J fx-9860G 取扱説明書 http://edu.casio.
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス B情報技術装置です。 この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置がラジオやテ レビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。 取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
安全上のご注意 このたびは本機をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。 ご使用になる前に、この「安全上のご注意」をよくお読みの上、正しくお使いください。 絵表示の意味 記号は「してはいけないこと」を意味しています(左の例は分解禁止)。 記号は「しなければならないこと」を意味しています(左の例は電源プラグを コンセントから抜く)。 注意 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想 定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示していま す。 電池について ● 本機で使用しているボタン電池を取り外した場合は、誤ってボタン電池を 飲むことがないようにしてください。特に小さなお子様にご注意くださ い。 ● 電池は小さなお子様の手の届かない所へ置いてください。万一、お子様が 飲み込んだ場合は、ただちに医師と相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする恐れのあることはしないでください。 また、加熱したり火の中へ投入したりしないでください。 ● 電池は使い方を誤ると液もれによる周囲の汚損や、破裂による火災・けが の原因となることがあります。次のことは必ずお
その他の使用上のご注意 ● 極端な温度条件下での使用や保管は避けてください。 低温では表示の応答速度が遅くなったり、点灯しなくなったり、電池寿命が短くなっ たりします。また、直射日光の当たる場所や窓際または暖房器具の近くなど、極端に 温度が高くなる場所には置かないでください。 ケースの変色や変形、または電子回路の故障の原因になります。 ● 湿気やほこりの多い場所での使用や保管は避けてください。 水が直接かかるような使用は避けるとともに、湿気やほこりにも十分ご注意くださ い。電子回路の故障の原因になります。 ● 落としたり、強いショックを与えないでください。 ●「ひねり」や「曲げ」を与えないでください。 ● 分解しないでください。 ● お手入れの際は、乾いた柔らかい布をご使用ください。特に表示部は傷がつきやすい ので軽くふいてください。 特に汚れがひどい場合は、中性洗剤液に浸した布を固くしぼっておふきください。な お、シンナーやベンジンなどの揮発性溶剤は使用しないでください。キーの上の文字 が消えたり、ケースにシミをつけてしまう恐れがあります。 ● 本書の内容に関しては、将来予告なしに変更することがあります。
ご購入後、初めてご使用になるときは 工場出荷時、本機には動作用電池を取り付けてありません。ご購入後、本機を使用するた めには下記の ( 動作用電池のセットおよびコントラスト調整 ) が必要です。手順に従って、 正しく行ってください。 1. 誤って o を押さないように、スライドケースを本体にはめ込んでから本体を裏返し ます。本機の裏ブタを 1 のところに指をかけて引きおこします。 1 2. 同梱されている電池を入れます。 • 電池の極性 ( プラスとマイナス ) を間違えないように、正しく入れてください。 3.“BACK UP”と記された場所に挿入されている絶縁シートを矢印の方向に引っ張って取 り除いてください。 4.
• 右のメインメニューが現れなかった場合は、本機裏面に ある P ボタンを押してください。 Pボタン 5. カーソルキー (f、c、d、e) を押して、SYSTEM アイコンを反転させて w を 押した後、1( ) を押します。 6. コントラストを調整します。 • e を 1 回押すと、表示は一段濃くなります。 • d を 1 回押すと、表示は一段薄くなります。 • 1(INIT) を押すと、初期値に設定されます。 7.
入門編 電源のON/OFF モードの選択 基本計算 リプレイ機能 分数計算 指数計算 グラフ機能 デュアルグラフ機能 ダイナミックグラフ機能 テーブル機能 20061201
1 入門編 入門編 この入門編は、電源の入れかたから複雑な式のグラフ化までの一般的な機能を説明し ます。本機の基本となる操作を理解する際にお役立てください。なお、詳しい操作方 法につきましては、「解説編」をお読みください。 例題は図により説明されていますのでより早く理解できます。例えば、数値57をキー 入力する場合は、以下のように表記されています。 fhを押します。 必要なところには、画面例を表示しています。 もし、違う画面になった場合は、 を押して表示をクリアーしてから再度操作し てください。 o 電源の ON/OFF oを押します。 • 電源をONにするときは: OFF ! oと押します。 • 電源をOFFにするときは: 何のキー操作も行わずに本機を放置すると、オートパワーオフ機能で設定されている 時間に自動的に電源がOFFになります。6分か60分のどちらかの設定時間となり ます。 モードの選択 本機は、さまざまなタイプの計算を、わかりやすく分類されたメニューから選択して 実行します。計算/操作例を始める前に、計算したいモードを選択してください。 RUN • MATモードの選択 1
2 入門編 2. defc を押してRUN させ、wを押します。 • MAT を反転 これでRUN・MATモードが選択されました。この モードでは実数計算などのマニュアル計算、行列計 算を行うことができます。 基本計算 マニュアル計算をするときは、紙に書いたとおりに計算式を入力して一度に計算させ ることができます。また、四則混合計算やカッコ計算では、自動的に優先順位を判断 して計算します。 例: 15 × 3 + 61 1. o を押して、表示をクリアーします。 2. bf*d+gbw と押します。 カッコ計算 例: 15 × (3 + 61) 1.
3 入門編 SET UP 1. !mを押すとセットアップ画面になります。 2. cccccc1(Deg)を押し て、角度単位を設定します。 3. Jを押すと、メニューが消えます。 4. oを押して、表示をクリアーします。 5. cf*sefwと押します。 リプレイ機能 d e 計算を実行した後に または を押すと、直前に実行した計算式を呼び出すこ とができます。 呼び出した計算式は変更して実行することができます。 例: 前回実行した 「25 × sin 45 」を「25 × sin 55 」に変更して、実行する。 1. dを押して、前回実行した計算式を呼び出します。 2. d を押して、「4」の右にカーソル (I) を移動させます。 3. Dを押して、「4」を消します。 4. fを押します。 5.
4 入門編 分数計算 $を使って、分数の形のままで計算し、答えを求めることができます。分数の区 切りシンボル“{”を利用して分数を表示します。 例: 1. 2.
5 入門編 指数計算 例: 1250 × 2.065 1. oを押します。 2. bcfa*c.agと押します。 3. Mを押すと、「^」が表示されます。 4. fを押します。「^」の後に「5」が表示されます。 これが指数部分になります。 5.
6 入門編 グラフ機能 複雑な計算式のグラフを、直交座標系 (横軸: x、縦軸: y) や極座標系(角度: θ 、原点から の距離: r)などにより描くことができます。 以下に述べるグラフ機能の例は、初期設定(リセット後)を前提としています。 例1: Y=X(X+1)(X−2)のグラフを描く。 1. 2. mと押します。 defc を使用して、GRAPHを 反転させます。さらに wを押します。 3. 式を入力します。 v(v+b) (v-c)w 4. 6(DRAW)またはwを押してグラフを描き ます。 例2: 1.
7 入門編 2. 1(ROOT)を押すと、根が求められます。 eを押すと、次の根が求められます。 例3: Y=X(X+1)(X−2)のグラフの求めた根X=−1と原点とで囲まれる面積を求 める。 1. !5(G-SLV)6(g)と押します。 2. 3(∫dx)を押します。 3.
8 入門編 デュアルグラフ機能 グラフ画面を2分割して、2つのグラフを同時に表示させることができます。 例: 次の式のグラフを描き、2つの式の交点を確認する。 Y1=X(X+1)(X−2) Y2=X+1.2 SET UP 1. !mcc1(G+G)と押して、画面 分割表示(Dual Screen)を 「G+G」 に設定します。 2. 3. Jを押して、2つの式を入力します。 v(v+b) (v-c)w v+b.cw 6(DRAW)またはwを押してグラフを描きます。 ボックスズーム機能 拡大したいグラフの場所を箱形の枠で囲み、画面の大きさまで拡大することができま す。 1. 2.
9 入門編 3. d e f c と押して、箱形のもう一つ の対角にポインターを移動させ、拡大したい範囲を 四角で囲みます。 4. wを押します。拡大された領域が右側の画面に表 示されます。 ダイナミックグラフ機能 関数式の係数の値を変化させたとき、グラフがどのように変化するかを連続してみる ことができます。 例: 次の 係数Aを1から3まで変化させてグラフを描く。 Y = AX2 1. 2. mを押します。 d e f c を押して DYNAを反転さ せ、wを押します。 3.
10 入門編 4. 4(VAR) bw と押して、係数Aの値を1 にします。 5. 2(SET) bwdwbw と押 して、係数Aの値の変化の範囲を入力します。 6. Jを押します。 7.
11 入門編 テーブル機能 関数式の変数の値を変更したときの解を数表として求めることができます。 例: 以下の式の数表を作成します。 Y = X (X+1) (X‒2) 1. 2. mを押します。 defc を押して、TABLEを反転さ せ、wを押します。 3. 式を入力します。 v(v+b) (v-c)w 4.
ご使用上のご注意 計算処理中や、メモリー(フラッシュメモリーを含む)への書き込み中/読み込み中には、プ ログレスバーまたは演算実行中シンボルが表示されます。 演算実行中シンボル プログレスバー プログレスバーまたは演算実行中シンボルが表示されているときは、Pボタンを押したり、 電池を抜いたりしないでください。メモリー内容が消去されたり、誤動作の原因となります。 本機はデータ保護のためにフラッシュメモリーを搭載しています。データは常にフラッシュ メモリーへバックアップすることをお勧めします。バックアックについては、「12-7.
1 目次 目次 解説編 第1章 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 1-5. 1-6. 1-7. 1-8. 1-9. 第2章 2-1. 2-2. 2-3. 2-4. 2-5. 2-6. 2-7. 2-8. 第3章 3-1. 3-2. 3-3. 3-4. 第4章 4-1. 4-2. 4-3. 4-4. 本体構成と使い方 キーについて....................................................................................................1-1-1 表示の見方 .......................................................................................................1-2-1 入力について....................................................................................................
2 目次 第5章 グラフ機能 5-1. グラフ描画の実例 ............................................................................................5-1-1 5-2. グラフの表示範囲の設定 ................................................................................5-2-1 5-3. グラフ関数式の登録 ........................................................................................5-3-1 5-4. グラフピクチャーメモリー ............................................................................5-4-1 5-5. デュアルグラフ..........................................................
3 目次 第8章 8-1. 8-2. 8-3. 8-4. 8-5. 8-6. 8-7. 8-8. プログラム機能 プログラムを実行するまで ............................................................................8-1-1 プログラム機能ファンクションキ−メニュ− .............................................8-2-1 プログラムの訂正・変更 ................................................................................8-3-1 ファイルの管理................................................................................................8-4-1 プログラムコマンドリファレンス ...............................................................
4 目次 巻末資料 1. 2. 3. 4. 5. 6. エラ−メッセ−ジ一覧表 .................................................................................... α-1-1 関数の入力範囲と精度 ........................................................................................ α-2-1 仕様 ....................................................................................................................... α-3-1 キーインデックス ................................................................................................ α-4-1 Pボタンについて (動作が異常停止したとき) .........
0 解説編 はじめにお読みください 【本書の読み方】 u ! x(') 上の表示では、!と押して、さらにxを押すと'が入力されることを意味しています。 このように複数のキー入力によって1つの文字やコマンドを入力する場合、押すキーのキー トップの文字を囲み、実際に入力される文字/コマンドを( )内に表記します。 u m EQUA これは、mを押し、カーソルキー (f c d e)を使用し、EQUAモードを選択して さらにwを押すことを意味しています。このようにメインメニューからモードを選択する 操作を行います。 u ファンクションキーとメニュー • ファンクションキー 1 ∼ 6を押すことでさまざまな操作を行えます。ファンクション キーに与えられた操作はどのモードにあるかによりそれぞれ異なります。現在実行できる 操作が、画面最下行のファンクションメニューに表示されます。 • 1(Comp)と記されているのは1を押すと画面最下行に表示されている「Comp」を選択 できるという意味です。 • ( g )をファンクションメニュー 6に表示しているとき、6キーを押して最下行の表示を 次の画面(または前の画面)に切
0-1-1 解説編 u グラフ機能の説明(PDFを見開きページで表示する場合) グラフを描くものについては、原則として見開きペー ジで収めてあります。 右ページ下に結果画面を大き く表示しました。その上にある<手順>にしたがって 操作すると、そのグラフを描画することができます。 ペ−ジ右側を順に見ていけば、描きたいグラフに近い 結果画面をもとに、手順を説明したページをすばやく 探しだせます。なお、<手順>は原則としてリセット から結果画面までのキー操作を記しています。 5-1-2 グラフ描画の実例 5-1-1 グラフ描画の実例 5-1.グラフ描画の実例 y = 3x2 のグラフを描く。 例 手順 k 基本的なグラフの描き方(1) 1 m GRAPH 概要 2 dvxw 関数式を入力するだけで、そのグラフを簡単に描くことができます。 3 6(DRAW)(またはw) 結果画面 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 実行 (2) 描きたいグラフの関数式を入力します。 描画の範囲(ビューウインドウ)の指定など、描画条件の設定はここで行います。 (5-2-1 参照
1 本体構成と使い方 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 1-5. 1-6. 1-7. 1-8. 1-9.
1-1-1 キーについて 1-1.
1-1-2 キーについて k キーテーブル ページ ページ ページ ページ ページ ページ 5-11-1 5-2-7 5-2-1 5-10-1 5-11-9 1-2-3 1-1-3 1-4-1 1-6-1 1-5-1 1-7-1 1-2-1 2-4-7 2-4-5 2-4-7 2-4-5 2-4-5 2-4-5 2-4-4 2-4-4 2-4-4 2-4-5 2-4-5 2-4-4 2-4-4 2-4-4 2-4-10 2-4-12 2-4-7 2-4-7 10-3-13 10-3-12 2-4-10 2-4-11 2-1-1 2-1-1 1-1-3 ページ ページ ページ 1-8-1 1-3-5 1-3-7 2-2-1 ページ ページ 1-3-2 1-3-1 1-3-7 3-1-2 2-6-2 2-1-1 2-1-1 2-1-1 2-1-1 2-8-11 2-4-4 2-1-1 20061201 2-2-5 2-1-1
1-1-3 キーについて k キーの見方 本機では、1つのキーに対して複数の機能を持つキーがいくつかあります。キーボードにあ る機能表示は色付けされてあり、早く簡単に判るようになっています。 機能 1 log 2 10 x 3 B キーの使い方 l !l al 下の表は色別によるキーインデックスを表します。 色 # キーの使い方 オレンジ色 ! を押してから使う機能 赤色 a を押してから使う機能 アルファキー aに続けてアルファ文字を入力すると、 キーボードは直ちに元の状態に戻ります。 ! に続けて aを押すとアルファ文字入力状 態が固定され、連続してアルファ文字が入力でき ます。固定状態を解除するときは、再度 a を 押してください。 20061201
1-2-1 表示の見方 1-2.
1-2-2 表示の見方 アイコン モード名 意味 S • SHT (表計算) 表計算を行うときに選択します。1ファイルあたり26列 999行のセルを使った表計算が可能です。本機の各種内蔵 関数や表計算専用コマンドが利用できるほか、STATモード と同様の統計計算と統計グラフの描画を実行することができ ます。 GRAPH (グラフ) 関数式を登録したり、その関数式のグラフを描くときに選択 します。 DYNA (ダイナミックグラ フ) グラフ関数式を登録し、その関数式に含まれる変数の値を変 化させてグラフを描くときに選択します。 TABLE (テーブル) 関数式を登録し、その関数式に含まれる変数の値を変更して 解を数表形式で求めたり、グラフを描くときに選択します。 RECUR (漸化式) 漸化式を登録し、nの値を変更させた結果を数表形式で求め たり、グラフを描くときに選択します。 CONICS (円錐曲線論) 陰関数のグラフを描くときに選択します。 EQUA (方程式) 2元∼6元連立1次方程式または2次/3次方程式の解を求め るときに選択します。 PRGM (プログラム)
1-2-3 表示の見方 k ファンクションメニューについて ファンクションキー ( 1 から 6 )を押して、画面最下行に表示されるファンクションメ ニューのコマンドを入力します。メニューバーの表示によりメニューであるかコマンドであ るかが分かります。 • 次のメニューを表示する 例: を押して、ハイパボリック(双曲線)関数のメニューを表示します。 • コマンドを入力する 例: を押して、sinhコマンドを入力します。 • コマンドを実行する 例: を押して、DRAWコマンドを実行します。 k 表示画面 表示は2種類からなります。テキスト表示とグラフィック表示の2種類です。テキスト表示 は、21桁×8行(ただし、最下行はメニュー表示になります)の文字を表示します。 グラフ 表示は、横127×縦63ドットのグラフを表示します。 テキスト表示例 グラフィック表示例 この2つの表示内容はそれぞれ独立して記憶されます。 !6(G↔T)を押して簡単に切り替えることができます。 20061201
1-2-4 表示の見方 k 標準表示 計算結果は通常10桁で表示します。しかし、答えがある範囲を超えると、自動的に指数表 示となります。 u 指数表示の見方 1.2E +12 は、1.2 × 1012を意味します。指数が正であるので、1.2の小数点を12桁右に 移動することになります。結果として、1,200,000,000,000の値が得られます。 1.2E−03は、1.2 × 10‒3と同じ結果になります。指数が負であるので、1.2の小数点を3 桁左に移動することになります。結果として、0.0012の値が得られます。 標準表示には次の2種類があり、切り替えることができます。 Norm 1モード....... 10‒2 (0.01) > |x|, |x| > 1010 Norm 2モード....... 10‒9 (0.
1-2-5 表示の見方 k 特殊な表示 分数計算時や16進数計算時などは、通常の表示とは異なった表示のしかたをします。 u 分数表示例 .................... 表示例:456 12 23 u 16進数表示例 .................... 表示例:0ABCDEF1(16)は 180150001(10) u 60進数表示例 .................... 表示例:12̊ 34 56.
1-3-1 入力について 1-3.
1-3-2 入力について ライン入力モードでは、!D(INS)を押すとカーソルが “ ”に変更されます。 次に入力する式または値は“ ”の場所に上書きされます。 Acga ddd!D(INS) s この状態を解除するときは再度 !D(INS)と押してください。 u 間違って不要なキーを押してしまった場合 例 369 × × 2 を 369 × 2に修正 Adgj**c dD 挿入モードでは、D を押すと、カーソルの前の文字を削除します。 # 挿入モードのときは、カーソルは縦 (I) にな ります。上書きモードでは、カーソルは横( ) になります。 # ライン入力モードの初期設定は挿入モードです。 1Y(INS)を押すと、上書きモードへ変更さ れます。 20061201
1-3-3 入力について u 入力した計算式の途中に挿入したいとき 例 2.362 を sin2.362 に修正 Ac.
1-3-4 入力について k リプレイ機能 最後に計算された式はリプレイメモリーへ保存されます。リプレイメモリーにある内容を呼 び出すにはd または eを押します。 eを押したときは、計算式の先頭から表示します。d を押したときは、計算式の最後か ら表示します。計算式は変更して再実行できます。 例1 次の計算を行います。 4.12 × 6.4 = 26.368 4.12 × 7.1 = 29.252 Ae.bc*g.ew dddd !D(INS) h.
1-3-5 入力について k エラー位置表示機能 例 14 ÷10 × 2.3 を間違えて、14 ÷ 0 × 2.3 と入力してしまった。 Abe/a*c.
1-3-6 入力について (3) 1(COPY) を押すと、反転した内容がクリップボードにコピーされ、範囲指定前の 入力モードに戻ります。 選択した文字をコピーしても文字は変更されません。 コピーの操作をせずに範囲指定を解除するときはJを押します。 自然入力モード (1) カーソルキーを使ってコピーしたい行までカーソルを移動します。 (2) !i(CLIP)と押します。カーソルの形が“ ”に変わります。 (3) 1(CPY • L)を押すと、反転した内容がクリップボードにコピーされます。 u 文字列を切り取るには (1) カーソル (I) を、切り取りたい範囲の先頭または末尾に移動して!i(CLIP) と押 します。カーソルの形が“ ”に変わります。 (2) カーソルキーを使って、切り取りたい範囲を反転させます。 (3) 2(CUT)を押すと、反転した内容がクリップボードに切り取られます。 切り取りをすると元の文字は削除されます。 切り取り操作はライン入力モードでのみ動作します。自然入力モードでは動作しません。 20061201
1-3-7 入力について u ペースト機能 !j(PASTE) と押すと、クリップボードの内容が現在のカーソル位置にペーストされま す。 A !j(PASTE) k カタログ機能 本機で利用できるさまざまなコマンドを、アルファベット順に並んだメニューの中から選択 して入力することができます。カタログ機能を呼んで実行したいコマンドを選択します。 u 手順 (1) !e(CATALOG) と押すと、コマンドの一覧が表示されます。 (2) 実行したいコマンドの最初の文字を入力します。その文字で始まる最初のコマンド が表示されます。 (3) (f または c)のカーソルを使い、入力したいコマンドを反転してからwを押し ます。 例 カタログ機能を用いてClrGraphコマンドを入力する。 A!e(CATALOG)I(C)c∼cw J または !J(QUIT) を押すと、コマンドの一覧を閉じます。 20061201
1-3-8 入力について k 自然入力モードでの入力操作 セットアップ画面(1-7-1ページ)で「Input Mode」を「Math」に設定すると、分数や行列、 一部の関数などを自然表示(教科書通りの書式)で入力・表示することができます。 注意 • 初期設定では「Input Mode」は「Linear」 (ライン入力モード)に設定されています。ここで 説明する操作を行う前に、必ず「Input Mode」 を「Math」に設定してください。 • 自然入力モードでは、 常に挿入モードで入力が行われます。ライン入力モードの上書きモー ドへの切り替え操作! D (INS)(1-3-2ページ参照)は、自然入力モードでは別の働きを します(「関数内への数値の取り込み」1-3-13ページを参照) 。 • 他に明記していないかぎり、ここではRUN • MATモードで入力操作を説明します。 20061201
1-3-9 入力について u 自然入力モードでの関数と記号 自然入力モードでは、次の関数と記号が「自然表示」で入力できます。「バイト」欄には、自 然入力モードで使用されるメモリーのバイト数を表します。 関数/記号 キー操作 バイト $ 分数(仮分数) 9 帯分数* !$(&) べき乗 M 2乗 x ‒1乗(逆数) !)(x ) 5 ' !x(') 6 3乗根 !(( ') 9 1 x !M( ') !I( ) !l(10 ) log(a,b) (対数) 2次微分* 3 6 2 7 2 6 2 7 2 7 2 8 2 11 2 14*5 (MATHメニューからの入力* ) Abs(絶対値) 1次微分* 6 x 10 (常用対数) 3 9 ex x (MATHメニューからの入力* ) (MATHメニューからの入力* ) (MATHメニューからの入力* ) 3 Σ 計算* 4 3 (自然対数) 積分* 4 ‒1 べき乗根 ex 14 (MATHメニューからの入力* ) 4 (MATHメニューか
1-3-10 入力について u MATH メニューの使い方 RUN • MAT モードで 4(MATH) を押すとMATHメニューが表示されます。 このメニューを使って行列、微分、積分などの入力ができます。 • {MAT} ...{行列の入力のためのサブメニューの表示} • {2×2} ... {2 × 2 行列を入力} • {3×3} ... {3 × 3 行列を入力} • {m×n} ... {m × n 行列の入力 ( 6 × 6まで)} • {logab} ... {対数 logab の入力を始める} • {Abs} ... {絶対値|X|の入力を始める} d f (x) x = a の入力を始める} dx 2 d 2 2 • {d /dx } ... {2次微分 2 f (x)x = a の入力を始める} dx b • {∫dx} ... {積分 a f (x)dx の入力を始める} • {d/dx} ... {1次微分 β • {Σ(} ...
1-3-11 入力について 2 例2 (1+ 52 ) の入力 A(b+ $ cc f e )x w 1 例3 1+ 0 x + 1dx の入力 Ab+4(MATH)6(g)1(∫dx) a+(X)+b ea fb e w 20061201
1-3-12 入力について 例4 2× 1 2 2 2 1 2 の入力 Ac*4(MATH)1(MAT)1(2×2) $bcc ee !x(')ce e!x(')cee$bcc w u 計算式が表示画面に入らないとき 上下左右に矢印が現れますが、それは矢印の方向にさらに計算式が存在することを意味し ています。 この状態では、カーソルキーを押して入力カーソル位置を移動することで、計算式を上下 左右にスクロールして表示することが可能です。 20061201
1-3-13 入力について u 関数内への数値の取り込み 自然入力モードでは、入力済みの計算式を関数内に取り込むことができます。カーソルの 右にある値やカッコ内の式が、挿入した関数の引数に取り込まれます。取り込みの操作 は!D(INS) キーで行います。 u 入力済みの数値を関数内に取り込む 例 式 1 + (2 + 3) + 4 を関数'に取り込むには 1. 取り込みたい数式の左側にカーソルを移動します。 2. !D(INS)と押します。 • カーソルは(')の挿入カーソルに変わります。 3.
1-3-14 入力について u 取り込みが可能な関数 「入力済みの数値を関数内に取り込む」 (1-3-13ページ)に沿って数値の取り込みが可能な 関数は次のとおりです。取り込みが既存の計算式にいかに影響するか以下に説明します。 関数 キー操作 分数 $ べき乗 M ' !x(') 3乗根 !(( ') べき乗根 !M( ') x 取り込み前 取り込み後 3 x x !I(e ) e x x 10 !l(10 ) log(a,b) 4(MATH)2(logab) 絶対値 4(MATH)3(Abs) 1次微分 4(MATH)4(d/dx) 2次微分 2 2 4(MATH)5(d /dx ) 積分 Σ 計算 4(MATH)6(g) 1(∫dx) 4(MATH)6(g) 2(Σ( ) u 自然入力モードでの訂正操作 自然入力モードでの計算の編集操作は基本的にはライン入力モードと同じです。詳しくは 「訂正について」 (1-3-1ページ)を参照してください。 しかし、次の項目が異なります。 • 上書きモードの入力はライン入力モードでは可能ですが、自然
1-3-15 入力について • 自然入力モードでは、カーソルキーは次のように動作します。 動作 操作キー 計算式の終りにあるカーソルを始めに移動します。 e 計算式の始めにあるカーソルを終りに移動します。 d u 自然入力モードの結果の表示 自然入力モードで作成された分数、行列およびリストは自然表示(教科書通りの書式)で表 示されます。 計算結果の表示例 # 分数はセットアップ画面で設定した 「Frac Result」 により仮分数か帯分数のどちらかで 表示されます。詳しくは、「1-7.
1-3-16 入力について u 自然入力モードの入力制限 自然入力モードでは次の制限があります。 • 入力する計算式によっては、計算式が画面の縦方向にも広がります。計算式は、縦方向 に120ドット(画面縦方向の約2倍)の範囲内で入力可能です。この範囲を越える入力は 行えません。 20061201
1-4-1 オプション(OPTN)メニュー 1-4. オプション(OPTN)メニュー 本機にはキー上に印刷されている関数/機能の他に、オプション(OPTN)メニュ−から使う 関数/機能があります。K キーを押したときに選択されるモードによって、入力できる関 数/機能が異なります。 オプションメニューについては、「8-7. PRGM モードコマンドリスト」を参照してくださ い。 u RUN • MAT/PRGMモードのとき • {LIST} ... リスト機能メニュー • {MAT} ... 行列計算メニュー • {CPLX} ... 複素数計算メニュー • {CALC} ... 関数解析メニュー • {STAT} ... 2変数統計の推定値計算メニュー • {HYP} ... ハイパボリック (双曲線)関数メニュー • {PROB} ... 確率/分布計算メニュー • {NUM} ... 数値計算メニュー • {ANGL} ... 角度/座標変換・度分秒入力/変換メニュー • {ESYM} ... Engシンボルメニュー • {PICT} ... ピクチャーメモリーメニュー *1 • {FMEM} ...
1-4-2 オプション(OPTN)メニュー u STAT/TABLE/RECUR/EQUA/S • SHT モードのとき • {LIST}/{CPLX}/{CALC}/{HYP}/{PROB}/{NUM}/{ANGL}/{ESYM}/{FMEM}/ {LOGIC} u GRAPH/DYNA/TABLE/RECUR/EQUA モードで式を入力するとき • {List}/{CALC}/{HYP}/{PROB}/{NUM}/{FMEM}/{LOGIC} 以下の場合には、次のようなメニューになります。 u TABLE/RECUR モードで、数表の値を表示しているとき • {LMEM} … リストメモリーメニュー • {° ’ ”}/{ENG}/{ENG} 各メニューの関数/機能については、それぞれの機能の章を参照してください。 20061201
1-5-1 変数データ(VARS)メニュー 1-5. 変数データ(VARS)メニュー J を押すと、変数データ(VARS)メニューが表示されます。 {V-WIN}/{FACT}/{STAT}/{GRPH}/{DYNA}/ {TABL}/{RECR}/{EQUA*1}/{TVM*1} 変数データメニューについては、「8-7. PRGM モードコマンドリスト」を参照してくださ い。 u V-WIN ̶ ビューウインドウ値の呼び出し • {X}/{Y}/{T, θ } ... {x 軸}/{y 軸}/{T, θ} • {R-X}/{R-Y}/{R-T, θ } ... デュアルグラフの右側グラフの {x軸}/{y軸}/{T, θ } • {min}/{max}/{scal}/{dot}/{ptch} ... {最小値}/{最大値}/{目盛りの間隔}/{dot値*2}/{ピッチ} u FACT ̶ ズームファクターの呼び出し • {Xfact}/{Yfact} ...
1-5-2 変数データ(VARS)メニュー u STAT ̶ 統計データの呼び出し • {X} {1変数、2変数統計のxデータ} 2 ¯ }/{Σx}/{Σx }/{xσn}/{xσn‒1}/{minX}/{maxX} • {n}/{x {データ数}/{平均}/{総和}/{自乗和}/{母標準偏差}/{標本標準偏差}/{最小値}/ {最大値} • {Y} ...{2変数統計のyデータ} 2 • {ӯ}/{Σy}/{Σy }/{Σxy}/{yσn}/{yσn‒1}/{minY}/{maxY} {平均}/{総和}/{自乗和}/{xデータと yデータの積和}/{母標準偏差}/ {標本標準偏差}/{最小値}/{最大値} • {GRPH} ...{統計グラフのデータ} • {a}/{b}/{c}/{d}/{e} ... {回帰係数、多項式係数} 2 • {r}/{r } ... {相関関数}/{決定係数} • {MSe} ... {誤差の平方和} • {Q1}/{Q3} ... {第1四分位点}/{第3四分位点} • {Med}/{Mod} ...
1-5-3 変数データ(VARS)メニュー u GRPH ̶ グラフ関数式の呼び出し • {Y}/{r} ... {直交座標または不等式}/{極座標}のグラフ関数式 • {Xt}/{Yt} ... パラメーター関数式{Xt}/{Yt} • {X} ... {X=定数のグラフ関数式} 式データを指定するために、式番号の前にこれらのキーを押します。 u DYNA ̶ ダイナミックグラフの描画条件の呼び出し • {Strt}/{End}/{Pitch} ... 係数レンジの{初期値}/{終値}/{変化の度合い} u TABL ̶ テーブル機能の数表レンジ、数表内容の呼び出し • {Strt}/{End}/{Pitch} ... 数表レンジの{初期値}/{終値}/{変化の度合い} • {Reslt*1} ...
1-5-4 変数データ(VARS)メニュー 1 u RECR ̶ 漸化式の式* 、数表レンジ、数表内容の呼び出し • {FORM} ...{漸化式} • {an}/{an+1}/{an+2}/{bn}/{bn+1}/{bn+2}/{cn}/{cn+1}/{cn+2} ... {an}/{an+1}/{an+2}/{bn}/{bn+1}/{bn+2}/{cn}/{cn+1}/{cn+2} の式 • {RANG} ...{数表レンジ} • {Strt}/{End} ... 数表レンジの{初期値}/{終値} • {a0}/{a1}/{a2}/{b0}/{b1}/{b2}/{c0}/{c1}/{c2} ... {a0}/{a1}/{a2}/{b0}/{b1}/{b2}/{c0}/{c1}/{c2} の値 • {anSt}/{bnSt}/{cnSt} ... {an}/{bn}/{cn} の収束/発散グラフ(WEBグラフ)の始点 • {Reslt*2} ... {数表内容の行列*3} 4 5 u EQUA ̶ 方程式の係数、解の呼び出し* * • {S-Rlt}/{S-Cof} ...
1-6-1 プログラム(PRGM)メニュー 1-6. プログラム(PRGM)メニュー メインメニューからRUN • MAT/PRGMモードを選択した後、!J(PRGM)と操作す ると、次のようなプログラム(PRGM)メニューが呼び出されます。 • {COM} ......条件分岐/ループ命令メニューを呼び出す • {CTL} ........プログラムコントロール命令メニューを呼び出す • {JUMP} ...ジャンプ命令メニューを呼び出す • {?} .............入力命令を書き込む • {^} ...........出力命令を書き込む • {CLR} .......クリアー命令メニューを呼び出す • {DISP}......表示命令メニューを呼び出す • {REL} ........比較式メニューを呼び出す • {I/O} ..........入出力制御/転送命令メニューを呼び出す • {:} ..............
1-7-1 セットアップのしかた 1-7. セットアップのしかた セットアップ画面では各種のモード設定を表示します。設定を変更するときは、以下のとお り操作します。 u セットアップを変更するには (1) メインメニューからアイコンを選びwを押して各モードに入り、初期画面を表示さ せます。 ここでは、RUN • MAT モードに入ります。 (2) !m(SET UP)を押してセットアップ画面を表 示します。 • 右のセットアップ画面は一つの例にすぎません。 モードにより実際のセットアップ画面は異なりま ... す。 (3) f、c カーソルキーを押して、設定したい項目を反転させます。 (4) 設定したいモードに対応するファンクションキー (1 ∼ 6) を押します。 (5) 設定を終えたらJ を押してセットアップを終了します。 k セットアップファンクションキーメニュー ここでは、セットアップ画面におけるファンクションキーを説明します。 は初期設定です。 u 入力モード • {Math}/{Line} ...
1-7-2 セットアップのしかた u Mode (一般/n 進演算状態の設定) • {Comp} ... {一般演算状態に設定} • {Dec}/{Hex}/{Bin}/{Oct} ... {10進}/{16進}/{2進}/{8進}演算状態に設定 u Frac Result (分数結果の表示形式) • {d/c}/{ab/c} ... {仮分数}/{帯分数} uFunc Type (グラフ関数式タイプの設定) v キーの機能が同時に切り替わります。 • {Y=}/{r=}/{Parm}/{X=c} ... {直交座標}/{極座標}/{パラメーター関数}/{X = 定数}のグラフを描く • {Y>}/{Y<}/{Yt}/{Ys} ... 不等式{y>f(x)}/{y
1-7-3 セットアップのしかた u Axes(グラフ座標軸表示の設定) • {On}/{Off} .... グラフ画面に座標軸を表示 {させる}/{させない} u Label (グラフ座標軸名表示の設定) • {On}/{Off} .... グラフ画面に座標軸名を表示 {させる}/{させない} u Display (表示形式の設定) • {Fix}/{Sci}/{Norm}/{Eng} ... {小数点以下桁数設定}/{有効桁数設定}/{標準表示設定}/{Eng記号表示設定} u Stat Wind (統計グラフ描画ビューウインドウの設定) • {Auto}/{Man} ... 統計グラフを描くとき、ビューウインドウの値を{自動}/{手動}に設定 u Resid List (残差の計算、保存の設定) • {None}/{LIST} ... 残差を{計算しない}/{計算し、指定したリストに保存する} u List File (リストファイル表示の設定) • {FILE} ... {画面に表示させるリストファイルを設定} u Sub Name (リスト名) • {On}/{Off} ....
1-7-4 セットアップのしかた u Background (グラフ背景の設定) • {None}/{PICT} ... グラフの背景にピクチャーデータを{描かない}/{描く} u Sketch Line (スケッチ機能の描画線の設定) •{ }/{ }/{ }/{ } ... {標準}/{太線}/{破線}/{点線} u Dynamic Type (ダイナミックグラフ軌跡の設定) • {Cnt}/{Stop} ... ダイナミックグラフを{連続して描く}/{10回描いた後、自動的に止める} u Locus (ダイナミックグラフ軌跡モード) • {On}/{Off} ... {軌跡の描画}/{軌跡の非描画} u Y=Draw Speed (ダイナミックグラフの描画速度) • {Norm}/{High} ... {標準}/{高速} u Variable (テーブルとグラフ作成条件の設定) • {RANG}/{LIST} ... {数表レンジ}/{指定したリスト}による数表作成およびグラフ描画 u Σ Display (Σデータ表示の設定) • {On}/{Off} ....
1-7-5 セットアップのしかた u Date Mode(年間日数の設定) • {365}/{360} ... 利息計算を年日数{365}*1/{360}で計算する u Auto Calc(表計算の自動計算) • {On}/{Off} ... 表計算のセルの自動計算を {する}/{しない} u Show Cell(表計算のセルの表示モード) • {Form}/{Val} ... {式}*2/{値} 3 u Move(表計算のカーソルのセル移動)* • {Low}/{Right} ...
1-8-1 画面キャプチャー機能 1-8.
1-9-1 故障かと思われる前に 1-9.
1-9-2 故障かと思われる前に k ローバッテリー表示について 電池が消耗すると、次のようなメッセージが表示されます。そのときは本機の使用を一時中 断して、ただちに動作用電池を交換してください。 動作用電池を交換しないでそのまま使用を続けると、メモリーを保護するために自動的に電 源がOFF になります。この状態では電源ONできません。また、この状態のまま放置した場 合には、メモリー保護の保証はできません。 # ローバッテリー表示が現れたとき、データ転 送機能を使うことはできません。 20061201
2 マニュアル計算 2-1. 2-2. 2-3. 2-4. 2-5. 2-6. 2-7. 2-8. 基本計算のしかた 特別機能 設定を変更する 関数計算 応用計算 複素数計算 2進・8進・10進・16進計算 行列計算 ライン入力モード/自然入力モード(1-3-8ページ) • 特に明記していないかぎり、操作の説明はライン入力モードで説明します。 • 以下の記号で入力モードを表示します。
2-1-1 基本計算のしかた 2-1. 基本計算のしかた k 加減乗除計算 • 加減乗除算は、書式通りに左から右に入力します。 • 負数は、数値の前に-を押します。 • 内部演算は仮数部15桁で行います。計算結果は仮数部10桁に四捨五入して表示され ます。 • 四則の混合計算は、加減より乗除優先で計算されます。 例題 操作 23 + 4.5 – 53 = –25.5 23+4.5-53w 56 × (–12) ÷ (–2.5) = 268.8 56*-12/-2.5w (2 + 3) × 10 = 500 (2+3)*1E2w*1 1 + 2 – 3 × 4 ÷ 5 + 6 = 6.6 1+2-3*4/5+6w 100 – (2 + 3) × 4 = 80 100-(2+3)*4w 2 + 3 × (4 + 5) = 29 2+3*(4+5w*2 (7 – 2) × (8 + 5) = 65 (7-2)(8+5)w*3 2 6 = 0.
2-1-2 基本計算のしかた k 小数点以下設定、有効桁数設定、および標準表示設定 [SET UP] - [Display] - [Fix] / [Sci] / [Norm] • 小数点以下設定、有効桁数設定を行っても、内部演算は仮数部15桁を、表示数値は仮数 部10桁を記憶しています。この数値を設定された桁数と同じにしたいときは、内蔵関数 メニューの「Rnd」 を用います(2-4-1ページ参照) 。 • 小数点以下設定、有効桁数設定を行ったときは通常(Norm)モードに設定するまで解除さ れません。 例 100 ÷ 6 = 16.66666666... 条件 操作 表示窓 100/6w 16.66666667 (小数点以下4桁設定) !m(SET UP) f (またはc 12 回) 1(Fix)ewJw *1 16.6667 (有効桁数5桁設定) !m(SET UP) f (またはc 12 回) 2(Sci)fwJw *1 1.6667E+01 (設定解除) !m(SET UP) f (または c 12 回) 3(Norm)Jw 16.
2-1-3 基本計算のしかた 例 200 ÷ 7 × 14 = 400 条件 (小数点以下3桁設定) 操作 表示窓 200/7*14w 400 !m(SET UP) f (または c 12 回) 1(Fix)dwJw 400.000 200/7w * 14w 28.571 Ans × I 400.000 200/7w 28.571 K6(g)4(NUM)4(Rnd)w * 14w 28.571 Ans × I 399.994 200/7w 28.571 表示10桁で計算を続ける • 同じ計算を設定した桁で計算すると アンサーメモリーに記憶され る値は、設定した桁数の次 の桁を四捨五入した値にな ります。 RndFix関数を用いて、小数 点以下の指定桁数で丸めを行 うこともできます。 (例:小数点以下2桁で丸 める。) 6(RndFi)!-(Ans),2) RndFix(Ans,2) 28.570 w * Ans × I 399.
2-1-4 基本計算のしかた 2 後置関数 この関数では、数値を入力してからファンクションキーを押します。 x2、x‒1、x !、° ’ ”、ENG 記号、角度単位 、r、g y x 3 べき乗・べき乗根 ^(x )、 ' b 4 分数 a /c 5 πやメモリー、変数の直前の省略乗算 2π、5Aなど 6 前置関数 この関数では、ファンクションキーを入力してから数値を入力します。 x x 3 ‒1 ‒1 ‒1 '、 '、log、In、e 、10 、sin、cos、tan、sin 、cos 、tan 、sinh、cosh、tanh、 ‒1 ‒1 ‒1 sinh 、cosh 、tanh 、(‒)、 d、h、b、o、Neg、Not、Det、Trn、Dim、Identity、 Sum、Prod、Cuml、Percent、AList、Abs、Int、Frac、Intg、Arg、Conjg、ReP、 ImP 7 1、6に属する関数およびカッコの直前の省略乗算 2' 3、A log2など 8 順列・組み合わせ nPr、nCr、∠ 9 ×、÷ 0 +、− ! 関係演算子 =、≠、>、<、≥、≤ @ And (論理演算)、a
2-1-5 基本計算のしかた k 乗算記号(×)の省略について 乗算記号 (×) は以下のように省略できます。 •「計算の優先順位」 の 1(2-1-3ページ) および「前置関数」6 (2-1-4ページ) に属する関 数の前(ただし、負符号は除く) 例 2sin30、10log1.2、2' 3、2Pol(5, 12)など • 定数、変数、メモリーの前 例 2π、2AB、3Ans、3Y1など • 開きカッコの前 例 3(5 + 6)、(A + 1)(B ‒ 1) など k 桁オーバーとエラーについて 以下のように、計算範囲を超過したり、誤った入力を行うと、エラーメッセージが表示され ます。エラーメッセージが表示されているときは次の操作へは進めません。以下の項目では 画面にエラーメッセージが表示されます。 • 計算途中や答え、 またはメモリー内の数値が±9.
2-1-6 基本計算のしかた • 不適切な式を使って計算をしようとしたとき。(Syntax ERROR) 例: 5 ** 3 wと操作したとき。 • メモリーの残り容量を超えて計算しようとしたとき。(Memory ERROR) • 引数を必要とする命令で、適切でない引数の値を入力したとき。 (Argument ERROR) • 不適当な大きさ(次元)の行列により計算を行ったとき。 (Dimension ERROR) • セットアップ画面でComplex Mode 設定が 「Real」 のとき、引数が実数の計算で、複素数 の解が出るような計算をしたとき。セットアップ画面でComplex Mode設定をしたとき は「Real」 となります。 (Non-Real ERROR) k 入力文字数(バイト数) ライン入力モードでは、1つの操作で1バイトまたは2バイトとなります。 1バイトの例:b、c、d、sin、cos、tan、log、In、'、π 2バイトの例: d/dx(、Mat、Xmin、If、For、Return、DrawGraph、SortA(、PxIOn、 Sum、an+1 自然入力モードでのそれぞれの数
2-2-1 特別機能 2-2. 特別機能 k メモリー計算 例題 操作 表示窓 193.2aav(A)w 193.2 193.2 ÷ 23 = 8.4 av(A)/23w 8.4 193.2 ÷ 28 = 6.9 av(A)/28w 6.
2-2-2 特別機能 u 変数メモリーの記憶内容を呼び出す 例 メモリー Aの内容を呼び出す。 Aav(A)w u 変数メモリーの内容を消去する 例 メモリー Aの内容を消去する。 Aaaav(A)w u 複数の変数メモリーに同じ数値を記憶させる [数値]a [最初の変数メモリー名*1]a3( ∼ ) [最後の変数メモリー名*1]w 例 メモリー Aからメモリー Fすべてに10を記憶させる。 Abaaav(A) a3( ∼ )at(F)w u ファンクションメモリー [OPTN]-[FMEM] 本機は数式の記憶・呼び出しが簡単にできる20個のファンクションメモリー (f1 ∼ f20) を 備えてい ます。よく使う数式を一時的に記憶するときに使うと便利です。長い間記憶して おきたいときは、数式ならばグラフ関数式の登録エリアを、プログラムならばプログラム登 録エリアをお使いになることをおすすめします。 • {STO}/{RCL}/{fn}/{SEE} ...
2-2-3 特別機能 u 数式の記憶 例 数式(A+B)(A−B)をファンクションメモリー f1に記憶する。 (av(A)+al(B)) (av(A)-al(B)) K6(g)6(g)3(FMEM) 1(STO)bw JJJ u 数式の呼び出し 例 ファンクションメモリー (f1) に記憶した数式を呼び出す。 K6(g)6(g)3(FMEM) 2(RCL)bw u 数式を変数として呼び出し daav(A)w baal(B)w K6(g)6(g)3(FMEM)3(fn) b+cw u 数式の一覧表示 K6(g)6(g)3(FMEM) 4(SEE) # 同じメモリーエリアに数式を記憶させると、 以前記憶していた数式は消えてしまいます。 # 呼び出された数式はカーソルの現在位置に表 示されます。 20061201
2-2-4 特別機能 u 数式の削除 例 ファンクションメモリー (f1) に記憶した数式を削除する。 AK6(g)6(g)3(FMEM) 1(STO)bw • 何も入力されていない状態で、保存の操作を行うと、指定されたファンクションメモリー の内容が削除されます。 u 記憶した数式の応用 例 x3 + 1、x2 + x をファンクションメモリーへ保存した後、 y = x3 + x2 + x + 1のグラフを描きます。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = –4、 Xmax = 4、 Xscale = 1 Ymin = –10、 Ymax = 10、 Yscale = 1 !m(SET UP)ccc1(Y=)J 3 AvMd+bK6(g)6(g)3(FMEM)1(STO)bw((x + 1)を保 存) 2 JAvx+v1(STO)cw((x + x)を保存) JA!4(SKTCH)1(Cls)w 5(GRPH)1(Y=) K6(g)6(g)3(FMEM)3(fn)b+ 3(fn)cw • グラフの描き方については、「第5章 グラフ機能」をご覧ください。
2-2-5 特別機能 k アンサー(Ans)機能 最新の計算結果を記憶しておく機能です。 記憶させるにはwを押します(ただし、wキー操作がエラーとならない場合)。結果はア ンサーメモリーへ保存されます。 u アンサーメモリーの内容を計算に利用するには 例 123 + 456 = 579 789 − 579 = 210 Abcd+efgw hij-!-(Ans)w 自然入力モードでは、計算ごとにアンサーメモリーが更新されます。ただし、アンサー メモリーの内容を呼び出す操作は、ライン入力モードのときとは異なります。詳しくは、 「ヒストリー機能」(2-2-6ページ)を参照してください。 k 連続演算機能 アンサーメモリーでは、1つの計算結果を次の計算の引数として利用できます。 例 1÷3= 1÷3×3= Ab/dw (続けて)*dw y x 連続演算は後置関数(x2、x‒1、x! 2-1-4ページ参照)、+、−、^(x )、 '、°’ ”なども使う ことができます。 # アンサーメモリーには、最大仮数部15桁、 指数部2桁が記憶されます。 # この内容は、Aを押しても電源をOFFにして も消え
2-2-6 特別機能 k ヒストリー機能 ヒストリー機能を使うと、自然入力モードで、複数の計算式と結果を保持して、表示・確認 ができます。計算式は30組まで保存できます。 b+cw *cw ヒストリー機能で保持されている計算式を編集して、再計算することができます。この とき、変更した式以降にある計算式も全て再計算されます。 例 “1+2”を“1+3”に変更して再計算します。 上記の手順に続けて ffffdDdw # アンサーメモリーに記憶される数値は、つね に直前の計算結果となります。計算式の変更 などアンサーメモリーを使った操作の内容 は、後の計算で使用されるアンサーメモリー に影響がある場合があります。 - アンサーメモリーを含めた計算を最初に行う と、以前の計算がないためアンサーメモリーは 「0」 の値になります。 20061201
2-2-7 特別機能 k スタック数 本機には、優先順位の低い計算数値や計算命令(関数など)を一時的に記憶するためのスタッ クと呼ばれるメモリーがあります。数値用スタックは10段、命令用スタックは26段、ま た、プログラムのサブルーチンスタックは10段あります。このスタック数を超えるような 複雑な計算式を実行すると、エラーとなります。また、プログラムのサブルーチンは、実行 時に、スタックが容量を超えると、エラーとなります。 例 数値用スタック 命令用スタック 2 b 2 3 c 3 4 d 4 5 e 5 4 f ... 1 g ...
