き込む。 ・2(G)‥‥‥‥‥ 関係演算子「G」を書き込む。 ・3(>)‥‥‥‥‥関係演算子「>」を書き込む。 ・4(<)‥‥‥‥‥関係演算子「<」を書き込む。 [ [ ・1(I)‥‥‥‥‥関係演算子「I」を書き込む。 ・2(H)‥‥‥‥‥関係演算子「H」を書き込む。 ※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。 ■入出力制御/転送命令メニュー表示(I/O) プログラムメニュー表示から[[2(I/O)と操作すると、次のようなメニュー 表示になります。 [[2(I/O) 1 2
8 プログラム機能 コマンドリファレンス 【書式の見方】 ここからは、文法上の繰り返し等を説明するために、以下の記載方法を用います。 ・太字の語‥‥‥‥ コマンドなどです。必ず書き込まなければなりません。 ・ {○○○○}‥‥‥‥ { }の中の一つを選択して書き込まなければなりません。 { 、}そのものを書き込んではいけません。 ・ 〔 〕‥‥‥‥ 〔 〕の中は、省略することができます。 〔、 〕そのものを書き込んではいけません。 ・数式‥‥‥‥‥‥ 10、10+20、Aなどの定数、計算式、数値変数。 ・文字‥‥‥‥‥‥ "AB"などの文字(列)。 【コマンド索引】 Break ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥162 ClrGraph ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥167 ClrList ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥167 ClrText ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥167 DispTable ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥168 Do∼LpWhile ‥‥‥‥‥‥‥‥
プログラム機能 8 ■基本動作命令 ? (入力命令) 機 能 プログラム実行中に、変数に数値を入力するよう促します。 書 式 ? → 変数メモリ−名 ?→A_ (1)プログラムの実行を一時停止し、変数に数値や計算式を入力するよう 促します。?(入力命令)が実行されると"?"が表示され、数値または 計算式の入力待ち状態になります。 (2)変数を入力しているときに、計算式以外の命令やマルチステートメント 文 例 解 説 は実行できません。 ^ (出力命令) 機 能 解 説 プログラム実行による演算結果を表示します。 (1)プログラムの実行を一時停止し、直前の計算式の答えやアルファベット 文字を表示させます。 (2)^(出力命令)は、マニュアル計算でwを押して答えを求める箇所に入 れます。 : (区切りコード) 機 能 プログラム実行による演算結果を表示せず、最後まで実行します。 解 説 (1)^(出力命令)と異なり、プログラム実行時の途中結果を表示しません。 (2)マルチステートメントで計算式や他の命令を区切るときに使います。 (3):(区切りコード)の代わりに、_(キャリッジリター
8 プログラム機能 ■プログラムコマンド(Command)命令 If∼Then 機 能 分岐条件が真(0以外の値)のとき、Then以下の文を実行します。 書 式 If 分岐条件 ––––––––– 数式 _ : Then 文 ^ _ : 文 ^ パラ メ ー タ ・分岐条件 解 説 数式 (1)分岐条件が真(0以外の値)のときは、Then以下の文を実行します。 (2)分岐条件が偽(0の値)のときは、Then以下の文を実行しません。 (3)I f文を実行するときに、Thenを省略することはできません。 Thenを省略すると、エラー「Syn ERROR」となります。 例 I f A=0_ Then "A=0" If∼Then∼IfEnd 機 能 分岐条件が真(0以外の値)のときは、Then以下の文を実行します。 分岐条件が偽(0の値)のとき、またはThen以下の文の実行が終了したとき は、IfEnd以下の文を実行します。 書 式 If パラ メ ー タ 解 説 例 158 分岐条件 ––––––––– 数式 _ : Then 文 ^ _ : ^ 文 _ :
