SA0810-A J fx-373ES fx-573ES fx-913ES fx-993ES 取扱説明書 保証書付 ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの上、正しく お使いください。 本書はお読みになった後も大切に保管してください。 http://edu.casio.
はじめに このたびはカシオ製品をお買い上げいただき、誠にありがとうござ います。 ■ 使い始めるときは (ハードケースについて) 本機を使い始める際は、本 機をスライドさせてハード ケースから取り外し、右図 の要領で本機の背面にハー ドケースを取り付けます。 A 使い終わったら 本機を上方向にスライドさせて、背面に取り付けたハードケースを 取り外し、使い始める前の状態に戻してください。 A リファレンスラベルを貼り付けるには 必要に応じて、付属のリファレンスラ 凸部 ベルをハードケースに貼り付けてお使 いください。 右図のように、リファレンスラベルの 接着面をハードケース内側にある 2 つ の凸部の間に合わせて貼り付けます。 ■ 本機の状態を初期状態に戻すには 次のキー操作を行うことで、本機の計算モード、すべてのセット アップ情報、およびすべてのメモリー内容を一括してクリアし、本 機を初期状態に戻すことができます。 19(CLR)3(All)=(Yes) ● 本機の計算モードや設定について詳しくは、 「 計算モードとセッ トアップについて」 (10 ページ) を参照してください。 ● 本機のメモリ
■ 本書の表記について 本書中では各種操作を次のルールに従って表記します。 ● 各キーは、キーの表面に印刷されている文字で表記します。 例:1、2、+、-、!、A など ● 連続したキー操作は次のように表記します。 例:!2)+!3= 表記通りの順番にキーを押すことを表します。 ● 1 や S を押すことで、キーの表面に印 別機能 sin–1{D} 刷されている文字が表す機能とは別の機能を s 呼び出すことができます。 例:1s(sin–1)1= キー表面の機能 直前までのキー操作で呼び出される機能を、 ( )で括って表記 ● 画面上に表示されているメニュー項目を数字キーで選ぶ操作は、 次のように表記します。 例:1(Setup) 直前のキー操作で選択されるメニュー項目を、 ( )で括って表記 ● カーソルキー(右イラスト参照)は、キーの 上下左右の端を押して操作します。上下左右 の端を押す操作を、それぞれ fcde REPLAY のように表記します。 ■ 本書中の例題について 次のマークが付いた例題では、表示形式設定の切り替え(11 ページ 参照)、角度設定の切り替え (11 ページ
安全上のご注意 このたびは本機をお買い上げいただきまし て、誠にありがとうございます。ご使用に なる前に、この 「安全上のご注意」をよくお 読みの上、正しくお使いください。なお、 本書はお読みになった後も大切に保管して ください。 警告 この表示を無視して誤った 取り扱いをすると、人が死 亡または重傷を負う可能性 が想定される内容を示して います。 電池について ● 電池は使いかたを誤ると液もれによる 周囲の汚損や、破裂による火災・けが の原因となります。次のことは必ずお 守りください。 u 分解しない、ショートさせない u 加熱しない、火の中に投入しない u 充電しない u 極性 (+と−の向き) を正しく入れる ● ボタン電池を取り外した場合は、誤っ てボタン電池を飲み込むことがないよ うにしてください。特に小さなお子様 にご注意願います。 ● 電池は小さなお子様の手の届かない所 へ置いてください。万一、お子様が飲 み込んだ場合は、ただちに医師と相談 してください。 –3–
● 本機で指定されている電池以外は使用 しないでください。 ● 長時間使用しないときは、本機から電 池を取り出しておいてください。 火中に投入しない ● 本機を火中に投入しないでください。 破裂による火災・けがの原因となりま す。 注意 この表示を無視して誤った 取り扱いをすると、人が傷 害を負う可能性が想定され る内容および物的損害のみ の発生が想定される内容を 示しています。 表示画面について ● 液晶表示画面を強く押したり、強い衝 撃を与えないでください。 液晶表示画面のガラスが割れてけがの 原因となることがあります。 ● 液晶表示画面が割れた場合、表示画面 内部の液体には絶対触れないでくださ い。 皮膚の炎症の原因となることがありま す。 ● 万一、口に入った場合は、すぐにうが いをして医師に相談してください。 ● 目に入ったり、皮膚に付着した場合 は、清浄な流水で最低 15 分以上洗浄 したあと、医師に相談してください。 –4–
● 本書中の表示/イラストは、印刷のため実物と異なることがあ ります。 ● 本書の内容に関しては、将来予告なしに変更することがありま す。 ● 本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、万一 ご不審な点や誤りなど、お気づきのことがありましたらご連絡 ください。 ● 万一、本機使用や故障により生じた損害、逸失利益または第三 者からのいかなる請求についても、当社では一切その責任を負 えませんので、あらかじめご了承ください。 使用上のご注意 ● お買い上げ直後、本機を使用する前に必ず O キー を押してください。 ● 本機が正常に使用できても、定期的に必ず電池を交 換してください。 fx-373ES、fx-573ES ................................ 2 年 (単 4) fx-913ES、fx-993ES ..............................