2-2-8 特別機能 k マルチステートメント機能 複数の計算式を連続して実行する機能です。コロンまたは結果表示コマンドで計算式を区 切って、マルチステートメントを記述します。 • コロン(:) コロンで区切られた計算式は、左から右に実行されます。 • 結果表示コマンド(^) 結果表示コマンドがあると、計算の実行はそこで一度止まり、その時点の計算結果を表示し ます。wキーを押すと、以降の計算を再開します。 例 6.9 × 123 = 848.7 123 ÷ 3.2 = 38.4375 Abcdaav(A) !J(PRGM)6(g)5(:)g.j *av(A)!J(PRGM)5(^) av(A)/d.
2-3-1 設定を変更する 2-3. 設定を変更する 本機では、計算を行う前に角度単位/表示形式を設定する必要があります。 k 角度単位の設定 [SET UP]- [Angle] (1) セットアップ画面の中で、「Angle」 を選びます。 (2) ファンクションキーで選択し、最後にJを押します。 • {Deg}/{Rad}/{Gra} ...角度単位を{ディグリー (度数法)}/{ラジアン(弧度法)}/{グラー ド}に設定 • 度数法(ディグリー )│グラード│弧度法(ラジアン)│の関係 360̊ = 2π ラジアン = 400 グラード 90̊ = π/2 ラジアン = 100 グラード k 表示形式の設定 [SET UP]- [Display] (1) セットアップ画面の中で、「Display」 を選びます。 (2) ファンクションキーで選択し、最後にJを押します。 • {Fix}/{Sci}/{Norm}/{Eng} ...
2-3-2 設定を変更する u 有効桁数を設定する(Sci モ−ド) 例 有効桁数を3桁に設定する。 2(Sci)dw 設定したい有効桁数(n = 0 ∼ 9) n =0 のときは、有効桁数は10桁にな ります。 u 標準表示を設定する(Norm1/Norm2 モード) 3(Norm) を押してNorm1とNorm2を切り替えます。 Norm 1モード 10‒2 (0.01)>│x│、│x│>1010 Norm 2モード 10‒9 (0.
2-4-1 関数計算 2-4.
2-4-2 関数計算 u 角度/座標変換・度分秒入力/変換計算(ANGL) [OPTN]-[ANGL] • {°}/{r}/{g} 角度を数値入力する際の単位を{ディグリー (度数法)}/{ラジアン(弧度法)}/ {グラード単位}に設定する • {° ’ ”} 度・分・秒(時・分・秒)など、入力数値を60進数とみなす • {° ’ ”} 10進数の数値を度・分・秒(時・分・秒)に変換する*1 • {Pol(}/{Rec(} • {'DMS} {直交座標→極座標}/{極座標→直交座標}に変換する 10進数の数値を度・分・秒 (時・分・秒) に変換する u Eng記号メニューを呼び出す関数(ESYM) [OPTN]-[ESYM] {ミリ (10‒3)}/{マイクロ (10‒6)}/{ナノ (10‒9)}/{ピコ (10‒12)}/ • {m}/{μ}/{n}/{p}/{f} ‒15 {フェムト (10 )} • {k}/{M}/{G}/{T}/{P}/{E} {キロ (103)}/{メガ (106)}/{ギガ (109)}/{テラ (1012)}/ {ペタ (1015)}/ {エクサ (1
2-4-3 関数計算 k 角度単位 入力値の角度単位を変更するには、最初にK6(g)5(ANGL)を押します。表示され るメニューで「 」、「r」、または「g」を選択します。 • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 度数法(ディグリー単位)が設 定されているとき、4.25ラジア ンを度数法に変換する。 243.5070629 !m(SET UP)cccccc1(Deg)J 4.25K6(g)5(ANGL)2(r)w 47.3° + 82.5rad = 4774.20181° 47.3+82.5K6(g)5(ANGL)2(r)w 2°20´30˝ + 39´30˝ = 3°00´00˝ 2K6(g)5(ANGL)4(° ’ ”) 204(° ’ ”) 30 4(° ’ ”)+04(° ’ ”)394(° ’ ”) 304(° ’ ”)w 5(° ’ ”) 2.255° = 2°15´18˝ 2.
2-4-4 関数計算 ‒1 ‒1 ‒1 k 三角関数(sin、cos、tan)、逆三角関数(sin 、cos 、tan ) • 三角・逆三角関数の計算を行うときは、角度単位を確実に設定してください。 π (90° = ––– ラジアン = 100 グラード) 2 • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 sin 63° = 0.8910065242 !m(SET UP)cccccc 1(Deg)J s63w cos ( π rad) = 0.5 3 !m(SET UP)cccccc 2(Rad)J c(!E(π)/3)w
2-4-5 関数計算 x x y x k 対数関数(log、ln)、指数関数(10 、e 、^(x )、 ') • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 log 1.23 (log101.23) = 0.08990511144 l1.23w log2 8 = 3 K4(CALC)6(g)4(logab)2,8)w
2-4-6 関数計算 −1 k 双曲線関数(sinh、cosh、tanh)、逆双曲線関数(sinh tanh−1) 、cosh−1、 • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 sinh3.6 = 18.28545536 K6(g)2(HYP)1(sinh)3.6w cosh 1.5 – sinh 1.5 = 0.2231301601 (表示: –1.5) = e‒1.5 (cosh x ± sinh x = e±xの証明) K6(g)2(HYP)2(cosh)1.51(sinh)1.5w I!-(Ans)w cosh‒1 20 = 0.7953654612 15 K6(g)2(HYP)5(cosh‒1)(20/15)w
2-4-7 関数計算 2 −1 3 k その他の関数(√、x 、x 、x!、 √、Abs、lnt、Frac、lntg) • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 ' 2+' 5 = 3.65028154 !x(')2+!x(')5w (3 + i) = 1.755317302 +0.2848487846i !x(')(d+!a(i))w
2-4-8 関数計算 k 乱数(Ran#) 0以上1未満の10 桁の乱数を全くのランダムに、もしくは系列的に発生させます。 • 引数を何も指定しない場合、全くランダムに乱数を発生します。 例題 操作 Ran#(ランダムに乱数を発生) K6(g)3(PROB))4(Ran#)w (wを押すごとに続けてランダムに乱数を 発生) w w • 1 ∼ 9 の引数を指定すると、その系列の乱数を順に発生します。 • 0 を引数に指定すると、系列は初期化されます。*1 例題 操作 (系列1の次の乱数を発生) K6(g)3(PROB) 4(Ran#)bw w Ran# 0(系列を初期化) Ran# 1(系列1の最初の乱数を発生) 4(Ran#)aw 4(Ran#)bw Ran# 1(系列1の最初の乱数を発生) *1 系列を変更、もしくはランダムな乱数を発生 (引数指定なし)させた場合にも、系列は初期 化されます。 20061201
2-4-9 関数計算 k 座標変換(Pol、Rec) u 直交座標(Rectangular) u 極座標(Polar) • この計算の場合、θ の範囲は、‒180 < θ < 180 です (ラジアン、グラードでの演算 範囲も同様)。 • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例題 操作 x = 14、y = 20.7のときrおよびθ°は? 1 2 24.989 55.928 → → 24.98979792 (r) 55.92839019 (θ ) 2(Rec()25,56)w r = 25、θ = 56°のときx および y は? 1 2 13.979 20.725 → → !m(SET UP)cccccc 1(Deg)J K6(g)5(ANGL)6(g)1(Pol() 14,20.7)wJ 13.97982259 (x) 20.
2-4-10 関数計算 k 順列(nPr)、組み合わせ(nCr) u 順列の総数 nPr = u 組み合わせの総数 n! (n – r)! nCr = n! r! (n – r)! • セットアップ画面で、Modeは必ず 「Comp」 に設定してください。 例 10個の中から4個を取り出して並べるとき、その並べ方は何通りあるか? 式 10P4 操作 10K6(g)3(PROB)2(nPr)4w = 5040 例 10個の中から4個を取り出すとき、その取り出し方は何通りあるか? 式 10C4 操作 10K6(g)3(PROB)3(nCr)4w = 210 k分数計算 分数の入力方法は、選択されている入力モードによって異なります。 仮分数 7 3 自然入力モード ライン入力モード 帯分数 2 1 3 ($7c3) (1$(()2e1c3) 7{3 2{1{3 分子 分母 整数部 分母 分子 (7$3) (2$1$3) • 自然入力モードの詳細については、 「自然入力モードでの入力操作」(1-3-8ページ)をご覧 ください。 • 分数計算の結果は、
2-4-11 関数計算 • セットアップ画面で、Modeは必ず「Comp」 に設定してください。 例題 操作 2 1 73 –– + 3 –– = ––– 5 4 20 $2c5e+!$(&)3e1c4w 2$5+3$1$4w 1 1 ––––– + ––––– = 6.066202547 × 10‒4*1 2578 4572 $1c2578e+$1c4572w 1$2578+1$4572w 1 –– × 0.5 = 0.25*2 2 3 23 1.5 + 2.3i = –– + –– i 2 10 $1c2e*.5w 1$2*.5w 表示は 3{2 +23{10i 1 12 –––––– = –– 1 1 7 –– + –– 3 4 *1 整数、分子、分母、区切りシンボルの合計桁 数が10 桁を超えた場合は、自動的に小数表 示となります。 1.5+2.
2-4-12 関数計算 仮分数と帯分数の切り替え !M(<)キーを押すと、分数の表示形式が仮分数と帯分数の間で交互に切り替わり ます。 分数と小数点の切り替え ⇒ M ⇐ • 計算結果に分数が含まれる場合、その表示形式(仮分数または帯分数)はセットアップ画面 の「Frac Result」 の設定によって決まります。詳しくは「1-7. セットアップのしかた」を参 照してください。 • 帯分数に使われる数字の合計(整数、分子、分母、区切り記号を含む)が10桁を超える場合 は、小数点形式から帯分数形式への切り替えはできません。 kEng記号計算 Eng記号を使って計算を行うことができます。 • セットアップ画面で、Modeは必ず「Comp」 に設定してください。 例題 操作 999k(キロ)+25k(キロ) = 1.024M(メガ) !m(SET UP) f (または c 12 回) 4(Eng)J 999K6(g)6(g)1(EYSM)6(g)1(k)+ 251(k)w 9÷10 = 0.9 = 900m(ミリ) = 0.
2-5-1 応用計算 2-5. 応用計算 以下は、{微分計算│2次微分計算│積分計算│Σ(シグマ) 計算│最小値計算│最大値計算│ ソルブ計算}を実行するときに表示されるメニューの項目です。 オプションメニューが表示されている状態で4(CALC)と押すと、関数解析メニューが呼 び出されます。このメニューの項目は、特定のタイプの計算を行う際に使用します。 • {Solve}/{d/dx}/{d 2/dx2}/{∫dx}/{FMin}/{FMax}/{Σ(} ...
2-5-2 応用計算 k 微分計算 [OPTN]-[CALC]-[d/dx] 微分計算は、関数解析メニューからd/dxを選び、次の書式を入力することにより求められま す。 K4(CALC)2(d/dx) f(x),a,tol) (a= 微分係数を求める点、tol= 許容誤差範囲) d/dx ( f (x), a) ⇒ d f (a) dx 微分計算とは、微分の定義 f (a + Ax) – f (a) f '(a) = lim ––––––––––––– Ax→0 Ax において「無限小」の代わりに「十分小さな Ax」を用いて、 f' (a)に近似した値 f '(a) f (a + Ax) – f (a) ––––––––––––– Ax を求めるものです。本機ではより精度の高い答えを求めるために、中心差分法を用います。 グラフ式に微分計算を使用した場合 • グラフ式内に微分コマンドを指定した場合に、許容誤差範囲(tol)の値を省略すると、グ ラフ描画のために演算を簡略化します。実際には、精度をあまくして、描画時間を優先 した処理となります。tol 値を指定すれば、通常の精度が得られる演算
2-5-3 応用計算 例 次の関数の点x = 3 における微分係数を求める。 y = x3 + 4x2 + x ‒ 6(ただし、許容誤差範囲tol = 1E ‒ 5とする。) 関数 f (x)の入力 AK4(CALC)2(d/dx)vMd+evx+v-g, 微分係数を求める点 x = aの入力 d, 許容誤差範囲の入力 bE-f) w A4(MATH)4(d/dx)vMde +evx+v-ged w # 自然入力モードでは、tol 値は1E−10 に固定 され、変更できません。 # 関数 f(x)にはXの式しか使うことができませ ん。それ以外(Xを除くA ∼ Zおよびr、θ)の変 数は定数と見なされ、その変数メモリーに記 憶されている数値を使って計算されます。 # tol、閉じカッコは省略することができます。 なおtolを省略すると、tolは1E−10として計 算を行います。 # tolの値は、 1E−14 以上に設定してください。 tol 値を満たす解が求められなかった場合は、 エラー (Time Out)となります。 # 以下の場合は、計算結果の精度が落ちたりエ ラーが発生したり
2-5-4 応用計算 u 微分計算の応用 • 微分同士の四則計算ができます。 d f (a) = f '(a)、––– d g (a) = g'(a) ––– dx dx とすると、 f '(a) + g'(a)、f '(a) × g'(a) など • 微分計算の結果に対して、四則計算や関数計算ができます。 2 × f '(a)、log ( f '(a)) など • 微分計算の書式の各項( f (x), a, tol)に、関数式を用いることができます。 d ––– (sinx + cosx, sin0.5, 1E −8), etc.
2-5-5 応用計算 [OPTN]-[CALC]-[d2/dx2] k 2次微分計算 2次微分計算は、関数解析メニューからd2/dx2を選び、次の書式を入力することにより求め られます。 K4(CALC)3(d 2/dx2) f(x),a,tol) (a=微分係数を求める点、tol=許容誤差範囲) 2 d d 2 f (a) –––2 ( f (x), a) ⇒ ––– dx dx2 2次微分計算は、ニュートンの補間多項式を基にした2階数値微分公式 f ''(a) = 2 f(a + 3h) – 27 f(a + 2h) + 270 f(a + h) – 490 f(a) + 270 f(a – h) – 27 f(a –2h) + 2 f(a – 3h) 180h2 (a)に近似 により微分の近似値を計算します。この式において、「十分小さなh」を用いて、f ” した値を求めるものです。 例 以下の関数の点 x=3における2次微分係数を求める。 y = x3 + 4x2 + x ‒ 6 ここでは許容誤差範囲tol = 1E ‒ 5を入力する。 関数f (x)の入力 AK4(CALC)3(d2
2-5-6 応用計算 A4(MATH)5(d 2/dx2)vMde +evx+v-gedw u 2次微分計算の応用 • 2次微分同士の四則計算ができます。 d 2 f (a) = f ''(a)、––– d 2 g (a) = g''(a) ––– dx2 dx2 とすると、 f '' (a) + g'' (a)、f '' (a) × g'' (a) など • 2次微分計算の結果に対して、四則計算や関数計算ができます。 2 × f '' (a)、log ( f '' (a) ) など • 2次微分計算の書式の各項( f(x), a, tol )に、関数式を用いることができます。 d2 –––2 (sin x + cos x, sin 0.
2-5-7 応用計算 [OPTN]-[CALC]-[∫dx] k 積分計算 積分計算は、関数解析メニューから∫dx を選び、次の構文を使用して値を入力することによ り求められます。 K4(CALC)4(∫dx) f(x) , a , b , tol ) (a=始点、b=終点、tol=許容誤差範囲) ∫( f(x), a, b, tol) ⇒ ∫a f(x)dx b ∫ 面積 b a f(x)dxを求めます。 積分計算とは、上の図に示すように区間a < x < bにおいて常にf (x) > 0 であり、かつ連続的 な関数y = f (x)のa から b までの積分値、すなわち塗りつぶした部分の面積を求めるもので す。 例 次の関数の積分計算を行う。 ただし、許容誤差範囲はtol = 1E ‒ 4とする。 ∫ 5 1 (2x2 + 3x + 4) dx 関数 f (x)の入力 AK4(CALC)4(∫dx)cvx+dv+e, 始点と終点の入力 b,f, 許容誤差範囲の入力 bE-e) w # 区間a < x < bにおいてf (x) < 0 の場合、面積 計算の結果は負の値(面積
2-5-8 応用計算 4(MATH)6(g)1(∫dx)cvx+ dv+eebffw u 積分計算の応用 • 積分同士の四則計算ができます。 ∫ b a f(x) dx + ∫ d c g(x) dx など • 積分計算の結果に対して、四則計算や関数計算ができます。 2× ∫ b a f(x) dx など ∫ log ( b a f(x) dx) など • 積分計算の書式の各項( f(x), a, b, tol)に、関数式を用いることができます。 ∫ cos 0.5 ∫ (sin x + cos x) dx = (sin x + cos x, sin 0.5, cos 0.5, 1E −4) sin 0.
2-5-9 応用計算 正確な積分値を求めるために、以下の点にご注意ください。 1. 周期関数や、積分区間によって関数 f (x)の値が正・負になる場合は、1周期ごと、また は正の部分と負の部分に分けて積分値を求め、各々を加算します。 正の部分 (S 正 ) 負の部分 (S 負 ) ∫ b a f(x)dx = ∫ c a f(x)dx + (– 正の部分(S正) ∫ b c f(x)dx) 負の部分(S負) 2. 積分区間の微小移動により、積分値が大きく変動する場合は、積分区間を分割して(変動 の大きい箇所をより細かく分割する)積分値を求め、各々を加算し ます。 ∫ b a f(x)dx = ∫ x 1 a f(x)dx + ∫ x 2 x 1 f(x)dx +.....
2-5-10 応用計算 k Σ 計算 [OPTN]-[CALC]-[Σ] Σ(シグマ)計算は関数解析メニューからΣを選び、次の構文を使用して値を入力することによ り求められます。 K4(CALC)6(g)3(Σ( ) ak , k , α , β , n ) β Σ (a , k, α, β, n) = Σ a = a α k k k=α 例 + aα +1 +........
2-5-11 応用計算 u Σ 計算の応用 • Σ 計算式同士の四則計算ができます。 n n k=1 k=1 Sn = Σ ak、Tn = Σ bk とすると、 Sn + Tn、Sn – Tn など • Σ 計算の結果に対して、四則計算や関数計算ができます。 2 × Sn、log (Sn) など • Σ 計算の書式の各項(ak, k)に、関数式を用いることができます。 Σ (sink, k, 1, 5) など # 微分/2次微分計算式、積分計算式、Σ計算 式、最大値/最小値計算式、ソルブ計算式、 RndFix、log ab計算式を、Σ計算の書式の 各項の中で使用することはできません。 # 終項 β には、初項 α より大きな値を入力してく ださい。終項 β の値が初項 α の値より小さいと きは、エラーとなります。 # Σ計算中(カーソルが画面上に表示されていない 状態)にAキーを押すと、計算は中断されます。 20061201
2-5-12 応用計算 k 最小値/最大値計算 [OPTN]-[CALC]-[FMin]/[FMax] 関数解析メニューからFMin またはFMax を選び、次の書式で最小値/最大値計算式を入力 することにより、区間 a ≦ x ≦ bにおける関数式の最小値/最大値を求められます。 u最小値 K4(CALC)6(g)1(FMin) f (x) , a , b , n ) (a=求める区間の始点、b=求める区間の終点、n=演算精度(n = 1 ∼ 9)) u最大値 K4(CALC)6(g)2(FMax) f (x), a , b , n ) (a=求める区間の始点、b=求める区間の終点、n=演算精度(n = 1 ∼ 9)) 例1 関数式y = x2 – 4x + 9の始点a = 0、終点b = 3の区間における最小値の 座標を求める。ただし、演算精度はn = 6とする。 関数f (x)の入力 AK4(CALC)6(g)1(FMin) vx-ev+j, 区間a = 0、b = 3の入力 a,d, 演算精度n = 6の入力 g) w 20061201
2-5-13 応用計算 例2 関数y = ‒x2 + 2x + 2の始点a = 0、終点b = 3の区間における最大値の 座標を求める。ただし、演算精度はn = 6とする。 関数f (x)の入力 AK4(CALC)6(g)2(FMax) -vx+cv+c, 区間a = 0、b = 3の入力 a,d, 演算精度n = 6の入力 g) w # 関数 f (x)にはXの式しか使うことができませ ん。それ以外(Xを除くA ∼ Zおよびr、θ)の変 数は定数と見なされ、その変数メモリーに記 憶されている数値を使って計算されます。 # nの数値を大きくすると精度は上がりますが、 演算時間は長くかかります。 # 区間の終点bには、始点aより大きな値を入力し てください。終点bの値が始点aの値より小さい ときは、エラーとなります。 # n、閉じカッコは、省略することができます。 # 最大値・最小値計算中にAキーを押すと、計 算を中断することができます。 # 不連続な点、急激に変化する部分では精度が でなかったりエラーになったりすることがあ ります。 # 微分/2次微分計算式、積分計算式、Σ計算式、 最大値/最
2-6-1 複素数計算 2-6. 複素数計算 複素数計算は、マニュアル計算と同じように加減乗除算、カッコ計算、関数計算、メモリー 計算などが行えます(2-1-1、2-4-7ページ参照)。 セットアップ画面でComplex Mode を選択すると、以下のように、複素数計算のモードを 切り替えることができます。 • {Real} ... 複素数演算を行わない*1 • {a+bi} ... 複素数演算を行い、結果を直交形式で表示 • {r∠θ} ... 複素数演算を行い、結果を極形式で表示*2 また、K3(CPLX)と押すと、複素数計算メニューが呼び出され、以下の計算を行うこと ができます。 • {i} ... 虚数単位iの入力 • {Abs}/{Arg} ... 複素数の{絶対値}/{偏角}を求める • {Conj} ... 共役複素数を求める • {ReP}/{ImP} ... 複素数の{実部}/{虚部}を抽出 • {'r∠θ}/{'a+bi} ...
2-6-2 複素数計算 k 加減乗除計算 [OPTN]-[CPLX]-[i] 加減乗除計算は、マニュアル計算と同様に行います。括弧やメモリーも使用できます。 例1 (1 + 2i) + (2 + 3i) AK3(CPLX) (b+c1(i)) +(c+d1(i))w 例2 (2 + i) × (2 ‒ i) AK3(CPLX) (c+1(i)) *(c-1(i))w k 逆数、平方根、べき乗 例 (3 + i) AK3(CPLX) !x(')(d+1(i))w k 極形式による複素数計算 例 2∠30 × 3∠45 = 6∠75 !m(SET UP)cccccc 1(Deg)c3(r∠θ)J Ac!v(∠)da*d !v(∠)efw # K3(CPLX)1(i)の代わりに、!a(i) を使用することもできます。 20061201
2-6-3 複素数計算 k 絶対値/偏角計算 [OPTN]-[CPLX]-[Abs]/[Arg] 「Z = a + bi」の形で表わされる複素数を複素平面(ガウス平面)上の座標と見なして、絶対値 ( Z )と偏角(arg)を求めます。 例 複素数「3+4i」の絶対値(r)と偏角(θ)を求める(Degモード設定時)。 虚軸 実軸 AK3(CPLX)2(Abs) (d+e1(i))w (絶対値の算出) AK3(CPLX)3(Arg) (d+e1(i))w (偏角の算出) k 共役複素数を求める [OPTN]-[CPLX]-[Conj] 複素数「a + bi」に対して、共役複素数は「a – bi」となります。 例 複素数「2+4i」の共役複素数を求める。 AK3(CPLX)4(Conj) (c+e1(i))w # 偏角の計算結果は、現在設定されている角度 単位モード(度・ラジアン・グラード)によっ て異なります。 20061201
2-6-4 複素数計算 k 実部/虚部の抽出 [OPTN]-[CPLX]-[ReP]/[lmP] の実部は「a」、虚部は「b」となります。 複素数「a+bi」 例 複素数「2+5i」の実部および虚部を求める。 AK3(CPLX)6(g)1(ReP) (c+f6(g)1(i))w (実部の抽出) AK3(CPLX)6(g)2(ImP) (c+f6(g)1(i))w (虚部の抽出) # 複素数の入出力範囲は、仮数部10桁、指数 部2桁です。 # 複素数計算において使うことができる機能は、 以下のとおりです。 # 複素数が21桁を超える場合は1行で結果表 示せず、実部と虚部を分けて2行で表示しま す。 '、x2、x‒1、^(xy)、3'、x'、In、log、 logab、10x、ex、Int、Frac、Rnd、Intg、 RndFix(、Fix、Sci、ENG、ENG、° ’ ”、° ’ ”、 # 直交形式表示において複素数の実部または虚 部が0のとき、実部または虚部は表示しませ ん。 ab/c、d/c 20061201
2-6-5 複素数計算 [OPTN]-[CPLX]-['r∠θ]/['a+bi] k 極形式/直交形式変換表示 直交形式で表示されている複素数を極形式に、また極形式で表示されている複素数を直交形 式に、それぞれ変換して表示します。 例 直交形式の複素数「1+ ' 3 i」を極形式に変換して表示する。 !m(SET UP)cccccc 1(Deg)c2(a+bi)J Ab+(!x(')d) K3(CPLX)1(i)6(g)3('r∠θ )w Ac!v(∠)ga K3(CPLX)6(g)4('a+bi)w 20061201
2-7-1 2進・8進・10進・16進計算 2-7.
2-7-2 2進・8進・10進・16進計算 • 演算範囲は、以下のとおりです。 ・2進数: 正:0 < x < 111111111111111 負:1000000000000000 < x < 1111111111111111 ・8進数: 正:0 < x < 17777777777 負:20000000000 < x < 37777777777 ・10進数: 正:0 < x < 2147483647 負:‒2147483648 < x < ‒1 ・16進数: 正:0 < x < 7FFFFFFF 負:80000000 < x < FFFFFFFF u 2進・8進・10進・16進計算の実行 [SET UP]-[Mode]-[Dec]/[Hex]/[Bin]/[Oct] (1) メインメニューから、RUN・MATを選択します。 (2) !m(SET UP)cと押して、Modeを2(Dec)、3(Hex)、4(Bin)、 5(Oct)の中から選択します。 (3) Jを押して、計算入力の画面に切り替えます。これにより、次の項目を含む関数メ ニューが表示されます。 • {d∼o}/{LOG}/{DISP} .
2-7-3 2進・8進・10進・16進計算 k 基数の設定(2進・8進・10進・16進数設定) 基数は、セットアップ画面でMode の2(Dec)、3(Hex)、4(Bin)、5(Oct)から選びます。 u 入力数値の基数指定 入力する数値の基数を個別に設定することができます。1(d∼o)を押すと、基数記号のメ ニューが表示されます。選択したい記号に対応するファンクションキーを押し、値を入力し ます。 • {d}/{h}/{b}/{o} ...
2-7-4 2進・8進・10進・16進計算 例2 123(8) × ABC(16)を10進数と16進数で求める。 !m(SET UP)c2(Dec)J A1(d∼o)4(o)bcd* 2(h)ABC*1w J3(DISP)2('Hex)w k 負数計算および論理演算 n 進計算メニューから2(LOG)を押します。 次のようなメニューが現れます。 • {Neg} ... {置数の負数を求める}*2 • {Not}/{and}/{or}/{xor}/{xnor} ...
2-7-5 2進・8進・10進・16進計算 例2 36(8) or 1110(2)を8進数で求める。 !m(SET UP)c5(Oct)J Adg2(LOG) 4(or)J1(d∼o)3(b) bbbaw 例3 2FFFED(16)の否定を求める。 !m(SET UP)c3(Hex)J A2(LOG)2(Not) cFFFED*1w u 基数変換表示 n 進計算メニューから3(DISP)を押すと、次のようなメニューが現れます。 • {'Dec}/{'Hex}/{'Bin}/{'Oct} ...
2-8-1 行列計算 2-8.
2-8-2 行列計算 k 行列の入力/消去 1('MAT)を押すと、MATエディターに入ります。ここで行列の入力、編集を行います。 m × n ... 行数をm、列数をnで入力します。 None ...... 行列が設定されていないことを示します。 • {DEL}/{DEL·A} ... {指定した行列}/{すべての行列}を消去する • {DIM} ...
2-8-3 行列計算 u 行列成分を入力する 例 行列Bに、以下のデータを入力する。 1 4 2 5 3 6 以下の操作は、前ページの操作の続きです。 bwcwdw ewfwgw (“■”への成分入力。wを押すたびに “■”は1行1列、1行2列、…と移動しま す) 行列成分の入力画面を閉じるには、Jを押します。 # 行列の成分に複素数を入力することはで きません。 # 成分指定セルに表示されている各成分の 概数は、正の整数のときは6桁、負の整数 のときは5桁までです。また、指数表示は 有効数字2桁です。分数は表示されません。 #“■”はカ−ソルキ−により移動しますので、各 成分のより正確なデ−タを確認することができ ます。 20061201
2-8-4 行列計算 u 行列の消去 指定した行列、またはすべての行列を消去することができます。 u 指定した行列を消去する (1) MATエディターでfとcを押して、消去したい行列を反転させます。 (2) 1(DEL)を押します。 (3) 1(Yes)を押すと指定した行列の内容が消去されます。6(No)を押すと何も消去 せずに操作を中止します。 u すべての行列を消去する (1) MATエディターで2(DEL・A)を押します。 (2) 1(Yes)を押すとすべての行列の内容が消去されます。6(No)を押すと何も消去 せずに操作を中止します。 # 行列を消去すると、MATエディターに “None”と表示されます。 # 行列の書式入力または次元の設定を行うと、現 在入力されている行列の内容は消去されます。 20061201
2-8-5 行列計算 k 行列の編集 行列の編集は、以下のように操作します。 (1) MATエディターでfとcを押して、編集したい行列を反転させます。 行列名に対応するアルファベットを指定することで、該当する行列へジャンプする ことができます。例えばai(N)を入力すると、行列Nへジャンプします。 また!-(Ans)で行列用アンサーメモリーへもジャンプできます。 (2) wを押します。 次のようなファンクションメニューが現れます。 • {R-OP} ... 行成分を入れ替え・スカラー積・加算するメニューを呼び出す • {ROW} • {DEL}/{INS}/{ADD} ... 行を{削除}/{挿入}/{追加}するメニューを呼び出す • {COL} • {DEL}/{INS}/{ADD} ... 列を{削除}/{挿入}/{追加}するメニューを呼び出す • {EDIT} ...
2-8-6 行列計算 u 行成分のスカラー積を求める 例 行列Aの2行目の成分のスカラー積を求める。ただし、かける値は4とする。 行列A = 1 2 3 4 5 6 1(R-OP)2(×Rw) (かける値の入力) ew (スカラー倍する行の指定) cw 6(EXE) (またはw) u 指定した行成分のスカラー積に対して、指定した別の行成分を加算する 例 行列Aの2行目の成分をスカラー積し、3 行目の成分に加算する。ただし、 かける値は4とする。 行列A = 1 2 3 4 5 6 1(R-OP)3(×Rw+) (かける値の入力) ew (スカラー倍する行の指定) cw (加算する行の指定) dw 6(EXE) (またはw) 20061201
2-8-7 行列計算 u 2つの行の加算 例 行列Aの2行目と3行目の成分を加算する。 行列A = 1 2 3 4 5 6 1(R-OP)4(Rw+) (加算する行の指定) cw (加算される行の指定) dw 6(EXE) (またはw) u 行の編集 • {DEL} ...“■” の位置の行を削除 • {INS} ...“■” の位置に行を挿入 • {ADD} ...
2-8-8 行列計算 u 行の挿入 例 行列Aの1行目と2行目の間に、新たな行を挿入する。 行列A = 1 2 3 4 5 6 c 2(ROW)2(INS) u 行を追加する 例 行列Aの3行目の1行下に、新たな行を追加する。 行列A = 1 2 3 4 5 6 cc 2(ROW)3(ADD) 20061201
2-8-9 行列計算 u 列の編集(削除・挿入・追加) • {DEL} ...“■” の位置の列を削除 • {INS} ...“■” の位置に列を挿入 • {ADD} ...
2-8-10 行列計算 u 列を追加する 例 行列Aの2列目の右側の列に、新たな列を追加する。 行列A = 1 2 3 4 5 6 e 3(COL)3(ADD) k 書式による行列の入力/編集 [OPTN]-[MAT] u 行列コマンドを表示する (1) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 (2) K を押して、オプションメニューを表示します。 (3) 2(MAT) と押すと、行列計算のコマンドが表示されます。 ここで使うコマンドは、次のとおりです。 • {Mat} ... 行列を指定するコマンド 「Mat」を入力 • {M→L} ... 指定した行列の列成分をリストファイルへ代入するコマンド「Mat→List」 を 入力 • {Det} ... 行列式を計算するコマンド 「Det」 を入力 • {Trn} ... 転置行列を計算するコマンド 「Trn」を入力 • {Aug} ... 2つの行列を結合するコマンド 「Augment」 を入力 • {Iden} ... 単位行列を入力するコマンド 「Identity」 を入力 • {Dim} ...
2-8-11 行列計算 u 行列の入力書式 [OPTN]-[MAT]-[Mat] a12 ... a1n a21 a22 ... a2n ... ... a11 ... コマンド「Mat」 を入力して、行列を直接入力することができます。 am1 am2 ... amn = [ [a11, a12, ..., a1n] [a21, a22, ..., a2n] ....[am1, am2, ...
2-8-12 行列計算 u単位行列を入力する [OPTN]-[MAT]-[Iden] コマンド「Identity」 を入力して、正方行列の単位行列Eを入力することができます。 例2 3行3列の単位行列を、行列Aに代入する。 K2(MAT)6(g)1(Iden) da6(g)1(Mat)av(A)w 行数(または列数) u 次元(大きさ)の確認 [OPTN]-[MAT]-[Dim] コマンド「Dim」を入力して、行列の次元(大きさ)を確認することができます。 例3 例1で入力した行列Aの次元を確認する(Mat Aが2行3列の行列のとき) 。 K2(MAT)6(g)2(Dim) 6(g)1(Mat)av(A)w 結果表示は、Mat Aが2行3列の行列であることを示します。 コマンド「Dim」の結果はリストタイプのデータなので、リストアンサーメモリーに記憶され ます。 また、「Dim」を使って、行列の次元を設定することもできます。 例4 行列Bの次元を2行3列に設定する。 !*( h )c,d!/( j )a K2(MAT)6(g)2(Dim) 6(g)1(Mat)al(B)w 200
2-8-13 行列計算 u 行列成分の編集 (代入・呼び出し・成分の統一・結合・リストファイルへの代入) u 行列成分を代入・呼び出す [OPTN]-[MAT]-[Mat] コマンド「Mat」 を入力して、行列成分を指定して数値を直接代入したり、呼び出して他の計 算に利用することができます。 行列成分を指定する書式は、次のとおりです。 Mat X [m, n] X..............変数名(A ∼ Z、およびAns) m..............行(横の並び) n...............
2-8-14 行列計算 u 行列成分を統一・結合する [OPTN]-[MAT]-[Fill]/[Aug] コマンド「Fill」 を入力して行列成分を同じ値に統一したり、コマンド 「Augment」 を入力して 2つの行列を結合することができます。 例1 行列Aの成分をすべて3に統一する。 K2(MAT)6(g)3(Fill) d,6(g)1(Mat)av(A)w 1(Mat)av(A)w 例2 次の2つの行列を1つの行列に結合する。 A= 1 2 B= 3 4 K2(MAT)5(Aug) 1(Mat)av(A), 1(Mat)al(B)w # 行列の結合は、2つの行列が同じ行数のとき しかできません。行数が異なる場合は、エラ −となります。 # 書式による行列の入力/編集結果を行列用アン サーメモリーから他の変数の行列に代入するこ とができます。その場合は、以下の構文を使用 します。 • Fill (n, Mat α ) → Mat β • Augment (Mat α , Mat β ) → Mat γ ただし、α 、β 、γ は変数A ∼ Z、nは任意の値と してください。 この
2-8-15 行列計算 [OPTN]-[MAT]-[M→L] u 列成分をリストへ代入する コマンド「Mat→List」 を入力して、指定した行列の列成分をリストへ代入することができま す。 列成分を指定する書式は、次のとおりです。 Mat → List (Mat X, m) → List n X..............変数名(A ∼ Z、およびAns) m .............列(縦の並び) n ..............
2-8-16 行列計算 k 行列計算 [OPTN]-[MAT] 行列計算を行うには、行列計算のコマンドメニューを使います。 u 行列コマンドを表示する (1) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 (2) Kを押して、オプションメニューを表示します。 (3) 2(MAT)と押すと、行列計算のコマンドが表示されます。 ここで使うコマンドは、次のとおりです。 • {Mat} ... 行列を指定するコマンド 「Mat」を入力 • {Det} ... 行列式を計算するコマンド 「Det」を入力 • {Trn} ... 転置行列を計算するコマンド 「Trn」を入力 • {Iden} ...
2-8-17 行列計算 u 行列の加減乗除計算 例1 [OPTN]-[MAT]-[Mat]/[Iden] 次の2つの行列について、A+Bを計算する。 A= 1 1 2 1 B= 2 3 2 1 AK2(MAT)1(Mat)av(A)+ 1(Mat)al(B)w 例2 行列Aのスカラー積を求める。 ただし、かける値は5とする。 行列A = 1 2 3 4 AfK2(MAT)1(Mat) av(A)w 例3 例1の行列A、行列Bについて、A×Bを計算する。 AK2(MAT)1(Mat)av(A)* 1(Mat)al(B)w 例4 例1の行列Aと単位行列Eについて、A×Eを計算する。 AK2(MAT)1(Mat)av(A)* 6(g)1(Iden)cw 行列Aと同じ行数(または列数) # 行列の加減算は、加減算する2つの行列が 同じ次元のときしかできません。2つの行 列の次元が異なる場合は、エラ−となり ます。 # 加減乗算時の書式において行列を入力する箇 所にコマンド「Identity 行数(または列数)」 を 書き込むと、単位行列との加減乗算ができま す。
2-8-18 行列計算 u 行列式 例 [OPTN]-[MAT]-[Det] 行列Aの行列式を求める。 1 2 3 4 5 6 −1 −2 0 行列A = K2(MAT)3(Det)1(Mat) av(A)w u 転置行列 [OPTN]-[MAT]-[Trn] 行列の行と列を入れ替えたものです。 例 行列Aの転置行列を求める。 行列A = 1 2 3 4 5 6 K2(MAT)4(Trn)1(Mat) av(A)w # 行列式は、正方行列(行数と列数が同じ行列) 以外では求めることができません。正方行列 以外で求めようとすると、エラ−となります。 # 2行2列の正方行列の行列式は、次のように なります。 |A| = a11 a12 a21 a22 # 3行3列の正方行列の行列式は、次のようにな ります。 a11 a12 a13 a21 a22 a23 a31 a32 a33 = a11a22a33 + a12a23a31 + a13a21a32 – a11a23a32 – a12a21a33 – a13a22a31 |A| = = a11a22 –
2-8-19 行列計算 –1 [OPTN]-[MAT]-[x ] u 逆行列 例 行列Aの逆行列を求める。 行列A = 1 2 3 4 K2(MAT)1(Mat) av(A)!)(x )w –1 2 [OPTN]-[MAT]-[x ] u 行列の自乗 例 行列Aの自乗を求める。 行列A = 1 2 3 4 K2(MAT)1(Mat)av(A)xw # 逆行列は、正方行列 (行数と列数が同じ行列) 以外では求めることができません。正方行列 以外で求めようとすると、エラ−となります。 # 行列式が0のときは、逆行列は計算できませ ん。行列式が0の場合に逆行列を求めようと すると、エラ−となります。 # 行列Aの逆行列A−1とは、次の式を満たす行 列のことです。 A A–1 = A–1 A = E = 1 0 0 1 2行2列の正方行列Aの逆行列A−1 は、次の ようになります。 a b A= c d # 行列式が0に近いとき、精度が出ない場合が あります。 A–1= 20061201 1 ad – bc d –b –c a ただし、ad − bc ≠ 0
2-8-20 行列計算 u 行列のべき乗 例 [OPTN]-[MAT]-[ ] 行列Aの3乗を求める。 行列A = 1 2 3 4 K2(MAT)1(Mat)av(A) Mdw u 行列の絶対値/整数部・小数部抽出/最大整数計算 [OPTN]-[NUM]-[Abs]/[Frac]/[Int]/[Intg] 例 行列Aの絶対値を求める。 行列A = 1 –2 –3 4 K6(g)4(NUM)1(Abs) K2(MAT)1(Mat)av(A)w # 行列式および逆行列は、桁落ちなどによ り誤差が生じることがあります。 # 行列計算は各成分に対して計算を行うの で、結果が表示されるまでに時間がかか るときがあります。 # 計算結果を行列用アンサーメモリーから他の 変数の行列に(行列式の場合は変数メモリーに) 代入することができます。 その場合は、 MatAns → Mat α ただし、α は変数A ∼ Zとしてください(この とき、行列用アンサーメモリーの内容は更新 されません)。 # 行列計算の演算精度は、原則として表示 結果の最下位桁±1となります。 # 行列計算を行ったと
2-8-21 行列計算 k 自然入力モードでの行列計算の実行 u 行列の次元(大きさ)を設定する (1) RUN • MATモードで、!m(SET UP)1(Math)Jと押します。 (2) 4(MATH) と押すと、MATHメニューが表示されます。 (3) 1(MAT)を押すと、次のメニューが表示されます。 例 • {2×2} • {3×3} {2行×2列の行列の入力} {3行×3列の行列の入力} • {m×n} {m行× n列の行列の入力(最大6 × 6)} 2行×3列の行列を作成する。 3(m×n) (設定したい行の入力) cw (設定したい列の入力) dw w 20061201
2-8-22 行列計算 u 行列成分を入力する 例 次の計算式を行います。 1 1 2 13 ' 5 4 33 ×8 6 以下の操作は、前ページの操作の続きです。 be$bcceedde $bdceee!x(')f eege*iw u 自然入力モードで作成された行列をMATモードの行列に代入する 例 計算結果をMat Jに代入する。 !c(Mat)!-(Ans)a !c(Mat)a)(J)w # カーソルが行列の一番上(左上)にある状態 でDキーを押すと、すべての行列が消去 されます。 D ⇒ 20061201
3 リスト機能 リストは複数のデータをまとめて操作するのに便利な 「入れ物」です。 本機は最大26のリストを1つのファイルにまとめ、6ファイルまで記 憶して、四則計算や統計計算、グラフ作成に利用することができます。 要素番号 一度に見える範囲 List 1 SUB 1 2 3 4 5 6 7 8 • • • • 3-1. 3-2. 3-3. 3-4. 56 37 21 69 40 48 93 30 • • • • セル List 2 List 3 1 2 4 8 16 32 64 128 107 75 122 87 298 48 338 49 • • • • • • • • 列 List 4 List 5 3.5 6 2.1 4.4 3 6.8 2 8.
3-1-1 リストの入力・編集 3-1.
3-1-2 リストの入力・編集 u まとめてデータ入力する方法 (1) カーソルキーを押して、リストの名前に“■”を移動させます。 (2) !*( { )と押してから複数の数値をカンマ,で区切って入力します。 最後の数 値を入力したら、!/( } ) を押してカッコを閉じます。 !*( { )g,h,i!/( } ) (3) wを押すと { } の中に入れた数値がまとめてセルに記憶されます。 w データを入力するときは、数式内にリスト名(List1 ∼ List26)を使用することもできます。 次の例では、List1とList2に値を入力し、足した答えをList3に入力する方法を示してい ます。 (1) カーソルキーを押して、計算結果を入力したいリストの名前に“■”を移動させます。 (2) Kを押して、数式を入力します。 K1(LIST)1(List)b+ K1(LIST)1(List)cw # Listコマンドを表示するには、K1(LIST) 1(List) の代わりに!b(List) を使うこと もできます。 #「,」は数値を区切る記号ですので、最後の数 値にはつけないでください。 正しい例
3-1-3 リストの入力・編集 k リストの修正 u セルの上書き カーソルキーを押して、 “■”を上書きしたいセルに移動させます。値を入力し w を押すと、 古いデータを新しいデータに書き換えることができます。 u セル内データの編集 (1) カーソルキーを押して、“■”を編集したいセルに移動させます。 (2) 6(g)2(EDIT)を押します。 (3) データを書き換えます。 u セルの削除 (1) カーソルキーを押して、“■”を削除するセルに移動させます。 (2) 6(g)3(DEL) を押すと選択したセルが削除され、その下にあったすべてのセルが 上方向にシフトします。 # セルを削除しても他のリストのセルには影響を 及ぼしません。隣接するリストと関連させた データが入っている場合などは、セルの削除に 20061201 よって関連する数値の位置がずれることがあり ますので注意してください。
3-1-4 リストの入力・編集 u 1 つのリスト内のセルの一括削除 1つのリストの中のデータ全部を一度に削除することができます。 (1) カーソルキーを押して、“■”を削除するリスト上のセルに移動させます。 (2) 6(g)4(DEL • A) を押すと確認のメッセージが表示されます。 (3) 1(Yes) を押すと削除が実行され、リストが空白になります。6(No) を押すと、 何も削除せずに操作を中止することができます。 u セルの挿入 (1) カーソルキーを押して新しいデータを挿入したい位置に“■”を移動させます。 (2) 6(g)5(INS) を押すと0 の入ったセルが1個挿入され、その下にあったすべての セルが下方向にシフトします。 # セルを挿入しても他のリストのセルには影響 を及ぼしません。隣接するリストと関連させ たデータが入っている場合などは、セルの挿 入によって関連する数値の位置がずれることがあり ますので注意してください。 20061201
3-1-5 リストの入力・編集 k リストに名前をつける List1からList26にそれぞれ最大8バイトの 「サブ名」をつけることができます。 u リストに名前をつける (1) セットアップ画面で「Sub Name」を選択し、1(On)Jを押します。 (2) カーソルキーを押して、名前をつけたいリスト内のSUBセルに“■”を移動させます。 (3) 名前を入力し、wを押します。 • アルファベットで名前を入力するには、!a を押してアルファキー固定状態 に切り替えます。 例:YEAR -(Y)c(E)v(A)g(R) • 次の操作では、RUN • MATモードでサブ名を表示しています。 !b(List) n!+( [ )a !-( ] )w (n = 1 ∼ 26 までのリスト番号) # セットアップ画面で「Sub Name」 が「Off」 になっている場合、リストエディターの SUBセルは表示されません。 # サブ名は最大8バイトまで入力できますが、 リストエディターで表示できる範囲だけが表 示されます。 20061201
3-1-6 リストの入力・編集 k リストの並べ替え リストの中のデータを昇順または降順に並べ替えることができます。“■”はどの位置にあっ てもかまいません。 u 1 つのリストの中だけで並べ替える 昇順 (1) 画面にリストを表示して、6(g)1(TOOL)1(SRT • A) を押します。 (2) How Many Lists?:という表示が出ますので、並べ替えたいリストの個数である1 を入力します。 bw (3) Select List List No:という表示が出ますので、並べ替えたいリストの番号を入力 します。 bw 降順 昇順の場合と同様ですが、異なるのは、2(SRT • D) を押すことです。 20061201
3-1-7 リストの入力・編集 u 複数のリストを並び替える 複数のリストを連動させることで、Base Listの並び替えに対応してすべてのセルを並び替 えることができます。Base Listが昇順あるいは降順に並び替えられると、それに応じて連 動するリストのセルが並び替えられ、すべての列の相対的な関係が維持されます。 昇順 (1) 画面にリストを表示して、6(g)1(TOOL)1(SRT • A) を押します。 (2) How Many Lists?:という表示が出ますので、連動させるリストの数に1を加えた 数を入力します。次の例ではBase Listが1個で、連動させるリストは1個ですので、 2と入力します。 cw (3) Select Base List List No:という表示が出ますので、昇順に並べ替えたいリスト の番号を入力します。ここではリスト1を入力します。 bw (4) Select Second List List No:という表示が出ますので、Base Listに連動させる リストの番号を入力します。ここではリスト2を入力します。 cw 20061201
3-1-8 リストの入力・編集 降順 昇順の場合と同様ですが、異なるのは、2(SRT • D) を押すことです。 # 並べ替えは最大6個のリストまで指定可能で す。 # 複数のリストの並べ替えのとき、同じリスト名 を入力するとエラーになります。 並べ替えのとき、リストに含まれる数値(行)の 個数が異なるとエラーになります。 20061201
3-2-1 リストの処理 3-2. リストの処理 本機はリストに入れたデータに対して四則演算や関数計算などができますが、それとは別に、 便利なリスト処理機能を備えています。 これらの機能は RUN • MAT、STAT、TABLE、EQUA および PRGM モードで利用 できます。 k リスト処理の操作方法 以下の例はすべて RUN • MATモードから操作します。 K を押してから、1(LIST) と押すと、次のようなリスト処理の操作メニューが表示され ます。 • {List}/{L→M}/{Dim}/{Fill}/{Seq}/{Min}/{Max}/{Mean}/{Med}/{Aug}/ {Sum}/{Prod}/{Cuml}/{%}/{A} 以下の操作の末尾に閉じカッコを入力するときは、閉じカッコは省略できます。 u 行列用アンサーメモリーへ代入する [OPTN]-[LIST]-[L→M] K1(LIST)2(L→M)1(List) <リスト番号 1∼26> ,1(List) <リスト番号 1∼26> ...