プログラム機能 8 If∼Then∼Else 機 能 書 式 分岐条件が真(0以外の値)のときは、Then以下の文を実行します。 分岐条件が偽(0の値)のときは、Else以下の文を実行します。 _ : 分岐条件 If ––––––––– 数式 Else 文 Then 文 _ : 文 ^ ^ _ : ^ _ : 文 ^ パラ メ ー タ 解 説 例 ・分岐条件 数式 (1)分岐条件が真(0以外の値)のときは、Then以下の文を実行します。 (2)分岐条件が偽(0の値)のときは、Else以下の文を実行します。 If A=0_ Then "TRUE"_ Else "FALSE" If∼Then∼Else∼IfEnd 機 能 分岐条件が真(0以外の値)のときは、Then以下の文を実行します。 分岐条件が偽(0の値)のときは、E l se以下の文を実行します。 ThenまたはE l se以下の文の実行が終了したときは、 I fEnd以下の文を実 行します。 書 式 分岐条件 If ––––––––– 数式 Else 文 _ : Then 文 ^ ^ _ : 文
8 プログラム機能 For∼To∼Next 機 能 For文からNext文までの間に書かれたプログラムを、制御変数を初期値か ら終了値まで1ずつ増加させながら繰り返します。制御変数が終了値を超 えると、繰り返しを終了します。 _ 書 式 For 初期値→制御変数名 To 終了値 : ^ 文 _ : Next ^ パラ メ ー タ ・制御変数名 変数(A∼Z) ・初期値 数値または数値となるもの(s i nx、Aなど) ・終了値 数値または数値となるもの(s i nx、Aなど) 解 説 (1)初期値が終了値を超えているときは、For∼Nextの間を一度も実行せ ずにNext文の次の文に移ります。 (2)For文とNext文は、必ず1対1で対応していなければなりません。 また、For文に対応するNext文は、For文より後に書き込んでください。 (3)Nextはループの終了条件を示しますので、省略することはできません。 省略しますと、エラー「Syn ERROR」となります。 例 For 1→A To 10_ A×3→B_ B^ Nex t 160
プログラム機能 8 For∼To∼Step∼Next 機 能 For文からNex t文までの間に書かれたプログラムを、制御変数を初期値か ら終了値まで刻み幅で変化させながら繰り返します。制御変数が終了値 を超えると、繰り返しを終了します。 書 式 For 初期値→制御変数名 To 終了値 Step 刻み幅 _ : Next ^ パラ メ ー タ 解 説 ・制御変数名 ・初期値 変数(A∼Z) 数値または数値となるもの(sinx、Aなど) ・終了値 数値または数値となるもの(sinx、Aなど) ・刻み幅 数値。省略したときは1となります。 (1)For∼To∼Nextとほぼ同じ命令となりますが、For∼To∼Nextと異なり、 制御変数の増加分を1から自由に指定するとができます。 (2)刻み幅が省略された場合は、刻み幅は1となります。 (3)初期値<終了値のときの刻み幅は、プラスの値にすると有効です。変数 は増加していきます。 初期値>終了値のときの刻み幅は、マイナスの値にすると有効です。変 数は減少していきます。 例 For 1→A To 10 Step 0.1_ A×3→B_
8 プログラム機能 While∼WhileEnd 機 能 条件が真(0以外の値)の間、指定したプログラムを繰り返し実行します。 書 式 While 数式 _ : ∼WhileEnd ^ パラ メ ー タ ・数式 解 説 例 (1)条件が真(0以外の値)の間、While∼WhileEndの間のプログラムを繰り 返し実行します。条件が偽(0の値)になると、WhileEnd文以降のプログ ラムを実行します。 (2)条件はWhileの後に書き込むため、条件のテストはループの最初に 行ないます。 10→A_ While A>0_ A−1→A_ "GOOD"_ WhileEnd ■プログラム制御(Control)命令 Break 機 能 ループを終了し、そのループの次の命令に移ります。 書 式 Break_ 解 説 例 (1)ループを終了し、そのループの次の命令に移ります。 (2)For文、Do文、While文に対して実行することができます。 While A>0_ If A>2_ Then Break_ IfEnd_ WhileEnd_ A^ 162 Break後に実行される命令