● 本機に記憶させた内容は、ノートに書くなどして、 本機とは別に必ず控えを残してください。本機の故 障、修理や電池消耗などにより、記憶内容が消える ことがあります。 ● 極端な温度条件下での使用や保管は避けてください。 低温では表示の応答速度が遅くなったり、点灯しな くなったり、電池寿命が短くなったりします。ま た、直射日光の当たる場所や窓際または暖房器具の 近くなど、極端に温度が高くなる場所には置かない でください。 ケースの変色や変形、または電子回路の故障の原因 になります。 ● 湿気やほこりの多い場所での使用や保管は避けてく ださい。 水が直接かかるような使用は避けるとともに、湿気 やほこりにも十分ご注意ください。 電子回路の故障の原因となります。 ● 落としたり、強いショックを与えないでください。 ●「ひねり」や「曲げ」を与えないでください。 ズボンのポケットに入れるなど、 「 ひねり」や 「曲げ」 を与える恐れがあることをしないでください。 ● 分解しないでください。 ● ボールペンなど鋭利なものでキー操作をしないでく ださい。 ● お手入れの際は、乾いた柔らかい布をご使用くださ い。 特に汚れがひ
目次 はじめに ....................................................................... 1 安全上のご注意 ............................................................ 3 使用上のご注意 ............................................................ 5 計算を始める前に ......................................................... 8 計算モードとセットアップについて .......................... 10 式や数値の入力について ............................................ 13 計算結果の無理数表示について ................................. 17 基本計算 (COMP) ................................................
計算を始める前に ■ 電源を入れるには/切るには 電源を入れるには、O を押します。 電源を切るには、1A(OFF) を押します。 電源を切っても、次の情報は保持されます。 ● 計算モードと各種設定状態 (10 ページ参照) ● アンサーメモリー(23 ページ参照) 、独立メモリー(25 ページ参 照)、変数メモリー(25 ページ参照)の内容 ■ コントラストを調節するには 1. 1N(SETUP) を押します。 2. c を押して次画面を表示します。 3. 6(]CONT')を押します。 u コントラスト画面が表示されます。 4. d または e を押して調節します。 5.
■ 画面表示について A シンボル表示について 現在の計算モードや設定状態、計算の経過などが、ディスプレイの 最上部にシンボルで表示されます。 表示例 CMPLX シンボル 意 味 S 1 を押すと点灯し、次のキーを押すと消えます。 A S を押すと点灯し、次のキーを押すと消えます。 M 独立メモリーに数値を格納している間、点灯します。 STO RCL STAT CMPLX MAT VCT 変数メモリーへのデータの登録で、1t(STO) を押 すと点灯し、次のキーを押すと消えます。 変数メモリーからのデータの呼び出しで、t を押 すと点灯し、次のキーを押すと消えます。 STAT モード時に点灯します。 CMPLX モード時に点灯します。 MATRIX モード時に点灯します。 (fx-573ES、fx-993ES のみ) VECTOR モード時に点灯します。 (fx-573ES、fx-993ES のみ) 7 角度設定が「度」 の場合に点灯します。 8 角度設定が「ラジアン」の場合に点灯します。 9 角度設定が「グラード」の場合に点灯します。 FIX 表示桁数設定が F
計算モードとセットアップについて ■ 計算モードについて モード COMP 説 明 関数計算を含む、一般の計算を行います。 (標準計算) CMPLX 複素数演算を行う計算モードです。 (複素数計算) 一変数統計演算や回帰演算、確率分布演算を STAT (統計/回帰計算) 行います。 BASE-N (n 進計算) 2 進、8 進、10 進、16 進 の 変 換 や 計 算、 論 理 計算を行います。 連立方程式演算、高次方程式演算を行います。 EQN (方程式計算) MATRIX (行列計算) TABLE 行列データを用いた演算を行います。 (fx-573ES、fx-993ES のみ) 関数式より数値テーブルを作成します。 (テーブル計算) VECTOR ベクトルデータを用いた演算を行います。 (ベクトル計算) (fx-573ES、fx-993ES のみ) ● 初期状態は COMP (標準計算) モードです。 A 計算モードを選ぶには 1. N を押します。 u 計算モードの選択画面が表示されます。 fx-573ES、fx-993ES fx-373ES、fx-913ES 2.