3-2-2 リストの処理 u リスト内のデータ数を求める [OPTN]-[LIST]-[Dim] K1(LIST)3(Dim)1(List) <リスト番号 1∼26> w • リストに含まれるセルの個数を「次元」と呼びます。 例 List1に36、16、58、46、56が入っているとき AK1(LIST)3(Dim) 1(List)bw u データ個数を指定してリストや行列を作成する [OPTN]-[LIST]-[Dim] 次の方法で、データ(要素)の個数を指定して、リストを作成します。 <データ個数 n>aK1(LIST)3(Dim)1(List) <リスト番号 1∼26>w n = 1 ∼ 999 例 List1に5個のデータ(0)を入れる。 AfaK1(LIST)3(Dim) 1(List)bw STAT モードを選ぶと、新しく作成されたリス トを表示することができます。 以下のようにして、データの行数と列数、および行列名を指定し、行列を作成します。 !*( { )<行数 m> ,<列数 n> !/( } )a K1(LIST)3(Dim)K2(MAT)1(Mat)a<行列名>w
3-2-3 リストの処理 例 Mat Aに2行3列の行列 (成分=0)を作る。 A!*( { )c,d!/( } )a K1(LIST)3(Dim) K2(MAT)1(Mat)av(A)w Mat Aの中を見ると次のようになっています。 u すべてのデータ要素を同じ数値に置き換える [OPTN]-[LIST]-[Fill] K1(LIST)4(Fill) <数値>,1(List) <リスト番号 1∼26>)w 例 List1の数値を全部3にする。 AK1(LIST)4(Fill) d,1(List)b)w List1 の中を見ると次のようになっています。 u 数列を作成する [OPTN]-[LIST]-[Seq] K1(LIST)5(Seq) <式> , <変数名> , <初期値> , <最終値> , <間隔値> ) w • 結果はリストアンサーメモリーに記憶されます。 例 12、62、112の数列をリストに入れます。関数 f(x) = X2 は、初期値1、 最終値11、間隔値が5です。 AK1(LIST)5(Seq)vx, v,b,bb,f)w 最終値を12、13、14、または1
3-2-4 リストの処理 u リスト内の最小値を求める [OPTN]-[LIST]-[Min] K1(LIST)6(g)1(Min)6(g)6(g)1(List) <リスト番号 1∼26> )w 例 List1に36、16、58、46、56が入っているとき AK1(LIST)6(g)1(Min) 6(g)6(g)1(List)b)w u リストの最大値を求める [OPTN]-[LIST]-[Max] 「リスト内の最小値を求める(Min)」と同様の操作をしますが、6(g)1(Min) の代わりに 6(g)2(Max) を使います。 u 最小値をリストにする [OPTN]-[LIST]-[Min] K1(LIST)6(g)1(Min)6(g)6(g)1(List) <リスト番号 1∼26> ,1(List) <リスト番号 1∼26>)w • 2つのリストに含まれるデータ数は同じでなければなりません。指定した2つのリストの データ数が異なると、エラーとなります。 • 結果はリストアンサーメモリーに記憶されます。 例 List1に75、16、98、46、56が、List2に35、59、58、7
3-2-5 リストの処理 u リストの数値の平均値を求める [OPTN]-[LIST]-[Mean] K1(LIST)6(g)3(Mean)6(g)6(g)1(List) <リスト番号 1∼26> )w 例 List1に36、16、58、46、56が入っているときに平均を求める。 AK1(LIST)6(g)3(Mean) 6(g)6(g)1(List)b)w u 度数つき数値の平均を求める [OPTN]-[LIST]-[Mean] この操作には2つのリストを使います。1つのリストには階級値が、もう1つのリストにそ れぞれの値の度数(発生回数)が入っています。1番目のリストのセル1にあるデータの度数 は2番目のリストのセル1の値によって示されています。 • 2つのリストに含まれるデータ数は同じでなければなりません。指定した2つのリストの データ数が異なると、エラーとなります。 K1(LIST)6(g)3(Mean)6(g)6(g)1(List)<リスト番号 1∼26 (データ)>,1(List)<リスト番号 1∼26 (度数)>)w 例 List1に階級値36、16、58、46、56が、List
3-2-6 リストの処理 u 度数つき数値の中央値を求める [OPTN]-[LIST]-[Med] この操作には2つのリストを使います。1つのリストには階級値が、もう1つのリストにそ れぞれの値の度数(発生回数)が入っています。1番目のリストのセル1にあるデータの度数 は2番目のリストのセル1の値によって示されています。 • 2つのリストに含まれるデータ数は同じでなければなりません。指定した2つのリストの データ数が異なると、エラーとなります。 K1(LIST)6(g)4(Med)6(g)6(g)1(List) <リスト番号 1∼26 (データ)>,1(List)<リスト番号 1∼26 (度数)>)w 例 List1に階級値36、16、58、46、56が、List2にその度数 75、89、 98、72、67が入っているときに中央値を求める。 AK1(LIST)6(g)4(Med) 6(g)6(g)1(List)b, 1(List)c)w u リストを結合する [OPTN]-[LIST]-[Aug] 2つのリストを結合し、1つのリストにします。リスト結合操作の結果はリストアンサーメ モリーに記憶さ
3-2-7 リストの処理 u 総積を求める [OPTN]-[LIST]-[Prod] K1(LIST)6(g)6(g)2(Prod)6(g)1(List)<リスト番号 1∼26> w 例 List1に2、3、6、5、4が入っているときに総積を求める。 AK1(LIST)6(g)6(g)2(Prod) 6(g)1(List)bw u 累積度数を求める [OPTN]-[LIST]-[Cuml] K1(LIST)6(g)6(g)3(Cuml)6(g)1(List) <リスト番号 1∼26> w • 結果はリストアンサーメモリーに記憶されます。 例 List1に2、3、6、5、4が入っているときに累積を求める。 AK1(LIST)6(g)6(g)3(Cuml) 6(g)1(List)bw 2+3= 2+3+6= 2+3+6+5= 2+3+6+5+4= u パーセントを求める [OPTN]-[LIST]-[%] K1(LIST)6(g)6(g)4(%)6(g)1(List)<リスト番号 1∼26>w • リスト内の各要素の構成比 (パーセント)を求めます。 • 結果はリストアンサーメモリーに記憶
3-2-8 リストの処理 例 List1に2、3、6、5、4が入っているときに、これらの要素の構成比 (パー セント)を求める。 AK1(LIST)6(g)6(g)4(%) 6(g)1(List)bw 2/(2+3+6+5+4) × 100 = 3/(2+3+6+5+4) × 100 = 6/(2+3+6+5+4) × 100 = 5/(2+3+6+5+4) × 100 = 4/(2+3+6+5+4) × 100 = [OPTN]-[LIST]-[A] u 各数値間の差を計算する K1(LIST)6(g)6(g)5(A)<リスト番号 1∼26>w • 結果はリストアンサーメモリーに記憶されます。 例 List1に1、3、8、5、4が入っているとき、各セル間の要素の差を順に求める。 AK1(LIST)6(g)6(g)5(A) bw 3–1= 8–3= 5–8= 4–5= # リスト計算の演算結果がリストアンサーメモ リーに記憶されている場合、その演算結果の記 憶先をリストメモリー内で指定することができ ます。例えば、 「AList 1 → List 2」 と指定する と、AList1の演算結果は
3-3-1 リストを利用した基本計算 3-3.
3-3-2 リストを利用した基本計算 u リストを数値で直接入力する {, } と , を使って数値のリストを直接入力することもできます。 例1 リストとして、56、82、64を入力する。 !*( { )fg,ic, ge!/( } ) 例2 41 List 3に 65 22 が入っているとき、List3× 6 0 4 を求める。 K1(LIST)1(List)d*!*( { )g,a,e!/( } )w 演算結果のリスト 246 0 88 はリストアンサーメモリーに記憶されます。 u リストへ代入する a を使ってリストを他のリストに代入することができます。 例1 List3の内容をList1に代入する。 K1(LIST)1(List)da1(List)bw 上の K1(LIST)1(List)d という操作の代わりに、 !*( { )eb,gf,cc!/( } ) と入力することもできます。 例2 リストアンサーメモリーに入っているリストをList1に代入する。 K1(LIST)1(List)!-(Ans)a1(List)bw 20061201
3-3-3 リストを利用した基本計算 u リスト内の 1 要素を呼び出す リスト内の特定のセルの値だけを取り出して、計算に使うことができます。セル番号を [ ] で囲ってセルを指定します。 例 List2の3番目の要素についてsinを求める。 sK1(LIST)1(List)c!+( [ )d!-( ] )w u リストの 1 要素に代入する リストの特定のセルに数値を入力することができます。その前にセルに入っていた値は新し い数値によって置き換えられます。 例 List3の2番目の要素に25を代入する。 cfaK1(LIST)1(List)d!+( [ )c!-( ] )w k リストの内容を呼び出す 例 List1の内容を呼び出す。 K1(LIST)1(List)bw • 上記の操作によって指定したリストの内容が表示され、リストアンサーメモリーに記 憶されます。その後、リストアンサーメモリーの内容を計算に使用することができま す。 u リストアンサーメモリー内のリストを利用する 例 リストアンサーメモリーに入っているリストに36をかける。 K1(LIST)1(List)!-(An
3-3-4 リストを利用した基本計算 k リストを利用した関数グラフの作成 リスト内のデータを変数値として使って、関数グラフを描くことができます。本機のグラフ 機能で、例えば Y1=List1 X という関数式を入力すると、List1 に 1、2、3 という値が 含まれる場合には次の3つのグラフが描かれます。 Y = X, Y = 2X, Y = 3X リストを利用したときはグラフ機能に一部制限があります。 例 List1 にデータ1、2、3を入力して、GRAPHモードでデータを描画する。 (1) STATモードで List1 に 1、2、3 を入力します。 (2) GRAPHモードで関数 Y1=List1 X を入力します。 K1(List)bvw (3) データを描画すると、3つのグラフが描かれます。 k 関数値をリストにする TABLEモードの数表作成機能を使って、関数から計算される値をリストにすることができ ます。そのためには、まず数表を作成し、リストコピー機能を使って数表からリストに数値 をコピーします。 例 TABLEモードで関数 (Y1 = x2 ‒1)の数表を作成し、その後、STAT
3-3-5 リストを利用した基本計算 (5) bw を押します。 (6) STATモードで、TABLEモードの列 Y1 が List1 にコピーされたことを確認しま す。 k リストで関数計算をする リストは数値と同じように関数計算に使用することができます。演算結果がリストの場合、 リストがリストアンサーメモリーに記憶されます。 例 List3 41 65 22 を使って sin(List3) を求める。 (Radモードで計算するものとします) sK1(LIST)1(List)dw 演算結果のリスト −0.158 0.
3-4-1 リストファイルの切り替え 3-4.
4 方程式計算 方程式計算では、以下の3つの計算ができます。 • 連立 1 次方程式の計算 • 高次方程式の計算 • ソルブ計算 メインメニューから EQUA モードを選択します。 • {SIML} ... {2元∼6元一次方程式の計算をするとき に選択} • {POLY} ... {2次または3次方程式の計算をするとき に選択} • {SOLV} ... {ソルブ計算をするときに選択} 4-1. 4-2. 4-3. 4-4.
4-1-1 連立1次方程式の計算 4-1.
4-1-2 連立1次方程式の計算 次の連立1次方程式の解 x, y, z を求める。 例 4x + y – 2z = – 1 x + 6y + 3z = 1 – 5x + 4y + z = – 7 手順 1 m EQUA 2 1(SIML) 2(3) 3 ewbw-cw-bw bwgwdwbw -fwewbw-hw 4 1(SOLV) 結果画面 そのため、行列式の値が0に近くなると精度が 悪くなる場合があります。3元以上の連立方程 式は、計算に非常に時間がかかる場合がありま す。 # 内部演算は仮数部15桁で行いますが、答えは 仮数部10桁、指数部2桁で表示します。 # 連立1次方程式の計算は、式の係数を要素とす る行列の逆行列を計算します。例えば、3元連 立方程式の解 (x1, x2, x3) は次のようになりま す。 x1 x2 x3 = a1 b1 c1 a2 b2 c2 a3 b3 c3 –1 d1 d2 d3 # 解が見つからないときはエラーになります。 # 計算が終了したら、1(REPT)を押し、係数を 変更すれば、再計算することができます。 20061201
4-2-1 高次方程式の計算 4-2.
4-2-2 高次方程式の計算 例 3次方程式の解を求める。 (角度単位 = Rad) x3 – 2x2 – x + 2 = 0 手順 1 m EQUA 2 2(POLY) 2(3) 3 bw-cw-bwcw 4 1(SOLV) 結果画面 3 2 重解を持つ場合 (例:x + 3x + 3x + 1 = 0) 3 2 複素数解を持つ場合 (例:x + 2x + 3x + 2 = 0) 複素数モード:Real(1-7-2ページ) 複素数モード:a + bi 複素数モード:r∠θ 20061201
4-3-1 ソルブ計算 4-3.
4-3-2 ソルブ計算 例 地面から初速度Vで垂直に投げ上げた物体が高さHに達するまでにかかる時 2 間をTとする。 H=14(m)、T=2(s)、重力加速度G=9.8(m/s )のとき、 次の式を使って初速度Vを求める。 2 H = VT ‒ 1/2 GT 手順 1 m EQUA 2 3(SOLV) aM(H)!.(=)ac(V)a/(T)-(b/c) a$(G)a/(T)xw 3 bew(H = 14) aw(V = 0) cw(T = 2) j.iw(G = 9.
4-4-1 エラーになったときは 4-4. エラーになったときは u 係数の入力中にエラーになったときは... J を押してください。 エラーが解除され、入力前の値に戻ります。その後、改めて正し い値を入力してください。 u 計算中にエラーになったときは...
5 グラフ機能 本章では、5-1および5-2項で グラフを描く基本的な操作を、5-3項 以降でさまざまなグラフ機能をまとめてあります。 以下のモードの中から、描きたいグラフや作成したい数表の種類を選 択します。 • GRAPH • CONICS 一般の関数グラフの描画 陰関数グラフの描画 (5-1-5∼5-1-6, 5-11-17∼5-11-22) • RUN • MAT • TABLE • DYNA • RECUR マニュアルグラフの描画 (5-6-1∼5-6-4) 数表の作成(5-7-1∼5-7-16) ダイナミックグラフの描画 (5-8-1∼5-8-8) 漸化式グラフの描画または数表の作成 (5-9-1∼5-9-10) 5-1. グラフ描画の実例 5-2. グラフの表示範囲の設定 5-3. グラフ関数式の登録 5-4. グラフピクチャーメモリー 5-5. デュアルグラフ 5-6. マニュアルグラフ 5-7. テーブル 5-8. ダイナミックグラフ 5-9. 漸化式グラフ 5-10.スケッチ 5-11.グラフ関数式の解析 20061201
5-1-1 グラフ描画の実例 5-1.グラフ描画の実例 k 基本的なグラフの描き方(1) 概要 関数式を入力するだけで、そのグラフを簡単に描くことができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 実行 (2) 描きたいグラフの関数式を入力します。 描画の範囲(ビューウインドウ)の指定など、描画条件の設定はここで行います。 (5-2-1ページ参照) (3) グラフを描画します。 20061201
5-1-2 グラフ描画の実例 例 y = 3x2 のグラフを描く。 手順 1 m GRAPH 2 dvxw 3 6(DRAW)(またはw) 結果画面 # グラフが表示されているときに A を押す と、手順②の画面に戻ります。 20061201
5-1-3 グラフ描画の実例 k 基本的なグラフの描き方(2) 概要 いろいろなタイプの関数式を20個まで登録でき、そのうちの任意の式のグラフを描くこと ができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 実行 (2) 描きたいグラフの関数式のタイプを選択し、関数式を入力します。 GRAPHモードからは、直交座標式、極座標式、パラメーター関数式、X=定数の式、 不等式のグラフを描くことができます。 3(TYPE)1(Y=) ... 直交座標式 2(r=) ... 極座標式 3(Parm) ... パラメーター関数式 4(X=c) ... X = 定数の式 5(CONV)1('Y=) ∼ 5('Y≤) ... 関数のタイプを変える 6(g)1(Y>) ∼ 4(Y≤) ...
5-1-4 グラフ描画の実例 例 次の関数式を登録し、そのグラフを描く。 Y1 = 2x2 ‒ 3、r2 = 3sin2θ 手順 1 m GRAPH 2 3(TYPE)1(Y=)cvx-dw 3(TYPE)2(r=)dscvw 3 6(DRAW) 結果画面 (パラメーター関数式) (不等式) 20061201
5-1-5 グラフ描画の実例 k 基本的なグラフの描き方(3) 概要 放物線、円、楕円、双曲線のグラフも簡単に描くことができます。 準備 (1) メインメニューからCONICSモードを選択します。 実行 (2) カーソルキー fcを押し、以下の関数式のタイプから1つを選択します。 グラフの種類 放物線 円 機能 2 X = A (Y – K) + H X = AY2 + BY + C Y = A (X – H)2 + K Y = AX2 + BX + C (X – H)2 + (Y – K)2 = R2 AX2 + AY2 + BX + CY + D = 0 楕円 (X – H)2 (Y– K)2 –––––––– + –––––––– =1 B2 A2 双曲線 (X – H)2 (Y– K)2 –––––––– − –––––––– =1 B2 A2 (Y – K) 2 (X– H)2 –––––––– − –––––––– =1 B2 A2 (3) 必要な変数の値を入力します。 (4) グラフを描画します。 20061201
5-1-6 グラフ描画の実例 (X‒1)2 + (Y‒1)2 = 22 のグラフを描く。 例 手順 1 m CONICS 2 ccccw 3 bwbwcw 4 6(DRAW) 結果画面 (放物線) (楕円) 20061201 (双曲線)
5-1-7 グラフ描画の実例 k 基本的なグラフの描き方(4) 概要 グラフの線のスタイルを指定することができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 実行 (2) 描きたいグラフの関数式を入力します。 描画の範囲(ビューウインドウ)の指定など、描画条件の設定はここで行います。 (5-2-1ページ参照) (3) 線のスタイルを選択します。 4(STYL)1( ) 標準(初期状態) 2( ) 太線(標準の2倍の太さ) 3( ) 破線(太線の破線) 4( ) 点線(点状の線) (4) グラフを描画します。 線のスタイル選択は、セットアップ画面の「Draw Type」 で「Connect」 が選択されていると きだけ有効です。 # 不等式 (Y>、Y<) の線スタイルの初期状態 は、「点線」です。 # グラフの線スタイル設定はGRAPH、 TABLE または RECURモードで変更する ことができます。 20061201
5-1-8 グラフ描画の実例 y = 3x2 のグラフを描く。 例 手順 1 m GRAPH 2 3(TYPE)1(Y=)dvxw 3 f4(STYL)3( )J 4 6(DRAW)(またはw) 結果画面 (標準) (太線) 20061201 (点線)
5-2-1 グラフの表示範囲の設定 5-2.グラフの表示範囲の設定 k ビューウインドウ(V-Window)を設定する ビューウインドウでは、x軸およびy軸の範囲および両軸に刻まれる目盛りの間隔を指定する ことができます。グラフを描く前に、まずグラフのビューウインドウのパラメーターを適切 に設定しなければなりません。 u ビューウインドウを設定する (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) !3(V-WIN) を押して、ビューウインドウ設定画面に切り替えます。 直交座標パラメーター x軸の最小値 x軸の最大値 x軸の目盛りの間隔 Xscale x軸方向1ドット分に割り当てられる値 Xdot y軸の最小値 Ymin y軸の最大値 Ymax y軸の目盛りの間隔 Yscale Xmin Xmax 極座標パラメーター Tθ min T, θ の最小値 Tθ max T, θ の最大値 Tθ ptch ...
5-2-2 グラフの表示範囲の設定 u ビューウインドウ設定上の注意 • Tθ ptch に0を入力するとエラーになります。 • 範囲を超えた数値や負符号のみなど、不適切な入力をするとエラーになります。 • Tθ max が Tθ min よりも小さい場合、Tθ ptch は負の方向に設定されます。 • 設定値として2πなどの式も入力することができます。 • ビューウインドウ設定によって画面に座標軸が表示しきれなくなった場合は、表 示部の端に目盛りが表示されます (原点に近い側の枠に目盛りを取ります)。 • ビューウインドウを変更すると表示中のグラフはクリアーされ、新たに設定され た座標軸のみが表示されます。 • Xmin、Xmaxの値を変更すると、Xdot値が自動的に変更されます。Xdot値を変 更すると、Xmax値が自動的に変更されます。 • 極座標式 (r =)またはパラメーター関数式のグラフを描くとき、設定したビューウ インドウのTθ ptch の値が Tθ min および Tθ max 値の差に対して大きすぎると、 グラフが粗くなります。また、Tθ ptch の値が Tθ min および Tθ m
5-2-3 グラフの表示範囲の設定 k ビューウインドウを初期化/標準化する u ビューウインドウを初期化する (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) !3(V-WIN) を押します。 ビューウインドウ設定画面になります。 (3) 1(INIT) を押します。 ビューウインドウが以下の値に初期化されます。 Xmin = –6.3 Xmax = 6.3 Xscale = 1 Ymin = –3.1 Ymax = 3.1 Yscale = 1 Xdot = 0.1 Tθ min = 0 Tθ max = 2π (rad) Tθ ptch = 2π /100 (rad) u ビューウインドウを角度単位に合わせて初期化する 上記手順(3)で2(TRIG) と押します。ビューウインドウが角度単位に合わせて以下の値に 初期化されます。 Xmin = –3π (rad) Xmax = 3π (rad) Xscale = π /2 (rad) Ymin = –1.6 Ymax = 1.6 Yscale = 0.
5-2-4 グラフの表示範囲の設定 k ビューウインドウメモリーを利用する ビューウインドウの設定した値を、ビューウインドウメモリーに最大6組まで保存し、必要 に応じて呼び出すことができます。 u ビューウインドウの設定値を保存する (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) !3(V-WIN) を押して、ビューウインドウ設定画面に切り替え、適切な値を入力 します。 (3) 4(STO) を押すと、ポップアップウインドウが現れます。 (4) 保存したいメモリーの番号を入力し、wを押します。bwを押すとビューウイン ドウの設定がメモリー 1(V-Win1) に保存されます。 u ビューウインドウの保存値を呼び出す (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) !3(V-WIN) を押して、ビューウインドウ設定画面に切り替えます。 (3) 5(RCL) を押すと、ポップアップウインドウが表示されます。 (4) 呼び出したい設定が保存されているメモリーの番号を入力し、wを押します。 の設定が呼び出されます。 bwを押すと、メモリー 1(V-Win1) # 新しいビュ
5-2-5 グラフの表示範囲の設定 k 関数式の定義域を指定してグラフを描く 概要 関数式の定義域(始点、終点)を指定して、グラフを描くことができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 関数式のタイプを選択し、関数式を入力します。ただし関数式は、次の書式によっ て入力します。 関数式 ,!+( [ )始点 , 終点 !-( ] ) (4) グラフを描画します。 20061201
5-2-6 グラフの表示範囲の設定 y = x2 + 3x ‒ 2 のグラフを ‒2 < x < 4 の範囲で描く。 例 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒3、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒10、Ymax = 30、Yscale = 5 手順 1 m GRAPH 2 !3(V-WIN)-dwfwbwc -bawdawfwJ 3 3(TYPE)1(Y=)vx+dv-c, !+( [ )-c,e!-( ] )w 4 6(DRAW) 結果画面 # 範囲指定グラフ機能は、直交座標式、極座標 式、パラメーター関数式、および不等式グラ フについて使用することができます。 20061201
5-2-7 グラフの表示範囲の設定 k ズーム 概要 描いたグラフ、またはその一部分を拡大、縮小したり、適切な大きさに直して表示させるこ とができます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) ズームの種類を選択します。 !2(ZOOM)1(BOX) ... ボックスズーム機能 ボックスで囲んだ箇所を表示画面いっぱいの大きさにまで拡大 します。 2(FACT) 3(IN)/4(OUT) ... ファクターズーム機能 中心点(ポインター )を基準に、指定した比率にグラフを拡大、 縮小します。 5(AUTO) ... オートズーム機能 ビューウインドウのy軸の値を自動的に設定し、y軸方向いっぱ いにグラフを描くように、グラフを再描画します。 6(g)1(ORIG) ... オリジナルズーム機能 ボックスズーム機能、またはファクターズーム機能によって拡 大、縮小されたグラフを元の大きさに戻します。 6(g)2(SQR) ... グラフ補正機能 ビューウインドウのx軸の値を補正して、ビューウインドウのy 軸との比率が1:1になるようにします。 6(g)3(RND) ...
5-2-8 グラフの表示範囲の設定 y = (x + 5)(x + 4)(x + 3) のグラフを、ボックスズーム機能により拡大 例 する。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒8、 Xmax = 8、 Xscale = 2 Ymin = ‒4、 Ymax = 2、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-iwiwcwc -ewcwbwJ 3(TYPE)1(Y=)(v+f)(v+e) (v+d)w 6(DRAW) 2 !2(ZOOM)1(BOX) 3 d∼dw 4 d∼d、f∼fw 結果画面 # 同一点、または直線上の2点を指定したとき、 ボックスズームによる拡大はできません。 このとき、2点目として指定したポインター が点滅したままの状態になります。 20061201
5-2-9 グラフの表示範囲の設定 k グラフを任意の倍率に拡大/縮小して表示する(ファクターズーム) 概要 ファクターズーム機能により、グラフの一部分を拡大して表示します。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) !2(ZOOM)2(FACT) を押します。x軸およびy軸の拡大、縮小比率を指定する ポップアップウインドウが表示されます。それぞれの比率を入力し、終わったらJ を押します。 (3) グラフを拡大させたいときは !2(ZOOM)3(IN) を、縮小させたいときは !2(ZOOM)4(OUT) を押します。表示画面の中央にポインターが点滅します。 (4) カーソルキーを押し、拡大、縮小したい箇所の中心点にポインターを移動させ、J を押します。 20061201
5-2-10 グラフの表示範囲の設定 次の2つの式のグラフをx軸、y軸ともに5倍に拡大し、接点を持つかどうか 例 調べる。 Y1 = (x + 4)(x + 1)(x ‒ 3)、Y2 = 3x + 22 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒8、 Xmax = 8、 Xscale = 1 Ymin = ‒30、Ymax = 30、Yscale = 5 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-iwiwbwc -dawdawfwJ 3(TYPE)1(Y=)(v+e)(v+b) (v-d)w dv+ccw 6(DRAW) 2 !2(ZOOM)2(FACT)fwfwJ 3 !2(ZOOM)3(IN) 4 f∼f、d∼dw 結果画面 # ファクターズーム機能を繰り返し実行する と、前回拡大、縮小したグラフをさらに拡大、 縮小することができます。 20061201
5-3-1 グラフ関数式の登録 5-3.グラフ関数式の登録 関数式を20個までメモリーに保存することができます。メモリーに保存された関数は編集、 選択し、グラフを描くことができます。 k グラフ関数式のタイプを設定する グラフ関数式を登録する前に、必ず登録する関数式の種類(グラフタイプ)を設定してくださ い。 (1) グラフ関数式リスト表示から3(TYPE)を押します。 次のようなグラフタイプメ ニューが現れます。 • {Y=}/{r=}/{Parm}/{X=c} ... {直交座標}/{極座標}/{パラメーター関数}/{X=定数 の式}*1 に設定 • {Y>}/{Y<}/{Yt}/{Ys} ... 不等式 {Y>f (x)}/{Yf (x)}/{Y}/{'Y<}/{'Yt}/{'Ys} ...
5-3-2 グラフ関数式の登録 1 u 極座標式 (r=) を登録する* 例 r = 5 sin3θ をエリアr2 に登録する。 3(TYPE)2(r=)(極座標式の設定) fsdv(式の書き込み) w (式の登録) 2 u パラメーター関数式を登録する* 例 次のパラメーター関数式をエリア 「Xt3/Yt3 」 に登録する。 x = 3 sin T y = 3 cos T 3(TYPE)3(Parm)(パラメーター式の設定) dsvw(xの式の入力と登録) dcvw(yの式の入力と登録) *1 登録するエリアに他のグラフタイプの関数式 があるときは、現在指定されているグラフタ イプの関数式を登録することはできません。 同じタイプの関数式が登録されているエリア を選択するか、登録するエリアの関数式を削 除してから登録してください。 *2 登録するエリアにすでに直交座標式、極座標式、 X=定数の式、不等式があるときは登録できま せん。他のエリアに登録するか、式を削除して から登録してください。 20061201
5-3-3 グラフ関数式の登録 1 u X=定数の式を登録する* 例 以下の式をエリア「X4」 に登録する。 X=3 3(TYPE)4(X=c) (X = 定数の式の設定) d(式の書き込み) w(式の登録) • 定数にX、Y、T、r、 θ を書き込んだ式を登録してグラフを描こうとすると、エラーとなります。 1 u 不等式を登録する * 例 以下の不等式をエリア「Y5」 に登録する。 y > x2 − 2x − 6 3(TYPE)6(g)1(Y>)(不等式の設定) vx-cv-g(式の書き込み) w (式の登録) u 合成関数を登録する 例 Y1とY2の関数式を使って合成関数Y3とY4を登録する。 Y1= (X + 1)、Y2 = X2 + 3 Y3にY1°Y2を、Y4にY2 °Y1を登録する。 (Y1°Y2 = ((x2 + 3) +1 ) = (x2 + 4) Y2 °Y1 = ( (X + 1))2 + 3 = X + 4 (X>−1)) Y3とY4に関数式を入力する。 3(TYPE)1(Y=)J4(GRPH) 1(Y)b(1(Y)c)w J4(GRPH)1(Y)c (1(Y)b)w
5-3-4 グラフ関数式の登録 u グラフ関数式の係数や変数の値を指定する 例 Y = AX2−1においてAに−1、0、1を代入した式のグラフを描画する。 3(TYPE)1(Y=) av(A)vx-bw J4(GRPH)1(Y)b(av(A) !.(=)-b)w J4(GRPH)1(Y)b(av(A) !.(=)a)w J4(GRPH)1(Y)b(av(A) !.(=)b)w ffff1(SEL) 6(DRAW) 上の画面では説明のためにトレース機能を用いて表示しています。 (「5-11.
5-3-5 グラフ関数式の登録 • ( )内の変数を省略した場合、( )の前に置かれている式メモリーのタイプに応じて次の変数 がそれぞれ用いられます。用いられる変数はグラフ関数式を保存しているメモリーエリア のタイプによって異なります。 例 メモリーエリアのタイプ 用いられる変数 Yn X rn θ Xtn T Ytn T fn X Y1(3) はY1(X = 3) と同値である。 • いくつかのタイプの関数式に対しては、ダイナミックグラフを使って、その係数を変化 させたときのグラフの変化を連続的に見ることができます(「5-8.
5-3-6 グラフ関数式の登録 k 関数式を編集する u グラフ関数式を訂正する 例 エリア「Y1」 に登録した y = 2x2 ‒ 5 を y = 2x2 ‒ 3 に訂正する。 e (カーソルを表示) eeeeeDd(内容の訂正) w(新しいグラフ関数式の登録) u グラフ関数式の線のスタイルを変更する (1) グラフ関数式リスト表示から、f および c を押して、線のスタイルを変更した い関数式を反転させます。 (2) 4(STYL) を押します。 (3) 線のスタイルを選択します。 例 エリア「Y1」 に登録されたy = 2x2 ‒ 3 の線のスタイルを「破線」に変更す る。 4(STYL)3( )(「破線」を選択) …→ 20061201
5-3-7 グラフ関数式の登録 1 u グラフ関数式のタイプを変更する * (1) グラフ関数式リスト表示から、f またはc を押して、タイプを変更したい関数式 の登録エリアを反転させます。 (2) 3(TYPE)5(CONV) を押します。 (3) 関数式のタイプを選択します。 例 エリア「Y1」に登録した y = 2x2 ‒ 3 をy < 2x2 ‒ 3 に訂正する。 タイプを選択) 3(TYPE)5(CONV)3('Y<)(「Y<」 u グラフ関数式の削除 (1) グラフ関数式リスト表示から、f またはc を押して、削除したい関数式の登録エ リアを反転させます。 (2) 2(DEL) または D を押します。 (3) 1(Yes) を押すとグラフ関数式が削除されます。6(No) を押すと何も削除せずに 操作を中止することができます。 *1 変更できる関数式は、直交座標式と不等式の みです。 # パラメーター関数式はXtとYtでひとつの対に なっています。 20061201
5-3-8 グラフ関数式の登録 k 登録した関数式のグラフを描く u グラフを描く/ 描かないを設定する (1) グラフ関数式リスト表示から、f または c を使ってグラフを描きたい関数式を 反転させます。 (2) 1(SEL) を押します。 • 1(SEL) を押すごとに、グラフを描く/描かないの指定が切り替わります。 (3) 6(DRAW) を押します。 例 次の関数式のみ選択して、グラフを描く。 Y1 = 2x2 ‒ 5、r2 = 5 sin3θ ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 Tθ min = 0、Tθ max = π 、Tθ ptch = 2π /60 cf (グラフを描かない関数式を含んだ登録エリアの指定) 1(SEL) (グラフを描かない状態に設定) 6(DRAW) またはw (グラフの描画) • セットアップ画面から以下のモードを設定することにより、グラフを描く画面を変更す ることができます。 • Grid:On (Axes:On
5-3-9 グラフ関数式の登録 k グラフメモリーを利用する グラフメモリーには、グラフ関数式を最大20種類まで保存し、呼び出すことができます。 保存されるデータは、以下のとおりです。 • 現在表示中のグラフ関数式リスト表示にあるすべてのグラフ関数式 (最大20個) • グラフタイプの設定状態 • 関数式のグラフの線情報 • 関数式のグラフを描く/描かないの設定状態 • ビューウインドウ内容(1組) u グラフ関数式を保存する (1) 5(GMEM)1(STO) を押すと、ポップアップウインドウが現れます。 (2) グラフ関数式を保存したいグラフメモリー番号を入力し、wを押します。bw を 押すと、グラフ関数式がグラフメモリー「G-Mem1」 に保存されます。 • グラフメモリーは20個あり、 「G-Mem1」 から「G-Mem20」 まで番号がつけられ ています。 u グラフ関数式を呼び出す (1) 5(GMEM)2(RCL) を押すと、ポップアップウインドウが現れます。 (2) 呼び出したい関数式が保存されているメモリーの番号を入力し、wを押します。 に保存されたグラフ関数式を呼び出 bw を押すと
5-4-1 グラフピクチャーメモリー 5-4.グラフピクチャーメモリー 現在描かれているグラフの画像をピクチャーメモリーに最大20個まで保存し、呼び出すこ とができます。画面上のグラフに、ピクチャーメモリーに保存されている別のグラフを重ね て表示することもできます。 u グラフ画像を保存する (1) GRAPHモードでグラフを描いた後、K1(PICT)1(STO) を押すと、 ポップアッ プウインドウが表示されます。 (2) グラフ画像を保存したいピクチャーメモリー番号を入力し、wを押します。bw を押すと、グラフ画像がピクチャーメモリー「Pict 1」 に保存されます。 • ピクチャーメモリーは20個あり、それぞれ「Pict 1」 から「Pict 20」 まで番号がつ けられています。 u グラフ画像を呼び出す (1) GRAPHモードでグラフを描いた後、K1(PICT)2(RCL) を押すと、 ポップアッ プウインドウが表示されます。 (2) 呼び出したいグラフ画像が保存されているメモリーの番号を入力し、wを押します。 bw を押すと、ピクチャーメモリー「Pict 1」に保存したグラフ画像を呼び出す
5-5-1 デュアルグラフ 5-5.デュアルグラフ k 左右グラフ画面に同じ関数式のグラフを描く 概要 デュアルグラフを使うと画面を2分割することができます。この機能を使うと、2種類の関 数式のグラフを比較したり、一方にグラフを標準サイズで表示し、もう一方には拡大表示し たりすることができます。これは関数式のグラフ解析に大変便利です。 デュアルグラフでは、左側をメイングラフ画面、右側をサブグラフ画面と呼びます。 u メイングラフ画面 登録されている関数式のグラフを描きます。 u サブグラフ画面 メイングラフ画面に描いたグラフをコピーしたり、拡大、縮小したグラフなどを表示しま す。また、メイングラフ画面と異なったビューウインドウ設定にすることも可能です。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「G+G」 に設定します。 (3) メイングラフ画面のビューウインドウ(V-Window)を設定します。 6(RIGHT) を押します。 サブグラフ画面の設定になります。6(LEFT) を押すと、 再びメイングラフ画面の設定になります。
5-5-2 デュアルグラフ y = x(x + 1)(x ‒ 1) のグラフをメイングラフ画面とサブグラフ画面にそ 例 れぞれ描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 (メイングラフ側) Xmin = ‒2、 Xmax = 2、 Xscale = 0.5 Ymin = ‒2、 Ymax = 2、 Yscale = 1 (サブグラフ側) Xmin = ‒4、 Xmax = 4、 Xscale = 1 Ymin = ‒3、 Ymax = 3、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cc1(G+G)J 3 !3(V-WIN)-cwcwa.
5-5-3 デュアルグラフ k 左右グラフ画面に異なる関数式のグラフを描く 概要 左右グラフ画面に、それぞれ異なる関数式のグラフを描きます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「G+G」 に設定します。 (3) メイングラフ画面のビューウインドウ(V-Window)を設定します。 6(RIGHT) を押します。 サブグラフ画面の設定になります。6(LEFT) を押すと、 再びメイングラフ画面の設定になります。 実行 (4) メイン、サブ、それぞれのグラフ画面に描画するグラフの関数式を登録します。 (5) サブグラフ画面に描画する関数式だけを描画の対象に選択します。 (6) メイングラフ画面にグラフを描画します。 (7) メイングラフ画面のグラフをサブグラフ画面と入れ替えます。 (8) グラフ関数式リスト画面に戻ります。 (9) メイングラフ画面に描画する関数式を描画の対象に選択します。 (10) メイングラフ画面にグラフを描画します。 20061201
5-5-4 デュアルグラフ メイングラフ画面にy = x(x + 1)(x ‒ 1)、サブグラフ画面にy = 2x2 ‒ 3 例 のグラフをそれぞれ描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 (メイングラフ側) Xmin = ‒4、 Xmax = 4、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 (サブグラフ側) Xmin = ‒2、 Xmax = 2、 Xscale = 0.5 Ymin = ‒2、 Ymax = 2、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cc1(G+G)J 3 !3(V-WIN)-ewewbwc -fwfwbw 6(RIGHT)-cwcwa.
5-5-5 デュアルグラフ k 左画面のグラフを右画面に拡大して表示する 概要 メイングラフ画面に描いたグラフを拡大してサブグラフ画面に表示します。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「G+G」 に設定します。 (3) メイングラフ画面のビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (4) 関数式を登録し、メイングラフ画面にグラフを描画します。 (5) ズーム機能を選択します。 サブグラフ画面に、ズーム後のグラフが表示されます。 20061201
5-5-6 デュアルグラフ メイングラフ画面に描いた y = x(x + 1)(x ‒ 1)のグラフを、ボックスズー 例 ム機能によりサブグラフ画面に拡大表示する。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 (メイングラフ側) Xmin = ‒2、 Xmax = 2、 Xscale = 0.5 Ymin = ‒2、 Ymax = 2、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cc1(G+G)J 3 !3(V-WIN)-cwcwa.
5-6-1 マニュアルグラフ 5-6.マニュアルグラフ k 直交座標グラフを描く 概要 RUN • MATモードにおいてGraphコマンドを直接入力することにより、直交座標の関数式 のグラフを描くことができます。 準備 (1) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 直交座標グラフの描画コマンドを入力します。 (4) 関数式を入力します。 # 特定の関数においては、組み込み関数グラフとして簡単にグラフを描画できます。 # あらかじめ組み込まれている関数式のタイプは以下の通りです。 • 直交座標グラフ • sin x • tan–1 x • cosh–1 x • lnx • cos x • sinh x • tanh–1 x • 10x • tan x • cosh x •' x • ex • sin–1 x • tanh x • x2 • x–1 • cos–1 x • sinh–1 x • log x • 3' x • cos θ • sinh θ • tanh–1 θ • 10θ • tan θ
5-6-2 マニュアルグラフ y = 2x2 + 3x ‒ 4 のグラフを描く。 例 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 2 Ymin = ‒10、Ymax = 10、Yscale = 5 手順 1 m RUN • MAT 2 !3(V-WIN)-fwfwcwc -bawbawfwJ 3 !4(SKTCH)1(Cls)w 5(GRPH)1(Y=) 4 cvx+dv-ew 結果画面 20061201
5-6-3 マニュアルグラフ k 積分グラフを描く 概要 RUN • MATモードにおいてGraphコマンドを直接入力することにより、積分計算を行った 関数式のグラフを描くことができます。 計算結果が左下隅に表示され、積分範囲は塗りつぶされます。 準備 (1) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 積分グラフの描画コマンドを入力します。 (4) 関数式を入力します。 20061201
5-6-4 マニュアルグラフ 例 積分式 ∫ 1 –2 (x + 2)(x ‒ 1)(x ‒ 3) dxのグラフを描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒4、 Xmax = 4、 Xscale = 1 Ymin = ‒8、 Ymax = 12、Yscale = 5 手順 1 m RUN • MAT 2 !3(V-WIN)-ewewbwc -iwbcwfwJ 3 !4(SKTCH)1(Cls)w 5(GRPH)5(G • ∫dx) 4 (v+c)(v-b)(v-d), -c,bw 結果画面 20061201
5-6-5 マニュアルグラフ k 複数のグラフを重ねて描く(オーバーライト) 概要 関数式内の変数の値を任意に変更させて、グラフを重ね描きさせることができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で、「Dual Screen」 を「Off」に設定します。 (3) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (4) 関数式のタイプを選択し、関数式を入力します。ただし関数式は、次の書式によっ て入力します。 変数を1つ含む関数式,!+( [ ) 変数 !.(=) 任意の値 , 任意の値 , ...
5-6-6 マニュアルグラフ y = Ax2 ‒ 3 の変数Aを、3、1、‒1にそれぞれ変更したときのグラフを重 例 ねて描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒10、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cc3(Off)J 3 !3(V-WIN)-fwfwbwc -bawbawcwJ 4 3(TYPE)1(Y=)av(A)vx-d, !+( [ )av(A)!.
5-6-7 マニュアルグラフ k グラフ機能でコピー&ペーストを使う 概要 関数式をクリップボードにコピーし、それをグラフ画面にペーストしてグラフを描くことが できます。 グラフ画面にペーストできる関数式のタイプは2つです。 タイプ1(Y= 式) 左辺にY変数を持つ関数がY=式としてグラフに描かれる。 例:Y=X をペーストして、グラフを描く。 • Yの左側のスペースは無視されます。 タイプ2(数式) このタイプの数式をペーストするとY= 式がグラフに描かれます。 例:X をペーストして、Y=X をグラフに描く。 • 数式の左側のスペースは無視されます。 準備 (1) グラフに描きたい関数式をクリップボードにコピーします。 (2) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (3) セットアップ画面で、「Dual Screen」 を「Off」に設定します。 (4) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 (5) グラフを描画します。 実行 (6) 数式をペーストします。 # ペーストは、セットアップ画面の 「Dual Screen」 設定が「Off」 に設定されているとき のみ実行されま
5-6-8 マニュアルグラフ y = 2x2 + 3x ‒ 4 のグラフを表示して、前にコピーした関数式 Y=X をク 例 リップボードからペーストする。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 2 Ymin = ‒10、Ymax = 10、 Yscale = 5 手順 1 m RUN • MAT a-(Y)!.
5-7-1 テーブル 5-7.テーブル TABLE モードに入るには、メインメニューからTABLE を選択します。 k 関数式を登録し、数表を作成する u 関数式を登録する 例 関数式 y = 3x2 ‒ 2 をエリア「Y1」に登録する。 テーブル関数式リスト表示で、fcを押して登録するエリアを反転させます。次に関数式 を入力し、入力後wを押して登録します。 u 変数を設定する 数表を作成するとき、変数 x の値を設定するには2通りの方法があります。 • 数表レンジを使う方法 この方法では変数の値の変化の条件を指定します。 • リスト この方法では、指定したリスト内のデータを変数 x に代入して数表を作成します。 u 数表レンジを設定する 例 変数値xの初期値‒3、終値3、変化の度合いを1として、数表を作成する。 m TABLE 5(SET) -dwdwbw 数表レンジとは、関数式を計算するときの変数 x の条件のことです。 この条件をもとに変 数の値を変化させて計算します。 Start ............変数 x の初期値 End ..............