プログラム機能 8 Prog 機 能 サブルーチンとして独立させたプログラムを指定します。 RUNメニュー選択時は、プログラムを実行します。 書 式 Prog "ファイル名"_ 文 例 Prog "ABC"_ 解 説 (1)入れ子になっているループ内であってもサブルーチンを終了して、サ ブルーチンを呼び出したプログラムに戻ります。 (2)一連の計算を行なうプログラム(メインル−チン)の中で、必要に応じ て使うことができるように独立させたプログラム(サブル−チン)を指定 します。 (3)1つのサブル−チンはメインル−チンのどこで何回使ってもよく、ま た違うメインル−チンに使うこともできます。 サブルーチン メインルーチン "D" "A" Prog"D" Prog"C" "I" "C" "E" Prog"E" Prog"I" Prog"J" 1レベル 2レベル 3レベル "J" 4レベル (4)ジャンプ後は、指定したプログラムを先頭から実行します。実行終了後 は、再び元のプログラムのProg"ファイル名"の次の命令に戻ります。 (5)サブル−チン内のGoto ∼ Lb
8 プログラム機能 Return 機 能 書 式 解 説 例 サブルーチンから復帰します。 Return_ メインプログラムの中でReturn文を実行すると、プログラムを中止します。 Prog "A" Prog "B" 1→A_ Prog "B"_ C^ For ARB To 10_ B+1→C_ Next_ Return ファイル名「A」のプログラムを実行すると、演算結果「11」が表示されます。 Stop 機 能 プログラムの実行を終了します。 文 例 Stop_ (1)プログラムの実行を終了します。 解 説 例 (2)ループ内でStop文を実行すると、エラーを表示せずにプログラムを 終了します。 For 2→I To 10_ If I=5_ Then "STOP" : Stop_ IfEnd_ Next 2から10までカウントし、カウントが5になったときにプログラムの実行を終 了して、 「STOP」を表示します。 164
プログラム機能 8 ■ジャンプ(Jump)命令 Dsz (Decrement and Skip on Zero) 機 能 メモリー内の値を1ずつ減算し、0になったらジャンプします(カウントジャンプ)。 書 式 メモリー内G0 Dsz メモリー名 : 文 _ : ^ 文 メモリー内=0 パラ メ ー タ ・メモリー名 変数メモリ−名(A∼Z) 例 Dsz B‥‥メモリ−Bから1ずつ減算する。 解 説 指定されたメモリ−内の値に対して1ずつ減算し、数値が0でなければメ モリー名の次の文を実行し、数値が0になれば「:」 、 「^」 、または「_」の 次の文を実行します。 例 10→A : 0→C : Lbl 1 : ?→B : B+C→C : Dsz A : Goto 1 : C÷10 10個の数値を入力して、平均値を求めることができます。 Goto∼Lbl 機 能 無条件に指定された箇所にジャンプします(無条件ジャンプ)。 書 式 Goto 数値または変数 パラ メ ー タ ・数値 (0∼9)の値、変数 (A∼Z) ∼ Lbl 数値または変数 解 説 (1)「Got
8 プログラム機能 lsz (Increment and Skip on Zero) 機 能 メモリー内の値を1ずつ加算し、0になったらジャンプします(カウントジャンプ)。 メモリー内G0 書 式 Isz メモリー名 : 文 _ : ^ 文 メモリー内=0 パラ メ ー タ ・メモリー名 変数メモリ−名(A∼Z) 例 Isz A‥‥メモリ−Aに1ずつ加算する。 解 説 指定されたメモリ−内の値に対して1ずつ加算し、数値が0でなければメ モリー名の次の文を実行し、数値が0になれば「:」 、 「^」 、または「_」の 次の文を実行します。 S(ジャンプ成立コード) 機 能 条件を与えて、その条件が正しいか正しくないかを判断し、ジャンプする 分岐先を指定します(条件ジャンプ)。 正しいとき 書 式 左辺 関係演算子 右辺 ⇒ 文 _ : ^ 文 正しくないとき パラ メ ー タ ・左辺、右辺 ・関係演算子 P-169 解 説 変数(A∼Z)、数値定数、変数式(A×2など) 6種類の比較記号(=、G、>、<、I、H) ※詳しくは「条件ジャンプの関係演算子(REL)」をご覧くださ
プログラム機能 8 ■クリアー(Clear)命令 ClrGraph 機 能 書 式 解 説 グラフ画面を消去します。 ClrGraph_ プログラム実行中に、グラフ画面を消去します。 ClrList 機 能 書 式 解 説 リストデータを消去します。 ClrList_ プログラム実行中に、 「List1」∼「List6」(現在表示されているリストデー タ) のデータを消去します。 ClrText 書 式 テキスト画面を消去します。 ClrText_ 解 説 プログラム実行中に、テキスト画面に表示されている内容を消去します。 機 能 167