■ セットアップについて 本機による計算時の入出力や演算のしかたなどを設定します。 c f ● 以下の表中のアンダーライン (___)が初期設定です。 A 表示形式設定を切り替えるには 本機のディスプレイへの入力式や計算結果の表示形式を、 「 自然表 示」と「ライン表示」 の間で切り替えることができます。 表示形式設定 操作(押すキー) 自然表示 1N1(MthIO) ライン表示 1N2(LineIO) 自然表示 ライン表示 Math ● STAT、BASE-N、MATRIX、VECTOR モ ー ド で は、 自 動 的 に ラ イン表示に切り替わります。 A 角度設定を切り替えるには 角度設定 操作 (押すキー) 度 1N3(Deg) ラジアン 1N4(Rad) グラード 1N5(Gra) A 表示桁数設定を切り替えるには 表示桁数設定 操作 (押すキー) 小数点以下桁数 1N6(Fix) 設定 (Fix) 0 (0 桁指定) ∼9 (9 桁指定) 有効桁数設定 1N7(Sci) (Sci) 1 (有効桁 1 桁)∼ 9、0(有効桁 10 桁)
設定に応じた計算結果表示について ● Fix を選択すると、0 ∼ 9 桁の間で指定した桁数に応じて、小数 点以下が表示されます。また、計算結果は指定した桁の次桁で 四捨五入されます。 例: 100 ÷ 7 = 14.286 (Fix3 の場合) ● Sci を選択すると、1 ∼ 10 桁の間で指定した桁数と指数によって 計算結果が表示されます。また、計算結果は指定した桁の次桁 で四捨五入されます。 例: 1 ÷ 7 = 1.4286 × 10–1 (Sci5 の場合) 1.429 × 10–1 (Sci4 の場合) ● Norm1 または Norm2 を選択すると、次の範囲で指数表示となり ます。 Norm1:10–2 > ⎪x⎪, ⎪x⎪ ≧ 1010 Norm2:10–9 > ⎪x⎪, ⎪x⎪ ≧ 1010 例: 1 ÷ 200 = 5 × 10–3 (Norm1 の場合) (Norm2 の場合) 0.
A 小数点表示設定を切り替えるには 小数点表示設定 操作(押すキー) ドット(.)で表示 1Nc5(Disp)1(Dot) カンマ(,)で表示 1Nc5(Disp)2(Comma) ● 小数点表示は、演算結果表示にのみ適用されます。小数点入力 表示(.