5-7-2 テーブル u リストの数値を変数にする (1) テーブル関数式リスト表示からセットアップ画面を呼び出します。 (2)「Variable」 を反転させ、2(LIST) を押すとポップアップウインドウが表示されま す。 (3) 変数 x に割り当てる値を含んだリストを選択します。 • 例えばList 6を選ぶときは、gwを押します。画面上の「Variable:Range」 が 「Variable:List 6」 に変わります。 (4) 設定が済んだらJを押してもとの画面に戻ります。 u 数表を作成する 例 テーブル関数式リスト表示のエリア 「Y1」および「Y3」に登録された関数式 の値を定める数表を作成する。 f と c を使って数表の作成に使う関数式を反転させ、1(SEL) を押します。 選択された関数式は「=」が反転表示になります。選択を解除するときは、その関数式に再び カーソルを移動させ、もう一度1(SEL)を押してください。 6(TABL)を押して、選択した関数式を使った数表を作成します。変数xの値は、指定した 範囲またはリストの内容に応じて変化します。 右の例の画面では、List
5-7-3 テーブル “■”を移動させるにはカーソルキーを押します。“■”を移動させると、次のことができます。 • セルの数値を画面下部に表示設定に従って表示します。 • 画面をスクロールして、表示範囲外のセルを表示します。 •“■”が関数値のセル(Y1以降のセル)にあるときは画面上部にその関数式が表示されま す。 • X列の値を書き換えて、変数xの値を変更します。 1(FORM) または J を押してテーブル関数式リスト表示に戻ります。 1 u 微分数表を作成する* セットアップ画面から微分係数表示設定(Derivative)を 「On」に設定すると、数表作成時に 微分係数を含めた数表を表示することができます。 “■”を微分係数に合わせると、微分を 表わす“dy/dx”を1段目に表示します。 u 関数式のタイプを設定する 数表作成できる関数式の種類には、以下の3通りがあります。*2 • 直交座標の式(Y=) • 極座標の式 (r=) • パラメーター関数式(Parm) (1)テーブル関数式リスト表示から3(TYPE)を押します。 (2)設定したい関数式タイプに該当するファンクションキーを押します。
5-7-4 テーブル k 関数式を編集する u 関数式の編集 エリア「Y1」に登録した y = 3x2 ‒ 2 を y = 3x2 ‒ 5 に訂正する。 例 f と c を使って訂正する関数式を反転させます。 e を押して、カーソルを関数式の初めの部分に移動します。 d と e を押して、カーソルを訂正する部分に移動します。 eeeeeeDf w 6(TABL) • コネクトタイプのグラフ (G • CON) を描くときはグラフの線のスタイルを指定する ことができます。線のスタイル指定はGRAPHモードにも適用されます。 • 関数式リンク機能:訂正した関数式は、GRAPHモード、DYNAモードの関数式リ スト表示にも自動的に反映されます。 u 関数式の削除 (1) f と c を押して削除したい関数式の表示を反転させ、2(DEL) または Dを押 します。 (2) 1(Yes) を押すと関数式が削除されます。6(No) を押すと何も削除せずに操作を 中止することができます。 20061201
5-7-5 テーブル k 数表を編集する 数表について、以下のような編集ができます。 • 数表内の変数 x の値の変更 • 数表の行の編集(削除・挿入・追加) • 数表の削除 • 関数式のグラフをコネクトタイプで描く • 関数式のグラフをプロットタイプで描く • {FORM} ... {テーブル関数式リスト表示に戻る} • {DEL} ... {数表を削除する} • {ROW} • {DEL}/{INS}/{ADD} ... 数表の行を {削除}/{挿入}/{追加} • {EDIT} ... {変数 x の値を編集} • {G·CON}/{G·PLT} ... 関数式のグラフを{コネクトタイプ}/{プロットタイプ}で描く u 数表内の変数の値を変更する 例 5-7-2ページの例の数表3行目の変数 x の値を「‒ 1」から「‒ 2.5」に変更す る。 -c.
5-7-6 テーブル u 数表の行を編集する u 行を削除する 例 5-7-2ページの例の数表から2行目を削除する。 3(ROW)1(DEL) c u 行を挿入する 例 5-7-2ページの例の数表の1行目と2行目の間に、新たな行を挿入する。 3(ROW)2(INS) c 20061201
5-7-7 テーブル u 行を追加する 例 5-7-2ページの例の数表の7行目の1行下に新たな行を追加する。 3(ROW)3(ADD) cccccc u 数表を消去する (1) 数表を表示して、2(DEL)を押します。 (2) 1(Yes) を押すと数表が削除されます。6(No) を押すと何も削除せずに操作を中 止することができます。 20061201
5-7-8 テーブル k 数表をリストにコピーする 簡単な操作で数表の1つの列をリストにコピーできます。 d と e でカーソルをコピーしたい列に移動させます。カーソルはどの行にあってもかま いません。 u 数表をリストにコピーする 例 変数 x をList 1にコピーする。 K1(LMEM) コピーしたいリストの番号を入力してwを押します。 bw 20061201
5-7-9 テーブル k 数表を作成してグラフを描画する 概要 まず数表を作成し、その数表からグラフを描画します。 準備 (1) メインメニューからTABLEモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 関数式を登録します。 (4) 数表レンジを設定します。 (5) 数表を作成します。 (6) グラフのタイプを選択し、グラフを描きます。 1 5(G • CON) ... コネクトタイプのグラフを描画* 1 6(G • PLT) ...
5-7-10 テーブル 例 次の2つの関数式を登録し、数表を作成し、コネクトタイプのグラフを描 画する。変数レンジは−3から3まで、変化の度合いは1とする。 Y1 = 3x2 ‒ 2, Y2 = x2 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = 0、 Xmax = 6、 Xscale = 1 Ymin = ‒2、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m TABLE 2 !3(V-WIN)awgwbwc -cwbawcwJ 3 3(TYPE)1(Y=)dvx-cw vxw 4 5(SET)-dwdwbwJ 5 6(TABL) 6 5(G • CON) 結果画面 # グラフを描いた後、トレース機能、ズーム機 能、スケッチ機能を使用できます。 20061201
5-7-11 テーブル k 数表レンジを設定して数表を作成する 概要 関数式から離散データを算出して数表を作成します。 準備 (1) メインメニューからTABLEモードを選択します。 実行 (2) 関数式を登録します。 (3) 数表レンジを設定します。 (4) 数表を作成する対象となる関数を選択します。 選択された関数式は 「=」が反転表示になります。 (5) 数表を作成します。 20061201
5-7-12 テーブル 例 次の3つの関数式を登録し、そのうちY1とY3について数表を作成する。 変数レンジは−3から3まで、変化の度合いは1とする。 Y1 = 3x2 ‒ 2、Y2 = x + 4、Y3 = x2 手順 1 m TABLE 2 3(TYPE)1(Y=) dvx-cw v+ew vxw 3 5(SET)-dwdwbwJ 4 ff1(SEL) 5 6(TABL) 結果画面 # 数表を作成できる関数式は、直交座標式、極 座標式、パラメーター関数式です。 # セットアップ画面で「Derivative」 を「On」に設 定すると、微分係数を含めた数表を作成するこ とができます。 20061201
5-7-13 テーブル k 画面を2分割して数表とグラフを描く 概要 セットアップ画面で「Dual Screen」 を「T+G」に設定すると、関数式の数表とグラフを同時 に表示することができます。 準備 (1) メインメニューからTABLEモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 (3) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「T+G」に設定します。 実行 (4) 関数式を入力します。 (5) 数表レンジを設定します。 (6) 関数式の数表が右側のサブ画面に表示されます。 (7) グラフタイプを選択すると、グラフを描画します。 5(G • CON) ... コネクトタイプのグラフを描画 6(G • PLT) ...
5-7-14 テーブル 関数式 Y1= 3x2 ‒ 2を登録し、数表とコネクトタイプのグラフを同時に表 例 示させる。数表レンジは‒3から3まで、変化の度合いは1とする。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = 0、 Xmax = 6、 Xscale = 1 Ymin = ‒2、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m TABLE 2 !3(V-WIN)awgwbwc -cwbawcwJ 3 !m(SET UP)cc1(T+G)J 4 3(TYPE)1(Y=)dvx-cw 5 5(SET) -dwdwbwJ 6 6(TABL) 7 5(G • CON) 結果画面 # K1(CHNG) または Aを押すと数表を アクティブにすることができます。 # グラフを描いた後、!6(G↔T) またはA を押すと、数表画面に戻ります。 20061201
5-7-15 テーブル k 数表内の数値とグラフのポインターを連動させる 概要 デュアルグラフでは、以下の手順によりグラフと数表を連動させ、グラフ画面上のポインター が現在選択されている数表の値の位置にジャンプするようにすることができます。 準備 (1) メインメニューからTABLEモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 セットアップ画面で、 「Dual Screen」 を「T+G」 に設定します。 実行 (3) 関数式を入力し、数表レンジを設定します。 (4) 数表を右側に表示し、グラフを左側に描画します。 5(G • CON) ... コネクトタイプのグラフを描画 6(G • PLT) ...
5-7-16 テーブル 関数式 Y1= 3logxを登録し、数表とプロットタイプのグラフを同時に表 例 示させる。数表レンジは2から9まで、変化の度合いは1とする。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒1、 Xmax = 10、Xscale = 1 Ymin = ‒1、 Ymax = 4、 Yscale = 1 手順 1 m TABLE 2 !3(V-WIN)-bwbawbwc -bwewbwJ !m(SET UP)cc1(T+G)J 3 3(TYPE)1(Y=)dlvw 5(SET) cwjwbwJ 4 6(TABL) 6(G • PLT) 5 K2(GLINK) 6 c ∼ c、f ∼ f 結果画面 …→ ←… 20061201
5-8-1 ダイナミックグラフ 5-8.ダイナミックグラフ k グラフを連続的に動かす 概要 ダイナミックグラフ機能を用いると、関数式の係数の値をある範囲で変化させたとき、その グラフがどのように変化するかを連続的に見ることができます。特定の係数や項が、関数式 にどのような影響を及ぼしているのかを、グラフの形や位置の変化によって把握することが できます。 準備 (1) メインメニューからDYNAモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) セットアップ画面で「Dynamic Type」 を設定します。 1(Cnt) ... ダイナミックグラフを連続して描く 2(Stop) ... ダイナミックグラフを10回繰り返して描いた後、自動的に停止 (4) 組み込まれている関数式タイプの一覧から、カーソルキーを使って関数式のタイプ を選択します。*1 (5) 係数値を順に入力し、変化させる係数を設定します。*2 (6) 初期値、終値、変化の度合いを順に入力します。 (7) 描画速度を設定します。 3(SPEED) 1( ) ........
5-8-2 ダイナミックグラフ 例 y = A (x ‒ 1)2 ‒ 1の係数Aの値を2から5まで1ずつ変化させて、ダイナ ミックグラフを10回繰り返して描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-8-3 ダイナミックグラフ k ダイナミックグラフの軌跡を描く 概要 セットアップ画面で軌跡を描画する設定にすると、係数値を変えて描いたグラフを重ねて表 示させることができます。 準備 (1) メインメニューからDYNAモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) セットアップ画面で「Locus」 を「On」に設定します。 (4) 組み込まれている関数式タイプの一覧から、カーソルキーを使って関数式のタイプ を選択します。 (5) 係数の値を入力し、変化させる係数を設定します。 (6) 初期値、終値、変化の度合いを順に入力します。 (7) 描画速度をNormalに設定します。 (8) ダイナミックグラフを描画します。 20061201
5-8-4 ダイナミックグラフ 例 y = Axの係数Aの値を1から4まで1ずつ変化させて、ダイナミックグラフ を10回繰り返して描く。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-8-5 ダイナミックグラフ k ダイナミックグラフの応用例 概要 ダイナミックグラフ機能を用いて、簡単な物理現象のシミュレーションを行うこともできま す。 準備 (1) メインメニューからDYNAモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) セットアップ画面で、「Dynamic Type」 を「Stop」に、「Angle」 を「Deg」に設定しま す。 (4) パラメーター関数式(Parm)を選択し、変化させる変数を含む関数名を入力します。 (5) 変化させる係数を設定します。 (6) 初期値、終値、変化の度合いを順に入力します。 (7) 描画速度をNormalに設定します。 (8) ダイナミックグラフを描画します。 20061201
5-8-6 ダイナミックグラフ 初速V、水平からの角度θ でボールを投げたときの経過時間Tにおける軌跡 例 は、次の式から求められる。 X = (Vcos θ )T、Y = (Vsin θ )T ‒ (1/2)gT2 (g = 9.8m/s2) ボールを初速20m/秒、水平からの角度30° 、45° 、60°で投げたときの 軌跡をダイナミックグラフを使って描く(Angle:Deg)。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒1、 Xmax = 42、Xscale = 5 Ymin = ‒1、 Ymax = 16、Yscale = 2 Tθ min = 0、Tθ max = 6、 Tθ ptch = 0.1 手順 1 m DYNA 2 !3(V-WIN)-bwecwfwc -bwbgwcw awgwa.bwJ 3 !m(SET UP)2(Stop) cccccc1(Deg)J 4 3(TYPE)3(Parm) (cacav(A))vw (casav(A))v-e.
5-8-7 ダイナミックグラフ k ダイナミックグラフ描画速度を切り替える ダイナミックグラフの描画中に、描画速度を切り替えることができます。 (1) ダイナミックグラフ描画中にAを押して、描画速度切り替え表示を呼び出します。 •{ } ... {wを押すごとに描画条件を切り替えてダイナミックグラフを描く} • { }/{ }/{ } ... グラフを描く速度を{初期設定の2分の1}/{初期設定どおり}/{初期設 定の2倍}に設定 • {STO} ... ダイナミックメモリーに描画条件/画面データを保存 (2) 設定したい描画速度に対応するファンクションキー (1 ∼ 4) を押します。 k グラフ計算DOT切り替え機能 この機能を使ってダイナミックグラフのX軸のドットをすべて描画するか、1個おきに描画 するかを指定することができます。この設定はDynamic Func Y= で描画するときにのみ 有効です。 (1) !m(SET UP)を押してセットアップ画面を表示します。 (2) cc を押してY=Draw Speedを選択します。 (3) 描画タイプを選択します。 1(Norm) ...
5-8-8 ダイナミックグラフ k ダイナミックメモリーを利用する 現在設定されているダイナミックグラフ描画条件およびダイナミックグラフ画面データをダ イナミックメモリーに1組保存し、呼び出すことができます。保存したデータを呼び出すと、 すぐにダイナミックグラフが描画されるため、時間を節約することができます。一度にメモ リーに保存できるデータは1組だけです。 保存されるデータは、以下のとおりです。 • グラフ関数式(最大20個) • ダイナミックグラフの描画条件 • セットアップ画面で設定した各モード状態 • ビューウインドウ内容(1組) • ダイナミックグラフ画面 u ダイナミックグラフ描画条件/画面データを保存する (1) ダイナミックグラフ描画中にAを押して、描画速度切り替え表示を呼び出します。 (2) 5(STO)を押します。確認のポップアップウインドウが表示されたら、1(Yes)を 押してデータを保存します。 u ダイナミックグラフ描画条件/画面データを呼び出す (1) ダイナミックグラフ関数式リスト表示を呼び出します。 (2) 6(RCL)を押すと、ダイナミックメモリーの内容を呼び出し、グラ
5-9-1 漸化式グラフ 5-9.漸化式グラフ k 漸化式を入力して数表を作成する 概要 以下の3種類の漸化式を3つまで入力し、数表を作成することができます。 • an、nで構成されている数列 {an}の一般項 • an+1、an、n で構成される線形2項間漸化式 • an+2、an+1、an、n で構成される線形3項間漸化式 準備 (1) メインメニューからRECURモードを選択します。 実行 (2) 漸化式のタイプを選択します。 3(TYPE)1(an) ... {数列anの一般項} 2(an+1) ... {線形2項間漸化式} 3(an+2) ...
5-9-2 漸化式グラフ 例 an+2 = an+1 + anで表される3項間漸化式(フィナボッチ数列)で、初項が a1 = 1、a2 = 1のとき、変数n の値を1から6まで変化させたときの数表 を作成する。 手順 1 m RECUR 2 3(TYPE)3(an+2) 3 4(n.
5-9-3 漸化式グラフ k 漸化式グラフを描画する(1) 概要 漸化式の数表から、コネクトタイプ/プロットタイプのグラフを描きます。 準備 (1) メインメニューからRECURモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 漸化式のタイプを選択し、漸化式を入力します。 (4) 数表レンジと、nの始点と終点の値を入力します。必要な場合は初項の値を入力しま す。 (5) グラフの線のスタイルを選択します。 (6) 漸化式の数表を表示します。 (7) グラフタイプを選択して、グラフを描画します。 5(G • CON) ... コネクトタイプのグラフを描画 6(G • PLT) ...
5-9-4 漸化式グラフ 例 an+1 = 2an + 1で表される2項間漸化式で 、初項がa1 = 1のとき、変数nの 値を1から6まで変化させた数表を作成する。この数表の値を使ってコネク トタイプのグラフを描画する。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = 0、 Xmax = 6、 Xscale = 1 Ymin = ‒15、 Ymax = 65、 Yscale = 5 手順 1 m RECUR 2 !3(V-WIN)awgwbwc -bfwgfwfwJ 3 3(TYPE)2(an+1)c2(an)+bw 4 5(SET)2(a1)bwgwbwJ 5 1(SEL+S)f2( )J 6 6(TABL) 7 5(G • CON) 結果画面 # グラフを描いた後、トレース機能、ズーム機 能、スケッチ機能を使用できます。 # グラフを描いた後、!6(G↔T) またはA を押すと、数表画面に戻ります。 20061201
5-9-5 漸化式グラフ k 漸化式グラフを描画する(2) 概要 漸化式の数表から、コネクトタイプ/プロットタイプのグラフを描きます(ΣDisplay On)。 準備 (1) メインメニューからRECURモードを選択します。 (2) セットアップ画面で、「Σ Display」 を「On」に設定します。 (3) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (4) 漸化式のタイプを選択し、漸化式を入力します。 (5) 数表レンジと、nの始点と終点の値を入力します。必要な場合は初項の値を入力しま す。 (6) グラフの線のスタイルを選択します。 (7) 漸化式の数表を表示します。 (8) グラフタイプを選択して、グラフを描画します。 5(G • CON)1(an ) ... 縦軸an、横軸n としたコネクトタイプのグラフ 6(Σan) ... 縦軸Σan、横軸n としたコネクトタイプのグラフ 6(G • PLT) 1(an) ... 縦軸an、横軸n としたプロットタイプのグラフ 6(Σan) ...
5-9-6 漸化式グラフ 例 an+1 = 2an + 1で表される2項間漸化式で、初項がa1 = 1のとき、変数nの 値を1から6まで変化させた数表を作成し、縦軸Σan、横軸nとしたプロット タイプのグラフを描画する。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = 0、 Xmax = 6、 Xscale = 1 Ymin = ‒15、 Ymax = 65、 Yscale = 5 手順 1 m RECUR 2 !m(SET UP)1(On)J 3 !3(V-WIN)awgwbwc -bfwgfwfwJ 4 3(TYPE)2(an+1)c2(an)+bw 5 5(SET)2(a1)bwgwbwJ 6 1(SEL+S)f2( )J 7 6(TABL) 8 6(G • PLT)6(Σan) 結果画面 20061201
5-9-7 漸化式グラフ k 漸化式の収束/発散グラフ(WEBグラフ)を描画する 概要 y = f(x) のグラフは、an+1 = y、an = xを2項間漸化式an+1 = f(an) に見立てて描かれます。こ のとき2項間漸化式はan+1、anで構成されています。グラフを描いたら、その関数が収束す るか拡散するかを調べることができます。 準備 (1) メインメニューからRECURモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (3) 2項間漸化式のタイプを選択し、漸化式を入力します。 (4) 数表レンジを設定します。nの始点と終点、初項の値、ポインターの始点の値を入力 します。 (5) 漸化式の数表を表示します。 (6) グラフを描画します。 (7) wを押します。 設定したポインターの始点にポインターが点滅します。 wを数回押します。 収束する場合はグラフ上にクモの巣状にラインが描かれます。そうでない場合は発 散しているか、グラフが画面からはみだしている可能性があります。この場合は ビューウインドウ設定で表示領域を拡大し、再度グラフを描画して確認します。 f
5-9-8 漸化式グラフ 漸化式an+1 = ‒3(an)2 + 3an、bn+1 = 3bn + 0.2のWEBグラフを描き、収 例 束/発散を調べる。ただし、数表レンジ、ビューウインドウは以下のように 設定するものとする。 数表レンジ Start = 0、End = 6、a0 = 0.01、anStr = 0.01、b0 = 0.11、 bnStr = 0.11 ビューウインドウ設定 Xmin = 0、 Xmax = 1、 Xscale = 1 Ymin = 0、 Ymax = 1、 Yscale = 1 手順 1 m RECUR 2 !3(V-WIN)awbwbwc awbwbwJ 3 3(TYPE)2(an+1)-d2(an)x+d2(an)w d3(bn)+a.cw 4 5(SET)1(a0) awgwa.abwa.bbwc a.abwa.
5-9-9 漸化式グラフ k デュアルグラフで漸化式グラフを描画する 概要 「Dual Screen」 を「T+G」に設定すると、数表とグラフを同時に表示することができます。 準備 (1) メインメニューからRECURモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 (3) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「T+G」に設定します。 実行 (4) 漸化式のタイプを選択し、漸化式を入力します。 (5) 数表レンジと、nの始点と終点の値を入力します。必要な場合は初項の値、ポインター の始点の値を入力します。 (6) グラフの線のスタイルを選択します。 (7) 漸化式の数表を表示します。 (8) グラフタイプを選択して、グラフを描画します。 5(G • CON) ... コネクトタイプのグラフを描画 6(G • PLT) ...
5-9-10 漸化式グラフ 例 an+1 = 2an + 1で表される2項間漸化式で、初項がa1 = 1のとき、変数nの 値を1から6まで変化させた数表を作成する。この数表の値を使ってコネク トタイプのグラフを描画する。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = 0、 Xmax = 6、 Xscale = 1 Ymin = ‒15、 Ymax = 65、 Yscale = 5 手順 1 m RECUR 2 !3(V-WIN)awgwbwc -bfwgfwfwJ 3 !m(SET UP)ccc1(T+G)J 4 3(TYPE)2(an+1)c2(an)+bw 5 5(SET)2(a1)bwgwbwJ 6 1(SEL+S)f2( )J 7 6(TABL) 8 5(G • CON) 結果画面 # K1(CHNG) または Aを押すと数表を アクティブにすることができます。 # グラフを描いた後、!6(G↔T) またはA を押すと、数表画面に戻ります。 20061201
5-10-1 スケッチ 5-10.スケッチ k グラフに点や線を重ねて描く 概要 すでに描かれているグラフ内に、点や線を重ね描きすることができます。 4種類の線のスタイルからスケッチに使うスタイルを選ぶことができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 (3) セットアップ画面で、「Sketch Line」 設定を使って線のスタイルを選択します。 1( 2( 3( 4( ) ) ) ) ... ... ... ... 標準 (初期状態) 太線 (標準の2倍の太さ) 破線 (太線の破線) 点線 (点状の線) (4) グラフの関数式を入力します。 (5) グラフを描画します。 実行 (6) スケッチ機能を選択します。*1 !4(SKTCH)1(Cls) ... 画面を消去する 2(Tang) ... 接線を描く 3(Norm) ... 法線を描く 2 4(Inv) ... 逆関数を描画する* 6(g)1(PLOT) {Plot}/{Pl • On}/{Pl • Off}/{Pl • Chg} ...
5-10-2 スケッチ 例 次のグラフ上の点(2, 0)における接線を重ねて描く。 y = x (x + 2)(x ‒ 2). ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-10-3 スケッチ k グラフ上に文字列を書き込む 概要 グラフ上の任意の位置に、文字列を書き込むことができます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) !4(SKTCH)6(g)6(g)2(Text)と押すと、画面の中央にポインターが点滅 します。 (3) カーソルキーを押し、注釈を書き込みたい位置にポインターを移動し、文字列を入 力します。 x # 注釈として使うことができる文字は以下の通 りです。A ∼ Z、r、θ 、スペース、0 ∼ 9、.
5-10-4 スケッチ y = x (x + 2)(x ‒ 2)のグラフの上に注釈として関数式を書き込む。 例 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-fwfwbwc -fwfwbwJ 3(TYPE)1(Y=)v(v+c)(v-c)w 6(DRAW) 2 !4(SKTCH)6(g)6(g)2(Text) 3 f∼f d∼d a-(Y)!.
5-10-5 スケッチ k グラフ上に自由に線を引く 概要 グラフ上の任意の位置に、線を引くことができます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) !4(SKTCH)6(g)6(g)1(PEN)を押すと、画面中央にポインターが点滅し ます。 (3) カーソルキーで線を引き始めたい位置にポインターを移動して、wを押します。 (4) カーソルキーでポインターを移動して線を引きます。線を引くのを止めるには、w を押します。 続けて線を引くには(3) ∼ (4)を繰り返します。 20061201
5-10-6 スケッチ y = x (x + 2)(x ‒ 2)のグラフ上に線を引く。 例 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-fwfwbwc -fwfwbwJ 3(TYPE)1(Y=)v(v+c)(v-c)w 6(DRAW) 2 !4(SKTCH)6(g)6(g)1(PEN) 3 f∼f d∼dw 4 cd…、e∼e、ef…、d∼dw 結果画面 20061201
5-10-7 スケッチ k グラフの背景を描画する(Background) セットアップ画面で、ピクチャーメモリーエリア(Pict 1 ∼ Pict 20)をグラフの背景 (Background) として指定することができます。このとき、対応するメモリーエリアの内容 がグラフ画面の背景として使われます。 例 円 X2 + Y2 = 1 のグラフを背景にして、Y = X2 + A の変数Aの値を−1 から1まで1ずつ変化させてダイナミックグラフを描く。 背景のグラフ画像を呼び出す。 (X2 + Y2 = 1) !m(SET UP)ccccc 2(PICT)bwJ (X2 + Y2 = 1 のグラフがPict 1に保存 されている場合) グラフを描く (Y = X2 ‒ 1) ↓↑ (Y = X2) ↓↑ (Y = X2 + 1) • ダイナミックグラフの描き方については 「5-8.ダイナミックグラフ」 をご覧ください。 20061201
5-11-1 グラフ関数式の解析 5-11.グラフ関数式の解析 k グラフ上の座標を読みとる 概要 グラフ上に点滅させた点(ポインター )をカーソルキーで移動させ、座標値を読み取ることが できます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) グラフを描画します。 実行 (3) !1(TRCE) を押すと、グラフの中央にポインターが点滅します。 *1 (4) d eを押すと、グラフに沿ってポインターが移動しますので、読み取りたい位置 にポインターを合わせます。 複数のグラフが描かれている場合、f c を押すと、異なるグラフの同じx座標の 位置にポインターが移動します。 (5) vを押すとポップアップウインドウが表示され、座標値を入力するとポインターが その点に移動します。 座標値を直接入力しても、ポップアップウインドウが表示されます。 トレースを中断するときは、!1(TRCE)を押してください。 *1 ポインターを表示する位置がグラフの表示 領域外であったり、エラー (値を持たない) である場合、ポインターはグラフに表示さ れません。 # セットアップ画面で「Coord」
5-11-2 グラフ関数式の解析 例 次の関数式のグラフの座標を読みとる。 Y1 = x2 ‒ 3 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒10、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m GRAPH 2 !3(V-WIN)-fwfwbwc -bawbawcwJ 3(TYPE)1(Y=)vx-dw 6(DRAW) 3 !1(TRCE) 4 d∼d 5 -bw 結果画面 # 関数式の種類により、座標値は次のように表 示されます。 • 不等式のグラフ • 極座標のグラフ # X=cタイプのグラフのトレース中にdとe キーを押してもポインターは動きません。 • パラメーター関数のグラフ 20061201
5-11-3 グラフ関数式の解析 k 微分係数を表示する 概要 トレース機能実行時に、ポインターの座標値に加えて、ポインター位置での微分係数を同時 に表示させることができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で「Derivative」を「On」に設定します。 (3) グラフを描画します。 実行 (4) !1(TRCE)を押します。 グラフの中央にポインターが点滅します。(ポインター の座標値とともに微分係数も表示されます。) (5) d eを押すと、グラフに沿ってポインターが移動しますので、微分係数を読み取 りたい位置にポインターを合わせます。 複数のグラフが描かれている場合、f c を押すと、異なるグラフの同じx座標の 位置にポインターが移動します。 (6) vを押すとポップアップウインドウが表示され、座標値を入力するとポインターが その点に移動します。 座標値を直接入力しても、ポップアップウインドウが表示されます。 20061201
5-11-4 グラフ関数式の解析 例 次の関数式のグラフの座標と微分係数を読みとる。 Y1 = x2 ‒ 3 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒10、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cccc1(On)J 3 !3(V-WIN)-fwfwbwc -bawbawcwJ 3(TYPE)1(Y=)vx-dw 6(DRAW) 4 !1(TRCE) 5 d∼d 6 -bw 結果画面 20061201
5-11-5 グラフ関数式の解析 k グラフの座標値から数表を作成する(グラフtoテーブル) 概要 グラフの座標値をトレース機能などによって読み取り、数表に登録します。そして、画面を グラフと数表に分割して表示することができます。 グラフの解析結果をまとめて見ること ができ、大変便利です。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) セットアップ画面で「Dual Screen」 を「GtoT」に設定します。 (3) ビューウインドウ(V-Window)を設定します。 実行 (4) 関数式を登録し、左側の画面にグラフを描画します。 (5) トレース機能を実行します。複数の式のグラフが描画されている場合は、f cを 押して、グラフを選択します。 (6) d e を押してポインターを移動させ、数表に登録したい座標位置でwを押しま す。登録する座標値の数だけ繰り返します。 (7) K1(CHNG)を押して、キー操作の対象を数表側に切り替えます。 (8) ポップアップウインドウから、保存するリスト番号を入力します。 20061201
5-11-6 グラフ関数式の解析 例 次の2つのグラフの交点付近と X = 0 付近の座標を数表に登録して、 数表の内容をList 1に保存する。 Y1 = x2 ‒ 3、Y2 = ‒ x + 2 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = − 5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = −10、Ymax = 10、 Yscale = 2 手順 1 m GRAPH 2 !m(SET UP)cc2(GtoT)J 3 !3(V-WIN)-fwfwbwc -bawbawcwJ 4 3(TYPE)1(Y=)vx-dw -v+cw 6(DRAW) 5 !1(TRCE) 6 d∼dwe∼ew 7 K1(CHNG) 8 K2(LMEM)bw 結果画面 # 手順⑦で、K1(CHNG)を押す代わりに、 Aを押してもキー操作の対象を数表側に切 り替えることができます。 20061201
5-11-7 グラフ関数式の解析 k 座標値の桁数を丸めて表示する 概要 トレース機能などを使用する際、座標値を適切な有効桁数に丸めて表示することができます。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) グラフを描画します。 実行 (3) !2(ZOOM)6(g)3(RND) を押します。このとき、ビューウインドウの設定 がRndの値に従って自動的に変更されます。 (4) !1(TRCE)を押し、カーソルキーでポインターをグラフ上の適当な位置に移動 させます。ポインターの座標値が丸められて表示されます。 20061201
5-11-8 グラフ関数式の解析 例 次の2つの式のグラフの交点近辺の座標を、ポインター座標値丸め機能を 使用して求める。 Y1 = x2 ‒ 3、Y2 = ‒ x + 2 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = − 5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = −10、Ymax = 10、Yscale = 2 手順 1 m GRAPH 2 !3(V-WIN)-fwfwbwc -bawbawcwJ 3(TYPE)1(Y=)vx-dw -v+cw 6(DRAW) 3 !2(ZOOM)6(g)3(RND) 4 !1(TRCE) d∼d 結果画面 20061201
5-11-9 グラフ関数式の解析 k グラフ関数式の根を算出する 概要 描いたグラフをさまざまに解析します。 準備 (1) メインメニューからGRAPHモードを選択します。 (2) グラフを描画します。 実行 (3) 解析機能を選択します。 !5(G-SLV)1(ROOT) ... 根の算出 2(MAX) ... 極大値 3(MIN) ... 極小値 4(Y-ICPT) ... y 軸切片 5(ISCT) ... 2 つのグラフの交点 6(g)1(Y-CAL) ... x に対する y 座標値 6(g)2(X-CAL) ... y に対する x 座標値 6(g)3(∫dx) ...
5-11-10 グラフ関数式の解析 例 次の式のグラフを描き、Y1の根を求める。 Y1 = x(x + 2)(x ‒ 2) ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、 Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-11-11 グラフ関数式の解析 k 2つのグラフの交点を算出する 概要 2 つのグラフの交点を求めることができます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) !5(G-SLV)5(ISCT)と押します。3つ以上のグラフが描かれているときは、登 録エリア番号の最も小さいグラフの上にカーソル(k) が点滅します。 (3) f cを使って、選択したいグラフの上にカーソルを移動させます。 (4) wを押し、1つ目のグラフを選択します。 カーソルの形がkから に切り替わりま す。 (5) f cを使って、2番目のグラフの上にカーソルを移動させます。 (6) wを押すと、2つのグラフの交点が算出されます。 値が2つ以上ある場合はeを押すと、次の値が算出されます。またdを押すと、前 に表示していた値に戻ります。 20061201
5-11-12 グラフ関数式の解析 例 次の2つの式のグラフを描き、Y1とY2のグラフの交点を求める。 Y1 = x + 1、Y2 = x2 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒5、 Xmax = 5、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-fwfwbwc -fwfwbwJ 3(TYPE)1(Y=)v+bw vxw 6(DRAW) 2 !5(G-SLV)5(ISCT) … 6 e 結果画面 # グラフが2つの場合は、手順②で!55 を押した時点ですぐに交点の値が算出され ます。 # 交点の算出ができるのは、直交座標式グラフと 不等式グラフのみです。 20061201
5-11-13 グラフ関数式の解析 k 任意の点の座標値を算出する 概要 グラフ表示から、任意のxに対するy座標値または、任意のyに対するx座標値を求めることが できます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) 関数式を選択します。複数のグラフが描かれているときは、登録エリア番号の最も 小さいグラフの上に選択カーソル(k) が点滅します。 !5(G-SLV)6(g)1(Y-CAL) ... x に対する y 座標値 6(g)2(X-CAL) ...
5-11-14 グラフ関数式の解析 次の2つの式のグラフを描き、Y2のグラフのy座標値をx = 0.5に対して、 例 またx座標値をy = 2.2に対して求める。 Y1 = x + 1、Y2 = x(x + 2)(x ‒ 2) ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = − 6.3、 Xmax = 6.3、 Xscale = 1 Ymin = − 3.1、 Ymax = 3.1、 Yscale = 1 ( 初期設定値 ) 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)1(INIT)J 3(TYPE)1(Y=)v+bw v(v+c)(v-c)w 6(DRAW) 2 !5(G-SLV)6(g)1(Y-CAL) 2 !5(G-SLV)6(g)2(X-CAL) 3 cw 3 cw 4 a.fw 4 c.
5-11-15 グラフ関数式の解析 k 任意の範囲の積分値を算出する 概要 任意の範囲の積分値を求めることができます。 準備 (1) グラフを描画します。 実行 (2) !5(G-SLV)6(g)3(∫dx)を押します。複数のグラフが描かれているときは、 登録エリア番号の最も小さいグラフの上に選択カーソル(k)が点滅します。 (3) fcを押して、選択したいグラフにカーソル(k)を移動させ、wを押して選択し ます。 (4) deを押し、積分の下限値にポインターを移動させ、wを押します。 vを押してポップアップウインドウを表示し、座標値を入力しても、ポインターを 希望の位置に移動させることができます。 (5) eを押し、積分の上限値にポインターを移動させます。 vを押してポップアップウインドウを表示し、積分範囲の上限と下限の値を直接入 力することもできます。 (6) wを押すと、積分値が算出されます。 # 下限値、上限値の指定は、テンキーを使って 数値を直接入力して行うこともできます。 # 積分値の算出ができるのは、直交座標式グラフ のみです。 # 積分範囲は、下限<上限となるように設定し てくださ
5-11-16 グラフ関数式の解析 例 次の式のグラフを描き、(−2, 0)の積分値を求める。 Y1 = x(x + 2)(x ‒ 2) ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、 Xscale = 1 Ymin = ‒4、 Ymax = 4、 Yscale = 1 手順 1 m GRAPH !3(V-WIN)-g.dwg.
5-11-17 グラフ関数式の解析 k 陰関数のグラフ関数式を解析する 陰関数のグラフより、以下のような解析結果を求めることができます。 • 焦点/頂点/離心率の算出 • 通径の長さの算出 • 中心/半径の算出 • x軸/y軸切片の算出 • 対称軸/準線の描画 • 漸近線の描画 (1) メインメニューからCONICSモードを選択します。 (2) f cを使って解析する陰関数を選択します。 (3) 陰関数定数を入力します。 (4) グラフを描画します。 陰関数のグラフを描いた後、!5(G-SLV)を押します。 次のようなグラフ解析ファンク ションメニューが現れます。 u 放物線グラフの解析 • {FOCS}/{VTX}/{LEN}/{e} ... {焦点}/{頂点}/{通径}/{離心率}を求める • {DIR}/{SYM} ... {準線}/{対称軸}を引く • {X-IN}/{Y-IN} ... {x軸}/{y軸}との交点を求める u 円グラフの解析 • {CNTR}/{RADS} ... {中心}/{半径}を求める • {X-IN}/{Y-IN} ...
5-11-18 グラフ関数式の解析 u 焦点/頂点/通径の長さを算出する 例 [G-SLV]-[FOCS]/[VTX]/[LEN] 放物線 X = (Y ‒ 2)2 + 3のグラフの焦点、頂点、通径の長さを求める。 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒1、 Xmax = 10、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 m CONICS w bwcwdw6(DRAW) !5(G-SLV) 1(FOCS) (焦点の算出) !5(G-SLV) 4(VTX) (頂点の算出) !5(G-SLV) 5(LEN) (通径の長さの算出) • 楕円または双曲線の焦点を算出しているときにeを押すと、 次の焦点の値を算出します。 また、dを押すと、前に表示していた焦点の値に戻ります。 • 双曲線の頂点を算出しているときにeを押すと、次の頂点の値を算出します。また、 dを押すと、前に表示していた頂点の値に戻ります。 • 楕円の頂点を算出しているときにe を押すと、次の頂点の値を算出します。dを押す と、その前に表示していた頂点の値に戻りま
5-11-19 グラフ関数式の解析 u 中心/半径を算出する 例 [G-SLV]-[CNTR]/[RADS] 次の円のグラフの中心と半径を求める。 (X + 2)2 + (Y + 1)2 = 22 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、 Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-11-20 グラフ関数式の解析 u x軸/y軸切片を算出する 例 [G-SLV]-[X-IN]/[Y-IN] 次の双曲線のグラフのx軸とy軸の切片を求める。 (X – 3)2 2 2 – (Y – 1)2 22 =1 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒4、 Xmax = 8、 Xscale = 1 Ymin = ‒5、 Ymax = 5、 Yscale = 1 m CONICS cccccccw cwcwdwbw6(DRAW) !5(G-SLV) 2(X-IN) (x軸切片の算出) !5(G-SLV) 3(Y-IN) (y軸切片の算出) • eを押すと、次のx軸/y軸切片の値を算出します。また、dを押すと、前に表示してい た x 軸/y 軸切片の値に戻ります。 20061201
5-11-21 グラフ関数式の解析 u 対称軸/準線を描画する 例 [G-SLV]-[SYM]/[DIR] 次の放物線のグラフの対称軸と準線を引く。 X = 2(Y ‒ 1)2 + 1 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.3、 Xscale = 1 Ymin = ‒3.1、Ymax = 3.
5-11-22 グラフ関数式の解析 u 漸近線を描画する 例 [G-SLV]-[ASYM] 次の双曲線グラフの漸近線を引く。 (X – 1)2 2 2 – (Y – 1)2 22 =1 ただし、ビューウインドウは以下のように設定するものとする。 Xmin = ‒6.3、Xmax = 6.
6 統計グラフ&統計計算 データの入力とリスト、平均値や最大値などの統計、データの傾 向を調べる回帰を実行することができます。 6-1. 6-2. 6-3. 6-4. 6-5. 6-6. 6-7.
6-1-1 統計計算を行う前に 6-1. 統計計算を行う前に メインメニューからSTATモードを選択してください。次のようなリストエディターにな ります。 この表示から統計に使うデータの入力と計算を行います。 f、 c、 d 、 e で移動します。 リストのところが反転します。 データを入力し、グラフを作成してデータを検討します。その後適切な回帰を行ってデータ を検討します。 • リストエディターの使い方についての詳しい説明は、「第3章 リスト機能」を参照してくだ さい。 k 分析データをリストへ入力する 例 次の2種類のデータを入力します。 0.5, 1.2, 2.4, 4.0, 5.2 ‒2.1, 0.3, 1.5, 2.0, 2.4 a.fwb.cw c.ewewf.cw e -c.bwa.dw b.fwcwc.
6-1-2 統計計算を行う前に k グラフ描画設定条件を変更する グラフメニュー (GPH1、GPH2、GPH3)でグラフの表示/非表示の設定、グラフタイプ、 その他一般設定をする方法を以下に説明します。 リストエディターから1(GRPH) を押すと、次のようなグラフメニューが現れます。 • {GPH1}/{GPH2}/{GPH3} ... グラフ項目 {1}/{2}/{3} の描画*1 • {SEL} ... 3種類の統計グラフ(GPH1、GPH2、GPH3)のどれを描くかの選択 複数のグラフ項目を設定することができます。 • {SET} ... 統計グラフの描画条件(グラフの種類やグラフを描くときに使われるリスト)を 選択 1.
6-1-3 統計計算を行う前に • マークタイプ こちらの設定では、グラフ上の点の形を設定できます。 u 統計グラフ描画設定を表示するには [GRPH]-[SET] グラフの設定を表示するには、1(GRPH)6(SET) を押します。 • ここに表す設定は1つの例です。設定状態によって表示は異なります。 • StatGraph (統計グラフ項目の選択) • {GPH1}/{GPH2}/{GPH3} ... グラフ項目 {1}/{2}/{3}を選択する • Graph Type (グラフの種類の選択) • {Scat}/{xy}/{NPP} ... {散布図}/{xy線図}/{正規確率プロット}を選択する • {Hist}/{Box}/{N·Dis}/{Brkn} ... {ヒストグラム}/{Medボックス図}/{正規分布曲線}/ {折れ線グラフ}を選択する • {X}/{Med}/{X^2}/{X^3}/{X^4} ...
6-1-4 統計計算を行う前に 2.グラフ項目のグラフを描く/描かないを選択する [GRPH]-[SEL] グラフの各項目においてグラフを描く/描かないを選択することができます。 u グラフを描く/描かないを設定する (1) グラフの設定を表示するには、1(GRPH)4(SEL) を押します。 • StatGraph1設定はグラフ1(グラフメニューのGPH1) を、StatGraph2設定は グラフ2、StatGraph3設定はグラフ3を設定します。 (2) カーソルキーを押して選択したいグラフ項目に“■” を移動し、ファンクションキー を押して変更します。 • {On}/{Off} ...グラフを{描く}/{描かない}を設定 • {DRAW} ...
6-2-1 1変数統計グラフの描画と計算 6-2.
6-2-2 1変数統計グラフの描画と計算 k Medボックスグラフ (MedBox) 多くのデータが存在するとき、それらがどのような範囲に収まっているか調べます。下か ら数えて25%のデータ地点Q1(25パーセンタイル、第1四分位数)と、下から数えて75% のデータ地点Q3(75パーセンタイル、第3四分位数)をボックスで囲みます。下から数え て50%のデータ地点Medに線を引きます。 ボックスの両端から、最小値(minX)、最大値 (maxX)へ向かって線(ひげ)を描きます。 リストエディターから、1(GRPH)を押してグラフメニューを呼び出し、6(SET)を押し てグラフの種類をMedボックス図を描くように設定し直した後にグラフを描くと、Medボッ クス図を描きます。 minX Q1 Med Q3 maxX ボックスから外れたデータをプロットするには、まずMedボックスをグラフタイプとして 指定します。さらに同じ画面でグラフタイプを指定し、除かれた点(Outliers)をOnにして グラフを描画します。 20061201
6-2-3 1変数統計グラフの描画と計算 k 正規分布曲線(N • Dis) 以下の正規分布関数に従う曲線を描きます。 y= 1 (2 π) xσn e – (x–x) 2 2xσn 2 XListにデータを入力したリストを指定し、Freqにデータの度数が入力されているリストか、 度数の指定がない場合は、1を指定します。 k 折れ線グラフ(Brkn) ヒストグラムの棒の中心点を線でつなぎます。 XListにデータを入力したリストを指定し、Freqにデータの度数が入力されているリストか、 度数の指定がない場合は、1を指定します。 ⇒ w(Draw) グラフを描く前に、上図のような画面が現れます。ここで、ヒストグラムの描き始めの値 (Start)とピッチ値(Width)の変更が可能です。 20061201
6-2-4 1変数統計グラフの描画と計算 k 描いた1変数統計グラフの計算結果を表示する 1変数統計は、グラフの他にパラメーターの値として表わすこともできます。これらのグラ フが表示されているとき、1(1VAR)を押すと、1 変数統計の結果を数値で表示します。 • cを押していくと、順に画面がスクロール表示されます。 以下は各係数の説明です。 x¯ ............... Σx ............ Σx2 ........... xσn ........... xσn‒1 ........ n ............... 平均値 データの総和 (合計値) データの自乗和(データを2乗して合計した値) データの母集団標準偏差 データの標本標準偏差 データの数 minX ........ データの最小値 Q1 ............ データの第1四分位点(First Quartile) Med ......... データの中央値 Q3 ............ データの第3四分位点(Third Quartile) maxX ....... データの最大値 Mod .........
6-3-1 2変数統計グラフの描画と計算 6-3.
6-3-2 2変数統計グラフの描画と計算 例 下の2つのデータを入力します。そのデータから散布図を描画し、 その点を結んだ xy 線図を描画します。 0.5, 1.2, 2.4, 4.0, 5.2 (xリスト) ‒2.1, 0.3, 1.5, 2.0, 2.4 (yリスト) 手順 1 m STAT 2 a.fwb.cw c.ewewf.cw e -c.bwa.dw b.fwcwc.
6-3-3 2変数統計グラフの描画と計算 k 回帰グラフの描画 概要 2種類のデータを入力して散布図を描画した後、回帰を実行して、そのグラフを描画します。 準備 (1) メインメニューからSTATモードを選択します。 実行 (2) データをリストへ入力し、散布図を描画します。 (3) 回帰のタイプを選択、計算実行して、回帰パラメーターを表示させます。 (4) 回帰グラフを描画します。 # 描画した回帰グラフに対して、トレースをす ることができます。また、トレーススクロー ルを行うことはできません。 20061201
6-3-4 2変数統計グラフの描画と計算 例 以下の2対のデータを入力して、散布図にデータをプロットします。次に、 データを対数回帰式に展開し、回帰係数を表示した後、回帰グラフを表示 します。 0.5, 1.2, 2.4, 4.0, 5.2 (xリスト) ‒2.1, 0.3, 1.5, 2.0, 2.4 (yリスト) 手順 1 m STAT 2 a.fwb.cw c.ewewf.cw e -c.bwa.dw b.fwcwc.
6-3-5 2変数統計グラフの描画と計算 k 回帰タイプを選択する 2変数グラフが表示されている状態から1(CALC)を押して、さまざまな直線や曲線を当て はめることができます。 • {2VAR} ...
6-3-6 2変数統計グラフの描画と計算 k 1次回帰グラフ できるだけ多くの点の近くを通るように最小二乗法で処理して、直線の傾きとy軸切片 (x = 0のときのy座標の値)を数値で表わすのが1次回帰です。 また、その関係をグラフに表わしたものが1次回帰(直線回帰)グラフです。 1(CALC)2(X) 6(DRAW) <1次回帰のモデル式> y = ax + b a ...............回帰式の回帰係数(傾き) b ...............回帰式の定数項 (切片) r ...............相関係数 r2 .............決定係数 MSe .........誤差の平方平均 k Med-Medグラフ 外れ値がいくつか存在することが考えられる場合、最小二乗法の代わりにMed-Medグラフ を使うことができます。これは1次回帰と似ていますが、外れ値の影響を受けにくくなって います。 1(CALC)3(Med) 6(DRAW) <Med-Med のモデル式> y = ax + b a ................Med-Med グラフの傾き b .............
6-3-7 2変数統計グラフの描画と計算 k 2次∼4次回帰グラフ データを散布図に表示したとき、それらを結ぶ2次から4次の曲線を描きます。実際には点 が散らばっているので、できるだけ多くの点の近くを通るように最小二乗法で処理して曲線 を描きます。これを式の形で表わしたのが、2次回帰から4次回帰です。 例:2次回帰 1(CALC)4(X^2) 6(DRAW) 2次回帰 モデル式...y = ax2 + bx + c a ................回帰式の2次係数 b ................回帰式の1次係数 c ................回帰式の定数項 (切片) r2 .............決定係数 MSe .........誤差の平方平均 3次回帰 モデル式...y = ax3 + bx2 + cx + d a ................回帰式の3次係数 b ................回帰式の2次係数 c ................回帰式の1次係数 d ................回帰式の定数項 (切片) r2 .............