8 プログラム機能 ■表示(Display)命令 DrawStat 機 能 統計グラフを描きます。 書 式 DrawStat_ 解 説 プログラム実行により、プログラム内に設定されてい る統計グラフ描画条 件に合わせて、統計グラフを描きます。 DrawGraph 機 能 書 式 解 説 グラフを描きます。 DrawGraph_ プログラム実行により、プログラム内に設定されているグラフ描画条件に 合わせて、グラフを描きます。 DispTable 機 能 数表を作成します。 書 式 DispTable_ プログラム実行により、プログラム内に設定されている条件に合わせて、 解 説 関数式の数表を作成します。 DrawTG-Con、DrawTG-Plt 機 能 書 式 解 説 関数式のグラフを描きます。 DrawTG-Con_ DrawTG-Plt_ (1)プログラム実行により、プログラム内に設定されている条件に合わせて、 関数式のグラフを描きます。 (2)DrawTG-Con文を実行するとコネクトタイプのグラフを、DrawTGPlt文を実行するとプロットタイプのグラフを描きます。
プログラム機能 8 ■入出力制御/転送(I/O)命令 Receive ( 機 能 外部デバイスからグラフ関数電卓に、データを受け取ります。 書 式 Receive (データ) 例 Receive (List1) 解 説 (1)外部の相互デバイスからグラフ関数電卓に、デー タを受け取ります。 (2)受け取ることができるデータは、以下のとおりです。 ・ 変数メモリーの記憶している数値 ・ リストデータ(成分のみは除く) Send ( 機 能 外部デバイスに、グラフ関数電卓が記憶しているデータを送ります。 書 式 Send (データ) 例 Send (List1) (1)外部の相互デバイスに、グラフ関数電卓が記憶しているデータを送り 解 説 ます。 (2)送ることができるデータは、以下のとおりです。 ・ 変数メモリーの記憶している数値 ・ リストデータ(成分のみは除く) ■条件ジャンプの関係演算子(REL) =、G、>、<、I、H 機 能 _ 条件ジャンプの関係演算子として使います。 : 書 式 左辺 パラ メ ー タ 解 説 関係演算子 ⇒ 文 ^ 文 (ジャンプ
8 プログラム機能 10. アルファ文字の表示 アルファベット、数字、演算命令などのアルファ文字を「"」で囲むことにより、コメント 文として表示させることができます。計算結果の内容を表示させるときにメッセ−ジと して使うと便利です。 プログラム ? → X "X="? → X 表示 ? X=? ※アルファ文字の後に計算式が続くときは、必ず「^」で区切ってください。 ※アルファ文字が13文字以上あるときは、続けて次の行に表示します。また、アルファ 文字が最下行に表示されたときは、表示が上にスクロ−ルしていきます。 11. プログラムへの各機能の組み込み方 11-1.
プログラム機能 8 11-2.
8 プログラム機能 11-3. リスト並べ替え機能の組み込み方 P-97 リストの中のデータを小さい順/大きい順に並べ替える機能をプログラムに組み込ん で、実行することができます。 ※このプログラムはリストのデータが入力されていることを確認してから、組み込んで ください。 ・データを小さい順に並べ替えるプログラムは、次のように書き込みます。 1 2 SortA( List 1,List 2,List 3) 並べ替えたいリスト(最大6個) 1321Q 2K11 ・データを大きい順に並べ替えるプログラムは、次のように書き込みます。 SortD(List 1,List 2,List 3) 並べ替えたいリスト(最大6個) 11-4.
プログラム機能 8 ・棒グラフと折れ線グラフの重ね描画を行なうプログラムは、次のように書き込み ます。 S-Gph1 DrawOn, Both, List1 (棒グラフList), List2 (折れ線グラフList), Sep.
8 プログラム機能 〈実行例〉 131[11Q ・2変数統計計算を実行するプログラムは、次のように書き込みます。 2-Variable List1, List2, List3 1点のデータ数 (Frequency) y軸 (YList) x軸 (XList) 〈実行例〉 ・回帰計算を実行するプログラムは、次のように書き込みます。 LinearReg List1, List2, List3 計算内容 ※ 1点のデータ数 (Frequency) y軸 (YList) x軸 (XList) 〈実行例〉 131[1[1Q ※計算内容は、次の6種類となります。 LinearReg‥‥‥‥‥‥1次回帰計算 Med-MedLine‥‥‥‥ Med-Med計算 QuadReg‥‥‥‥‥‥ 2次回帰計算 LogReg‥‥‥‥‥‥‥ 対数回帰計算 ExpReg‥‥‥‥‥‥‥ 指数回帰計算 PowerReg‥‥‥‥‥‥べき乗回帰計算 174