A カッコ付き関数(sin, cos, ' など) の入力について 本機では、次の関数は開きカッコ付きで入力されます。引数の末尾 に閉じカッコ ()) を入力することが必要です。 sin(, cos(, tan(, sin–1(, cos–1(, tan–1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1(, log(, ln(, e^(, 10^(, '(, 3'(, Abs(, Pol(, Rec(, ∫(, d/dx(, Σ(, P(, Q(, R(, arg(, Conjg(, Not(, Neg(, det(, Trn(, Rnd(, (det(, Trn( は、fx-573ES、fx-993ES のみ) RanInt#( ● 自然表示形式では入力方法が異なる関数があります。 「 自然表示 での入力操作に関するご注意」 (16 ページ)を参照してください。 A 乗算記号(×)の省略について 次の乗算記号 (×)は、入力を省略することができます。 u ( の前 …… 2 × (5+4) など u カッコ付き関数の前 …… 2 × sin(30)、2
A 入力文字数(バイト数)について ● 本機は計算式の入力エリアとして、99 バイトが確保されており、 1 つの計算式につき 99 バイトまで入力可能です。基本的に 1 キー 入力(数字や演算子、関数などの 1 つの入力)につき 1 バイトで す。1s(sin–1) のように 2 つのキー操作やメニューからの選択 によって 1 つの機能を呼び出すような場合は、複数の入力で 1 バ イトとなります。ただし、自然表示での入力を行う関数は、1 つ の入力で数バイトを使用します。 ● 通常、入力位置を表すカーソルは「 」 (または 「 」 )の点滅によっ て表示されますが、89 バイト目以降の入力になると、カーソル が 「 」の点滅に変わります。このような場合は、区切りの良いと ころで一度入力を終了し、計算結果を得てください。 ■ 計算式の訂正 入力中の計算式を訂正する操作について説明します。訂正の操作 は、挿入モードと上書きモードで異なる場合があります。 A「挿入モード」と「上書きモード」について 入力時に、カーソル位置に文字が追加挿入される状態のことを「挿 入モード」、カーソル位置の文字が入力した文字に置
■ エラー位置表示について 演算実行時 (= を押したとき)に、計算式に数学的な誤り (Math ERROR)などがあった場合、エラーメッセージを表示します。この ような場合、d または e キーを押すとエラー位置にカーソルが 移動し、計算式を訂正することができます。 - 14 ÷ 10 × 2 =を誤って 14 ÷ 0 × 2 =と入力した (挿入モードで操作するものとします。 ) 14/0*2= e(または d) ここにエラーがある ● エラーメッセージ画面で e(または d)の代わりに A を押す と、計算式がクリアされます。 ■ 自然表示での入力操作に関するご注意 ● 入力する計算式によっては、計算式が画面の縦方向にも広がり ます。計算式は、縦方向で 2 画面分 (31 ドット× 2)の大きさにな るまで、入力することができます。 ● 関数やカッコを使用することで入れ子を作ることができますが、 入れ子を多く作るとキー入力を受け付けなくなることがありま す。その場合は何回かに分けて計算してください。 A 自然表示形式での入力に対応した関数と記号 分 数( 仮 分 数 )'、 帯 分 数 1'((
- 1+ (2 + 3)+ 4 のカッコ内を ' に取り込む Math カーソルをここに移動 Math 1Y(INS) カーソルの形がこのように変化する Math ! カッコ内の範囲が ' に取り込まれる ● 開きカッコの手前でなく、数字や分数の手前にカーソルがある 場合は、その数字や分数が取り込み範囲となります。 ● 関数の手前にカーソルがある場合は、その関数全体が取り込み 範囲となります。 下記の関数も同様に取り込みが可能です。 '、1' (()、&、1i (%) 、!、1l ($)、6、 1! (#) 、 16 (") 、 1= (Abs) 、 7、 17 (F) 、 1&(8) 計算結果の無理数表示について 表示形式設定を自然表示に設定することで、演算結果を ' 2やπな どを含む形式(無理数形式)で表示することができます。 ● = を押すと、計算結果は無理数形式で表示されます。 ● 1= を押すと、計算結果は小数で表示されます。 ヒント ● 表示形式設定をライン表示に設定した場合は、=、1= の どちらを押した場合でも、演算結果は常に小数表示となります (無理数形式では表示されません)。
● ' 形式(無理数表示のうち、' を含む形式)で計算結果を表示 できるのは、次の計算です。 a. 根号(') を持った数値の四則演算、x2、x3、x–1 b. 三角関数計算 c. 複素数の Abs 計算 d.
例題の計算結果が小数表示になる理由 u 数値が対応範囲外 u 計算結果の項が 3 つ以上となる場合 上記の表で波線が引いてある箇所が、該当します。 ● ' 形式での計算結果は、分母が共通(通分)になります。 a' b + d' e → a′' b + d′' e c f c′ ※ c′ は、c と f の最小公倍数 ● 計算結果は通分されているため、係数(a′, c′, d′)が、係数 (a, c, d) の対応範囲を超えていても、' 形式になる場合があります。 例: ' 3 11 + ' 2 10' 3 + 11' 2 = 10 110 ● 計算の途中で項の数が 3 つ以上になった場合も、結果は小数で表 示されます。 例 : (1 + ' 2+' 3) (1 − ' 2−' 3) (=− 4 − 2' 6) =− 8.898979486 ● 計算式の中に、' (根号)の項と、分数として表示することがで きない項がある場合、計算結果は小数で表示されます。 例 : log3 + ' 2 = 1.