6-3-8 2変数統計グラフの描画と計算 k 対数回帰グラフ y が x の対数関数として表される場合、対数回帰を使うことができます。一般式は、y = a + b × In xです。ここでX= ln x と定義すると、y = a + bX となり、1次回帰の手法が応 用できます。 1(CALC)6(g)2(Log) 6(DRAW) 以下は、対数回帰のモデル式です。 y = a + b·ln x a ................回帰式の定数項 b ................回帰式の回帰係数 r ...............相関係数 r2 .............決定係数 MSe .........
6-3-9 2変数統計グラフの描画と計算 k べき乗回帰グラフ y が x のべき乗に比例する場合、べき乗回帰を使うことができます。一般式は、y = a × xb です。ここで両辺の対数を取ると、In y = In a + b × In xとなります。ここで、X = In x、 Y = In y、A = In a と定義すると、 Y = A + bX となるため、 1次回帰の手法が応用できます。 1(CALC)6(g)4(Pwr) 6(DRAW) 以下は、べき乗回帰のモデル式です。 y = a·xb a ................回帰式の回帰係数 b ................回帰式のべき数 r ...............相関係数 r2 .............決定係数 MSe .........
6-3-10 2変数統計グラフの描画と計算 k ロジスティック回帰グラフ 飽和するまで増加が続く傾向にあるような時系列データに対しては、ロジスティック回帰が 良く当てはまります。 以下は、ロジスティック回帰のモデル式です。 y= c 1 + ae–bx 1(CALC)6(g)6(g)1(Lgst) 6(DRAW) • データによっては計算に時間がかかる場合がありますが、故障ではありません。 k 残差計算 回帰計算を行うとき、実際のプロットポイント(y座標) と回帰モデルとの距離 (残差)を計算 します。 リストエディターからセットアップ画面を呼び出し、「Resid List」 の項目を「List1」∼ 「List26」 のいずれかに設定します。指定したリストに残差を保存します。 保存される内容は、プロットから回帰モデルまでの垂直距離です。 回帰モデルよりプロットが上にある場合は正の数値、プロットが下にある場合は負の数値と なります。 どの回帰モデルの回帰計算でも、残数の計算と保存を行うことができます。 # 選択したリストにデータが存在している場 合、そのデータはクリアーされます。モデル 化に使わ
6-3-11 2変数統計グラフの描画と計算 k 描いた2変数統計グラフの計算結果を表示する 2変数統計は、グラフの他にパラメーターの値として表わすこともできます。このグラフが 表示されているとき、1(CALC)1(2VAR) を押すと、2変数統計の結果を数値で表示し ます。 • cを押していくと、順に画面がスクロール表示されます。 o .......... xList に登録されているデータ の平均 Σx ......... xList に登録されているデータの 総和 Σx2 ....... xList に登録されているデータ の自乗和 xσ n ....... xListに登録されているデータの 母集団標準偏差 xσ n-1 ..... xList に登録されているデータ の標本標準偏差 n ........... データの数 p ........... yList に登録されているデータ の平均 Σy ......... yList に登録されているデータ の総和 Σy2 ...... yList に登録されているデータの自乗和 yσ n .......
6-3-12 2変数統計グラフの描画と計算 k 複数のグラフを利用する 「グラフ描画設定条件を変更する」で、複数のグラフ項目について「On」した後に6(DRAW) を押すと、複数のグラフを描くことができると説明しました(6-1-2ページ参照)。 グラフを 表示してから、グラフ式を選択して1次変数統計または回帰計算を表示できます。 1(CALC) 2(X) • 画面の上に表示されている文字は、(StatGraph1 = Graph 1, StatGraph2 = Graph 2, StatGraph3 = Graph 3)の中で現在使用しているグラフです。 (1) cを押します。画面上のグラフ名が変わります。 (2) 一番上の行に表示されるエリア名を確認して、希望のエリアが選択されたらwを押 します。 20061201
6-3-13 2変数統計グラフの描画と計算 k 統計グラフに関数式グラフを重ね描く 概要 2変数統計グラフを描いた後、その上から任意の関数式のグラフを重ね描きします。 準備 (1) メインメニューからSTATモードを選択します。 実行 (2) データをリストへ入力し、統計グラフを描画します。 (3) グラフ関数式の登録画面へ移動し、関数式を登録します。 (4) グラフを描画します。 20061201
6-3-14 2変数統計グラフの描画と計算 例 次の2種類のデータを入力します。散布図を描画し、その上から y = 2ln xのグラフを重ね描きします。 0.5, 1.2, 2.4, 4.0, 5.2 ‒2.1, 0.3, 1.5, 2.0, 2.4 手順 1 m STAT 2 a.fwb.cw c.ewewf.cw e -c.bwa.dw b.fwcwc.
6-4-1 統計計算の実行 6-4. 統計計算の実行 ここまでは統計計算を行ってきましたが、いずれもグラフ作成と組み合わせて実行していま した。ここでは、統計計算だけを実行する方法を説明します。 u 計算するデータを設定する 本機では計算するデータをあらかじめ設定しておきます。リストエディターを呼び出し、 2(CALC)6(SET) と押します。 各項目の意味は以下の通りです。 1Var XList ......... 1変数統計計算の変数 x(XList)を設定する 1Var Freq ........... 1変数統計計算の度数(Frequency)を設定する 2Var XList ......... 2変数統計計算の変数x(XList) を設定する 2Var YList ......... 2変数統計計算の変数y(YList) を設定する 2Var Freq ...........
6-4-2 統計計算の実行 k 1変数統計計算 「正規確率プロット」および「ヒストグラム(棒グラフ)」 から「折れ線グラフ」までの説明では、 グラフを描いた後、統計の計算結果を表示していました。これは、グラフ表示に使われた変 数の特性を数値で表現したものです。 この数値は、リストエディターから2(CALC)1(1VAR)と押して、直接求めることがで きます。 この後、f または c を押すと、計算結果表示がスクロールして、変数の特性を見ること ができます。 この画面で表示される統計値の意味は、「描いた1変数統計グラフの計算結果を表示する」 (6-2-4 ページ)をご覧ください。 k 2変数統計計算 「描いた2変数統計グラフの計算結果を表示する」の例では、グラフを描いた後、統計の計算 結果を表示していました。これは、回帰計算に使われた変数の特性を数値で表現したもので す。 この数値は、リストエディターから2(CALC)2(2VAR) と押して、直接求めることがで きます。 この後、f または c を押すと、計算結果表示がスクロールして、変数の特性を見ること ができます。 この画面で表示される統計値の意味
6-4-3 統計計算の実行 k 回帰計算 「1次回帰グラフ」から「ロジスティック回帰グラフ」までの説明では、グラフを描いた後、回 帰計算結果を表示していました。これは、回帰直線や回帰曲線の各係数値を、数値で表現し たものです。 この数値は、リストエディターから直接求めることができます。 2(CALC)3(REG) と押すと、次のようなファンクションメニューが現れます。 • {X}/{Med}/{X^2}/{X^3}/{X^4}/{Log}/{Exp}/{Pwr}/{Sin}/{Lgst} ...
6-4-4 統計計算の実行 • 1次回帰 ............................. MSe = • 2次回帰 ... .......................... MSe = • 3次回帰 ............................. MSe = • 4次回帰 ............................. MSe = • 対数回帰 ............................ MSe = • 指数回帰 ............................ MSe = • べき乗回帰 ........................ MSe = • sin回帰 .............................. MSe = • ロジスティック回帰 .........
6-4-5 統計計算の実行 (2) x に対する値を入力してwを押します。 • x と y の座標が画面の下に現れるのでポインターを同じグラフの点に移動します。 (3) この状態でvまたは数字キーを押すと、x 値を入力するためのポップアップウイン ドウが表示され、連続して数値計算をすることができます。 (4) 終了したらJ を押して、座標値とポインターの表示を消します。 • 計算した座標値が画面の範囲にない場合は、ポインターは表示されません。 • セットアップ画面の 「Coord」設定が「Off」である場合には、座標値は表示されませ ん。 • Y-CAL式はDefG機能を使ってグラフを描画するのにも使います。 u 回帰計算結果の画面からの回帰式コピー機能 散布図など統計グラフの描画をして回帰計算結果をコピーする回帰式コピー機能に加えて、 STATモードで回帰式結果をコピーするには、6(COPY)を押します。 20061201
6-4-6 統計計算の実行 k 推定値の計算 ( , ) STATモードで回帰グラフを描画した後、RUN • MATモードを使って回帰グラフのx と y 係数の推定値を計算することができます。 例 右表のデータを直線回帰して、xi = 20、yi = 1000 のときの ŷ 、x̂ をそれぞれ推定する。 (1) メインメニューからSTATモードを選択します。 (2) データをリストに入力し、直線回帰グラフを描きます。 (3) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 (4) 次の順序でキーを押します。 ca(xiの値) K5(STAT)2(ŷ)w xi = 20 のとき、ŷの推定値を表示します。 baaa(yiの値) 1(xˆ )w yi = 1000 のとき、xˆ の推定値が表示されます。 # Med-Med、2次回帰、3次回帰、4次回帰、 sin回帰、ロジスティック回帰グラフの推定 値は得られません。 20061201 xi yi 10 1003 15 1005 20 1010 25 1011 30 1014
6-4-7 統計計算の実行 k 確率分布計算 1変数統計計算に関する確率分布計算をRUN • MATモードでできます。 K6(g)3(PROB)6(g) と押すと、次のようなメニューが現れます。 • {P(}/{Q(}/{R(} ... 確率 {P(t)}/{Q(t)}/{R(t)}の値を求める関数 • {t(} ...標準化変量t(x) の値を求める • 確率P(t)、Q(t)、R(t) および標準化変量t(x) は次の式により計算します。 標準正規分布 P (t) Q (t) 0 t 例 0 t R (t) 0 t ある大学の学生20人の身長を計測した結果、表のようになった。この内、 身長が160.5cm ∼ 175.5cmの学生は、全体の何%か。また175 .5cm の学生は、上位から何%の位置になるか。 階級No. 身長(cm) 度数 1 158.5 1 2 160.5 1 3 163.3 2 4 167.5 2 5 170.2 3 6 173.3 4 7 175.5 2 8 178.6 2 9 180.
6-4-8 統計計算の実行 (1) メインメニューからSTATモードを選択します。 (2) 身長のデータをリスト1に、度数のデータをリスト2に入力します。 (3) 1変数統計計算を行います。*1 2(CALC)6(SET) 1(LIST)bw c2(LIST)cw!J(QUIT) 2(CALC)1(1VAR) (4) m を押しRUN • MATモードを選択してK6(g)3(PROB) を押し、確率計 算 (PROB) メニューを呼び出します。 3(PROB)6(g)4(t() bga.f)w (身長160.5cmの標準化変量t は) (答え) ‒1.633855948 ( ‒1.634) 4(t() bhf.f)w (身長175.5cmの標準化変量t は) (答え) 0.4963343361 ( 0.496) 1(P()a.ejg)1(P()-b.gde)w (全体での%数) (答え) 0.638921 (全体の63.9%) (答え) 0.30995 (31.0%の位置) 3(R()a.
6-4-9 統計計算の実行 k 確率分布グラフの描画 概要 マニュアルグラフの描画の方法によって、確率分布グラフをRUN • MATモードで描くこと ができます。 準備 (1) メインメニューからRUN • MATモードを選択します。 実行 (2) 直交座標グラフの描画コマンドを入力します。 (3) 確率の値を入力します。 20061201
6-4-10 統計計算の実行 例 確率P(0.5)のグラフを描く。 手順 1 m RUN • MAT 2 !4(SKTCH)1(Cls)w 5(GRPH)1(Y=) 3 K6(g)3(PROB)6(g)1(P()a.
6-5-1 検定(TEST) 6-5.
6-5-2 検定(TEST) 以下のページでは、これらの概念に基づいて、さまざまな統計計算をする方法を説明します。 統計の概念や用語に関する詳しい説明は、統計関係の文献を参照してください。 STATモードの初期画面において 3(TEST)を押すと、検定機能のファンクションメ ニューが表示されます。 • 3(TEST)1(Z) ... Z 検定(6-5-2ページ) 2(t) ... t 検定(6-5-10ページ) 2 3(CHI) ... χ 検定(6-5-18ページ) 4(F) ... 2標本の F 検定(6-5-20ページ) (ANOVA)(6-5-22ページ) 5(ANOV) ... 分散分析 k Z 検定 u Z 検定に共通する機能 Z 検定のグラフを描画した後、以下のグラフ解析機能を利用することができます。 • 1(Z) ... z 値の表示 1(Z)を押すと、最下行に z 値を表示し、該当する点にポインターを表示します(点が表示 範囲外の場合は表示されません)。 両側検定の場合は2 点表示されます。d と e を押すとポインターが移動します。 Jを押すと、z 値が消えます。 • 2(P) ..
6-5-3 検定(TEST) 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 1(Z) 1(1-S) リスト形式でデータを指定します。 各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 μ .................................... 母集団の平均値の検定条件(「G μ 0」は両側検定、 「< μ 0」は下側の片側検定、「> μ 0」は上側の片側検定) μ 0 .................................. 仮定母平均 σ .................................... 母標準偏差 (σ > 0) List ................................ データとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Freq ............................... 度数(1、あるいは List 1 ∼ 26) Save Res.....................
6-5-4 検定(TEST) 計算結果の出力例 μ G11.4 ........................ 検定の方向 z ................................... z 値 p .................................... p 値 x¯ .................................... 平均値 xσ n-1 ................................ データの標本標準偏差 (Data: List形式のときのみ表示) n ....................................
6-5-5 検定(TEST) u 2 標本の Z 検定 この検定では、2つの母集団の母標準偏差がわかっているときに、2つの母集団の母平均に 関する仮説を検定します。2 標本の Z 検定 は、正規分布に適用します。 Z= o1 – o2 σ12 σ22 n1 + n2 x¯ 1 :標本1 のデータ平均 x¯ 2 :標本2 のデータ平均 σ 1:標本1 の母標準偏差 σ 2:標本2 の母標準偏差 n1 :標本1 のデータの個数 n2 :標本2 のデータの個数 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 1(Z) 2(2-S) リスト形式でデータを指定します。 各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 μ 1 .................................. 母集団の平均値の検定条件 (「G μ 2」は両側検定、 「< μ 2」は 標本1が標本2より小さい片側検定、 「> μ 2」は標本1が標 本2より大きい片側検定) σ 1 ..............................
6-5-6 検定(TEST) パラメーター形式でデータを指定する場合、以下の項目がリスト形式と異なります。 x¯ 1 ................................... 標本1の平均値 n1 .................................. 標本1のデータの個数(正の整数) x¯ 2 ................................... 標本2の平均値 n2 .................................. 標本2のデータの個数(正の整数) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の 「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行、またはグラフを描画します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 • 6(DRAW) ... グラフを描画する。 計算結果の出力例 μ 1Gμ 2 ........................... 検定の方向 z ................................... z 値 p ..................
6-5-7 検定(TEST) u 1 比率の Z 検定 基準を満たしているデータが一定の比率に達しているかどうかを検定します。1 比率の Z 検定 は、正規分布に適用します。 Z= p0 :期待標本比率 n :データの個数 x n – p0 p0 (1– p0) n 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 1(Z) 3(1-P) Prop .............................. 標本比率の検定条件(「G p0」は両側検定、「< p0」は下側の 片側検定、「> p0」は上側の片側検定) p0 .................................. 期待標本比率 (0 < p0 < 1) x .................................... 標本値 (x > 0 の整数) n .................................... データの個数(正の整数) Save Res.....................
6-5-8 検定(TEST) u 2 比率の Z 検定 2つの母集団に対して、基準を満たしているデータの比率を比較します。2 比率の Z 検定 は、 正規分布に適用します。 Z= x2 x1 n1 – n2 p(1 – p ) 1 + 1 n1 n2 x1:標本1 のデータ値 x2:標本2 のデータ値 n1:標本1 のデータの個数 n2:標本2 のデータの個数 pˆ :推定標本比率 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 1(Z) 4(2-P) 「< p2」は標本1 p1 .................................. 標本比率の検定条件 (「G p2」は両側検定、 が標本2より小さい片側検定、 「> p2」は標本1が標本2よ り大きい片側検定) x1 ................................... 標本1のデータ値 (x1 > 0 の整数) n1 .................................. 標本1のデータの個数(正の整数) x2 ...................................
6-5-9 検定(TEST) 計算結果の出力例 p1>p2 ........................... 検定の方向 z ................................... z 値 p .................................... p値 pˆ 1 ................................... 標本1の推定比率 pˆ 2 ................................... 標本2の推定比率 pˆ ...................................... 推定標本比率 n1 .................................. 標本1のデータの個数 n2 ..................................
6-5-10 検定(TEST) k t 検定 u t 検定に共通する機能 t 検定のグラフを描画した後、以下のグラフ解析機能を利用することができます。 • 1(T) ... t 値の表示 1(T)を押すと、最下行にt 値を表示し、該当する点にポインターを表示します(点が表示範 囲外の場合は表示されません)。 両側検定の場合は2点表示されます。d と e を押すとポインターが移動します。 J を押すと t 値が消えます。 • 2(P) ... p 値の表示 2(P) を押すと、最下行にp値を表示します。ポインターは表示されません。 J を押すとp値が消えます。 # グラフ描画の際のビューウインドウは、以下 の値が用いられます。 # 解析機能を実行すると、アルファ変数TとP に t 値と p値が自動的に保存されます。 Xmin = ‒3.2, Xmax = 3.2, Xscale = 1, Ymin = ‒0.1, Ymax = 0.45, Yscale = 0.
6-5-11 検定(TEST) u 1 標本の t 検定 母標準偏差がわかっていない場合に、母平均に関する仮説を検定します。1 標本の t 検定は、 t 分布に適用します。 t= o – μ0 xσ n–1 n x¯ :標本のデータ平均 μ 0 :仮定母平均 xσ n-1 :標本標準偏差 n :データの個数 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 2(t) 1(1-S) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 μ .................................... 母集団の平均値の検定条件(「G μ 0」は両側検定、「< μ 0」は 下側の片側検定、「> μ 0」は上側の片側検定) μ 0 .................................. 仮定母平均 List ................................ データとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Freq ...................
6-5-12 検定(TEST) 計算結果の出力例 μ G 11.3 ...................... 検定の方向 t ..................................... t 値 p .................................... p値 x¯ .................................... 平均値 xσ n-1 .............................. データの標本標準偏差 n ....................................
6-5-13 検定(TEST) u 2 標本の t 検定 2 標本の t 検定 は、2つの母集団の母標準偏差がわかっていない場合に、両方の母平均を 比較します。2 標本の t 検定は、t 分布に適用します。 2 つの母標準偏差が等しい場合(プールしている場合) o1 – o2 t= x¯ 1 : 標本1 のデータ平均 x¯ 2 : 標本2 のデータ平均 xp σ n–12 n1 + n1 2 1 xpσ n–1 = (n1–1)x1σ n–12 +(n2–1)x2 σn–12 n1 + n2 – 2 df = n1 + n2 – 2 x1σ n-1 x2σ n-1 n1 n2 xpσ n-1 df : : : : : : 標本1の標準偏差 標本2の標準偏差 標本1 のデータの個数 標本2 のデータの個数 プール標本標準偏差 自由度 2つの母標準偏差が等しくない場合(プールしていない場合) t= df = C= o1 – o2 x¯ 1 : 標本1 のデータ平均 x¯ 2 : 標本2 のデータ平均 x1σ n –12 x2σ n –12 n1 + n2 x1σ n-1 x2σ
6-5-14 検定(TEST) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 μ 1 .................................. 標本平均値の検定条件 (「G μ 2」は両側検定、 「< μ 2」は標本 1が標本2より小さい片側検定、 「> μ 2」は標本1が標本2 より大きい片側検定) List(1) .......................... 標本1のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) List(2) .......................... 標本2のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Freq(1) ......................... 標本1の度数(1、あるいは List 1 ∼ 26) Freq(2) ......................... 標本2の度数(1、あるいは List 1 ∼ 26) Pooled ..........................
6-5-15 検定(TEST) 計算結果の出力例 μ 1Gμ 2 ........................... 検定の方向 t ..................................... t 値 p .................................... p値 df ................................... 自由度 x¯ 1 ................................... 標本1のデータ平均 x¯ 2 ................................... 標本2のデータ平均 x1σ n-1 ............................. 標本1の標準偏差 x2σ n-1 ............................. 標本2の標準偏差 xpσ n-1 ............................. プール標本標準偏差(Pooled:On の場合のみ表示) n1 ..................................
6-5-16 検定(TEST) u 1次回帰t 検定 1次回帰 t 検定 は、2組のデータを2つの変数(x, y) の組み合わせと考え、それらのデータ に最もよく当てはまる回帰式y = a + bxの係数 a, bを最小二乗法で求めます。また相関係数 t 値などを求め、x と y がどれほど強い関係にあるかを計算します。 n b= Σ(x – o)( y – p) i=1 n Σ(x – o) a = p – bo 2 t=r n–2 1 – r2 i=1 a : 回帰式の定数項(切片) b : 回帰式の回帰係数(傾 き) n : データの個数 (n > 3) r : 相関係数 r2 : 決定係数 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 2(t) 3(REG) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 β & ρ ............................. 検定条件 (「G 0」は両側検定、「< 0」は下側の片側検定、 「> 0」は上側の片側検定) XList ............................
6-5-17 検定(TEST) 計算結果の出力例 β G 0 & ρ G 0 ............. 検定の方向 t ..................................... t 値 p .................................... p値 df ................................... 自由度 a ..................................... 回帰式の定数項(切片) b ..................................... 回帰式の回帰係数(傾き) s ..................................... 標準誤差 r ..................................... 相関係数 r2 ...................................
6-5-18 検定(TEST) 2 k カイ2乗(χ )検定 カイ2乗(χ2)検定は、いくつかの独立したグループを用意しておき、各グループに含まれる 標本の比率に関する仮説を検定します。カイ2乗(χ2) 検定は、二分変数(「はい」と「いいえ」 のように、2 種類の値のみをとる変数)に適用します。 期待度数 k Σx × Σx ij Fij = i=1 ij j=1 k ΣΣ x ij i=1 j=1 (xij – Fij)2 Fij i=1 j=1 k χ2 = ΣΣ 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 3(CHI) ここでは、データの入力してある行列を指定します。項目の意味は以下の通りです。 Observed ..................... 観測値の行列名(A ∼ Z)(どの行列要素も正の整数) Expected ..................... 期待度数を保存する行列名(A ∼ Z) Save Res.....................
6-5-19 検定(TEST) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の 「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行、またはグラフを描画します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 • 6(DRAW) ... グラフを描画する。 計算結果の出力例 χ2 ................................... χ2 値 p .................................... p値 df ................................... 自由度 グラフを描画した後、以下のグラフ解析機能を利用することができます。 • 1(CHI) ... χ2 値を表示します。 2 1(CHI)を押すと、最下行にχ 値を表示し、該当する点にポインターを表示します(点が表 示範囲外の場合は表示されません)。 2 J を押すと、χ 値が消えます。 • 2(P) ...
6-5-20 検定(TEST) k 2 標本の F 検定 2 標本の F 検定 は、2つの母集団の母分散の比に関する検定を行います。2標本のF検定は、 F分布を適用します。 F= x1σn–12 x2σn–12 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 4(F) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 σ1 .................................. 母標準偏差の検定条件 (「G σ 2」は両側検定、 「< σ 2」は標本 1が標本2より小さい片側検定、 「> σ 2」は標本1が標本2 より大きい片側検定) List(1) .......................... 標本1のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) List(2) .......................... 標本2のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Freq(1) .........................
6-5-21 検定(TEST) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の 「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行、またはグラフを描画します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 • 6(DRAW) ... グラフを描画する。 計算結果の出力例 σ 1Gσ 2 ........................... 検定の方向 F .................................... F 値 p .................................... p値 x¯ 1 ................................... 標本1のデータ平均 (Data:List形式のときのみ表示) x¯ 2 ................................... 標本2のデータ平均 (Data:List形式のときのみ表示) x1σ n-1 ............................. 標本1の標準偏差 x2σ n-1 .........................
6-5-22 検定(TEST) k 分散分析(ANOVA) 分散分析(ANOVA) は、複数の標本があるとき、各標本の母平均が等しいという仮説を検 定します。 一元配置分散分析(One-Way ANOVA) は、各標本の変化する因子が1つの場合の検定を 行います。 二元配置分散分析(Two-Way ANOVA) は、各標本の変化する因子が2 つの場合について、 その2つの因子の交互作用をも含めた検定を行います。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 3(TEST) 5(ANOV) リスト形式でデータを指定します。 各項目の意味は以下の通りです。 How Many ................... One-Way ANOVA かTwo-Way ANOVA を選択する (1 または2) Factor A....................... 因子の水準が入っているリスト(List 1 ∼ 26) Dependnt .................... 標本のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Save Res.....................
6-5-23 検定(TEST) 計算結果の出力例 一元配置分散分析(One-Way ANOVA) 1列目(A) ...................... (因子 A の)df 値、SS 値、MS 値、F 値、p 値 2列目(ERR) ................ (誤差の)df 値、SS 値、MS 値 二元配置分散分析(Two-Way ANOVA) 1列目(A) ...................... (因子 A の)df 値、SS 値、MS 値、F 値、p 値 2列目(B) ...................... (因子 B)のdf 値、SS 値、MS 値、F 値、p 値 3列目(AB) ................... (因子 A x 因子 B の)df 値、SS 値、MS 値、F 値、p 値 * 繰り返しのない条件での演算では、この行は表示されませ ん。 4列目(ERR) ................ (誤差の)df 値、SS 値、MS 値 F .................................... F 値 p ...................
6-5-24 検定(TEST) k 二元配置分散分析(Two-Way ANOVA) u 例題 以下の表は、ある金属製品の耐久性を、熱処理の時間(A)と温度(B)を2通りに変化させて測 定した結果です。実験は、それぞれの条件で2 回ずつ行いました。 B (処理温度) A (時間) B1 B2 A1 113 , 116 139 , 132 A2 133 , 131 126 , 122 以下の帰無仮説に関する相違の分析を、有意水準5%で行います。 Ho : 時間による耐久性の不変性 Ho : 処理温度による耐久性の不変性 Ho : 時間と処理温度の変化の交互作用による耐久性の不変性 u 本機による検定 上記の仮説の検定には、二元配置分散分析(Two-Way ANOVA)を用います。 表の測定データを、以下のように入力します。 List1 = {1,1,1,1, 2, 2, 2, 2} List2 = {1,1, 2, 2,1,1, 2, 2} List3 = {113,116,139,132,133,131,126,122} List3(各グループデータ) をDependentとします。L
6-5-25 検定(TEST) u 入力画面例 u 計算結果表示 20061201
6-6-1 信頼区間(INTR) 6-6.
6-6-2 信頼区間(INTR) u 信頼区間に共通する注意事項 C-Level (信頼水準) の設定において 0≦C-Level <1 の値を入力すると、その値が設定さ れます。 1< C-Level < 100 の値を入力すると、 その値を100 で割った値が設定されます。 #100 以上、または負の値を入力するとエラー (Ma ERROR)となります。 20061201
6-6-3 信頼区間(INTR) k Z 信頼区間 u 1 標本のZ 信頼区間 1 標本の Z 信頼区間 は、母標準偏差がわかっている場合に、母平均の信頼区間を求めます。 信頼区間は、以下の式によって与えられます。 Left = o – Z α σ 2 n Right = o + Z α σ 2 n ただし、α は優位水準そのものではありません。信頼水準は 100 (1 ‒ α) % となります。 例えば、 信頼水準が95%のときは 0 .95 と入力すると、 1 ‒ 0.95 = 0.05 = α となります。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 4(INTR) 1(Z) 1(1-S) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 C-Level ......................... 信頼水準 (0 < C-Level < 1) σ .................................... 母標準偏差 (σ > 0) List ..............
6-6-4 信頼区間(INTR) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行、またはグラフを描画します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 計算結果の出力例 Left................................ 区間の下限(左端) Right ............................. 区間の上限(右端) x¯ .................................... 標本のデータ平均 xσ n-1 .............................. 標本標準偏差 (Data: List形式のときのみ表示) n ....................................
6-6-5 信頼区間(INTR) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 C-Level ......................... 信頼水準 (0 < C-Level < 1) σ 1 .................................. 標本1 の母標準偏差 (σ 1 > 0) σ 2 .................................. 標本2 の母標準偏差 (σ 2 > 0) List(1) .......................... 標本1のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) List(2) .......................... 標本2 のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Freq(1) ......................... 標本1 の度数(1、あるいは List 1 ∼ 26) Freq(2) .........................
6-6-6 信頼区間(INTR) u 1 比率のZ 信頼区間 1 比率の Z 信頼区間は、母集団の中で基準を満たしているデータの比率の信頼区間を求め ます。 信頼区間は、以下の式により与えられます。α は、優位水準となります。信頼水準は 100 (1 ‒ α) % となります。 x Left = n – Z α 2 x Right = n + Z α 2 x 1 x n n 1– n n:データの個数 x:データ 1 x x n n 1– n 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 4(INTR) 1(Z) 3(1-P) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 C-Level ......................... 信頼水準 (0 < C-Level < 1) x .................................... データ(0 または正の整数) n .................................... データの個数(正の整数) Save Res.....................
6-6-7 信頼区間(INTR) u 2 比率のZ 信頼区間 2 比率の Z 信頼区間 2つの母集団の、基準を満たすデータの比率の差の信頼区間を求めま す。 信頼区間は、以下の式により与えられます。α は、優位水準となります。信頼水準は 100 (1 ‒ α) % となります。 x x Left = n1 – n2 – Z α 1 2 2 x x Right = n1 – n2 + Z α 1 2 2 x1 x2 x2 x1 n1 1– n1 n2 1– n2 + n1 n2 n1, n2:データの個数 x1, x2:データ x1 x2 x2 x1 n1 1– n1 n2 1– n2 + n1 n2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 4(INTR) 1(Z) 4(2-P) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 C-Level ......................... 信頼水準 (0 < C-Level < 1) x1 ................................... 標本1のデータ値 (x1 > 0 の整数) n1 .
6-6-8 信頼区間(INTR) Left................................ 区間の下限(左端) Right ............................. 区間の上限(右端) pˆ 1 ................................... 標本1の推定比率 pˆ 2 ................................... 標本2の推定比率 n1 .................................. 標本1のデータの個数 n2 ..................................
6-6-9 信頼区間(INTR) x¯ .................................... 標本のデータ平均 xσ n-1 .............................. 標本標準偏差 (xσ n-1 > 0) n .................................... データの個数(正の整数) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 計算結果の出力例 Left................................ 区間の下限(左端) Right ............................. 区間の上限(右端) o ..................................... 標本のデータ平均 xσ n-1 .............................. データの標本標準偏差 n .................................
6-6-10 信頼区間(INTR) 2つの母集団の母標準偏差が等しくない場合(プールしていない場合) Left = (o1 – o2)– tdf α 2 x1σ n–12 x2 σn–12 + n n1 2 x1σ n–12 x2 σn–12 + n n1 2 Right = (o1 – o2)+ tdf α 2 df = 1 2 C 2 + (1–C ) n1–1 n2–1 x1σ n–12 n1 C= x1σ n–12 x2 σn–12 + n n1 2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 4(INTR) 2(t) 2(2-S) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data .............................. データの種類 C-Level ......................... 信頼水準 (0 < C-Level < 1) List(1) .......................... 標本1のデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) List(2) .......................
6-6-11 信頼区間(INTR) x¯ 1 ................................... 標本1のデータ平均 x1σ n-1 ............................. 標本1の標準偏差 (x1σ n-1 > 0) n1 .................................. 標本1のデータの個数(正の整数) x¯ 2 ................................... 標本2のデータ平均 x2σ n-1 ............................. 標本2の標準偏差 (x2σ n-1 > 0) n2 .................................. 標本2のデータの個数(正の整数) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 計算結果の出力例 Left................................
6-7-1 分布(DIST) 6-7.
6-7-2 分布(DIST) u 分布に共通する機能 グラフを描いた後、x 値に対するp 値を推定する機能(P-CAL機能)を利用することができま す。 P-CAL機能を使う手順は以下に説明します。 (1) 分布グラフを描いて、!5(G-SLV) 1(P-CAL) を押すと、グラフ選択メニュー になり、x 値を入力するポップアップウインドウが表示されます。 (2) x に対する値を入力してwを押します。 • x値とp値が画面の最下行に表示され、グラフ上の該当する点にポインターが移動 します。 (3) この状態でvまたは数字キーを押すと、x 値を入力するためのポップアップウイン ドウが表示され、連続して数値計算をすることができます。 (4) 終了したらJ を押して、座標値とポインターの表示を消します。 # 解析機能を実行すると、x と p値がアルファ 変数XとPにそれぞれ自動的に保存されます。 20061201
6-7-3 分布(DIST) k 正規分布 u 正規確率密度 指定されたx 値から正規分布の確率密度を計算します。正規確率密度は、正規分布に適用し ます。 2 f(x) = 1 e– 2πσ (x – μμ) (σ > 0) 2σ 2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 1(NORM) 1(Npd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 x ................................... データ値 σ ................................... 標準偏差 (σ > 0) μ ................................... 平均 Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ......................
6-7-4 分布(DIST) u 正規分布確率 2 つの値を指定して、正規分布のデータがその範囲に収まる確率を求めます。 p= 1 2πσ ∫ a:下界 b:上界 2 b – e a (x – μ μ) 2σ 2 dx 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 1(NORM) 2(Ncd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 Lower ........................... 下界 Upper ........................... 上界 σ ................................... 標準偏差 (σ > 0) μ ................................... 平均 Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ......................
6-7-5 分布(DIST) 計算結果の出力例 p .................................... 正規分布確率 z:Low ............................ z:Low値(標準化された下界 z 値) z:Up .............................. z:Up値(標準化された上界 z 値) u 累積正規分布の逆関数 累積正規分布の逆関数は、累積確率を指定して、正規分布の中でその位置を占める値を求め ます。 ∫ −∞ ∫ f (x)dx = p Tail:Left 積分区間の 上界 α=? +∞ ∫ f (x)dx = p Tail:Right 積分区間の 下界 α=? f (x)dx = p Tail:Central 積分区間の 下界と上界 α=? β=? 確率を指定して、この式の積分区間を求めます。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 1(NORM) 3(InvN) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 Tail..................
6-7-6 分布(DIST) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • 1(CALC) ...計算を実行する。 計算結果の出力例 x .....................................
6-7-7 分布(DIST) k スチューデントの t 分布 u スチューデントの t 確率密度 スチューデントの t 確率密度は、指定された x 値から t 確率密度を計算します。 x2 df + 1 1+ Γ 2 df f (x) = π df df Γ 2 – df+1 2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 2(t) 1(tpd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 x ................................... データ値 df .................................. 自由度(df > 0) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ......................
6-7-8 分布(DIST) u スチューデントの t 分布確率 スチューデントの t 分布確率は、2つの値を指定してt 分布のデータがその範囲に収まる確 率を計算します。 df + 1 2 p= df Γ 2 π df Γ ∫ b a 1+ x2 df – df+1 2 dx a :下界 b :上界 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 2(t) 2(tcd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 Lower ........................... 下界 Upper ........................... 上界 df .................................. 自由度(df > 0) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ......................
6-7-9 分布(DIST) 計算結果の出力例 p .................................... スチューデントの t 分布確率 t:Low ............................ t:Low 値(入力した下界値) t:Up .............................. t:Up 値(入力した上界値) 2 k χ 分布 2 u χ 確率密度 χ2 確率密度は、χ2 分布から取り出したデータが指定の x 値未満になる確率を求めます。 f(x) = 1 df Γ 2 1 2 df 2 df –1 – x2 e x 2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 3(CHI) 1(Cpd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 x ................................... データ df .................................. 自由度(正の整数) Save Res....................
6-7-10 分布(DIST) 計算結果の出力例 p .................................... χ2確率密度 # グラフ描画の際のビューウインドウは、 セットアップ画面の「Stat Wind」 設定が 「Manual」 の場合は現在の値がそのまま用い られ、「Auto」の場合は以下の値が用いられ ます。 Xmin = 0, Xmax = 11.5, Xscale = 2, Ymin = ‒0.1, Ymax = 0.5, Yscale = 0.
6-7-11 分布(DIST) 2 u χ 分布確率 χ2 分布確率は、2つの値を指定して、χ2 分布の データがその範囲に収まる確率を計算しま す。 p= 1 df Γ 2 1 2 df 2 ∫ b df x 2 –1 – x2 e dx a a:下界 b:上界 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 3(CHI) 2(Ccd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 Lower ........................... 下界 Upper ........................... 上界 df .................................. 自由度(正の整数) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ......................
6-7-12 分布(DIST) 計算結果の出力例 p .................................... χ2 分布確率 k F 分布 u F 確率密度 F 分布から取り出したデータがF 分布指定の x 値未満になる確率を求めます。 n+d 2 f (x) = n d Γ Γ 2 2 Γ n d n 2 x n –1 2 1 + nx d – n+d 2 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 4(F) 1(Fpd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 x ................................... データ n:df ............................... 分子側の自由度(正の整数) d:df ............................... 分母側の自由度(正の整数) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute .............
6-7-13 分布(DIST) 計算結果の出力例 p ....................................
6-7-14 分布(DIST) u F 分布確率 F 分布確率は、2 つの値を指定して、F 分布のデータがその範囲に収まる確率を求めます。 n+d 2 p= n d Γ Γ 2 2 Γ n d n 2 ∫ b x n –1 2 a 1 + nx d – n+d 2 dx a :下界 b :上界 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 4(F) 2(Fcd) パラメーター形式でデータを指定します。各項目の意味は以下の通りです。 Lower ........................... 下界 Upper ........................... 上界 n:df ............................... 分子側の自由度(正の整数) d:df ............................... 分母側の自由度(正の整数) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ....................
6-7-15 分布(DIST) 計算結果の出力例 p ....................................
6-7-16 分布(DIST) k 2項分布 u 2項確率 2項分布に従う確率変数が、ある値 x をとる確率を求めます。 例えば、成功する確率が p の試行を n 回行った場合、x 回成功する確率を求めます。 f (x) = nCxpx(1–p)n – x (x = 0, 1, ·······, n) p : 成功確率(0 < p < 1) n : 試行の回数 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 5(BINM) 1(Bpd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Numtrial ...................... 試行の回数(n) p ................................... 成功確率 (0 < p < 1) Save Res....................
6-7-17 分布(DIST) 計算結果の出力例 p .................................... 2項確率 u 2項累積確率 2項累積確率は、2項分布に従う確率変数が、x 以下の値をとる確率を求めます。例えば、 成功する確率が p の試行を n 回行った場合、x 回以下成功する確率を求めます。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 5(BINM) 2(Bcd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) Numtrial ...................... 試行の回数(n) p ................................... 成功確率 (0 < p < 1) Save Res....................
6-7-18 分布(DIST) すべてのパラメーターを設定したら、c を使って、最下行の「Execute」 にカーソルを合わ せ、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • 1(CALC) ... 計算を実行する。 計算結果の出力例 p ....................................
6-7-19 分布(DIST) k ポアソン分布 u ポアソン確率 ポアソン分布に従う確率変数が、ある値をとる確率を求めます。 f(x) = e– μμ x x! (x = 0, 1, 2, ···) μ:平均 (μ > 0) 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 6(g)1(POISN) 1(Ppd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) μ ................................... 平均 ( μ > 0) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ...................... 計算の実行 パラメーター形式でデータを指定する場合、以下の項目がリスト形式と異なります。 x ....
6-7-20 分布(DIST) u ポアソン累積密度 ポアソン分布に従う確率変数が、x 以下の値をとる確率を求めます。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 6(g)1(POISN) 2(Pcd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) μ ................................... 平均( μ > 0) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ...................... 計算の実行 パラメーター形式でデータを指定する場合、以下の項目がリスト形式と異なります。 x ...................................
6-7-21 分布(DIST) k 幾何分布 u 幾何確率 幾何確率は、幾何分布に従う確率変数が、ある値 x をとる確率を求めます。 f(x) = p(1– p)x – 1 (x = 1, 2, 3, ···) 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 6(g)2(GEO) 1(Gpd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) p ................................... 成功確率 (0 < p < 1) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ...................... 計算の実行 パラメーター形式でデータを指定する場合、以下の項目がリスト形式と異なります。 x ...........
6-7-22 分布(DIST) u 幾何累積確率 幾何累積確率は、幾何分布に従う確率変数が、x 以下の値をとる確率を求めます。 初期画面から、以下の順序でキーを操作します。 5(DIST) 6(g)2(GEO) 2(Gcd) リスト形式でデータを指定する場合、各項目の意味は以下の通りです。 Data ............................. データの種類 List ............................... 指定したデータとして使うリスト(List 1 ∼ 26) p ................................... 成功確率 (0 < p < 1) Save Res.................... 計算結果を保存するリスト(None、あるいは List 1 ∼ 26) Execute ...................... 計算の実行 パラメーター形式でデータを指定する場合、以下の項目がリスト形式と異なります。 x ...................................
7 財務計算 TVMモードでは、以下の種類の財務計算を行うことができま す。 • 単利計算 • 複利計算 • 投資評価(キャッシュフロー ) • 年賦償還 • 金利換算 • 原価/販売価格/粗利 • 日数/日付計算 7-1. 7-2. 7-3. 7-4. 7-5. 7-6. 7-7. 7-8.
7-1-1 財務計算を行う前に 7-1.
7-1-2 財務計算を行う前に k TVMモードにおけるグラフの描画 財務計算後、6(GRPH) を押して、以下のようなグラフを描くことができます。 • グラフ描画後、1(Trace) または !1(TRCE) を押すと、トレース機能が有効になり、 計算結果を参照することができます。例えば単利計算では、e を押すとPV、SI、SFV の 値が順に表示されます。d を押すと、逆の順序で表示されます。 • TVMモードでは、ズーム、スクロール、スケッチの各機能は利用できません。 • 元金(PV)や債券価格(PRC)は、行う計算に応じて正の値、負の値どちらか適切な方の値を 指定します。 • 本機のTVMモードによるグラフ表示は、あくまで1つの目安として用い、実際に金融機関 が計算した値と比較するようにしてください。 • 本機のTVMモードによる計算結果は、あくまで1つの目安として用います。 • 実際に金融機関が計算した値と比較するようにしてください。 20061201
7-2-1 単利計算 7-2. 単利計算 本機は、以下の計算式を用いて単利計算を行います。 u 計算式 SI' = n × PV × i 365 SI' = n × PV × i 360 365日モード 360日モード I% 100 I% i= 100 i= SI = –SI' SFV = –(PV + SI' ) SI n PV I% SFV : 利息 : 支払期間(日数) : 元金 : 年利 : 元利合計 初期画面1で1(SMPL) を押すと、以下のような単利計算変数入力画面が表示されます。 1(SMPL) n ...................................支払期間(日数) I % ................................年利 PV ................................
7-2-2 単利計算 計算結果表示においては、以下のファンクションキーが機能します。 • {REPT} パラメーター入力画面に戻る • {GRPH} グラフを描画する グラフ描画後!1(TRCE) を押すと、トレース機能が有効になり、計算結果を参照する ことができます。 カーソルキー eを押すことにより、元金(PV)、利息(SI)、元利合計(SFV) を順に表示します。 dを押すと、逆順に表示します。 Jを押すと、パラメーター入力画面に戻ります。 20061201
7-3-1 複利計算 7-3.
7-3-2 複利計算 FV = – (PMT × n + PV ) PMT = – n=– PV + FV n PV + FV PMT • 入金のときは + の符号を使います。 出金のときは−の符号を使います。 u 表面金利と実効金利の変換 分割払いで、年間の支払回数(P/Y)と複利回数(C/Y)が異なる場合(例えば月々払いと半年複利 など)、表面金利(ユーザーが入力する値、I %)を実効金利(I %')に変換します。積立預金や 分割払いでは、このような変換が必要です。 { I%' = (1+ [C / Y ] } [P / Y ] I% ) –1 ×100 100 × [C / Y ] P/Y : 年間の支払回数 C/Y : 年間の複利回数 n, PV, PMT, FV を計算するとき このように表面金利を実効金利に変換した後、以下の式を求め、その後の計算に用います。 i = I%'÷100 I% を計算するとき I% を求めた後、以下の式を用いてI%' を計算します。 { I%' = (1+ [P / Y ] } I% [C / Y ] ) –1 ×[C / Y ]×1
7-3-3 複利計算 初期画面1で、2(CMPD) を押すと、以下のような複利計算変数入力画面が表示されます。 2(CMPD) n ...................................複利の期間の数 I% .................................年利 PV ................................現在の値(分割払いでは借入金、預金では元金) PMT ..............................定期的な等額入出金額(分割払いでは支払額、預金では預入金) FV ................................最終回の入出金額、または元利合計 P/Y ..............................年間の支払回数 C/Y ..............................
7-3-4 複利計算 必要なパラメーターを設定したら、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • {n} 複利の期間(年)を計算する • {I%} 年利を計算する • {PV} 現在の値(分割払いでは借入額、預金では元金)を計算する • {PMT} 定期的な等額入出金額(分割払いでは支払額、預金では預入額)を計算す る • {FV} 元利合計または最終回の入出金額を計算する • {AMT} 年賦償還へ • 計算に必要なパラメーターが正しく設定されていないとエラー (Ma ERROR)となる場合 があります。 計算結果表示においては、以下のファンクションキーが機能します。 • {REPT} • {AMT} • {GRPH} パラメーター入力画面に戻る 年賦償還 グラフを描画する グラフ描画後!1(TRCE) を押すと、トレース機能が有効になり、計算結果を参照する ことができます。 Jを押すと、パラメーター入力画面に戻ります。 20061201
7-4-1 投資評価(キャッシュフロー) 7-4.
7-4-2 投資評価(キャッシュフロー) u PBP PBP = { NPVn = Σ k 0 .................................. (CF0 > 0) n– n =0 NPVn ... (上記以外) NPVn+1 – NPVn CFk (1 + i)k n: NPVn < 0、NPVn+1 > 0 の条件を満たす正の最小整数、または0。 初期画面1 で3(CASH) を押すと、以下のような投資評価の変数入力画面が表示されます。 3(CASH) I% .................................利率(%) Csh ...............................
7-4-3 投資評価(キャッシュフロー) 計算結果表示においては、以下のファンクションキーが機能します。 • {REPT} パラメーター入力画面に戻る • {GRPH} グラフを描画する グラフ描画後!1(TRCE) を押すと、トレース機能が有効になり、計算結果を参照する ことができます。 J を押すと、パラメーター入力画面に戻ります。 20061201
7-5-1 年賦償還 7-5. 年賦償還 毎月の返済金額の中に含まれている元金返済分と金利分、元金の残高、これまでに支払った 元金と金利を求めることができます。 u 計算式 a 1回分の 返済金額 c b 1 .............. PM1 ..................... PM2 ............ 最後 返済回数 a: PM1回目の支払いの金利分(INT) b: PM1回目の支払いの元金分(PRN) c: PM2回目の支払いが終わった段階での元金の残高(BAL) e 1回分の 返済金額 d 1 ............... PM1 .................. PM2 ...............
7-5-2 年賦償還 a : INTPM1 = I BALPM1–1 × i I × (PMT sign) b : PRNPM1 = PMT + BALPM1–1 × i c : BALPM2 = BALPM2–1 + PRNPM2 d : Σ PRN = PRNPM1 + PRNPM1+1 + … + PRNPM2 PM2 PM1 e : Σ INT = INTPM1 + INTPM1+1 + … + INTPM2 PM2 PM1 BAL0 = PV (支払期間の開始時はINT1 = 0、PRN1 = PMT です) u 表面金利と実効金利の変換 分割払いで、年間の支払回数(P/Y)と複利回数(C/Y)が異なる場合(例えば月々払いと半年複 利など)、表面金利(ユーザーが入力する値、I %)を実効金利(I %')に変換します。 { I%' = (1+ [C / Y ] } [P / Y ] I% ) –1 ×100 100 × [C / Y ] このように表面金利を実効金利に変換した後、以下の式を求め、その後の計算に用います。 i = I%'÷100 初期画面1で4(AMT) を押す
7-5-3 年賦償還 すべてのパラメーターを設定したら、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • {BAL} • {INT} PM2回目の支払い終了時での元金の残高を計算する PM1回目の支払いの金利分を求める • {PRN} PM1回目の支払いの元金分を求める • {ΣINT} PM1回目からPM2回目までに支払った金利の総額を計算する • {ΣPRN} • {CMPD} PM1回目からPM2回目までに支払った元金の総額を計算する 複利計算へ • 計算に必要なパラメーターが正しく設定されていないとエラー (Ma ERROR)となる場合 があります。 計算結果表示においては、以下のファンクションキーが機能します。 • {REPT} パラメーター入力画面に戻る • {CMPD} 複利計算へ • {GRPH} グラフを描画する グラフ描画後!1(TRCE) を押すと、トレース機能が有効になり、計算結果を参照する ことができます。 !1(TRCE)を押すとn = 1 のときのINT とPRN を表示します。続けてeを押すと、n = 2、n = 3、...
7-6-1 金利換算 7-6. 金利換算 表面金利と実効金利の変換を行います。 u 計算式 n EFF = 1 + APR/100 –1 × 100 n APR = 1 + EFF 100 1 n APR : 表面金利(%) EFF : 実効金利(%) n : 複利回数 –1 × n ×100 初期画面1で5(CNVT) を押すと、以下のような金利変換の変数入力画面が表示されます。 5(CNVT) n .................................... 複利回数 I% .................................
7-7-1 原価/販売価格/粗利 7-7. 原価/販売価格/粗利 原価、販売価格、粗利のうち、2 つの値から残りの値を求めることができます。 u 計算式 CST = SEL 1– MRG 100 CST MRG 100 CST ×100 MRG(%) = 1– SEL SEL = CST : 原価 SEL : 販売価格 MRG : 粗利 1– 初期画面2で1(COST) を押すと、以下のような変数入力画面が表示されます。 6(g)1(COST) Cst................................原価 Sel ................................販売価格 Mrg ...............................
7-8-1 日数/日付計算 7-8. 日数/日付計算 2つの日付を指定して、その間の経過日数を求めます。 また、ある日付から指定の日数だけ 経過した日付を求めます。 初期画面2で2(DAYS) を押すと、以下のような変数入力画面が表示されます。 6(g)2(DAYS) d1 ................................. 日付1 d2 ................................. 日付2 D.................................... 日数 日付の入力は、d1(またはd2)にカーソルを合わせて数値キー (月入力)を押すと、以下のよ うなポップアップウインドウが表示されます。 # 財務計算ではセットアップ画面で365日モー ドと360日モードを指定することができます。 日数計算も1年の日数をその設定に従って計算 しますが、360日モードの場合、以下の計算 を行うことはできません。実行するとエラー となります。 20061201 (d1+D) ... d1からD日後の日付を計算する (d1−D) ...
7-8-2 日数/日付計算 ここで月を入力しw を押します。 続いて日、年を同様にして入力します。 必要なパラメーターを設定したら、以下のファンクションキーを押して計算を実行します。 • {PRD} d1からd2までの日数(d2−d1)を計算する • {d1+D} d1+D を計算する • {d1−D} d1‒D を計算する • 計算に必要なパラメーターが正しく設定されていないとエラー (Ma ERROR)となる場合 があります。 計算結果表示においては、以下のファンクションキーが機能します。 • {REPT} パラメーター入力画面に戻る 360 日モードでの日数計算 セットアップ画面で360日モードに設定した場合には、以下のように計算が行われます。 • d1がある月の31日である場合............ 同じ月の30日として計算を行う。 • d2がある月の31日である場合............
プログラム機能 8-1. 8-2. 8-3. 8-4. 8-5. 8-6. 8-7. 8-8. プログラムを実行するまで プログラム機能ファンクションキ−メニュ− プログラムの訂正・変更 ファイルの管理 プログラムコマンドリファレンス プログラムへの各機能の組み込み方 PRGMモ−ドコマンドリスト ライブラリー編 本機は全部で約64Kバイトのメモリー容量を持っています。 • 使用中のメモリーバイト数や使用可能な残りバイト数を確認したいときは、メ インメニューからMEMORYモードを選択し、1(MAIN)を押してください。 詳しくは「12-7.
8-1-1 プログラムを実行するまで 8-1. プログラムを実行するまで 概要 プログラム機能では、マニュアル計算でマルチステートメント機能を行う場合と同じように、 命令や計算式を順次に実行します。 準備 (1) メインメニューからPRGMモードを選択します。 次のようなプログラムリスト (Program List)が表示されます。 指定エリア (fとcで移動します) ファイル名はアルファベット順に表示されます。 実行 (2) ファイル名を登録します。 (3) プログラムを入力します。 (4) プログラムを実行します。 # PRGMモードを開始したとき、メモリーに 1つもプログラムが保存されていない場合 は、“No Programs”と表示され、ファンク ションメニューには「NEW」(3) のみが表 示されます。 # プログラムリストの右側の数字は、使用して いるバイト数を表示しています。 # ファイル名は最大8 文字まで入力することが できます。 # ファイル名として使用できる文字は以下の通り です。 ’、”、∼、 A ∼ Z、r、θ 、空白(スペース)、[、]、{、}、 数字(0 ∼ 9)、.
8-1-2 プログラムを実行するまで 例1 図の正8面体の表面積(cm2)と体積(cm3)を求めよ。 辺の長さはそれぞれ、7cm、10cm、15cmとする。 ファイル名は「OCTA」とする。 一辺の長さをAとすると、正8面体の表面積S、体積Vは次の式から 求められます。 A ' 2 S = 2' 3 A2, V = –––– A3 3 手順 1 m PRGM 2 3(NEW)OCTAw*1 3 !J(PRGM)4(?)aav(A)6(g)5(:)*2 c*!x(')d*av(A)x6(g)5(^) !x(')c/d*av(A)Md JJ 4 1(EXE)またはw hw(Aの値) w A = 7のときのS A = 7のときのV w wbaw w A = 10のときのS A = 10のときのV w wbfw w*3 A = 15のときのS A = 15のときのV *1 3(NEW)を押すと、カーソルは自動的にア ルファベット入力状態を示す形状になりま す。 *2マニュアル計算では、正8面体の表面積と体 積の計算は次のように行われます。 表面積S ...............
8-2-1 プログラム機能ファンクションキーメニュー 8-2. プログラム機能ファンクションキ−メニュ− • {NEW} ...プログラムを新規に作成する u ファイル名を登録するとき • {RUN}/{BASE} ... {一般演算}/{n 進計算}のプログラムを書き込む • {Q} ... パスワードを設定する • {SYBL} ... 記号入力メニュー表示を呼び出す u プログラムを書き込むとき ̶̶ 1(RUN) … 初期設定 • {TOP}/{BTM} ... {プログラムの先頭}/{末尾}にカーソルを移動する • {SRC} ... プログラム内容を検索する • {MENU} ... モードメニューを呼び出す • {STAT}/{MAT}/{LIST}/{GRPH}/{DYNA}/{TABL}/{RECR} ... {統計}/{行列}/{リスト}/{グラフ}/{ダイナミックグラフ}/{数表}/{漸化式} コマン ド • {A↔a} ... 大文字と小文字の入力モードを切り替える • {CHAR} ...
8-2-2 プログラム機能ファンクションキーメニュー u プログラムを書き込むとき ̶̶ 2(BASE)* 1 • {TOP}/{BTM}/{SRC} • {MENU} • {d∼o} ... 入力数値の基数{10進}/{16進}/{2進}/{8進}を設定する • {LOG} ... 論理演算 • {DISP} ... {10進}/{16進}/{2進}/{8進}表示への変換を行う • {A↔a}/{CHAR} • !J(PRGM)を押すと、プログラム(PRGM)メニューが表示されます。 • {Prog} ...プログラムを呼び出す • {JUMP}/{?}/{^} • {REL} ... {関係演算子メニュー } • {:} ...(計算式あるいは命令の) 区切りコード • !m(SET UP)を押すと以下の設定コマンドメニューが表示されます。 • {Dec}/{Hex}/{Bin}/{Oct} • {EXE}/{EDIT} ... 登録されているプログラムを{実行}/{編集}する。 • {NEW} ...プログラムを新規に作成する • {DEL}/{DEL • A} ...
8-3-1 プログラムの訂正・変更 8-3.
8-3-2 プログラムの訂正・変更 k プログラムの一部を変更して再実行する すでに同じようなプログラムが書き込まれている場合には、そのプログラムを一部変更 して再実行することで、キー入力の手間を省くことができます。 8-1-2ページの正8面体の問題を使って、正4面体の表面積(cm2)と体積 例2 (cm3)を求めよ。それぞれの一辺の長さは7cm、10cm、15cmとする。 なお、ファイル名は「TETRA」とする。 A 一辺の長さをAとすると、正4面体の表面積S、体積Vは次の式から 求められます。 ' 2 S=' 3 A2, V = –––– A3 12 この例題のプログラムは、以下のようになります。 一辺の長さA .................. !J(PRGM)4(?)aav(A)6(g)5(:) 表面積S .......................... !x(')d*av(A)x6(g)5(^) 体積V.............................. !x(')c/bc*av(A)Md このプログラムを例題1のプログラム 一辺の長さA .................
8-3-3 プログラムの訂正・変更 では、実際に訂正して、実行してみましょう。 (1) ファイル名を訂正します。 6(g)2(REN)ATETRAw (2) プログラムを書き換えます。 2(EDIT) eeeeeeDD cDbc J (3) 実行します。 1(EXE)またはw hw(Aの値) w w wbaw w w wbfw w 20061201
8-3-4 プログラムの訂正・変更 k プログラムのデータを検索する 例 ファイル名「OCTA」 のプログラムに書き込んだデータ 「A」を検索する。 (1) プログラムを呼び出します。 (2) 3(SRC)を押して、検索したいデータの文字列を入力します。 3(SRC) av(A) (3) wを押して検索を開始します。プログラムの中の最初の「A」にカーソルが点滅して 知らせます。*1 (4) wまたは1(SRC)を押すたびに、次の 「A」にカーソルが移動します。*2 *1 該当するデータが存在しない場合は 「Not Found」 と表示されます。 *2 該当するデータがそれ以上存在しない場合、 検索は終了します。 # 検索データには、 「_」 および「^」は入力でき ません。 # 検索が終了した後、文字の入力やカーソルの移 動などの操作を行うと、検索状態は解除され、 プログラムの編集ができるようになります。 # 検索したいデータの文字列の入力を間違えたと きは、Aを押して入力をクリアーしてから、 改めて入力してください。 # プログラムの内容が表示されたら、検索を開 始したい位置にカーソルを移
8-4-1 ファイルの管理 8-4.
8-4-2 ファイルの管理 k ファイル名を訂正する 例 ファイル名「TRIANGLE」 を「ANGLE」 に訂正する。 (1) プログラムリストから、fとcを使って編集したいファイル名を反転させ、 6(g)2(REN)を押します。 (2)新しいファイル名に訂正します。 DDD (3) wを押します。 訂正したファイル名が登録され、プログラムリストに戻ります。 k ファイルの消去 u 指定したファイルのみ消去する場合 (1) プログラムリストから、fとcを使って消去したいファイル名を反転させます。 (2) 4(DEL) を押します。 (3) 1(Yes) を押すと選択したファイルが削除されます。6(No)を押すと何も削除せ ずに操作を中止することができます。 - Jを押してエラーを閉じて、ファイル名入力 画面に戻ります。 # 訂正したファイル名がすでにあるときは、エ ラーメッセージ「Already Exists」 が表示さ れます。そのときは、以下のいずれかの操作 で修正してください。 - Aを押して入力したファイル名をクリアーし 新しくファイル名を入力します。 20061201
8-4-3 ファイルの管理 u すべてのファイルを消去する場合 (1) プログラムリストから5(DEL • A)を押します。 (2) 1(Yes) を押すと削除が実行され、リストが空白になります。6(No) を押すと、 何も削除せずに操作を中止することができます。 • メインメニューからMEMORYモードを選択し、1(MAIN) を押して、表示されるメモ リー情報画面からすべてのファイル(プログラム)を消去することもできます。 詳しくは「12-7.
8-4-4 ファイルの管理 (3) wを押してファイル名とパスワ−ドを登録します。ファイル名とパスワードが登録 され、プログラム書き込み表示になります。 (4) プログラムを書き込んだ後、!J(QUIT)と押すと、プログラムが終了し、プロ グラムリストに戻ります。パスワードを設定したファイル名の右横には「*」が表示 されます。 k パスワードつきのプログラムを呼び出す 例 パスワードを「CASIO」 として、ファイル名「AREA」に書き込んだプログラ ムを呼び出す。 (1) プログラムリストからfおよびcを使って、プログラムを呼び出したいファイル 名を反転させます。 (2) 2(EDIT)を押します。 (3) パスワードを入力し、wを押します。 プログラムが呼び出されます。 # 新しいプログラムファイルを作るとき、パス ワードを入力せずにwを押すと、パスワー ドが未設定のままファイルが保存されます。 パスワードを入力せずにwを押すと、ファ イル名だけが登録され、パスワードは登録さ れません。 # プログラムを呼び出すとき、パスワードが不一 致のときは「Mismatch」 と表示されます。J を押
8-5-1 プログラムコマンドリファレンス 8-5.プログラムコマンドリファレンス kコマンド索引 Break .................................................................................................................. 8-5-6 ClrGraph ........................................................................................................ 8-5-12 ClrList ............................................................................................................. 8-5-12 ClrMat .................................................................................
8-5-2 プログラムコマンドリファレンス 本章では、さまざまな命令を説明するために、次の規約を使います。 太字の語 .......................... 必ず書き込まなければならない命令やその他の要素 {波括弧} ........................... 命令を使うときには、 { }の中の一つを選択して書き込 まなければなりません。入力時には、この波括弧{ }そ のものを書き込まないでください。 [角括弧] ........................... 角括弧は省略してもよい項目を表すのに使われます。入 力時には、角括弧[ ]そのものを書き込まないでくださ い。 数式.................................. 数式 (10、10 + 20、Aなど) は、定数、計算式、数値 変数を表します。 文字..................................
8-5-3 プログラムコマンドリファレンス ^ (出力命令) 機能: プログラム実行中の中間演算結果を表示します。 解説: • プログラムの実行を一時停止し、コマンドの直前に記述されている文字や計算の結果を表 示します。 • この出力命令は、通常マニュアル計算中にwキーを押すような場所で使います。 : (区切りコード) 機能: 2つの文を結合し、途中で停止せずに、連続して計算を実行します。 解説: • 出力命令(^)と異なり、区切りコードで結合した文は途中停止せずに実行されます。 • 区切りコードは2つの計算式や2つの命令を結合するために使われます。 • 区切りコードの代わりに、_(キャリッジリターン)を使うこともできます。 _ (キャリッジリターン) 機能: 2つのステートメントを結合し、途中で停止せずに、連続して実行します。 解説: • キャリッジリターンの動作は区切りコードと同じです。 • キャリッジリターンだけを入力して、空白行を作ることもできます。区切りコードの代わ りにキャリッジリターンを使うとプログラムが読みやすくなります。 ’ (コメント文指定) 機能: プログラム中にコメント文を入れ
8-5-4 プログラムコマンドリファレンス k プログラムコマンド(COM) If∼Then∼(Else∼)IfEnd 機能: 分岐条件が真(0以外の値)のときだけ、Then文以降を実行します。分岐条件が偽(0) のときは、Else文以下を実行します。Then文またはElse文の後には、必ずIfEnd文 が実行されます。 書式: If <分岐条件> 数式 _ : ^ _ : ^ Else <文> Then <文> _ : ^ <文> _ : ^ _ : ^ <文> IfEnd パラメーター: 分岐条件、数式 解説: (1) If ∼ Then ∼ IfEnd • 分岐条件が真のときは、Then文以降が実行され、その後IfEnd文が実行されます。 • 分岐条件が偽のときは、IfEnd文へ直接ジャンプします。 (2) If ∼ Then ∼ Else ∼ IfEnd • 分岐条件が真のときは、Then文以降が実行され、その後IfEnd文へジャンプします。 • 分岐条件が偽のときは、Else文へジャンプし、その後IfEnd文が実行されます。 For∼To∼(Step∼)Next 機能: こ
8-5-5 プログラムコマンドリファレンス 解説: • 刻み幅が省略された場合、刻み幅は1となります。 • 初期値<終了値で、刻み幅を正の値に設定すると、1回実行するごとに制御変数は増加し ます。初期値>終了値で、刻み幅を負の値に設定すると、1回実行するごとに制御変数は 減少します。 Do∼LpWhile 機能: 条件が真(0以外の値)の間、指定したコマンドを繰り返し実行します。 書式: Do _ : ^ <文> _ : ^ LpWhile <条件> 数式 パラメーター: 数式 解説: • 条件が真(0以外の値)の間、Do ∼ LpWhileの間のプログラムを繰り返し実行します。条 件が偽(0の値)になると、LpWhile文以降のプログラムを実行します。 • 条件はLpWhile文の後に来るため、ループ内のすべてのコマンドが実行された後で条件が テスト(チェック)されます。 20061201
8-5-6 プログラムコマンドリファレンス While∼WhileEnd 機能: 条件が真(0以外の値)の間、指定したコマンドを繰り返し実行します。 書式: While <分岐条件> 数式 _ : ^ <文> _ : ^ WhileEnd パラメーター: 数式 解説: • 条件が真(0以外の値)の間、While ∼ WhileEndの間のプログラムを繰り返し実行します。 条件が偽(0の値)になると、WhileEnd文の後のプログラムを実行します。 • 条件はWhile文の後にくるため、ループ内の命令が実行される前に条件がテスト(チェック) されます。 k プログラム制御(CTL)命令 Break 機能: ループの実行を終了し、そのループの次の命令に移ります。 書式: Break 解説: • ループの実行を終了し、そのループの次の命令に移ります。 • この命令は、For文、Do文、While文の実行を終了するために使います。 20061201
8-5-7 プログラムコマンドリファレンス Prog 機能: サブルーチンとして独立させたプログラムの実行を指定します。RUN • MATモー ドで、この命令は新しいプログラムを実行します。 書式: Prog <ファイル名>” 文例: Prog ABC” 解説: • 入れ子になっているループ内であっても、この命令を実行するとサブルーチンを開始しま す。 • 一連の計算を行うプログラム( メインル−チン) の中で、特定のタスクを実行する独立サ ブルーチンを呼び出すために、必要な回数だけ何度でも使用することができます。 • ある1つのサブル−チンを同じメインル−チンの複数の場所で使うことができます。また サブルーチンは複数のメインルーチンによって呼び出すことができます。 メインルーチン A サブルーチン D Prog ”D” Prog ”C” C E Prog ”E” Prog ”I” I J Prog ”J” レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 • サブルーチンは、呼び出されると、先頭から実行します。サブルーチンの実行終了後は、 再び元のメインルーチンに戻り、Progコマンドの後の文
8-5-8 プログラムコマンドリファレンス Return 機能: サブルーチンから復帰します。 書式: Return 解説: メインプログラムの中でReturn文を実行すると、プログラムの実行が中止されます。サブ ルーチンの中でReturn文を実行すると、そのサブルーチンの実行が終了し、サブルーチン へジャンプする前の元のプログラムに戻ります。 Stop 機能: プログラムの実行を終了します。 書式: Stop 解説: • プログラムの実行を終了します。 • ループ内でStop文を実行すると、エラーを表示せずにプログラムを終了します。 20061201
8-5-9 プログラムコマンドリファレンス k ジャンプ(JUMP)命令 Dsz 機能: 制御変数の値を1ずつ減算し、変数の現在値が0になるとジャンプするカウントジャ ンプです。 書式: 変数値≠ 0 Dsz <変数名> : <文> 変数値=0 _ : ^ <文> パラメーター: 変数名:A ∼ Z、r、θ (例)Dsz B : 変数Bに割り当てられた値を1ずつ減らす。 解説: このコマンドは制御変数の値を1ずつ減らし、それから値をテスト(チェック)します。制御 変数の現在の値が0でなければ、引き続き次の文を実行します。現在の値が0であれば、区 切りコード(:)、表示命令(^)、またはキャリッジリターン(_)の後の文にジャンプして実行 します。 20061201
8-5-10 プログラムコマンドリファレンス Goto∼Lbl 機能: 指定された箇所に無条件にジャンプします(無条件ジャンプ)。 書式: Goto <ラベル名> ∼ Lbl <ラベル名> パラメーター: ラベル名:変数(0 ∼ 9)、変数(A ∼ Z、r、θ ) 解説: • この命令は次の2つの部分から構成されます: Goto n (nは上記のパラメーター)とLbl n (n はGoto nが参照するパラメーター )。この命令は、Goto文によって指定されたものと一 致するnを持ったLbl文にジャンプして、実行します。 • この命令はプログラムの先頭に戻ったり、プログラム内の特定の位置にジャンプするため に使われます。 • この命令は「条件ジャンプ」や「カウントジャンプ」と組み合わせて使うことができます。 • Goto文によって指定された値を持つLbl文が見つからない場合、エラーとなります。 20061201
8-5-11 プログラムコマンドリファレンス Isz 機能: 制御変数の値を1ずつ加算し、変数の現在値が0になるとジャンプするカウントジャ ンプです。 書式: 変数値≠ 0 Isz <変数名> : <文> 変数値=0 _ : ^ <文> パラメーター: 変数名:A ∼ Z、r、θ (例)Isz A : 変数Aに割り当てられた値を1ずつ増やす。 解説: このコマンドは制御変数の値を1ずつ増やし、それから値をテスト(チェック)します。制御 変数の現在の値が0でなければ、引き続き次の文を実行します。現在の値が0であれば、区 切りコード(:)、表示命令(^)、またはキャリッジリターン(_)の後の文にジャンプして実行 します。 ⇒ (条件ジャンプ) 機能: このコードは条件ジャンプの条件を設定するために使われます。このジャンプは条 件が偽になった場合に実行されます。 書式: 真 <左辺> <関係演算子> <右辺> ⇒ <文> 偽 _ : ^ <文> パラメーター : 左辺、右辺:変数(A ∼ Z、r、θ )、数値定数、変数式(例 A × 2) 関係演算子:=、≠、>、<、≥、≤ (8-5-18ページ
8-5-12 プログラムコマンドリファレンス k クリアー (CLR)命令 ClrGraph 機能: グラフ画面を消去し、ビューウインドウの設定をINIT値に戻します。 書式: ClrGraph 解説: プログラムの実行中にグラフ画面をクリアーします。 ClrList 機能: リストデータを削除します。 書式: ClrList <リスト番号> ClrList パラメーター:リスト番号:1 ∼ 26、Ans 解説:「リスト番号」によって指定されたリスト内のデータを削除します。「リスト番号」の 指定がない場合は、全てのリストのデータが消去されます。 ClrMat 機能: 行列データを削除します。 書式: ClrMat <行列名> ClrMat パラメーター:行列名:A ∼ Z、Ans 解説:「行列名」によって指定された行列内のデータを削除します。「行列名」の指定がない 場合は、全ての行列のデータが消去されます。 ClrText 機能: テキスト画面を消去します。 書式: ClrText 解説: プログラム実行中に、テキスト画面に表示されている内容を消去します。 20061201
8-5-13 プログラムコマンドリファレンス k 表示(DISP)命令 パラメーターなし DispF-Tbl、DispR-Tbl 機能: 数表を作成します。 解説: • プログラム実行中に、プログラム内に設定されている条件に応じて数表を作成します。 • DispF-Tbl文は関数式の数表を、DispR-Tbl は漸化式の数表を作成します。 パラメーターなし DrawDyna 機能: ダイナミックグラフの描画を行います。 解説: プログラム実行中に、現在設定されているダイナミックグラフ描画条件に応じてダ イナミックグラフを描画します。 DrawFTG-Con、DrawFTG-Plt パラメーターなし 機能: 作成された数表の値を用いて関数式のグラフを描きます。 解説: • 現在設定されている条件により関数式のグラフを描きます。 • DrawFTG-Con文はコネクトタイプのグラフを、DrawFTG-Plt文はプロットタイプのグ ラフを描きます。 パラメーターなし DrawGraph 機能: グラフを描きます。 解説: 現在設定されている条件により関数式のグラフを描きます。 パラメーターな
8-5-14 プログラムコマンドリファレンス DrawRΣ-Con、DrawRΣ-Plt パラメーターなし 機能: 作成された数表の値を使って、縦軸をΣan(ΣbnまたはΣcn)、横軸をnとした漸化式のグ ラフを描きます。 解説: • この命令は、現在設定されている条件により、縦軸をΣan(ΣbnまたはΣcn)、横軸をnとした 漸化式のグラフを描きます。 • DrawRΣ-Con文はコネクトタイプのグラフを、DrawRΣ-Plt文はプロットタイプのグラフ を描きます。 DrawStat 機能: 統計グラフを描きます。 書式: 8-6-9ページの 「統計計算&統計グラフ機能の組み込み方」を参照。 解説: この命令は、現在設定されている統計グラフ描画条件に合わせて、統計グラフを描きます。 DrawWeb 機能: 漸化式の収束/発散グラフ(WEBグラフ)を描きます。 書式: DrawWeb <漸化式タイプ>, <ラインの本数> 文例: DrawWeb an+1 (bn+1またはcn+1), 5 解説: • この命令は、漸化式の収束/発散グラフ(WEBグラフ)を描きます。 • ラインの本数を指定しないと、自
8-5-15 プログラムコマンドリファレンス k 入出力制御/転送(I/O)命令 Getkey 機能: 最後に押したキーに対応するコードを返します。 書式: Getkey 解説: • 最後に押したキーに対応するコードを返します。 79 69 59 49 39 29 78 68 58 48 77 67 57 47 76 66 56 46 36 26 75 65 55 45 35 25 28 38 27 37 74 64 54 44 73 63 53 43 33 72 62 52 42 32 71 61 51 41 31 • この命令を実行する前にどのキーも押していなかった場合は、0が返されます。 • この命令はループの中でも使うことができます。 20061201
8-5-16 プログラムコマンドリファレンス Locate 機能: テキスト画面上の特定の位置に数値または文字列を表示させます。 書式: Locate <列番号>, <行番号>, <数値> Locate <列番号>, <行番号>, <数式> Locate <列番号>, <行番号>, ”<文字 (列)>” (例) Locate 1, 1, ”AB”_ パラメーター: • 行番号:1 ∼ 7の数字 • 列番号:1 ∼ 21の数字 • 数値および数式 • 文字(列) 解説: • 数値(変数メモリーの数値を含む)または文字(列)をテキスト画面の指定した場所に表示し ます。計算式を入力する場合は、その計算結果を表示します。 • 行、列は画面上の左上隅を(1,1)として、行番号には1 ∼ 7まで、列番号には1 ∼ 21ま での数値を入力します。 例 (1, 1) → ← (21, 1) (1, 7) → ← (21, 7) Cls_ Locate 7, 1, ”CASIO FX” 画面の中央に文字列「CASIO FX」 を表示します。 • 上記のプログラムを実行する前に、ClrText命令を実行した方がよ
8-5-17 プログラムコマンドリファレンス Receive ( / Send ( 機能: 外部のデバイスと本機の間でデータを送受信します。 書式: Receive (<データ>) / Send(<データ>) 解説: • 外部のデバイスと本機の間でデータを送受信します。 • 送受信できるデータのタイプは以下のとおりです。 • 変数に割り当てられている個々の値 • 行列データ(すべての値、個々の値を指定することはできない) • リストデータ(すべての値、個々の値を指定することはできない) OpenComport38k/CloseComport38k 機能: 3ピンCOMポート(シリアル)を開閉します。 解説: この後のReceive38k/Send38k命令を参照。 Receive38k/Send38k 機能: データレート38kbpsでデータの送受信を行います。 書式: Send38k <数式> Receive38k <変数名> <リスト名> 解説: • この命令を実行する前に、OpenComport38k命令を実行しておかなければなりません。 • この命令を実行した後、CloseComport38
8-5-18 プログラムコマンドリファレンス k 関係演算子(REL) =、 ≠、>、<、≥、≤ 機能: 条件ジャンプ命令との組み合わせで使用します。 書式:<左辺> <関係演算子> <右辺> パラメーター: 左辺/右辺:変数(A ∼ Z、r、θ )、数値定数、変数式(例:A × 2) 関係演算子: =、≠、>、<、≥、≤ k その他 RclCapt 機能: キャプチャーメモリー番号によって指定された内容を表示します。 書式: RclCapt <キャプチャーメモリー番号> ....
8-6-1 プログラムへの各機能の組み込み方 8-6.
8-6-2 プログラムへの各機能の組み込み方 u 行成分のスカラー積を求める(`Row) 例2 例1の行列Aの2行目の成分のスカラー積を求める。 乗数は4とする。 次のようにプログラムを書き込みます。 `Row 4, A, 2_ 行 行列名 乗数 Mat A このプログラムを実行すると、次のようになります。 u 行成分のスカラー積を別の行成分に加算する (`Row+) 例3 例1の行列Aの2行目の成分のスカラー積を、3行目の成分に加算する。 こ のとき乗数は4とする。 次のようにプログラムを書き込みます。 `Row+ 4, A, 2, 3_ 加算される行 スカラー積を計算する行 行列名 乗数 Mat A このプログラムを実行すると、次のようになります。 20061201
8-6-3 プログラムへの各機能の組み込み方 u 行成分を加算する(Row+) 例4 例1の行列Aの2行目と3行目の成分を加算する。 次のようにプログラムを書き込みます。 Row+ A, 2, 3_ 加算される行 加算する行 行列名 Mat A このプログラムを実行すると、次のようになります。 k グラフ機能の組み込み方 グラフ機能をプログラムに組み込んで、複雑なグラフを描いたり、複数のグラフを重ねて表 示させることができます。グラフ機能を使ってプログラムを作成するには、次のようなさま ざまな書式を使います。 • ビューウインドウを設定するプログラムは、次のように書き込みます。 View Window ‒5, 5, 1, ‒5, 5, 1_ • グラフ関数式を登録するプログラムは、次のように書き込みます。 Y = Type_ ..................
8-6-4 プログラムへの各機能の組み込み方 u その他のグラフ機能の書式 • V-Window View Window , , , , , , , , StoV-Win ........... 番号:1 ∼ 6 RclV-Win ........... 番号:1 ∼ 6 • Zoom Factor 、 ZoomAuto .......... パラメーターはありません • Pict StoPict <ピクチャーメモリーの番号> ...... 番号:1 ∼ 20 数式 RclPict <ピクチャーメモリーの番号> .......
8-6-5 プログラムへの各機能の組み込み方 k ダイナミックグラフ機能の組み込み方 ダイナミックグラフ機能をプログラムに組み込むと、ダイナミックグラフを繰り返し描くこ とができます。プログラム内では次のようにしてダイナミックグラフの係数レンジを設定し ます。 • ダイナミックグラフの係数レンジを設定するプログラムは、次のように書き込みます。 1 → D Start_ 5 → D End_ 1 → D pitch_ では実際にプログラムを組み込んでみましょう。 ClrGraph_ View Window ‒5, 5, 1, ‒5, 5, 1_ Y = Type_ AX + 1 → Y1_ 1 J41JJ D SelOn 1_ 2 451 D Var A_ 3 3 1→ 4 D Start_ 4 J51 5→ 5 D End_ 5 2 1→ 6 D pitch_ 6 3 7 !J623 1 2 3 7 DrawDyna このプログラムを実行すると、次のような ダイナミックグラフを描きます。 ↓ 20061201 ↑
8-6-6 プログラムへの各機能の組み込み方 k テーブル機能の組み込み方 テーブル機能をプログラムに組み込んで、数表を作成したり、グラフを描いたりすることが できます。テーブル機能を使ってプログラムを作成するには、次のようなさまざまなタイプ の書式を使います。 • 数表レンジを設定するプログラムは、次のように書き込みます。 1 → F Start_ 5 → F End_ 1 → F pitch_ • 数表を作成するプログラムは、次のように書き込みます。 DispF-Tbl_ • 関数式のグラフを描くプログラムは、次のように書き込みます。 コネクトタイプ:DrawFTG-Con_ プロットタイプ:DrawFTG-Plt_ では実際にプログラムを組み込んでみましょう。 ClrGraph_ ClrText_ View Window 0, 6, 1, ‒20, 106, 10_ Y = Type_ 3X2 ‒ 2 → Y1_ 1 5 6 T SelOn 1_ 1 4611 0→ 2 F Start_ 2 J611 6→ 3 F End_ 3 2 1→ 4 F pitch_ 4
8-6-7 プログラムへの各機能の組み込み方 k 漸化式テーブル&漸化式グラフ機能の組み込み方 漸化式テーブル&漸化式グラフ機能をプログラムに組み込んで、数表を作成したり、グラフ を描いたりすることができます。漸化式テーブル&漸化式グラフ機能を使ってプログラムを 作成するには、次のようなさまざまなタイプの書式を使います。 • 漸化式を入力するプログラムは、次のように書き込みます。 an+1 Type_ ..
8-6-8 プログラムへの各機能の組み込み方 では実際にプログラムを組み込んでみましょう。 View Window 0, 1, 1, ‒0.2, 1, 1_ 1 an+1 Type_ 2 3 ‒3an2 + 3an → an+1_ 4 0 → R Start_ 5 6 → R End_ 6 0.01 → a0_ 1 46232J 2 42 3 3 4 J6221 5 2 6 3 7 6661 8 !J6251 9 !J6252JJJ 0 46243 7 0.
8-6-9 プログラムへの各機能の組み込み方 k ソルブ計算機能の組み込み方 ソルブ計算をプログラムに組み込むには、次のような書式を使います。 Solve( f(x), n, a, b) 上限値 下限値 初期推定値(予想値) では実際にプログラムを組み込んでみましょう。 1 1 Solve( 2X2 + 7X ‒ 9, 1, 0, 1) K41 • 関数f(x)には、式の変数としてXしか使うことができません。それ以外(A ∼ Z、r、θ )の変 数は定数と見なされ、現在その変数に割り当てられている数値を使って計算が行われます。 • 閉じ括弧、下限値a、上限値bの入力は省略することができます。 k 統計計算&統計グラフ機能の組み込み方 統計計算&統計グラフ機能をプログラムに組み込んで、統計計算結果を計算したり、グラフ を描いたりすることができます。 u グラフ描画条件を設定し、統計グラフを描く StatGraphコマンドに続いて、次のグラフ描画条件を指定しなければなりません。 • グラフを描く/ 描かない(DrawOn/DrawOff) • グラフの種類(Graph Type) • x軸のデータの
8-6-10 プログラムへの各機能の組み込み方 必要なグラフ描画設定条件は、描くグラフの種類によって異なります。詳しくは「グラフ描 画設定条件を変更する」 (6-1-2ページ) をご覧ください。 • 散布図あるいはxy線図には、通常、次のようなグラフ描画条件設定を行います。 S-Gph1 DrawOn, Scatter, List 1, List 2, 1, Square _ xy線図の場合、上記の“Scatter”の代わりに“xyLine”と入力します。 • 正規確率プロットの場合、通常、次のようなグラフ描画条件設定を行います。 S-Gph1 DrawOn, NPPlot, List 1, Square _ • 1変数統計グラフの場合、通常、次のようなグラフ描画条件設定を行います。 S-Gph1 DrawOn, Hist, List 1, List 2 _ これと同じフォーマットを使って、次の種類のグラフを指定することができます。上の “Hist” の部分を該当するグラフの種類で置き換えて入力します。 ヒストグラム(棒グラフ): ............. Hist メディアンボックス図: ......
8-6-11 プログラムへの各機能の組み込み方 • Sin回帰グラフの場合、通常、次のようなグラフ描画条件設定を行います。 S-Gph1 DrawOn, Sinusoidal, List 1, List 2 _ • ロジスティック回帰グラフの場合、通常、次のようなグラフ描画条件設定を行います。 S-Gph1 DrawOn, Logistic, List 1, List 2 _ では実際にプログラムを組み込んでみましょう。 ClrGraph_ 1 !m6631 2 4121J 3 11J 4 24J S-Gph1 DrawOn, Scatter, List 1, List 2, 1, Square _ 5 J4141 6 6 !J621 1 S-Wind Auto_ {1, 2, 3} → List 1_ {1, 2, 3} → List 2_ 2 3 4 5 DrawStat このプログラムを実行すると、次のような 散布図を描きます。 k 統計計算を実行する • 1変数統計計算を実行するプログラムは、次のように書き込みます。 1 1-Variable List1,
8-6-12 プログラムへの各機能の組み込み方 • 2変数統計計算を実行するプログラムは、次のように書き込みます。 1 2-Variable List 1, List 2, List 3 度数データ(Frequency) y軸データ (YList) x軸データ(XList) 1 4162 • 回帰計算を実行するプログラムは、次のように書き込みます。 1 LinearReg List 1, List 2, List 3 計算タイプ* 度数データ(Frequency) y軸データ (YList) x軸データ(XList) 1 41661 * 次の計算タイプを指定することができます。 LinearReg ......... 1次回帰計算 Med-MedLine .. Med-Med計算 QuadReg .......... 2次回帰計算 CubicReg.......... 3次回帰計算 QuartReg .......... 4次回帰計算 LogReg ............. 対数回帰計算 ExpReg.............. 指数回帰計算 PowerReg ........
8-7-1 PRGMモードコマンドリスト 8-7.
8-7-2 PRGMモードコマンドリスト [VARS] キー Level 1 Level 2 Level 3 Command V-WIN X x1 y1 [SHIFT] [VARS] (PRGM) キー Level 1 Level 2 Level 3 Command [SHIFT] [MENU] (SET UP) キー y1 COM ANGL min Xmin x2 x2 max Xmax y2 scal Xscl dot Xdot min Ymin max scal Level 1 Level 2 Level 3 Command If_ Deg Deg y2 Then Then_ Rad Rad x3 x3 Else Else_ Gra Gra y3 y3 I-End IfEnd COOR On CoordOn GRPH Y Y For For_ Off CoordOff Ymax r r To _To_ Yscl Xt Xt Step _Step_ min Tθ min Yt Yt
8-7-3 PRGMモードコマンドリスト BASE プログラム [SHIFT] キー Level 1 Level 2 Level 3 Command [F4](MENU) キー Level 1 Level 2 Level 3 Command [SHIFT][MENU](SET UP) キー Level 1 Level 2 Level 3 Command ZOOM Fact d~o d d Dec Dec ZoomAuto h h Hex Hex ViewWindow_ b b Bin Bin Sto StoV-Win_ o o Oct Oct Rcl RclV-Win_ Neg Neg_ Factor_ Auto V-WIN V-Win SKTCH Cls LOG Cls Not Not_ Tang Tangent_ and and Norm Normal_ or or Inv Inverse_ xor xor GRPH Y= Graph_Y= xnor xnor r= Graph_r= 'Dec
8-8-1 ライブラリー編 8-8. ライブラリー編 • プログラミングする前に、残りバイト数を確認してください。 プログラム名 素因数分解 概要 このプログラムはある自然数を因数で連続的に除していき、すべての素因数が求められるま でこの操作を続ける。 目的 このプログラムは、自然数Aを入力し、それをB(2、3、5、7...
8-8-2 ライブラリー編 egcw w ww w 20061201
8-8-3 ライブラリー編 プログラム名 等差・等比数列判別法 概要 数列の第1項、2項、3項を入力し、その差や比によって数列が等差数列であるか等比数列 であるかを判定するプログラム。 目的 このプログラムは与えられた数列が等差数列であるか等比数列であるかを判定する。 例1 5、10、15、... 等差数列 例2 5、10、20、...
8-8-4 ライブラリー編 例1 例2 fw fw baw baw bf ca w w 20061201
8-8-5 ライブラリー編 プログラム名 楕円 概要 このプログラムは、楕円の焦点、軌跡と焦点間の距離の和、Xの刻み幅(増分)の入力値に基 づいて、次の値の数表を表示する。 Y1:楕円の上半分の座標値 Y2:楕円の下半分の座標値 Y3:右焦点と軌跡との距離 Y4:左焦点と軌跡との距離 Y5:Y3 とY4 の和 次に、プログラムは焦点とY1とY2の値をプロットする。 目的 このプログラムは、楕円の軌跡と2つの焦点と の間の距離の和が等しいことを示す。 20061201
8-8-6 ライブラリー編 d wba wb w w 20061201
8-8-7 ライブラリー編 プログラム名 回転 概要 このプログラムは、入力された頂点によって定義される座標での角を描き、その後、その頂 点を中心に座標を特定の角度だけ回転させる。 目的 このプログラムは行列を使った座標変換を示す。 重要 このプログラムでは角度単位をDegに設定しておくこと。 20061201
8-8-8 ライブラリー編 dw fcde fcde w wfcde daw wfcde w 20061201
8-8-9 ライブラリー編 プログラム名 三角形の内角と面積 概要 三角形の頂点A、B、C の座標を入力したとき、このプログラムはその三角形の内角と面積 を計算する。 目的 このプログラムは角A、B、Cの座標によって定義される三角形の内角と面積を計算する。 重要 角A、B、Cのどれか2つに対して同じ座標を入力するとエラーになる。 20061201
8-8-10 ライブラリー編 b awaw bwaw aw!x(')d w 20061201
表計算 スプレッドシートアプリケーションは、強力で応用範囲の広 い表計算を提供します。 9-1. 9-2. 9-3. 9-4. 9-5. 9-6. 9-7. 9-8.
9-1-1 スプレッドシートの概要 9-1.
9-1-2 スプレッドシートの概要 k S • SHTモードのファンクションメニュー • {FILE} FILE サブメニューを表示します。 • {NEW} 新規のスプレッドシートファイルを作成します。 • {OPEN} 保存済みのスプレッドシートファイル一覧を表示します。 ファイル一覧で選択したファイルを開いたり、削除することが可能です。 • {SV • AS} 表示中のスプレッドシートに名前を付けて保存します。 • {RECAL} 表示中のスプレッドシートに含まれる定義式 (formula) の再計算を実行 します。 • {EDIT} EDIT サブメニューを表示します。 • {CUT}/{PASTE} 1(CUT)で選択したセルを切り取ります。 指定後はファンクションメニュー 1が(PASTE)に変わり、セ ルカーソルを別の場所に移動して、1(PASTE)を押すことで、 切り取ったセルを貼り付けることができます。貼り付けを実行 すると、元のセルの内容はクリアーされます。 2(COPY) で選択したセルをコピーします。指定後はファンクション • {COPY} メニュー 1
9-1-3 スプレッドシートの概要 • {SEQ} “Seq(”コマンドと同様の方法で数列を生成します(3-2-3ページ)。 数列は、指定した(単独の)セルを始点として行方向または列方向に入力され ます。入力方向はセットアップ画面の「Move」の設定によります(1-7-5ペー ジ)。 • {FILL} 指定したセル範囲の全てのセルに対して、指定した定義式(formula)、式、 値またはテキストを生成することができます。 • {SRT ・ A} 指定した範囲(n 行 1 列または 1 行 n 列)のセル内容を、昇順に並べ 替えます。 • {SRT ・ D} 指定した範囲(n 行 1 列または 1 行 n 列)のセル内容を、降順に並べ 替えます。 • {DEL} DELサブメニューを表示します。 • {ROW} 現在選択されている範囲のセルの行全体を削除し、それ以降の行を上方向 にシフトします。 • {COL} 現在選択されている範囲のセルの列全体を削除し、それ以降の列を左方向に シフトします。 • {ALL} • {INS} 表示中のスプレッドシートの全セルの内容を削除します。
9-1-4 スプレッドシートの概要 • {STO} STOサブメニューを表示します。 • {VAR} セルの内容を変数に割り当てます。 • {LIST} 指定範囲のセル内容をリストメモリーに登録します。 • {FILE} 指定範囲のセル内容をファイルメモリーに登録します。 • {MAT} 指定範囲のセル内容を行列メモリーに登録します。 • {RCL} RCLサブメニューを表示します。 • {LIST} リストメモリーからスプレッドシートにデータを読み込みます。 • {FILE} ファイルメモリーからスプレッドシートにデータを読み込みます。 • {MAT} 行列メモリーからスプレッドシートにデータを読み込みます。 u セルへのデータ入力中: • {GRAB} セルの参照を入力するためのGrabモードに入ります。 詳しくは、「特定のセルの参照」(9-4-6ページ)をご覧ください。 • {$} • {:} • {If} セルの絶対参照コマンド($) を入力します。 セルの範囲指定コマンド(:) を入力します。 S • SHTモードコマンド“CellIf(” を入力します。
9-2-1 スプレッドシートのファイル操作と再計算 9-2.
9-2-2 スプレッドシートのファイル操作と再計算 u ファイルを開く (1) S • SHTモードで、1(FILE)2(OPEN)を押しま す。 • ファイルの一覧が表示されます。 (2) f / cを押して、開きたいファイルを選択します。 (3) wを押します。 • 手順(2)で選択したファイルが開きます。 u ファイルを削除する (1) S • SHTモードで、1(FILE)2(OPEN)を押します。 • ファイルの一覧が表示されます。 (2) f / cを押して、削除したいファイルを選択します。 (3) 1(DEL) を押します。 (4) 削除して良いかを確認するポップアップウインドウが表示されます。削除して良い 場合は1(Yes) を、削除しない場合は6(No)を押します。 (5) ファイル一覧からスプレッドシート画面に戻るには、Jを押します。 # 現在開いているファイルを削除すると、その 画面が自動的に閉じた後“SHEET”という名 前の新しいファイルが自動的に作成され、表示さ れます。 20061201
9-2-3 スプレッドシートのファイル操作と再計算 u ファイルを別名で保存するには (1) S • SHTモードで、1(FILE)3(SV•AS)を押します。 • ファイル名の入力画面が表示されます。 (2) ファイル名を8文字以内で入力し、wを押します。 k Auto Save について S • SHTモードでは、現在開いているファイル上で編集操作を行うごとに、自動的にファイ ルの上書き保存が行われます(Auto Save機能) 。このため、手動での保存の操作は必要あ りません。 の再計算を実行する k 定義式(formula) スプレッドシート内の定義式 (formula) の再計算を行うには、以下の手順に従います。 (formula) を再実行するには u スプレッドシート内のすべての定義式 スプレッドシートが表示されている状態で、1(FILE)4(RECAL)と押します。 • すべての定義式 (formula) が再実行され、該当する各セルに更新結果が表示されます。 # 手順(2)で指定したファイル名と同名のファ イルがすでに存在する場合は、ファイルを上 書きして良いかを確認するポップアッ
9-3-1 スプレッドシート画面の基本操作 9-3.
9-3-2 スプレッドシート画面の基本操作 u JUMPコマンドを使ったセルカーソルの移動 このセルに移動するには: この操作を行います: 特定のセル 1. 2(EDIT)4(JUMP)1(GO)を押します。 2. 表示される“Go To Cell” ポップアップウインドウに 移動先のセル位置(A1 ∼ Z999)を入力します。 3. wを押します。 現在の列の1 行目 2(EDIT)4(JUMP)2(TOP↑)を押します。 現在の行のA列 2(EDIT)4(JUMP)3(TOP←)を押します。 現在の列の末尾行 2(EDIT)4(JUMP)4(BOT↓)を押します。 現在の行のZ列 2(EDIT)4(JUMP)5(BOT→)を押します。 u セルへのデータ登録時のセルカーソルの移動方向について 初期設定では、セルにデータを登録するためwを押すと、カーソルは下方向(次の行)に 移動します。必要であればセットアップ画面の 「Move」で、右方向(列方向)に移動するよ うに設定を変更することができます。詳しくは、 「1-7.