■ 分数計算 自然表示の場合は、分数は教科書通りの書式で表示されます。ライ ン表示では、分数を表す記号 ({)を使って表示されます。 ● 初期設定では、分数は仮分数として表示されます。 ● 分数計算の結果は、自動的に約分された状態で表示されます。 A 分数計算の例 - 2 1 7 3 + 2 = 6 A 2'3e+1'2 Math または '2c3e+'1c2 = a 2'3+1'2= ● 帯分数形式で表現した場合に、整数、分子、分母、区切りマー クの合計数が 10 桁を超えた場合、自動的に小数表示となります。 ● ライン表示の場合は、分数と小数が混在した計算の場合、答え は小数で求められます。 ● 帯分数の各項には、整数の値のみを入力してください。 A 仮分数と帯分数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている仮分数を帯分数に (または帯分数を 仮分数に) 切り替えることができます。 b d 切り替えを行うには、1f (a — c ⇔— c ) を押します。 A 分数と小数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている分数を小数に (または小数を分数に) 切り替え
■ パーセント計算 数値の後にパーセント(1((%) )キーを入力することで、引数 を 1/100 倍した数値として扱います。 a a% = 100 ここでの操作はすべて、ライン表示形式で行います。 例 題 操 2 ) 2% = 0.
A 60 進数と 10 進数の間で変換するには 計算結果の表示中に e を押すことで、計算結果を 60 進数と 10 進 数の間で変換することができます。 - 2.255 を 60 進数に変換する a 2.
f ● 計 算 履 歴 を 呼 び 出 す こ と が で き る 計 算 モ ー ド は、COMP (,1) 、CMPLX(,2) 、BASE-N (,4)のみです。 ● 計算履歴をさかのぼることができる場合は、画面右上に ` シン ボルが表示されます。表示中の計算履歴よりも後に計算履歴が ある場合は、$ シンボルが表示され、c を押すことで次の計算 履歴を表示できます。 ● 計算履歴は、O を押したとき、計算モードを切り替えたとき、 表示形式を切り替えたとき、または各種リセット操作を行った ときに、すべてクリアされます。 ● 計算履歴として記憶できる数には制限があります。記憶可能な 範囲を超えた計算履歴が作られた場合、一番古い計算履歴が自 動的に削除されます。 A リプレイ機能 演算結果を表示している状態で A を押した後や、直前の演算結果 の表示中に、d または e を押すことで直前に実行した計算式が 編集可能な状態となります。編集後に = を押すことで、編集後の 計算式による演算が新規実行されます。 - 4 × 3 + 2.5 = 14.5 4 × 3 − 7.1 = 4.
● 演算結果がエラーとなった場合は、Ans は更新されません。 ● 複数の結果を同時に得るような計算 (座標計算など)の実行時は、 先に結果表示される側の数値で Ans が更新されます。 ● CMPLX モードでの演算結果が複素数となった場合、実部・虚部 がともに Ans に記憶されます。ただし、別の計算モードに変更 すると、虚部はクリアされます。 A Ans を使って連続計算を行うには 表示中の計算結果を利用して、連続して計算を実行できます。 - 3 × 4 の計算結果を 30 で割る a 3*4= /30= / を押すと Ans が自動的に入力される ヒント ● 計算結果の表示中に、演算子や関数を入力すると、その演算子 や関数の引数として Ans が自動的に指定されます。 ● カッコ付き関数 (14 ページ参照)の場合は、関数を単独で入力し = を押した場合のみ、自動的に Ans が引数となります。ただ し、自然表示設定の場合には、カッコ付き関数の場合であって も自動的に Ans が引数とならない場合があります。 ● 連続計算の操作は、基本的には計算結果を表示した直後のみ有 効です。 A 計算式の