9-3-3 スプレッドシート画面の基本操作 u 行全体を選択するには A列のいずれかのセルにセルカーソルがある状態でdキーを押します。セルカーソルが ある行全体が選択されます。 例えばA1にセルカーソルがある状態でdを押すと、1行目全体(A1 ∼ Z1) が選択され、 エディットボックスに“A1:Z1”と表示されます。 u 列全体を選択するには 1 行目のいずれかのセルにセルカーソルがある状態でfキーを押します。セルカーソル がある列全体が選択されます。 例えばA1にセルカーソルがある状態でfを押すと、1列目全体(A1 ∼ A999) が選択さ れ、エディットボックスに“A1:A999” と表示されます。 u すべてのセルを選択するには 次のいずれかの操作を行います。 • A列全体が選択された状態でdを押す • 1列目全体が選択された状態でfを押す このとき、エディットボックスには現在開いているスプレッドシートのファイル名が表示 されます。 • 画面は、現在開いているファイル名が“SHEET” の場合。 20061201
9-3-4 スプレッドシート画面の基本操作 u特定範囲のセルを選択するには (1) 選択したい範囲のセルの始点にセルカーソルを移 動します。 (2) !i(CLIP)を押します。 • セルカーソルの表示が、ハイライトから太枠囲い に変わります。 • セルカーソルを移動すると、エディットボックス に選択範囲が表示されます。 (3) カーソルキーを使って、選択したい範囲のセルの終 点にセルカーソルを移動します。 選択範囲がハイライト表示されます。 • 範囲指定を解除するにはJを押します。このときセルカーソルの位置は、終点と して指定したセルとなります。 # ある行全体が選択された状態で!i(CLIP) を押すと、行全体が範囲指定の始点として指 定されます。この状態では、f、cのカーソ ルキーを使って、複数の行全体を選択するこ とができます。 # ある列全体が選択された状態で!i(CLIP) を 押すと、列全体が範囲指定の始点として指定され ます。この状態では、d、eのカーソルキーを 使って、 複数の列全体を選択することができます。 20061201
9-4-1 セルへのデ−タ登録と編集 9-4.
9-4-2 セルへのデ−タ登録と編集 u セルへの上書き入力を行うには (1) データを入力したいセルにセルカーソルを移動します。 (2) 入力を行います。 本機のキーから数字や式、テキストの入力を行ったり、ファンクションメニューか らコマンドの入力を行うことができます。 • 入力を開始すると同時に編集モードに入り、入力した文字がエディットボックスに 左詰めで表示されます。 • 現在の文字の入力位置には入力カーソルが表示さ れます。入力カーソルの位置は、左右カーソルキー を使って移動することができます。 入力カーソル (3) 入力したデータを登録するには、wを押します。 • wを押すと、セルカーソルが次の行に移動します(初期設定時)。移動する方向は セットアップ画面の「Move」の設定で指定できます(1-7-5ページ)。 •「Auto Calc」 がオンになっている場合(1-7-5ページ)は、wを押すとスプレッド シート内のすべての定義式(formula)が再計算されます。 • 入力を解除するにはJを押します。セルの内容が、データの入力を開始する前の 状態に戻ります。 u セルの内容を編集するには (
9-4-3 セルへのデ−タ登録と編集 (2) 2(EDIT)3(CELL)を押します。 • 編集モードに入り、現在登録されている内容がエ ディットボックスに左詰めで表示されます。この とき、入力カーソルがエディットボックスの先頭 に表示されます。 (3) エディットボックスでデータの編集を行います。 (4) 入力したデータを登録するには、wを押します。 •「Auto Calc」 が「On」になっている場合(1-7-5ページ)は、wを押すとスプレッド シート内のすべての定義式(formula)が再計算されます。 • 入力を解除するにはJを押します。セルの内容が、編集を開始する前の状態に戻 ります。 k 定義式 (formula) を入力する 定義式とは、入力したときやその定義式に関連付けられたデータが変更されたときなどに、 S • SHTモードによって計算や値の算出が行われる式です。 定義式は必ず等号(=)が最初に付き、続けて次のようなものが入ります。 •値 • 数式 • セル参照 • 本機の内蔵関数コマンド(2-4-1ページを参照) • S • SHTモードコマンド(9-5-1ページを参照) 「Auto
9-4-4 セルへのデ−タ登録と編集 u 定義式(formula)の入力例 この例では、A1に60を入力した後、それぞれのセルに次の定義式(formula) を入力します。 B1: =sin(A1)、B2: =cos(A1)、B3: =tan(A1)、B4: =B1/B2 また、A1の値が変わってもB3=B4であり、したがってsin (x) ÷ cos (x) = tan (x)が真で あることも示します。 注意 • この例では、本機の設定が以下の通りであることを前提としています。 セットアップ画面の「Move」 (1-7-5ページ) が「Lower」 (初期設定)に設定されている。 セットアップ画面の「Angle」が「Deg」 に設定されている。 • またこの例では、セル参照も使っています。セル参照について詳しくは、9-4-5ページを ご覧ください。 u 定義式(formula)を入力するには (1) セルカーソルをA1に移動し、gawと入力します。 (2) セルカーソルをB1に移動し、次のように入力します。 !.
9-4-5 セルへのデ−タ登録と編集 kセル参照について セル参照とは、あるセルの値を別のセルで使用するために参照する記号です。例えばセル C2に“=A1+B1” と入力すると、A1の現在の値がB1の現在の値に加算され、その結果が C2に表示されます。 セル参照には2種類あります。相対参照と絶対参照です。相対セル参照と絶対セル参照の違 いを理解することが、とても重要です。理解していないと、表計算の結果が期待と異なるも のになる場合があります。 セルの相対参照 相対セル参照は、スプレッドシート内のセルの場所によって変わる参照です。例えばセ ルC2内のセル参照 “=A1”は、現在のセル(この場合はC2)から「2列左で1セル上」にあ るセルへの参照です。例えばセルC2の内容をコピーしてセルD12に貼り付けた場合、 そのセル参照は自動的に “=B11”に変わります。なぜならD12から「2列左で1セル上」 にあるセルがB11だからです。 相対セル参照は、このようにコピー&ペーストでセルを移動した場合に必ず動的に変化 することを覚えておいてください。 重要 エディットボックスから相対セル参照をコピーした場合は、テキス
9-4-6 セルへのデ−タ登録と編集 k 特定のセルの参照 以下の手順は、A1 (内容は値3)を参照して、A1 × 2 の計算を行う方法を示します。 u 特定のセルを参照するには (1) セルカーソルをA2 に移動し、!.
9-4-7 セルへのデ−タ登録と編集 (5) 続けて*cと入力します。 (6) wを押して定義式(formula)を登録します。 A1×2の計算結果として6が表示されます。 k 特定範囲のセル参照 ある特定範囲のセルの合計値や平均値などを求める際には、セル参照する範囲の指定を行い ます。 以下の操作は、セルA6 とセルB7 で囲まれた範囲 (A6:B7)の合計を計算する定義式 (formula)を、セルA4 に入力する例で説明します。セルA6 ∼ B7 の範囲には、あらかじ め次の値が入力されているものとします。 A B 6 1 2 7 3 4 u 特定範囲のセルを参照するには (1) セルカーソルをA4 に移動し、!.(=)と入力します。 (2) 次のキーを押して、合計の計算を行うコマンドを入力します。 5(CEL)5(Sum) •“CellSum(” は、S • SHTモード専用コマンドの1つです。詳しくは、「9-5.
9-4-8 セルへのデ−タ登録と編集 (5) !i(CLIP)を押します。 • セルカーソルの表示が、ハイライトから太枠囲い に変わります。 (6) カーソルキーを使って、セル参照する範囲の終点 (ここではB7) にセルカーソルを移動します。 • セルカーソルの移動は、2 ∼ 6に割り当てられている各コマンドを使って実行 することもできます。 移動の動作は、 「特定のセルを参照するには」 (9-4-6ページ) の手順(2)と同様です。 (7) セル参照の範囲を確定するには、1 (SET) を押 します。 • セル参照範囲“A6:B7”が入力されます。 (8) wを押して定義式(formula)を登録します。 セルA6 ∼ B7 の範囲の数字の合計が表示されます。 # セル参照の範囲指定は、 “CLIP”コマンド(手 順(5)の!i(CLIP) ) を使う方法以外に、 “GRAB” コマンドと “:”コマンドを組み合わ せた方法があります。上記の手順(3) ∼ (7) の操作の代わりに、次の操作を行います。 (3) 1(GRAB)を押して、Grabモードに入 ります。 (4) セル参照する範囲の始
9-4-9 セルへのデ−タ登録と編集 k 絶対参照記号($)を入力するには 編集モードに入ると表示されるファンクションメニューで2($) を押すと、現在のカーソ ル位置に絶対参照を表す記号“$”を入力することができます。セルの絶対参照については、 「セルの絶対参照」 (9-4-5ページ) をご覧ください。 u 絶対参照記号を入力する 例 =$A$1 をセルC1 に入力する。 1. セルカーソルをC1 に移動し、!.(=)と入力し ます。 2. 2($)を押します。 3. 1(GRAB) を押してセル参照設定状態 (Grabモード)に入り、セルカーソルをA1 に移動します。 4. 1(SET)を押します。 5. dキーを押して、入力カーソルを“1” の手前に移 動します。 6. 2($)を押します。 7.
9-4-10 セルへのデ−タ登録と編集 k 定数の入力 セルへの入力完了と同時に値が確定するタイプのデータを「定数」 (constant) と呼びます。 先頭に等式(=)を伴わない値または式を入力すると、定数として扱われます。 式を入力した場合は、その計算結果が入力したセル位置に出力(表示)されます。不完全な式 など書式に不備がある場合や、計算結果がリスト形式や行列形式となる場合は、「Syntax ERROR」 となります。 以下に、定数の入力例と、入力に従ってセルに出力される表示内容を示します。 入力例 出力 2005 2005 7+3 10 sin30 0.5 sinX +1 *1 1.
9-4-11 セルへのデ−タ登録と編集 k テキストを入力する 先頭に " を付けて入力した文字列はテキストとして扱われ、入力したセル位置に入力したま まの状態で出力(表示)されます。セルへの出力時には、先頭に付けた " は表示されません。 入力位置のセル内には、最大6 文字までが表示されます。 7文字以上のテキストを入力した場合は、 右側のセルにはみ出して表示されます(右 側のセルが空欄の場合)。 (Sequence) k 数列を生成して連続したセルに入力する Seqコマンド(3-2-3ページ) と同様の方法で数列を生成し、指定したセルを始点として連続 したセルに自動入力することができます。 u 数列を生成するには 例 以下のパラメーターを使用して、セルA1を始点とする数列を生成します。 関数式:f (x) = X2 変数:X 初期値: 1 終了値: 15 間隔: 7 1. 生成した数列が入力される最初のセルにセルカーソルを移動します。 2.
9-4-12 セルへのデ−タ登録と編集 3. 画面上で、数列を作成するための各設定項目を入力します。 • 各項目ごとに入力する内容は、次の通りです。 項目名 入力内容 Expr 数列を作成するための関数式f(x) Var 関数式f(x)の中で使用する変数名 関数式の中に変数が1つしかない場合でも、変数名を明示する必要があ ります。 Start Varで指定した変数名の変数に代入する初期値(Start)、最終値(End)、 および間隔(Incre)をそれぞれ入力します。 例えばStart:1、End:15、Incre:7 と入力した場合は、変数として1、 8、15 が代入され、 数列が作成されます。 End Incre • f、cのカーソルキーを使って項目間を移動し、各項目への入力を順次行います。 ここでは、以下の画面のように入力してください。 4.
9-4-13 セルへのデ−タ登録と編集 (Fill) k 指定した範囲のセルに同じ内容を入力する 指定した範囲のセルのすべてに、指定した定義式(formula)、式、値またはテキストを一括 して入力することができます。 u 指定範囲のセルを同一内容で埋めるには 例 A2 ∼ B3の範囲のセルに、=A1+1 という定義式(formula)をFillコマン ドを使って入力します。 この定義式(formula)のA1のセル名は、相対参照です。つまりこの定義式 (formula)は、セルA2では= A1+1、セルA3では= A2+1 などというこ とになります。 この例では、セルA1に1、B1に2があらかじめ登録されているものとしま す。 1. A2 ∼ B3 の範囲のセルを選択します。 • 詳しくは、 「特定範囲のセルを選択するには」 (9-3-4ページ)をご覧ください。 2. 2(EDIT)6(g)1(FILL)を押します。 • 次のようなFill画面が表示されます。 ここには、手順1で指定したセル範囲が表示されます。 3.
9-4-14 セルへのデ−タ登録と編集 4. wを押します。 5.
9-4-15 セルへのデ−タ登録と編集 k カット&ペースト あるセルの内容を切り取り、別のセルに貼り付けることができます。切り取り元のセルは、 単一のセル、特定範囲のセルのどちらでも指定可能です。 u カット&ペースト時のセル参照の扱いについて カット&ペーストの操作では、切り取り元と貼り付け先のセル内のセル参照(9-4-5ペー ジ)の扱いに関する、特別な規則があります。実際には次の2つの条件に対する、2種類の 規則があります。 • 切り取る範囲内のセルが、切り取る範囲外にあるセルを参照している場合 • 切り取る範囲内のセルが、その範囲内にあるセルを参照している場合 • 切り取り範囲内のセルが、切り取り範囲外にあるセルを参照している場合 この場合は、元のセル参照が相対参照、絶対参照のどちらであるかに関わらず、常に絶 対参照として貼り付けられます。 例 以下のデータが入っているスプレッドシートがあるとします。 A1: 4、B1: =A1+1、C1: =B1+2。 B1:C1 を切り取り元として指定(下記の左画面)し、B2:C2に貼り付けた とします(下記の右画面)。 ⇒ このとき、切り取り元のセルB
9-4-16 セルへのデ−タ登録と編集 • 切り取り範囲内のセルが、その範囲内にあるセルを参照している場合 この場合は、元のセル参照が相対参照、絶対参照のどちらであるかに関わらず、常に相 対参照として貼り付けられます。 例 以下のデータが入っているスプレッドシートがあるとします。 A1: 4、B1: =A1+1、C1: =$B$1+2。 B1:C1 を切り取り元として指定(下記の左画面)し、B2:C2 に貼り付けた とします(下記の右画面)。 ⇒ このとき、切り取り元のセルC1の定義式(formula)に含まれる参照先のセ ルB1は切り取り元として指定したセルの範囲(B1:C1)に含まれるので相対 参照扱いとなり、貼り付け先C2の定義式(formula)は絶対参照であっても、 $B$1から$B$2に変わります。 u カット&ペーストするには (1) 切り取り元として指定したい単一のセル、または特定範囲のセルを選択します。 • 詳しくは「単一のセルを選択するには」 (9-3-2ページ) 、または「特定範囲のセルを 選択するには」 (9-3-4ページ) をご覧ください。 (2) 2(EDIT)1(CU
9-4-17 セルへのデ−タ登録と編集 (3) カーソルキーを使って、貼り付け先として指定したいセルにセルカーソルを移動し ます。 • 手順(1)で特定範囲のセルを選択した場合は、ここで選択したセルが貼り付け先の 始点(もっとも左上のセル)となります。例えば切り取り元としてA1: B2の範囲を 指定し、ここでセルカーソルをC1に移動した場合は、貼り付け先はC1: D2の範 囲となります。 (4) 1(PASTE)を押します。 • 指定したセルに切り取り元の内容が貼り付けられ、同時に切り取り元のセルの内容 がクリアーされます。 k コピー&ペースト あるセルの内容をコピーし、別のセルに貼り付けることができます。コピー元のセルは、単 一のセル、特定範囲のセルのどちらでも指定可能です。一度コピーを行うと、異なるセルに 対して繰り返し何度でも貼り付けできます。 u コピー&ペーストするには (1) コピー元として指定したい単一のセル、または特定範囲のセルを選択します。 • 詳しくは「単一のセルを選択するには」 (9-3-2ページ) 、または「特定範囲のセルを 選択するには」 (9-3-4ページ) をご覧ください
9-4-18 セルへのデ−タ登録と編集 (3) カーソルキーを使って、貼り付け先として指定したいセルにセルカーソルを移動し ます。 • 手順(1)で特定範囲のセルを選択した場合は、ここで選択したセルが貼り付け先の 始点(もっとも左上のセル)となります。例えばコピー元としてA1: B2の範囲を指 定し、ここでセルカーソルをC1に移動した場合は、貼り付け先はC1: D2の範囲 となります。 (4) 1(PASTE)を押します。 • 指定したセルにコピー元の内容が貼り付けられます。 (5) 貼り付けた後もコピーの待機状態は保持されますので、必要であれば手順(3)と(4) を繰り返して同じデータを別の場所に貼り付けることができます。 (6) コピーの待機状態から抜けて操作を終了するには、Jを押します。 # 貼り付け範囲のセルにすでにデータが登録さ れている場合は、現在登録されているデータ は貼り付けられた内容で上書きされます。 # コピー&ペーストを実行した結果として、コ ピー元の定義式(formula)に含まれていた相 対参照が貼り付け先ではスプレッドシートの 範囲外となった場合、貼り付け先の定義式 (form
9-4-19 セルへのデ−タ登録と編集 k データの並べ替え スプレッドシート上の1行N列 (またはN行1列)の範囲を指定して、範囲内のデータを昇順ま たは降順に並べ替えることができます。 重要 • 並べ替えが可能なのは、指定した範囲内のデータがすべて定数の場合です。 u データの並べ替えを実行するには (1) データの並べ替えを実行したい1行N列(またはN行1列) の範囲を選択します。 • 詳しくは、 「特定範囲のセルを選択するには」 (9-3-4ページ)をご覧ください。 (2) メニューから、実行したい並べ替えの種類を選択します。 昇順:2(EDIT)6(g)2(SRT•A) 降順:2(EDIT)6(g)3(SRT•D) • データの並べ替えが実行されます。 k セルの削除と挿入 行/列単位、またはすべてのセルを対象として削除を実行することができます。また、行/列 単位で、空白セルを挿入することができます。 u 行/列単位でセルを削除するには (1) 削除したい行/列を含む範囲のセルを選択します。 行全体(または列全体)を選択して も構いません。 この場合、次の手順(2)で3(DEL)を 押す
9-4-20 セルへのデ−タ登録と編集 (3) 実行したい削除の操作に応じて、次のファンクションキーを押します。 このキーを押 す: この削除操作を行うには: 現在選択されている範囲のセルの行全体を削除し、それ以降の行 を上方向にシフトする 1(ROW) ⇒ 現在選択されている範囲のセルの列全体を削除し、それ以降の列 を左方向にシフトする 2(COL) ⇒ • 削除を行わない場合は、ファンクションキーを押さずにJを押します。 u すべてのセルの内容を一括して削除するには (1) 3(DEL)3(ALL) を押します。 (2) 削除して良いかを確認するポップアップウインドウが表示されます。削除して良い 場合は1(Yes) を、削除しない場合は6(No)を押します。 • すべてのデータを削除すると、何もデータが入っていないスプレッドシートが表示 され、セルカーソルはセルA1に移動します。 20061201
9-4-21 セルへのデ−タ登録と編集 u 空白のセルを挿入するには (1) 空白のセルを挿入したい範囲のセルを選択します。 • 範囲の選択のしかたは、セルの削除の場合と同様です。詳しくは、 「行/列単位でセ ルを削除するには」 (9-4-19ページ) の手順(1)をご覧ください。 (2) 4(INS)を押します。 ファンクションメニューがINSサブメニューに変わります。 (3) 実行したい挿入の操作に応じて、次のファンクションキーを押します。 このキーを押 す: この削除操作を行うには: 現在選択されている範囲のセルの行全体に対して空のセルを挿入 し、それ以降の行を下方向にシフトする 1(ROW) ⇒ 現在選択されている範囲のセルの列全体に対して空のセルを挿入 し、それ以降の列を右方向にシフトする 2(COL) ⇒ • 挿入を行わない場合は、ファンクションキーを押さずにJを押します。 • 行や列を挿入することによって、今あるセルがA1:Z999の範囲外になってしまう 場合は、Range ERRORとなります。 k セル内容のクリアー 指定した範囲のセルの内容を、一括してクリアーすることができます
9-5-1 S • SHTモード専用コマンド 9-5. S • SHTモード専用コマンド ここでは、S • SHTモードの専用コマンドの使用方法を説明します。 u S • SHTモードのコマンドを入力するには (1) S • SHTモードコマンドを使った定義式(formula)を入力したいセルを選択します。 (2) 2(EDIT)3(CELL)または!.
9-5-2 S • SHTモード専用コマンド k S • SHTモード専用コマンド一覧 ここでは、各コマンドごとの機能、構文、および実際の使用例を示します。構文中で[ ]で括 られた部分は、入力を省略できます。 u CellIf( 機能: 分岐条件として与えられた等式または不等式の真偽を判別して、真の場合は式1、 偽の場合は式2によって求められた結果を返します。 構文: CellIf( 等式,式1,式2[)] CellIf( 不等式,式1,式2[)] 例: セルA1 の数値がセルB1 の数値よりも大きい場合はA1 の数値を、同じか小さい 場合はB1 の数値を求め、結果をA2 に入力する。 u CellMin( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる最小値を返します。 構文: CellMin( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: 左上隅がA3で右下隅がC5であるブロック内の最小値を判定し、結果をセルA1に 入力する。 20061201
9-5-3 S • SHTモード専用コマンド u CellMax( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる最大値を返します。 構文: CellMax( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: 左上隅がA3で右下隅がC5であるブロック内の最大値を判定し、結果をセルA1に 入力する。 u CellMean( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる値の平均を返します。 構文: CellMean( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: 左上隅がA3で右下隅がC5であるブロック内の値の平均を判定し、結果をセルA1 に入力する。 u CellMedian( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる値の中央値を返します。 構文: CellMedian( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: 左上隅がA3で右下隅がC5であるブロック内の値の中央値を判定し、結果をセル A1に入力する。 20061201
9-5-4 S • SHTモード専用コマンド u CellSum( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる値の総和を返します。 構文: CellSum( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: 左上隅がA3で右下隅がC5であるブロック内の値の総和を判定し、結果をセルA1 に入力する。 u CellProd( 機能: 指定した範囲のセルに含まれる値の総積を返します。 構文: CellProd( 始点のセル : 終点のセル [ ) ] 例: セルB3からB5までの値の総積を判定し、結果をセルA1に入力する。 20061201
9-6-1 統計グラフ 9-6.
9-6-2 統計グラフ k グラフの描画条件設定について グラフメニューで6(SET) を押すと、次のようなグラフ描画設定画面が表示されます。 STATモードではリストエディターに入力したデータに基づいてグラフを描画するのに対 して、S • SHTモードではセルに入力したデータに基づいてグラフを描画します。このため、 S • SHTモードにおけるグラフ描画設定の目的は、グラフ化するデータが含まれるセル範 囲の選択です。一方、STATモードにおける設定の目的は、グラフ化するデータが存在す るリストの番号(List 1 ∼ List 26)の指定です。 グラフ描画設定画面上の以下の各設定項目が、これに該当します。 u XCellRange (x軸方向のデータとして使用するセル範囲) • {Cell} ... 指定したセル範囲のデータをx 軸に割り当てます。 u YCellRange (y軸方向のデータとして使用するセル範囲) • {Cell} ... 指定したセル範囲のデータをy 軸に割り当てます。 u Frequency (値の出現頻度) • {1} ...
9-6-3 統計グラフ k 統計グラフを描画する ここでは、S • SHTモードでの具体的な統計グラフ描画の操作例を示します。また、グラフ 描画の元データとして使用するセル範囲のさまざまな指定方法についても解説します。 u 統計グラフ描画の操作例 例 以下のデータをスプレッドシートに入力し、散布グラフを描画します。 身長 靴サイズ A さん 155 23 B さん 165 25.5 C さん 180 27 D さん 185 28 E さん 170 25 1. 統計計算に使うデータをスプレッドシートに入力します。 • ここではA1:B5 の範囲に上記のデータを入力します。 2. グラフの描画に使うセル範囲を選択します。 • ここではA1:B5 の範囲を選択します。 3. 6(g)1(GRPH) を押して、グラフメニューを表示します。 4.
9-6-4 統計グラフ • Graph Type およびMark Type の各設定項目については、 「1. グラフの種類(グラフ タイプ)を設定する」(6-1-2ページ)、 「6-2. 1変数統計グラフの描画と計算」 、および 「6-3. 2変数統計グラフの描画と計算」 をご覧ください。 • Frequency の設定については、本章の 「Frequency 設定について」 (9-6-6ページ)を ご覧ください。 6. 設定が済んだらJ を押してグラフ描画設定画面を抜けます。 7.
9-6-5 統計グラフ k グラフ描画の元データに使用するセル範囲設定について グラフ描画の元データとして使用するセル範囲の設定方法は、「統計グラフ描画の操作例」 (9-6-3ページ)で説明した自動的に取得する方法のほかに、グラフ描画設定画面で手動で設 定する方法があります。 自動的に取得する場合は常に1行N列の範囲しか指定できないのに対し、手動で設定する場 合は、1行N列の範囲 / N行1列の範囲のどちらでも指定可能です。 u グラフ描画のセル範囲を手動で設定するには (1) グラフメニューで6(SET) を押し、グラフ描画設定画面を表示します。 (2) f、cのカーソルキーを使ってXCellRange を 選択状態にします。 (3) 1(CELL) を押すか、そのままセル範囲の入力を開始します。 • 1(CELL) を押すと、現在のセル範囲指定 (画面のA3:A5 の部分)の先頭に入力 カーソルが表示され、編集ができる状態になります。 • 直接入力を開始すると、現在のセル範囲指定が新たに入力した文字で上書きされま す。 • このとき、ファンクションメニューの表示がコロン(:)に変わります。 (4)
9-6-6 統計グラフ k Frequency 設定について Frequency とは、個々の統計データの出現頻度を表す数値です。特に指定しない場合は、 各データの頻度は1 とみなされます。このときスプレッドシート上で指定したセル範囲内の ひとつのデータ(x)または一組のデータ(x,y) の各々が、グラフ上では1つの点として表現さ れます。 しかしながら、大量のデータ項目を扱う場合、1つのデータ (x) または1組のデータ (x, y) につき1つの点を使ってしまうと、グラフ上の点が重なり合って見にくくなることがあり ます。このような場合は、各々のデータに付随する情報として、重複するデータの頻度 (frequency ) をスプレッドシート上に登録し、データのセル範囲と頻度のセル範囲をそれ ぞれ指定してグラフを描画することができます。 この方法では、重複するデータはグラフ 上で1つの点として表現されるので、見やすいグラフが得られます。 u Frequency を特定のセル範囲のデータに基づいて設定するには (1) Frequency の指定に使用するデータをスプレッドシート上に入力します。 • 例えば 「
9-7-1 CALC 機能 9-7.
9-7-2 CALC 機能 k 統計計算の元データ指定について S • SHTモードで統計計算を実行するには、 スプレッドシート上にデータを登録し、そのデー タのセル範囲を統計計算に使用するセル範囲として割り当てることが必要です。この割り当 てを、CALCメニューで6(SET) を押すと表示される次の設定画面で行います。 各設定項目の意味は以下の通りです。 u 1Var XCell (1変数統計計算の変数 x として使用するセル範囲) • {Cell} ... 指定したセル範囲のデータを1変数統計計算の変数x として使用します。 u 1Var Freq (値の出現頻度) • {1} ... 1Var XCell で設定したセル範囲の各成分 (各々のセル内の値)の出現頻度をすべ て1に設定します。 • {Cell} ... 指定したセル範囲のデータの各成分を、1Var XCell の該当成分の出現頻度と して使用します。 u 2Var XCell (2変数統計計算の変数 x として使用するセル範囲) • {Cell} ...
9-7-3 CALC 機能 k 統計計算を実行する ここでは、S • SHTモードでの具体的な統計計算の操作例を示します。 u 統計計算の操作例 例 以下のデータをスプレッドシートに入力し、2変数統計計算および回帰計 算を実行します。 身長 靴サイズ 頻度 A さん 155 23 1 B さん 165 25.5 2 C さん 180 27 2 D さん 185 28 1 E さん 170 25 3 1. 統計計算に使うデータをスプレッドシートに入力します。 • ここではA1:B5 の範囲にデータを入力し、C1:C5に頻度を入力します。 2. データを入力した範囲(A1:B5) のセルを選択します。 3. 6(g)2(CALC) を押して、CALC メニューを表示します。 4.
9-7-4 CALC 機能 9. J2(2VAR) を押します。 • 2変数統計計算の結果画面(統計値の一覧)が表 示されます。上下カーソルキーを押して、結果 画面をスクロール表示することができます。 • この画面上の各統計値の意味については、「描いた2変数統計グラフの計算結果を表 示する」(6-3-11ページ)をご覧ください。 10. J3(REG)1(X) を押します。 • 統計計算の元データを1次回帰したときの各係 数値が表示されます。 • この画面上の各係数値の意味については、 「1次回帰グラフ」(6-3-6ページ) をご覧 ください。 11.
9-8-1 S • SHTモードでのメモリー機能 9-8.
9-8-2 S • SHTモードでのメモリー機能 k リストメモリーへのデータ登録 1行N列またはN行1列のセル範囲に格納されているデータを、本機のリストメモリー(List1 ∼ List26 のいずれか) に対して登録することができます。 u 特定のセル範囲のデータをリストメモリーに登録するには (1) リストメモリーに登録したいデータが格納されているセル範囲を選択します。 • 1行N列またはN行1列のセル範囲を選択してください。それ以外の範囲を選択し た場合は、エラーとなります。 (2) 6(g)3(STO)2(LIST) を押します。 • 次のような登録設定画面が表示されます。 この とき、手順(1)で選択したセルが“CellRange” 欄に自動入力されます。 (3) cを押して、“List [1 ∼ 26]”を選択します。 (4) 登録先のリスト番号(1 ∼ 26) を入力し、wを押します。 (5) 登録を実行するには、6(EXE) またはwキーを押します。 • 指定したリストメモリーのデータが、新しいデータで上書きされます。 kファイルメモリーへのデータ登録 特定のセル範囲に格納されているデ
9-8-3 S • SHTモードでのメモリー機能 u 特定のセル範囲のデータをファイルメモリーに登録するには (1) ファイルメモリーに登録したいデータが格納されているセル範囲を選択します。 (2) 6(g)3(STO)3(FILE) を押します。 • 右のような登録設定画面が表示されます。このと き、手順(1)で選択したセルが“CellRange”欄 に自動入力されます。 (3) cを押して、“File [1 ∼ 6]”を選択します。 (4) 登録先のファイル番号(1 ∼ 6) を入力し、wを押します。 (5) 登録を実行するには、6(EXE) またはwキーを押します。 • 指定したファイルメモリーのデータが、新しいデータで上書きされます。 k 行列メモリーへのデータ登録 特定のセル範囲に格納されているデータを、本機の行列メモリー(A ∼ Z) に対して登録す ることができます。 u 特定のセル範囲のデータを行列メモリーに登録するには (1) 行列メモリーに登録したいデータが格納されているセル範囲を選択します。 (2) 6(g)3(STO)4(MAT) を押します。 • 次のような登録設定画面が表示さ
9-8-4 S • SHTモードでのメモリー機能 k 各種メモリーからのデータ呼び出し 本機のリストメモリー、ファイルメモリー、および行列メモリーに登録されているデータを、 スプレッドシート内の指定したセル位置を始点として呼び出すことができます。また変数メ モリーは、セルに入力する定数や定義式(formula)の中で利用することができます。 注意 リストメモリー、ファイルメモリー、または行列メモリーを呼び出すときに、スプレッドシー トの範囲内(A1:Z999) に収まらないような指定を行った場合は、エラーとなり呼び出しが 実行されません。 例えば2行4列の行列が登録されている行列メモリーを、セルX2 を始点として呼び出そう とした場合、下図のようにスプレッドシートの範囲に収まらないため、エラーとなります。 データをスプレッドシートに貼り付ける場合も同様です。 セルX2 を始点として2行 4列の行列メモリーデータ を呼び出そうとすると、こ のようにスプレッドシート の範囲からはみ出してしま い、エラーとなる k リストメモリーからのデータ呼び出し リストメモリー(List1 ∼ List26) のひとつ
9-8-5 S • SHTモードでのメモリー機能 u ファイルメモリーのデータをスプレッドシートに呼び出すには (1) データの呼び出し先として指定したいセル範囲の最も左上端のセルを選択します。 (2) 6(g)4(RCL)2(FILE) を押します。 次のような呼び出しの設定画面が表示され ます。 • 右のような登録設定画面が表示されます。 この とき、手順(1)で選択したセルが“1st Cell”欄 に自動入力されます。 (3) データを呼び出したいファイルメモリーのファイル番号(1 ∼ 6)を入力し、wを押 します。 (4) 呼び出しを実行するには、6(EXE)またはwキーを押します。 u 行列メモリーのデータをスプレッドシートに呼び出すには (1) データの呼び出し先として指定したいセル範囲の最も左上端のセルを選択します。 (2) 6(g)4(RCL)3(MAT) を押します。次のような呼び出しの設定画面が表示され ます。 • 右のような登録設定画面が表示されます。このと き、手順(1)で選択したセルが“1st Cell”欄に 自動入力されます。 (3) データを呼び出したい行列メモリー名(A ∼
eActivity eActivity には、ドキュメント作成ツールと ノートブックの機能 があります。 ドキュメント作成ツールでは、テキスト・数式・グラフ・表を貼 り付けた例題を作成したり、問題を試すことができます。 eActivity により問題を解く方法を与えたり、学んだものや問題 の解にメモを付けてファイルに保存することができます。 10-1. 10-2. 10-3. 10-4. 10-5.
10-1-1 eActivityの概要 10-1. eActivityの概要 eActivity を使うと、テキストや数式、本機のさまざまな内蔵アプリケーションのデータを 入力・編集し、ファイルとして保存することができます。 k e • ACT モード メインメニューで e • ACT モードを選択します。 • 次のようなファイル一覧画面が表示されます。 e • ACT モードに保存済みの ファイルがある場合 e • ACT モードに保存済みの ファイルが1つもない場合 k ファイル一覧画面のファンクションメニュー eActivity のファイル一覧画面では、次のファンクションメニューが表示されます。 • {OPEN} ... ファイル一覧画面で現在選択されているeActivityファイルやフォルダーを 開きます。 • {NEW} ... 新規のeActivityファイルを作成します。 • {DEL} ... ファイル一覧画面で現在選択されているeActivityファイルを削除します。 • {SRC} ...
10-1-2 eActivityの概要 k 作業画面のファンクションメニュー eActivityファイルを開いた状態の画面を、eActivityの 「作業画面」と呼びます。 以下にeActivity作業画面を構成するパーツの例を示します。1つの画面では eActivityす べてを一緒に表示できません。この例で、現在表示されているのは太い線、表示されていな いeActivity部分は細い線で示されています。上下にスクロールして eActivityの内容を見 ることができます。 eActivityを使うと、テキストや数式、本機のさまざまな内蔵アプリケーションのデータを 入力・編集し、ファイルとして保存することができます。 テキスト行 ストリップ 計算行 連続演算停止行 作業画面でのファンクションメニューの表示内容は、現在どの行(またはストリップ)が選択 されているかによって異なります。 20061201
10-1-3 eActivityの概要 k テキスト行のファンクションメニュ− • {FILE} FILE サブメニューを表示します。 • {SAVE} 現在編集中のファイルを上書き保存します。 • {SV • AS} • {OPT} 現在編集中のファイルに名前を付けて保存します。 保存メモリーの最適化を実行します。 詳しくは「保存メモリーの最適化」 (12-7-16ページ) を参照してください。 • {CAPA} 現在開いているeActivityファイルのデータサイズ、および使用可能な残 りメモリー容量を表示します。 • {STRP} ストリップを挿入します。 • {TEXT} 該当行が、テキスト行であることを示しています。メニューが押されると、 現在の行をテキスト行から計算行に切り替えます。 • {CHAR} ...
10-1-4 eActivityの概要 k 計算式行/連続演算停止行のファンクションメニュ− • {FILE} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の {FILE} と同様 • {STRP} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の{STRP} と同 様 • {CALC} 該当行が、計算行であることを示しています。メニューが押されると、現在 の行を計算行からテキスト行に切り替えます。 • {MATH} 行列や関数の自然入力を行うための“MATH メニュー” を表示します。 詳しくは「MATHメニューの使い方」 (1-3-10ページ) を参照してください。 • {INS} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ) 内の{INS} と同様 • {JUMP} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の{JUMP} と同 様 • {DEL • L} 現在選択されている(またはカーソルのある)行を削除します。 計算式行とそれに対応する計算結果行は、常にセットで削除されます (片方 を削除すると、もう片
10-1-5 eActivityの概要 k ストリップ ファンクションメニュー • {FILE} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の {FILE} と同様(た だし{SIZE}を除く) • {SIZE} • {STRP} 現在選択されているカーソル位置のストリップのサイズを表示します。 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の{STRP} と同 様 • {INS} ストリップの直前に新規の1行を挿入します。 • {TEXT} テキスト行の挿入 • {CALC} 計算行の挿入 • {STOP} 連続演算停止行の挿入 • {CHAR} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の{CHAR} と同 様 • {A↔a} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ) 内の{A↔a} と同様 • {JUMP} 「テキスト行のファンクションメニュー」(10-1-3ページ)内の{JUMP} と同 様 • {DEL • L} 現在選択されている(またはカーソルのある)ストリップを削除します。 •
10-1-6 eActivityの概要 1. メインメニューで e • ACT モードを選択します。 2. 新規のeActivityファイルを作成します。 1. 2(NEW) を押します。 2. 表示される画面でファイル名を8文字以内で入力し、wを押します。 • 空白の作業画面が表示され、 「テキスト行」へ入力できる状態になります。 テキスト行のカーソル表示 3. テキスト行を使って、 このeActivityファイルで扱う問題やコメントなどを入力します。 1. ここでは次のように入力します。 • テキスト行は画面内で自動的に折り返しされないので、画面内に文章を収めるには 適宜wを押して改行してください。 2. 最後まで入力が済んだら w を押します。 • 文末の次の行の先頭にカーソルが移動します。 4. 計算行を使って、(2x2 + x ‒ 3 = 0) の解を求めます。 ここの例では、ソルブ計算機能を使い、以下の設定を行います。 初期推定値:0 下限:0 上限:10 として解を求めます。ソルブ計算について詳しくは、8-6-9ページを参照してください。 1.
10-1-7 eActivityの概要 2. ソルブ計算を指定し、関数式を入力します。 AK4(CALC)1(Solve) cvx+v-d, 3. 初期推定値、下限、上限をそれぞれ入力します。 a,a,ba) 4. w を押して、xの値を求めます。 • 計算結果 (x = 1) が表示され、計算結果の次の 行の先頭にカーソルが移動します。 5. J を2回押してオプションメニュー (OPTN)を閉じます。 5. グラフの描画を行うために、Graphストリップを挿入します。 1. 2(STRP)を押します。 • 挿入可能なストリップの一覧がポップアップ ウインドウに表示されます。 2. ストリップの一覧から “Graph”を選択し、wを押 します。 • Graph ストリップが挿入されます。 この状態 で、ストリップのタイトルを入力することがで きます。 3.
10-1-8 eActivityの概要 6. ストリップからGraph 画面を表示し、データの入力とグラフの描画を行います。 1. 手順5で作成したストリップ Graph draw が選択された状態で、wを押します。 • グラフ画面が表示されます。 2. !6(G↔T) を押してグラフ関数式リスト表示にします。 3. 描画したいグラフの関数式 (y = 2x2 + x ‒ 3) をY1に登録します。 4. 6(DRAW) を押してグラフを描画します。 • グラフ画面が表示されます。グラフが ‒1.5 と 1 でx 軸と交わっているので、手順 4で 計算した解(x = 1) と一致することが確認できます (下限を0に設定したので ‒1.5の値は解に含まれません)。 • ここで描いたグラフのデータは、手順5で作成したストリップに記録されます。 5. !a(')を押して、eActivityの作業画面に戻ります。 7. G-SLVを使い、グラフ画面上で根を求めます。 1. 手順5で作成したストリップを選択し、wを押します。 • グラフ画面が表示され、手順6で登録したグラフが描画されます。 2.
10-2-1 eActivityファイルの操作 10-2.
10-2-2 eActivityファイルの操作 u ファイルを開く (1) ファイル一覧画面で、特定のフォルダー内のファイルを開きたい場合は、f と c を押してそのフォルダーを選択して、1(OPEN) または w を押します。 (2) f と c を押して開きたいファイルを選択して、1(OPEN) または w*1を押し ます。 • 選択したファイルが開きます。 u ファイルを削除する (1) ファイル一覧画面で、特定のフォルダ一内のファイルを削除したい場合は、f と c を押してそのフォルダ一を選択して、1(OPEN) または w を押します。 (2) f と c を押して削除したいファイルを選択し て、3(DEL) を押します。 (3) 削除して良いかを確認するポップアップウインドウが表示されます。削除して良い 場合は1(Yes) を、削除しない場合は6(No)を押します。 *1 手順(2)でエラーが生じたら、キャプチャー メモリーとクリップボードのデータを削除す るか、パソコンへデータを移動してみてくだ さい。 20061201
10-2-3 eActivityファイルの操作 u ファイルを検索する (1) ファイル一覧画面で4(SRC) を押します。 • ファイル検索画面が表示されます。 (2) 検索したいファイルのファイル名の一部(または全部)を入力します。 • ファイル名の文字は左から右に検索されます。ITと入力すると、ITXX、ITABC、 IT123 のような名前が検索されますが、XXIT、ABITCは検索されません。 (3) wを押します。 • 手順(2)で入力したテキストに合う名前が見つか ると、ファイル一覧画面上でそのファイルが選 択されます。 • 該当ファイルが見つからなかった場合は、 “Not Found” というメッセージが表示 されます。Jを押して、メッセージを閉じてください。 20061201
10-3-1 データの入力と編集 10-3.
10-3-2 データの入力と編集 k eActivity作業画面のナビゲーション u eActivity作業画面を縦スクロールするには 縦方向のスクロールは、1行単位または1画面単位で行うことができます。 • カーソルが画面上端にあるときに f を、下端にあるときに c を押すと、画面が1行 単位で縦にスクロールします。 •1画面単位で縦スクロールするには、!f または !cを押します。 u eActivity作業画面の先頭または末尾にジャンプするには • 先頭にジャンプするには6(g)1(JUMP)1(TOP) を押します。 • 末尾にジャンプするには6(g)1(JUMP)2(BTM) を押します。 k テキスト行の入力 テキスト行には、文字や数字、式などをテキストとして入力することができます。 u テキスト行の入力を行うには (1) 現在のカーソル位置の行をテキスト行に切り替えるか、新規のテキスト行を挿入し ます。 •「テキスト行に切り替えるには」(10-3-3ページ)を参照してください。 •「テキスト行を挿入するには」(10-3-3ページ)を参照してください。 (2) 文字や式などを入力します。
10-3-3 データの入力と編集 u テキスト行に切り替えるには (1) 作業画面上でファンクションメニューの 3 を確かめます。 • ファンクションメニューの3 に“TEXT”と表示されているときは、すでにテキス ト行が選択されています。この場合、下の手順(2)を行わなくてもテキストが入力 できます。 • ファンクションメニューの 3 に“CALC”と表示されているときは、計算行が選 択されています。下の手順(2)を行い、テキスト行に切り替えます。 (2) この場合は、3(CALC) を押すと、テキスト行に切り替わります。 テキスト行のカーソル表示 3 の“TEXT”は、テキスト行を表します。 • ストリップが選択されている場合は、テキスト行に切り替えることはできません。このよ うな場合は「テキスト行を挿入するには」の操作を行うか、ストリップ以外の行にカーソル を移動してください。 u テキスト行を挿入するには この場合は: この操作を行います: テキスト行が選択されている場合 6(g)3(INS)1(TEXT) 計算行が選択されている場合 5(INS)1(TEXT) ストリップが選択さ
10-3-4 データの入力と編集 u テキスト行での入力/編集操作について • テキスト行には、1行に255 バイトまで入力可能です。画面幅に収まらない入力を行 うと、行の左右端にスクロールマーク(]') が表示されます。この場合は、左右カーソ ルキーを使って左右にスクロールすることができます。 • 5(A↔a) を押すと、大文字と小文字の入力モードを切り替えることができます。この 機能は、アルファベットが入力可能な状態でのみ有効です。詳しくは1-1-3ページを参 照してください。大文字入力時のカーソルは“ ”小文字入力時のカーソルは“ ”となり ます。 • wを押して、テキスト行に改行を入力できます。改行マークは表示されません。 • テキスト行で A キーを押すと、行内のテキスト全体がクリアーされます。 k 計算行の入力 計算行を使うと、eActivityファイル上で自然入力モード時のRUN • MATモードと同様の 計算を行うことができます。計算行は、通常入力式と計算結果の2行で1セットになります。 eActivityの計算行は、RUN • MAT モードとは次の点が異なります。 • 計算式の入力は、
10-3-5 データの入力と編集 u 計算行の入力を行うには (1) 現在のカーソル位置の行を計算行に切り替えるか、新規の計算行を挿入します。 •「計算行に切り替えるには」を参照してください。 •「計算行を挿入するには」 (10-3-6ページ) を参照してください。 (2) 式を入力します。 例:s$!E(π)cg •「計算行での入力/編集操作について」 (10-3-6ページ)を参照してください。 計算行のカーソル表示 (3) 計算結果を得るにはwを押します。 u 計算行に切り替えるには (1) 作業画面上でファンクションメニューの 3 を確かめます。 • ファンクションメニューの 3 に“CALC”と表示されているときは、すでに計算 行が選択されています。この場合、下の手順(2)を行わなくても式を入力できます。 • ファンクションメニューの3 に“TEXT”と表示されているときは、テキスト行が 選択されています。下の手順(2)を行い、計算行に切り替えます。 (2) この場合 3(TEXT) を押すと、計算行に切り替わります。 計算行のカーソル表示 3の“CALC”は、計算行を表します。 # スト
10-3-6 データの入力と編集 u 計算行を挿入するには この場合は: この操作を行います: 計算行が選択されている場合 5(INS)2(CALC) テキスト行が選択されている場合 6(g)3(INS)2(CALC) ストリップが選択されている場合 3(INS)2(CALC) 計算行が、現在選択されている行(またはストリップ)の手前に挿入されます。 u 計算行での入力/編集操作について 計算式行での入力/編集操作は、自然入力モード時のRUN • MATモードでの操作と同じで す。 k 連続演算停止行について eActivityの作業画面上で、複数の計算行 (例:10行)を使って計算を行った後で、途中の計 算行(例:3行目)の式を編集してw を押すと、それ以降のすべての計算行(例:3行目から 10行目まで)の式が再計算されます。 計算行が多い、または複雑な計算式を含む計算行の場合の再計算に時間がかかります。 連続演算停止行を複数ある計算行の途中に挿入すると、挿入した位置で「連続演算」を停止さ せることができます。 連続演算停止行まで再計算した後、 自動的に停止します。 w を押すと、
10-3-7 データの入力と編集 u 連続演算停止行の使用例 以下の画面例のように、計算式のカテゴリの区切り目で挿入します。 A B π )の値を代 6 入して計算を行っています。3行目と4行目に、計算式と結果が表示されます。この例で A: (sinθ )2 + (cosθ )2 が成り立つということを、1行目の式にある θ (ここでは は、1行目にある値を代入して、w を押すと、1という結果になります。 もしθ のさまざまな値に対して実施したいとき、それ以降の計算行を再計算しないで行 いたい場合は、上に表示されている位置に連続演算停止行を入力します。さらに、θ の 値を変更するたび、w を押すと、(sinθ )2 + (cosθ )2 の式を再計算して停止します。 B: これらの計算行では、θ の値は計算されません。 20061201
10-3-8 データの入力と編集 k ストリップの挿入 ストリップを使うと、eActivityファイルにGraph、Conics、スプレッドシートなど内蔵ア プリケーションのデータを埋め込むことができます。1つのストリップは、内蔵アプリケー ションの1つの画面(例:GRAPHモードのデータを埋め込む場合は、グラフ画面またはグ ラフ関数式リスト表示のどちらか片方の画面)に対応します。 ストリップは左側のタイトル表示部と右側の画面名表示部で構成されています。 タイトル表示部 ストリップのタイトルを16 文字 以内で付けることができます。 画面名表示部 呼び出し先の画面名が略称で 表示されます。 f と c によりストリップを選択して w を押すと、対応する内蔵アプリケーション画 面に切り替わります。 ストリップから呼び出されたアプリケーション画面上で作成したデータ (例:関数式を登録 して描いたグラフなど)は、呼び出し元のストリップに記録されます。このため、次回その ストリップからアプリケーションの呼び出しを行うと、記録されているデータが表示されま す。 # ストリップからのアプリケーション画面の呼
10-3-9 データの入力と編集 u ストリップを挿入するには (1) ストリップを挿入したい位置にカーソルを移動し ます。 (2) 2(STRP)を押します。 • 挿入可能なストリップの一覧がポップアップウイ ンドウに表示されます。 (3) f と c を使い、埋め込みたいデータに応じて、ストリップの一覧からストリップ 名を選択します。 この種類のストリップを選択し このデータを埋め込みたい場合は: ます: RUN • MATモードの演算画面データ Run (Math)*1 GRAPHモードのグラフ画面のデータ Graph GRAPHモードのグラフ関数式リスト表示のデ ータ TABLEモードのテーブル関数式リスト表示の データ Graph Editor Table Editor CONICSモードのグラフ画面のデータ Conics Graph CONICSモードの関数式リスト表示のデータ Conics Editor STATモードの統計グラフ画面のデータ Stat Graph STATモードのリストエディターのデータ List Editor EQUAモードの計算結果
10-3-10 データの入力と編集 このデータを埋め込みたい場合は: RUN • MATモードのMATエディターのデータ EQUAモードの連立方程式計算結果画面のデー タ EQUAモードの高次方程式計算結果画面のデー タ この種類のストリップを選択し ます: Matrix Editor Simul Equation Poly Equation DYNAモードのグラフ画面のデータ Dynamic Graph TVMモードの計算結果画面のデータ Financial S • SHTモードのスプレッドシート画面のデータ SpreadSheet (4) wを押します。 • 指定したストリップが、現在選択されている行 (またはストリップ)の手前に挿入されます。 (5) d または e を押して文字入力カーソルを表示 し、ストリップのタイトルを16 文字以内で入力し ます。 • d または eカーソルキーを押さずに文字キー を押して入力を開始しても構いません。 (6) w を押して、タイトルを確定します。 # 上記の手順(4)または(6)のようにストリップ が選択された状態でw を押すと、対応する ア
10-3-11 データの入力と編集 u ストリップのタイトルを変更するには (1) f と cを使い、タイトルを変更したストリップ を選択します。 (2) 新しいタイトルを入力します。 • d または e を押して文字入力カーソルを表示し、タイトルを修正することが できます。 • 文字入力カーソルを表示せずにタイトルが反転表 示のままの状態でキーを押した場合は、現在のタ イトルがクリアーされ、押したキーの文字が直接 入力されます。 (3) 新しいタイトルを確定するには wを押します。 • J を押すと新しいタイトルの入力がキャンセルされ、元のタイトルに戻ります。 20061201
10-3-12 データの入力と編集 u ストリップからアプリケーション画面を呼び出すには (1) f 、c カーソルキーを押して、呼び出したいス トリップを選択します。 (2) wを押します。 • ストリップの挿入後、そのストリップから初めて アプリケーション画面を呼び出した場合は、デー タが何もない状態で画面が表示されます。 (3) アプリケーション画面上で、データ入力やグラフ描画などの操作を行います。 • eActivity から呼び出したアプリケーション画面上での操作は、通常のアプリケー ション画面の操作と同じです。操作方法については、それぞれ各画面の表示元モー ドの説明を参照してください。 •「ストリップの操作例」 (10-3-13ページ)も併せてご覧ください。 u ストリップから呼び出し中のアプリケーション画面から元のeActivity作業画 面に戻るには !a(')を押します。 • この操作を行った場合は、eActivity 作業画面と最後に呼び出した内蔵アプリケーション 画面の間で画面を切り替えることができます。 # 描画するグラフのデータを登録していない Conics Graph ス
10-3-13 データの入力と編集 u ストリップから呼び出し中のアプリケーション画面から他のアプリケーション 画面に切り替えるには !,(,)を押します。 • 他のアプリケーション画面に切り替えるには、f と c を押して、アプリケーション画面一覧から切り替 え先の画面名を選択し、w を押します。 k ストリップの操作例 ここでは、実例を使ってeActivity作業画面にストリップを挿入したり、ストリップからア プリケーション画面を呼び出したり、データを入力する方法を説明します。 u Graphストリップの操作例 ここでは、 関数式y = x2 のグラフを描画するGraphストリップを作成する操作例を示します。 ポイント • Graphストリップからはグラフ画面が呼び出されますが、関数式の登録はグラフ関数式リ スト表示に切り替えて行います。 u Graphストリップを作成するには (1) eActivityの作業画面で2(STRP) を押し、ストリップの一覧から “Graph”を選択 し、wを押します。 • Graphストリップが挿入されます。 (2) ストリップのタイトルを入力し、wを押します。
10-3-14 データの入力と編集 (3) w を押してグラフ画面を呼び出します。 • データの入力前なので、何も描かれていないグラフ画面が表示されます。 (4) !6(G↔T) を押してグラフ関数式リスト表示にします。 • GRAPHモードで関数式を登録済みかどうかに関わらず、何も式が登録されて いないグラフ関数式リスト表示になります。この画面はeActivityのGraphスト リップとリンクしており、GRAPHモードのデータとは独立しています。新しい Graphストリップなので画面には何も表示されません。 (5) 描画したいグラフの関数式を登録します。 (例:Y1 = X2 ) (6) 6(DRAW) を押してグラフを描画します。 • グラフ画面が表示され、グラフ関数式リスト表示 で登録した関数式に基づくグラフが描画されま す。 (7) eActivity 作業画面へ戻るには、!a(')を押 します。 (8) w を押してグラフ画面を呼び出します。 • 手順(5)で登録した関数式に基づくグラフが再び描画されます。 # Graphストリップから呼び出したグラフ画面 上では、クリップボードに保存さ
10-3-15 データの入力と編集 u Table Editor ストリップの操作例 ここではTable Editor ストリップを使って関数式y = x2 を登録し、変数 x の値域としてリ ストデータ“List 1” を参照し、数表を作成する操作例を示します。 ポイント • 関数式y = x2 をテーブル関数式リスト表示に登録します。 を参照するよ • テーブル関数式リスト表示で、数表を作成するための変数xとして“List 1” うに設定します(セットアップ画面を使用)。 • リストエディターを呼び出して、List 1に変数 x の値域として使用するデータを登録しま す。 u Table Editor ストリップを作成するには (1) eActivityの作業画面で2(STRP) を押し、ストリップの一覧から “Table Editor” を選択し、wを押します。 • Table Editor ストリップが挿入されます。 (2) ストリップのタイトルを入力し、wを押します。 • ここでは “Table create” と入力します。 (3) w を押してテーブル関数式リスト表示を呼び出します。 •
10-3-16 データの入力と編集 (8) リストエディターを呼び出します。(6-1-1ページ参照) • !,(,) を押して、表示されるアプリケーション画面一覧からList Editorを 選択し、wを押します。 (9) List 1 に数値を入力します。 (10) テーブル関数式リスト表示に戻ります。 • !,(,) を押すと、表示されるアプリケーション画面一覧からTable Editor を選択し、wを押します。 (11) テーブル関数式リスト表示でwを押します。 • これで数式のテーブルが作成されます。 List 1 の数値を変数 x の値域とした、関数式 y = x2 の数表が作成されます。 (12) eActivity作業画面へ戻るには、!a(')を押します。 k コピー /ペースト機能を使ったグラフの描画について Graph ストリップから呼び出したGraph画面上では、クリップボードに保存されている数 式をペ ーストしてグラフ描画を実行できます。この方法で描画したグラフは、Graph スト リップに記録されているグラフ(関数式)には影響を与えません。比較のためのグラフを一時 的に表示した
10-3-17 データの入力と編集 u コピー /ペースト機能を使ったグラフの描画例 (1)「Graphストリップの操作例」(10-3-13ページ)の 手順(1) ∼ (7)の操作を行い、 “Graph draw” とい う名前のGraph ストリップを作成します。 • 手順(7)の操作を終え、eActivityの作業画面で Graph ストリップが選択された状態にしてくだ さい。他の方法では、f と c のカーソルキー を使い、Graph ストリップに合わせます。 (2) 3(INS)1(TEXT) を押して、テキスト行を挿入します。 (3) テキスト行に右の式を入力します。Y = X2 ‒ 1 (4) f と c のカーソルキーを使って、入力した式 (Y = X2 ‒ 1) にカーソルを移動し ます。これをクリップボードにコピーします。 • 操作方法は 「コピー範囲指定」 (1-3-5ページ)を参照してください。 (5) f とc のカーソルキーを使い、Graph ストリッ プにカーソル移動して、wを押します。 •“Graph draw ”に記録されている式のグラフが 描画されます。 (6) !j(P
10-3-18 データの入力と編集 k Notesの操作について “Notes” はeActivityでのみ使用可能なテキストエディターです。eActivity作業画面に挿 入したNotesストリップから呼び出すことができます。 Notes画面では、次の操作が可能です。 u 文字の入力と編集操作 現在のカーソル位置に文字を入力することができます。入力/編集操作やカーソル移動、画 面の縦スクロール操作はeActivity のテキスト行と同様です。 「テキスト行での入力/編集操 作について」 (10-3-4ページ) および「eActivity作業画面を縦スクロールするには」 (10-3-2 ページ)を参照してください。 Notes でのファンクションメニューの設定は、テキスト行のものとは異なりますので、ご 注意ください。詳しくは、「Notes 画面のファンクションメニュー」 をご覧ください。 u 文字のコピー /貼り付け !i(CLIP) と !j(PASTE) の各キー操作による文字のコピー /貼り付けが可能で す。詳しくは「クリップボード(コピー&ペースト)機能」 (1-3-5ページ) を参照してください
10-3-19 データの入力と編集 k 行/ストリップの削除 eActivity作業画面に挿入したデータを、行単位で削除することができます。計算行では、 計算式行と計算結果行をセットで削除します。 u 特定の行またはストリップを削除するには (1) f と c のカーソルキーを使って、削除したい 行またはストリップにカーソルを合わせます。 (2) 6(g)2(DEL • L)を押します。 (3) 削除して良いかを確認するポップアップウインド ウが表示されます。 削除して良い場合は1(Yes) を、削除しない場合は 6(No)を押します。 20061201
10-3-20 データの入力と編集 k ファイルの保存 eActivity作業画面での各種データの入力/編集操作が済んだら、ファイル保存の操作を行い ます。 現在開いているファイルの上書き保存、または別名で保存することが可能です。ファ イルを別名で保存した場合は、元のファイルは編集前の状態で残ります。 u ファイルを上書き保存するには eActivity作業画面で1(FILE)1(SAVE) を押すと、現在開いているファイルが上書き保 存されます。 u ファイルを別名で保存するには (1) 1(FILE)2(SV • AS) を押します。 • ファイル名の入力画面が表示されます。 (2) ファイル名を8文字以内で入力し、wを押します。 • 元のファイルがあった保存メモリーエリアと同じ階層に、指定した名前でファイル が保存されます。 # 保存の操作を行わずにJ を押して eActivity を終了しようとすると、ファイル を保存するかを確認するポップアップウイン ドウが表示されます。このメッセージが表示 されたら、下の中から1つの手順を行います。 • 1(Yes) を押して編集した内容を保存し て、以前
10-4-1 MATエディター/リストエディターの利用 10-4.
10-4-2 MATエディター/リストエディターの利用 k リストエディターを呼び出す eActivity作業画面の計算行でリスト計算を行いたいときに、リストエディターを呼び出し て計算に使うリストを登録することが可能です。 注意 このデータは、eActivity作業画面上の計算行でのみ利用可能です。ストリップからリスト エディターを呼び出したデータは、RUN • MAT モードから呼び出した場合とは異なり、 独立したリストデータが作成されます。 u リストエディターを呼び出すには eActivity の作業画面で次の操作を行います。 この場合は: この操作を行います: テキスト行が選択されている場合 6(g)6(g)2('LIST) 計算行が選択されている場合 6(g)4('LIST) ストリップが選択されている場合 6(g)4('LIST) u リストエディターから元のeActivity作業画面に戻るには Jを押します。 u リストエディターを使うには リストエディター上での操作は、STAT モードからリストエディターを呼び出した場合と 同様です。 リストエディターへのデータの入力
10-5-1 eActivityファイルのメモリー使用画面 10-5.
各種システム設定 システム全体の各種設定および情報の表示を行います。 各種システム設定により、以下のことが行えます。 • コントラスト調整 • APO設定 • 言語設定 • オペレーティングシステムおよびアプリケーションの バージョン情報の表示 • リセット 11-1. 11-2. 11-3. 11-4.
11-1-1 システム設定を行う前に 11-1. システム設定を行う前に メインメニューからSYSTEMモードを選択してください。 次のようなシステムメニュー 画面になります。 • 1( ) ... 表示画面のコントラスト調整を行います。 • 2(APO) ... オートパワーオフの時間設定を行います。 • 3(LANG) ... 言語設定を行います。 • 4(VER) ... バージョン情報を表示します。 • 5(RSET) ...
11-2-1 システム設定 11-2. システム設定 k コントラスト調整 表示画面のコントラストを調整します。 システムメニュー画面から1( ) を押すと、コントラスト調整画面が表示されます。 • 右カーソルキー eを一回押すと、表示は一段濃くなります。 • 左カーソルキー dを一回押すと、表示は一段薄くなります。 • 1(INIT) を押すと、初期値に設定されます。 Jまたは!J(QUIT)を押すと、システムメニュー画面に戻ります。 コントラストはどのような画面においても!に続けてeまたはdを押すと調整できま す。コントラスト調整を解除するときは、再度!を押してください。 k APO設定 APO(オートパワーオフ)時間を6分か60分のどちらかに設定することができます。初期 設定値は6分です。 システムメニュー画面から2(APO)を押すとAPO設定画面が表示されます。 • 1(6) ... 6分 • 2(60) ...
11-2-2 システム設定 k 言語設定 ビルトイン・アプリケーション中の文字表示言語を選択することができます。またアドイン により、様々な言語をインストールして表示できます(12-6-1ページ参照)。 uメッセージ言語を選択する (1) システムメニュー画面から3(LANG)を押すと、メッセージ言語選択画面が表示さ れます。 (2) カーソルキー fcを押して言語を選択し、1(SEL)を押します。 (3) 選択した言語でポップアップウインドウが表示されます。内容を確認してJを押し ます。 Jまたは!J(QUIT)を押すと、システムメニュー画面に戻ります。 uメニュー言語を選択する (1) システムメニュー画面から3(LANG)を押すと、メッセージ言語選択画面が表示さ れます。 (2) 6(MENU)を押します。 (3) カーソルキー fcを押して言語を選択し、1(SEL)を押します。 (4) 選択した言語でポップアップウインドウが表示されます。内容を確認してJを押し ます。 • 6(MSG)を押すと、メッセージ言語選択画面に戻ります。 Jまたは!J(QUIT)を押すと、システムメニュー画面に戻りま
11-3-1 バージョン情報 11-3.
11-3-2 バージョン情報 u ユーザー名を登録する (1) バージョン情報の表示から1(NAME)を押して、ユーザー名入力画面を表示します。 (2) 最大8文字で任意のユーザー名を入力します。 (3) 入力が終わったら、wを押してユーザー名を登録し、バージョン情報に戻ります。 • ユーザー名の入力を取り消して、登録せずにバージョン情報に戻るには、Jを押 します。 20061201
11-4-1 リセット 11-4. リセット (1) システムメニュー画面から5(RSET)を押すと、リセットメニュー画面1が表示さ れます。 • 1(STUP) ... セットアップ情報の初期化 • 2(MAIN) ... メインメモリーのデータの消去 • 3(ADD) ... アドインソフトウェアの消去 • 4(SMEM) ... 保存メモリーのデータの消去 • 5(A&S) ... アドインソフトウェアおよび保存メモリー中のデータの消去 6(g)を押した場合は、次のリセットメニュー画面2が表示されます。 • 1(M&S) ... メインメモリーおよび保存メモリー中データの消去 • 2(ALL) ...
11-4-2 リセット (2) リセットしたい項目に応じてファンクションキーを押します。 (3) 確認のメッセージが現れます。 本当に実行してよければ1(Yes)を押します。 キャ ンセルする場合は6(No) を押します。 手順(2)で2(MAIN)を押すと 表示される画面 (4) リセット完了のメッセージが表示されます。 • すべてのメモリーを消去する場合:Jを押すと本機が再起動し、メインメニュー に戻ります。 • その他の場合:Jを押すと、メッセージが消えます。 手順(2)で2(MAIN)を押すと 表示される画面 20061201
データ転送 本章では、標準アクセサリとして同梱されているデータ転送 ケーブルで接続した本機間でのプログラム転送に必要なこと について説明します。 同梱のUSBケーブルで本機とコンピューターを接続し、画像 やその他のデータを交換することができます。 12-1. 12-2. 12-3. 12-4. 12-5. 12-6. 12-7.
12-1-1 本体同士の接続のしかた 12-1. 本体同士の接続のしかた 付属のデータ転送ケーブルによる本体同士の接続方法について説明します。 u 本体同士を接続するには (1) 2台の電源をOFFにします。 (2) データ転送ケーブルを接続します。 (3) 両方の本体で以下の手順を実行し、3PINをケーブルタイプに指定します。 1. メインメニューからLINKモードを選択します。 2. 4(CABL)を押します。ケーブルタイプ選択画面が表示されます。 3.
12-2-1 パーソナルコンピューターとの接続のしかた 12-2. パーソナルコンピューターとの接続のしかた 本機に付属したUSBケーブルで本機とコンピューターを接続し、画像やその他のデータを 転送することができます。 使用可能なパーソナルコンピューターの種類およびハード上の制約については、同梱の FA-124ソフトウェアの取扱説明書をお読みください。 一部転送できないデータがあります。ご了承ください。 u 本体をパーソナルコンピューターに接続するには (1) 本体とパソコンの両方の電源をOFFにします。 (2) USBケーブルをパソコンに接続します。 (3) 本体をUSBケーブルに接続します。 (4) 本体の電源をONにします。 続けて、パソコンの電源をONにします。 (5) 本機で以下の手順を実行し、USBをケーブルタイプに指定します。 1. メインメニューからLINKモードを選択します。 2. 4(CABL)を押します。ケーブルタイプ選択画面が表示されます。 3.
12-3-1 データ転送のしかた 12-3. データ転送のしかた メインメニューからLINKモードを選択します。次のようなデータ転送メインメニューにな ります。 • {TRAN} ... データ送信画面の表示 • {RECV} ... データ受信画面の表示 • {CABL} ... ケーブルタイプ選択画面の表示 • {WAKE} ... ウェイクアップ設定画面の表示 • {CAPT} ...
12-3-2 データ転送のしかた k データ転送のしかた 本体同士が接続できたら、次のように操作を行ってください。 受信側の設定 データ受信側に設定するには、データ転送メインメニューから2(RECV)を押します。 受信待機状態になります。送信側が送信を始めると、受信が始まります。 送信側の設定 データ送信側に設定するには、データ転送メインメニューから1(TRAN)を押します。 送信データタイプ選択画面が表示されます。 • {MAIN} ... メインメモリー中のデータ • {SMEM} ...
12-3-3 データ転送のしかた 1(MAIN)または2(SMEM)を押すと、データ選択方法の指定画面が表示されます。 1(MAIN)を押した場合 2(SMEM)を押した場合 • {SEL} ... 新規データ項目を選択 • {CRNT} ... 以前に選択したデータ項目を自動的に選択*1 u 選択したデータ項目を転送するには (例:ユーザーデータ転送) 1(SEL)または2(CRNT)を押して、データ項目選択画面を表示します。 • {SEL} ... カーソル位置のデータ項目を選択 • {ALL} ... すべてのデータ項目を選択 • {TRAN} ...
12-3-4 データ転送のしかた u 転送の実行 転送するデータ項目を選択した後に、6(TRAN)を押します。本当に転送を行うかを確認 するメッセージが表示されます。 • 1(Yes) ... データ転送を開始する • 6(No) ...
12-3-5 データ転送のしかた k ケーブルのタイプを設定する 以下の手順で、データ転送に使用するケーブルのタイプを設定します。 (1) データ転送メインメニューで、4(CABL)を押し ます。 ケーブルタイプ選択画面が表示されます。 • {USB} ... USBケーブル • {3PIN} ...
12-4-1 データ転送時の諸注意 12-4.
12-4-2 データ転送時の諸注意 データ項目 内容 上書き確認*1 キャプチャーメモリーグループ CAPT n キャプチャーメモリー (1 ∼ 20) データ なし SETUP セットアップデータ なし 上記に含まれないOSおよびアプリケーション SYSTEM 共有データ(クリップボード、リプレイ、履歴 なし など) 各アドイン・アプ リケーション名 各アドイン・アプリケーション用データ (アドインの数だけ項目がある) なし *1 上書き確認なし:受信側にすでに同じデータがあった場合は、上書きされます。 上書き確認あり:受信側にすでに同じデータがあった場合に、上書きするかどうか確 認してきます。 データ項目名 • 1(YES) ... 受信側の既存データを新しいデータに書き換える • 6(NO) ...
12-4-3 データ転送時の諸注意 k 別モデルと本機とのデータ交換 • 本機のグラフの線スタイルデータは、CFX-9850の線カラーデータと互換性があります。 • 以下のタイプのデータをCFX-9850に転送すると、エラーとなります。 ✗ データ番号1 ∼ 6以外のすべてのList、G-Mem、Pict、またはF-Memデータ CFX-9850は、最高で6つまでのList、G-Mem、Pict、およびF-Memデータしかサ ポートしません。 ✗ 255セル以上のリストデータ CFX-9850は、最高で255までのセルしかサポートしません。 ✗ 複素数が含まれたリストデータ CFX-9850は、リストへの複素数入力をサポートしません。 • 以下のタイプのデータはいずれもCFX-9850に転送を試みてもエラーにはなりません が、CFX-9850のメモリーには保存されません。 テーブル設定データ 漸化式データ 財務計算データ 表計算データ 各アドイン・アプリケーション用データ ハードコピーメモリー セットアップデータ • ビューウインドウの xドットデータをCFX-9850に転送しても、データは破棄されます。
12-5-1 画像転送 12-5. 画像転送 k コンピューターへの画像転送 以下の手順に従って、本機画面の画像をコンピューターに転送します。FA-124ソフトウェ アを使って実行します。 (1) USBケーブルを使って、本機をコンピューターに接続します。 (2) 本機で、6(CAPT)を押します。 画像転送設定画面が表示されます。 • {Mem} ... 画像転送を無効にする • {PC} ... 手動画像転送を有効にする • {OHP} ...
12-5-2 画像転送 k プロジェクターとの接続 プロジェクターと接続して、本機の画面を投影することができます。 ) u 接続できるプロジェクター(2007年1月現在の対応製品です。 XJ-S35 • マルチプレゼンテーションツール YP-100に接続すると、上記以外のプロジェクターか らも画面を投影することができます。 u プロジェクターに画面を投影するには (1) LINKモードで、“Wakeup”と“Capture” を下記のように設定します。 (2) 付属のUSBケーブルで、プロジェクター(または、YP-100) に接続します。 u 接続時の注意点 • 必ず、 “Wakeup”と“Capture” の設定を行ってから、接続してください。 • プロジェクター(または、YP-100) に本機を接続したとき、投影画面が砂時計表示の ままになる場合があります。その場合は、本機で何か操作を行うと、正しく表示が行わ れるようになります。 • 本機が正常に動作しない場合は、一度 USBケーブルを抜いてから、再度、接続してく ださい。それでも正常に動作しない場合は、USBケーブルを抜いて、プロジェクター(ま
12-6-1 アドイン(Add-in)機能について 12-6.
12-7-1 メモリー機能 12-7. メモリー機能 本機には2つのメモリーエリアが備わっています。 「メインメモリー」と「保存メモリー」です。 メインメモリーは、データ入力、計算、プログラムの実行を行うための作業エリアです。メ インメモリー内のデータは比較的安全に保存されますが、電池切れやフルリセットの実行時 に削除されることがあります。 保存メモリーには「フラッシュメモリー」が使用されるため、電池切れ時でもデータは安全に 保存されます。通常は、長期間安全に保存したいデータは保存メモリーに保存し、必要に応 じてメインメモリーにロードします。 メインメモリー、保存メモリー間でのデータ転送や、その他のデータ管理操作を行うには、 MEMORYモードを使用します。 メインメニューからMEMORYモードを選択すると、次のような初期画面が表示されます。 • {MAIN} ... メインメモリー中の情報の表示 • {SMEM} ... 保存メモリー中の情報の表示 • {BKUP} ... メインメモリーのバックアップ • {OPT} ...
12-7-2 メモリー機能 k メモリー情報画面 1(MAIN)を押すと、現在のメインメモリー使用情報が表示されます。 2(SMEM)を押すと、現在の保存メモリー使用情報が表示されます。 • fおよびcカーソルキーを使ってカーソルを移動し、各データタイプごとの使用バイト 数を確認します。 • 7行目に、現在選択されているメモリー (メイン、保存) で、現在使用されていないメモリー のバイト数が表示されます。 • 保存メモリーに初めてデータを保存すると本機は自動的に管理メモリーエリアを予約し、 “Free” 値が65535バイト減少します。 • メインメモリー画面では、< > はデータグループを示します。保存メモリー画面では、[ ] はフォルダーを示します。 20061201
12-7-3 メモリー機能 カーソルをデータグループまたはフォルダーに移動してwを押すと、データグループまた はフォルダーの内容が表示されます。Jを押すと、前の画面に戻ります。 保存メモリーのフォルダーの表示時、画面の1行目にフォルダー名が表示されます。 w → ← J フォルダー名表示 (ルートフォルダーの表示時 は空白) u チェックできるデータは以下のとおりです。 メインメモリー データ名 内容 ALPHA MEM アルファ変数 行列グループ MAT n (n = A∼Z、および Ans) 行列 リストファイルグループ LIST n (n = 1∼26、およ びAns) リストメモリーの内容 LIST FILE n (n = 1∼6) リストファイル STAT 統計結果データ Y=DATA グラフ式 グラフメモリーグループ G-MEM n (n = 1∼20) グラフメモリー ビューウインドウメモリーグループ V-WIN n (n = 1∼6) ビューウインドウメモリー
12-7-4 メモリー機能 データ名 内容 EQUATION 方程式データ FINANCIAL 財務計算データ キャプチャーメモリーグループ CAPT n (n = 1∼20) キャプチャーメモリー CONICS CONICS設定データ プログラムグループ 各プログラム名 プログラム 表計算グループ 各表計算名 表計算データ 各アドイン・アプリケーショ ン名 アプリケーション固有データ ファンクションメモリーグループ F-MEM n (n = 1∼20) ファンクションメモリー SETUP セットアップデータ SYSTEM 上記に含まれないOSおよびアプリケーション共有デー タ(クリップボード、リプレイ、履歴など) 保存メモリー *1 データ名 内容 *.g1mファイル名 メインメモリーから保存メモリーに保存されたデータ。 このファイルの名前には、拡張子「.
12-7-5 メモリー機能 k 保存メモリー内でのフォルダー作成 以下の手順に従って、保存メモリーにフォルダーを作成し、フォルダー名を変更します。 u 新規フォルダーを作成する (1) 保存メモリーデータ表示画面で、4(MK • F)を押してフォルダー名入力画面を表示 します。 (2) フォルダーに付けたい名前を最大8文字で入力しま す。 • サポートされているのは、次の文字だけです。 :A ∼ Z、{、}、’、∼、0 ∼ 9 無効な文字を入力すると、 「Invalid Name」 エラーとなります。 • 入力した名前が既存ファイルですでに使用されている場合も、 「Invalid Name」 エ ラーとなります。 • フォルダーの作成を取り消す場合は、Jを押します。 (3) wを押してフォルダーを作成し、保存メモリー情 報画面に戻ります。 20061201
12-7-6 メモリー機能 u フォルダー名を変更する (1) 保存メモリー情報画面で、名前を変更したいフォルダーを選択します。 (2) 5(RN • F)を押して、フォルダー名変更画面を表示します。 (3) フォルダーに付けたい名前を最大8文字で入力しま す。 • サポートされているのは、次の文字だけです。 :A ∼ Z、{、}、’、∼、0 ∼ 9 無効な文字を入力すると、 「Invalid Name」 エラーとなります。 • 入力した名前が既存ファイルですでに使用されている場合も、 「Invalid Name」 エ ラーとなります。 • フォルダー名の変更を取り消す場合は、Jを押します。 (4) wを押してフォルダー名を変更し、保存メモリー 情報画面に戻ります。 k データの選択 以下の手順に従って、コピーまたは削除するデータを選択します。 • 1(SEL)を押して、現在のカーソル位置の項目を選択します。選択した項目の横に黒い選 択ポインター ( )が表示されます。再度1(SEL)を押すと項目の選択が解除され、選択ポ インターが消えます。 → 1(SEL) ← 20061201
12-7-7 メモリー機能 • 必要に応じて複数のファイルを選択できます。 1(SEL) → • データグループまたはフォルダーを選択すると、その中にあるものすべてが選択されます。 データグループまたはフォルダーの選択を取り消すと、その中身すべての選択が取り消さ れます。 w → • データグループまたはフォルダーの中にある複数の項目を選択すると、各項目の横に黒い 選択ポインター ( )が表示され、データグループまたはフォルダー名の横には白い選択ポ インター (g)が表示されます。 J → • 以下のいずれかの操作を実行する場合は、現在のデータ選択が維持されます。 保存/ロードの実行 検索の実行 • MEMORYモード初期画面に戻ると、現在選択されている項目はすべて選択が取り消され ます。 20061201
12-7-8 メモリー機能 k データのコピー メインメモリー、保存メモリー間でデータをコピーできます。 u メインメモリーから保存メモリーへコピーする 注意 • 以下の手順では、選択したデータは1つのファイルに保存されます。保存メモリーにコピー するデータには名前を付けます。 (1) メインメモリーデータ情報画面で、コピーしたいデータを選択します。 (2) 2(COPY)を押します。 • フォルダー選択画面が表示されます。 (3) データのコピー先となるフォルダーを選択します。 • ファイル名入力画面が表示されます。 (4) ファイル名を入力します。 • コピーを取り消す場合は、Jを押します。 (5) wを押します。 • データがコピーされます。 (6) コピーが完了すると、 「Complete!」 と表示されます。Jを押すと、MEMORYモー ド初期画面に戻ります。 *.
12-7-9 メモリー機能 k データコピー中のエラーチェック データコピーの実行中に、以下のエラーチェックが行われます。 ローバッテリーチェック 本機は、データコピーを開始する前にローバッテリーチェックを行います。バッテリーが Level 1の場合、ローバッテリー・エラーとなってコピーは実行されません。 使用可能メモリーチェック 本機は、コピーされたデータの保存用空きメモリーが十分あるかどうかを確認するための チェックを行います。 十分な空きメモリーがない場合は、「Memory Full」 エラーとなります。 データ項目の数が多すぎる場合は、「Too Many Data」 エラーとなります。 空きメモリーは十分にあるが、ガーベージコレクトが必要な場合は、「Fragmentation ERROR」 となります。 「Fragmentation ERROR」 となった場合は、 最適化(12-7-16ページ)を実行してください。 上書きチェック 本機は、コピー先にコピー対象のデータと同じ名前のデータがないかどうかを確認するため のチェックを行います。 同じ名前のデータがある場合は、上書き確認メッセージが表示されま
12-7-10 メモリー機能 上書きチェックは、以下のタイプのデータに対してのみ行われます。それ以外のデータはす べて、同じ名前のデータファイルがあるかどうかのチェックなしでコピーされます。 • プログラム • 行列 • リストファイル • グラフメモリー • ダイナミックグラフメモリー • 表計算データ 上書きチェックは、同じタイプのデータに対してのみ行われます。異なったタイプのデータ に同じ名前が付いている場合、同じ名前をもつデータがあることに関わりなくコピーが行わ れます。 上書きチェックは、コピー先に対してのみ適用されます。 Type mismatch(タイプ不一致)エラーチェック eActivityデータ、アドイン・アプリケーション、アドイン言語、アドインメニュー、バッ クアップデータは、メインメモリーにコピーできません。コピーしようとすると、Type mismatch(タイプ不一致)エラーとなります。 20061201
12-7-11 メモリー機能 k ファイルを削除する 以下の手順に従って、メインメモリー、保存メモリー内のデータを削除できます。 u メインメモリー・ファイルの削除 (1) MEMORYモード初期画面から1(MAIN)を押します。 • メインメモリーに登録されているファイルの一覧が表示されます。 (2) 削除したいファイルを選択します。必要に応じて複数のファイルを選択できます。 (3) 6(DEL) を押します。 • 1(Yes)を押すと、ファイルが削除されます。 • 6(No)を押すと、操作はキャンセルされます。 u 保存メモリー・ファイルの削除 (1) MEMORYモード初期画面から2(SMEM)を押します。 • 保存メモリーに登録されているファイルの一覧が表示されます。 (2) 削除したいファイルを選択します。必要に応じて複数のファイルを選択できます。 (3) 6(DEL) を押します。 • 1(Yes)を押すと、ファイルが削除されます。 • 6(No)を押すと、操作はキャンセルされます。 20061201
12-7-12 メモリー機能 k ファイルを検索する 以下の手順に従って、メインメモリー、保存メモリー内の特定のファイルを検索できます。 u メインメモリー内のファイルの検索 例 名前が 「R」で始まるメインメモリー内のすべてのファイルを検索する。 (1) MEMORYモード初期画面から1(MAIN)を押します。 • メインメモリーに登録されているファイルの一覧が表示されます。 (2) 3(SRC)を押します。 • キーワードに 「R」を入力します。*1 •「R」 で始まる最初のファイル名が反転して表示されます。 *1キーワードは8文字まで入力できます。 # キーワードに該当するファイル名がない場合は 「Not Found」 と表示されます。 20061201
12-7-13 メモリー機能 u 保存メモリー内のファイルの検索 例 名前が 「S」で始まる保存メモリー内のすべてのファイルを検索する。 (1) MEMORYモード初期画面から2(SMEM)を押します。 • 保存メモリーに登録されているファイルの一覧が表示されます。 (2) 3(SRC)を押します。 • キーワードに 「S」を入力します。 •「S」で始まる最初のファイル名が反転して表示されます。 # キーワードに該当するファイル名がない場合は 「Not Found」 と表示されます。 20061201
12-7-14 メモリー機能 k メインメモリーデータをバックアップする メインメモリー内のすべてのデータをバックアップして、保存メモリーに保存することがで きます。バックアップしたデータは、後で必要に応じてメインメモリーに復元することがで きます。 u メインメモリーデータのバックアップ (1) MEMORYモード初期画面から4(BKUP)を押し ます。 (2) 1(SAVE)を押します。 • フォルダー選択画面が表示されます。 (3) fおよびcを使って、データの保存先となるフォルダーを選択します。 (4) wを押してバックアップを開始します。 バックアップが完了すると「Complete!」 と表示されます。 Jを押すと、手順(1)で表示された画面に戻ります。 すでに保存メモリーにバックアップデータが存在している場合、以下のメッセージが表示さ れます。 1(Yes)を押すとデータがバックアップされます。6(No)を押すと、操作がキャンセルさ れます。 保存メモリーにバックアップを完了するのに十分な空き容量がない場合は、 「Memory Full」 となります。 # バックアップデータは、BAC
12-7-15 メモリー機能 u バックアップデータのメインメモリーへの復元 (1) MEMORYモード初期画面から4(BKUP)を押します。 • 保存メモリーにバックアップデータが保存されているかどうかを確認します。 (2) 2(LOAD)を押します。 フォルダー選択画面が表示されます。 (3) fおよびcを使ってフォルダーを選択します。 (4) wを押します。*1 • バックアップデータを復元するかどうかの確認 メッセージが表示されます。 1(Yes)を押すとデータが復元され、現在エリア内にあるすべてのデータが削除されます。 6(No)を押すと、バックアップはキャンセルされます。 復元が完了すると「Complete!」 と表示されます。 Jを押すと、手順(1)で表示された画面に戻ります。 *1 保存メモリー内にバックアップデータが保存 されていない場合は、 「No Data」メッセー ジが表示されます。Jを押すと、手順(1) の画面に戻ります。 20061201
12-7-16 メモリー機能 k 保存メモリーの最適化 保存メモリーは、保存や読み込みを何度も繰り返すと断片化します。断片化すると、メモリー ブロックをデータの保存に使用できなくなります。このため、定期的に保存メモリーの最適 化を実行し、保存メモリー内のデータを整理してメモリーをムダなく利用できるようにする 必要があります。 u 保存メモリーを最適化する (1) MEMORYモード初期画面から5(OPT)を押して 保存メモリーを最適化します。 最適化が完了すると「Complete!」 と表示されます。 Jを押してMEMORYモード初期画面に戻ります。 # 場合によっては、最適化手順を実行した後の チェックで、空きメモリー容量が変化してい ないことがあります。これは、本機に問題が あるわけではありません。 20061201
巻末資料 1. 2. 3. 4. 5. 6.
α-1-1 エラ−メッセ−ジ一覧表 1.
α-1-2 エラ−メッセ−ジ一覧表 メッセージ エラー内容 対策 Memory ERROR • 残りメモリー容量を超えて、各演 算やメモリー記憶実行などを行っ た。 • 使用するメモリーの数を、現在 設定されているメモリー数以内 に収める。 • 記憶させるデータの内容を簡略 化し、残り容量以内に収める。 • 不要なメモリー内のデ−タを削 除する。 Argument ERROR • 引数を必要とする命令において引 数を間違って入力した。 • 引数を正しい値に訂正する。 Dimension ERROR • 次元(大きさ)の不適切な行列、リ ストで計算を行った。 • 行列やリストの次元(大きさ) を 確認する。 Range ERROR 1 不適切なビューウインドウ値を登 録した。 2 グラフ画面を再描画するようなと きに、ビューウインドウ範囲外に なってしまった。 3 レンジ指定画面で、不適切なレン ジ値を登録してその入力値を使っ た実行を行った。 4 ペースト、読み込みなどの操作で スプレッドシートのセル範囲が超 えてしまった。 1 入力したビューウインドウ値を、 範囲内に収まるように
α-1-3 エラ−メッセ−ジ一覧表 メッセージ エラー内容 対策 Com ERROR • プログラムで通信するときにデー タ転送中にデータ転送ケーブルが はずれた。または転送条件に誤り がある。 • データ転送ケーブルが正しく接 続されているかどうか確認する。 Transmit ERROR • データ転送中にデータ転送ケーブ ルがはずれた。または転送条件に 誤りがある。 • データ転送ケーブルが正しく接 続されているかどうか確認する。 Receive ERROR • データ転送中にデータ転送ケーブ ルがはずれた。または転送条件に 誤りがある。 • データ転送ケーブルが正しく接 続されているかどうか確認する。 Memory Full • データ受信側のメモリーエリア容 量が不足している。 • データ受信側のメモリーエリア 容量を確保した後、初めから操 作をやり直す。 Time Out ① ソルブ演算にて、解が収束しな かった。 ② 積分、微分計算にて、演算終了条 件(tol値)を満たす解が求められな かった。 ① 初期推定値をより解に近い値に 変えて改善する。 ② tol値を
α-2-1 関数の入力範囲と精度 2. 関数の入力範囲と精度 関数 sinx cosx tanx 実数解のための 入力範囲 (DEG) |x| < 9 × (109)o (RAD) |x| < 5 × 107πrad (GRA) |x| < 1 × 1010grad sin–1x cos–1x |x| < 1 tan–1x |x| < 1 × 10 sinhx coshx |x| < 230.
α-2-2 関数の入力範囲と精度 実数解のための 入力範囲 関数 Pol (x, y) x2 + y2 < 1 × 10100 Rec (r ,θ ) |r| < 1 × 10100 (DEG) |θ | < 9 × (109)o (RAD) |θ | < 5 × 107π rad (GRA) |θ | < 1 × 1010grad ° ’” |a|, b, c < 1 × 10100 0 < b, c ←⎯ ° ’” |x| < 1 × 10100 60 進表示は |x| < 1 × 107 内部 演算桁数 精度 15 桁 原則として 10 桁目 ±1* 〃 〃 〃 〃 〃 〃 備考 ただし、tanθ では、 |θ | ≠ 90(2n+1):DEG |θ | ≠ π/2(2n+1):RAD |θ | ≠ 100(2n+1):GRA x > 0: y ^(x ) –1 × 10100 < ylogx < 100 x=0:y>0 m x < 0 : y = n, –––– 2n+1 (m, n は整数 ) ただし、 –1 × 10100 < y log |x| <
α-2-3 関数の入力範囲と精度 関数 2 進、8 進、 10 進、16 進 計算 入力範囲 変換後の値が次の範囲 DEC: –2147483648 < x < 2147483647 BIN: 1000000000000000 < x < 1111111111111111 ( 負 ) 0 < x < 111111111111111 (0, 正 ) OCT: 20000000000 < x < 37777777777 ( 負 ) 0 < x < 17777777777 (0, 正 ) HEX: 80000000 < x < FFFFFFFF ( 負 ) 0 < x < 7FFFFFFF (0, 正 ) 20061201
α-3-1 仕様 3. 仕様 メモリー数:28 メモリー 計算範囲: ±1 × 10‒99 ∼ ±9.999999999 × 1099、および 0. 内部演算は仮数部 15 桁を使用 指数表示範囲切替可 : Norm 1 モード: 10‒2 > ¦ x ¦ , ¦ x ¦ > 1010 Norm 2 モード: 10‒9 > ¦ x ¦ , ¦ x ¦ > 1010 プログラム容量: 最大 63,000 バイト 保存メモリー容量: 最大 1.5 メガバイト 電源: 動作用: 単 4 形アルカリ乾電池 (LR03 (AM4)) 4 本 メモリー保護用: リチウム電池 (CR2032) 1 個 消費電力: 0.
α-3-2 仕様 データ転送 3 ピン・シリアルポート 転送方法: 非同期方式、半 2 重通信方式 転送速度 (BPS): 115.2 Kビット/秒(通常通信時) 9600(ビット/秒)(CFX-9850/fx-7400シリーズに接続時、Send/Receiveのコマンド) 38400(ビット/秒)(Send38k/Receive38kのコマンド) <115.2 K ビット / 秒 > パリティ: 偶数パリティ データビット長: 8 ビット ストップビット: 転送時:1 ビット 受信時:1 ビット パリティ (NONE) 1 ビットを含む X ON/X OFF 制御: なし <9600、38400 ビット / 秒 > パリティ: なし データビット長: 8 ビット ストップビット: 転送時:3 ビット 受信時:2 ビット パリティ (NONE) 1 ビットを含む X ON/X OFF 制御: なし USB ポート USB 1.
α-4-1 キーインデックス 4.
α-4-2 キーインデックス キー 直接押して使う機能 !を押してから使う機能 f カーソルを上に移動します。画面 をスクロールします。トレースモー ドで、ひとつ前の機能に切り替え ます。 e • ACT モード、RUN • MAT モード ( 自然表示形式 ) で、画面を上に一画面分スク ロールします。 c d e ∠ A v x 10 B ex C l I −1 sin D s cos−1 E c −1 tan F t ( G $ H F 3 ' I ( x −1 J ) K , e • ACT モード、RUN • カーソルを下に移動します。画面 MAT モード ( 自然表示形式 ) をスクロールします。トレースモー で画面を下に一画面分スク ドで、次の機能に切り替えます。 ロールします。 カーソルを左に移動します。画面 をスクロールします。w キーを コントラストを薄くします。 押した後では、計算式を最後から 表示します。 カーソルを右に移動します。画面 をスクロールします。w キーを コントラストを濃くします。 押した後では、計算式を最
α-4-3 キーインデックス キー L a CAPTURE M h CLIP N i PASTE O j INS D OFF o CATALOG P e Q f R g { S * } T / List U b Mat V c w d [ X + ] Y i Z a = SPACE .
α-4-4 キーインデックス キー π ” E Ans _ w 直接押して使う機能 !を押してから使う機能 指数記号を入力します。 円周率の値を入力します。 記号 π を入力します。 負数を入力します。 最新の計算結果を呼び出しま す。 計算結果を表示します。 改行します。 20061201 aを押してか ら使う機能 ダブルクォー テーションマー クを入力しま す。
α-5-1 Pボタンについて(動作が異常停止したとき) 5. Pボタンについて (動作が異常停止したとき) 「Pボタン」を押すことで、本機を初期状態にリセットすることができます。 Pボタン 警告! この操作をすると、メモリーに記憶されていたデータは消去されます。メモリーに記憶され ているデータが必要な場合には、Pボタンの操作をする前にノートに書くなどして控えを残 してください。 • 演算実行中(計算機内部で演算を行っている状態)に誤ってPボタンを押すと、記憶してい たメモリー内容が消えてしまいます。 • リセットは、キーを使って操作することができます(「11-4.
α-6-1 電池交換のしかた 6.
α-6-2 電池交換のしかた k 電池の交換 注意 電池は使い方を誤ると液漏れによる周囲の汚損や、破裂による火災・けがの原因となること があります。次のことを必ずお守りください。 • 極性(+と−の向き)に注意して正しく入れてください。 • 種類の違う電池を混ぜて使用しないでくだ さい。 • 新しい電池と古い電池を混ぜて使用しない でください。 • 電池格納部には消耗した電池を放置したま まにしないでください。 • 本機を長時間使用しないときは電池を取り 外してください。 • 本機付属の電池を充電しないでください。 • 電池は、充電や分解、ショートする恐れのあることはしないでください。 (電池が液漏れした場合は、電池液が肌に直接つかないように、すぐに本機の電池格納部を きれいにしてください。) • 電池はお子様の手の届くところに置かないでください。万一、飲み込んだ場合は、直ち に医師と相談してください。 u 動作用電池の交換のしかた • 動作用電池とメモリー保護用電池は、絶対に同時に取りはずさないでください。 • 動作用電池を取りはずした状態や正しく入っていない状態で、電源をONにしたりしない でくださ
α-6-3 電池交換のしかた (1) !o(OFF) を押して電源をOFFにします。 警告! • 電池交換の前に必ず本機の電源をOFFにしてください。電源をONにしたまま電池 を交換するとメモリーにあるデータは削除されます。 (2) 誤ってoを押さないように、スライドケースを本体にはめ込んでから本体を裏返し ます。 1 (3) 本体の裏ブタを1のところに指をかけて引きおこします。 (4) 古い電池4本を取り出します。 (5) +−に注意して、新しい電池を入れます。 (6) 裏ブタを本体にはめ込みます。 (7) 本体を表に返し、スライドケースをはずします。 その後o を押して電源をONにします。 # 動作用電池交換時にはメモリー保護用電池が 働いていますので、本体内のデータが消えて しまうことはありません。 # 動作用電池を取りはずしたまま、長時間放置し ないでください。 記憶されているデータが消えてしまいます。 # 電源をONにしたとき、表示が濃すぎたり薄す ぎたりして見にくい場合は、コントラストを調 整してください。 20061201
α-6-4 電池交換のしかた u メモリー保護用電池の交換のしかた • 電池交換は、動作用電池の寿命が切れていないことを確認してから行ってください。 • 動作用電池とメモリー保護用電池は、絶対に同時に取りはずさないでください。 • 使用状況にかかわらずメモリー保護用電池は5年に1度は交換してください。交換しな いとメモリーに保存されているデータは消えてしまいます。 (1) !o(OFF) を押して電源をOFFにします。 警告! • 電池交換の前に必ず本機の電源をOFFにしてください。電源をONにしたまま電池 を交換するとメモリーにあるデータは消されます。 (2) 誤って o を押さないように、スライドケースを本体にはめ込んでから本体を裏返 します。 1 (3) 本体の裏ブタを1のところに指をかけて引きおこします。 (4) ネジiをはずして、メモリー保護用電池押さえ板を取りはずしま す。 (5) jに細い棒などを差し込み、古い電池を取り出します。 B A 20061201
α-6-5 電池交換のしかた (6) 新しい電池の表面を乾いた布でよく拭いてから「+」側を上にして 入れます。 (7) メモリー保護用電池押さえ板を本体に差し込み、ネジ留めします。 その後、裏ブタを本体にはめ込みます。 (8) 本体を表に返し、スライドケースをはずします。 その後o を押して電源をONにします。 k オートパワーオフ機能について 何のキー操作も行わずに本機を放置すると、オートパワーオフ機能に設定されている時間 に自動的に電源がOFFになります。6分か60分のどちらかに設定できます。 (「APO設定」 11-2-1ページを参照) 再び電源をONにするには、oを押します。 20061201
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