■ 独立メモリー(M) A 独立メモリーの概要 ● 入力した数値や計算式の結果を直接 M に対して加算、または M から減算できます。 { 数値 } ( または { 計算式 }) m(M に入力した値、あるいは計算結 果を加算) { 数値 } ( または { 計算式 }) 1m(M–) (M に入力した値、あるい は計算結果から減算) ● 計算結果の表示中に m (または 1m (M–) ) を押すと、表示中 の計算結果 (アンサーメモリーの内容)が M に加算(または M から 減算)されます。 ● 現在格納されている M の値を確認することができます。 tm(M) ● 計算式の中に M を呼び出して利用することができます。 Sm(M) ● M に対して 0 以外の数値が書き込まれると、画面左上に M シンボ ルが点灯します。 M の値が 0 の時は M シンボルが消灯します。 A 独立メモリーをクリアするには 01t(STO)m と押します。独立メモリーの内容がクリアさ れ、M シンボルが消灯します。 ■ 変数メモリー(A、B、C、D、E、F、X、Y ) A 変数メモリーの概要 ● 各変数メモリーに、
A 変数メモリーを個別にクリアするには クリアしたい変数メモリーに 0 を書き込みます。例えば変数メモ リーA をクリアしたい場合は、 01t (STO) y (A) と押します。 ■ メモリー内容を一括してクリアするには アンサーメモリー、独立メモリー、変数メモリーの全メモリー内容 を、次の操作で一括してクリアすることができます。 19(CLR)2(Memory)=(Yes) カルク機能(数式記憶機能) 本機の 「カルク機能」は、変数(変数メモリーまたは独立メモリー)を 含む計算式を入力し、式で使用した変数に特定の値を代入したとき の答えを算出する機能です。 本 節 で 説 明 す る 操 作 は、 計 算 モ ー ド(10 ペ ー ジ 参 照 )と し て COMP モード (N1) 、CMPLX モード (N2)が選ばれてい る場合に可能です。 ■ カルク機能の概要 ヒント ● 入力した式の中に変数が複数ある場合は、1 種類の変数につき 1 回ずつ、数値入力を促す表示が現れます。 ● 変数に数値を代入する際は、ライン表示形式の入力方法となり ます。 A カルク機能で実行可能な式について カルク機
■ カルク機能を使った計算例 an+1=an+2n (a1=1) のとき、a2 から a5 までの値を求めよ。 (解 a2=3, a3=7, a4=13, a5=21) a Sf(Y)Ss(=) Sf(Y)+2Sy(A) s (a1 = 1 の代入) 1= (n = 1 の代入) 1= a2 の値 ソルブ機能 (COMP) 本機の「ソルブ機能」は、入力した方程式の解を、ニュートン法に よって近似値で求める機能です。本節では、このソルブ機能の操作 について説明します。 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として COMP モード (N1) を選択してください。 ■ ソルブ機能で実行可能な式について ソルブ機能では、特に指定しない限りは、入力した方程式を X につ いて解きます。 例: Y = X + 5 X = sin(M) X+3=B+C XY + C(XY + C = 0 として扱われます) また、解を求める対象の変数は次の形式で指定します。 { 方程式 }, { 変数 } – 27 –
例: Y = X + 5, Y(Y について求解) log 関数の場合 Y=X × log(2 (変数指定 ,X を省略。方程式 Y=X × log102 Y=X × log(2,Y (変数指定 ,Y を記述。方程式 Y=X × log102 Y=X × log(2,Y) (変数指定 ,X を省略。方程式 Y=X × log2Y を X について求解) を Y について求解) を X について求解) ご注意 ● sin や log など開きカッコ付きで入力される関数を方程式の中で 使用する場合は、閉じカッコを省略しないでください。 ● ソルブ機能の方程式には、次の入力はできません。 u 積分、微分、Σ(、Pol(、Rec( の各関数の入力 u マルチステートメントの入力 ● 求解対象の変数が式の中に存在しない場合は、エラー(Variable ERROR) となります。 ■ ソルブ機能の操作 ソルブ機能によって解を得たい方程式を入力し、その方程式の登録 操作として 1s(SOLVE) と押します。 - y = ax2 –2 を y = 0, a = 1 として、x について解く A Sf(Y)Ss
Math 1= (A に 1 を代入) 現在の X の値が表示される Math = (求解を実行) ● ソルブ機能の操作中に操作を中止するには、A を押します。押 した時点で実行が中断されます。 ● 変数への数値の代入は、ライン表示形式での入力となります。 ● 求解できない場合は、メッセージ (Can t Solve)を表示します。 A ソルブ機能利用時のご注意 ● 求めたい変数の初期値によっては、解が求められない場合があ ります。その場合は、求解対象の変数の初期値に、解に近いと 思われる数値を入力してから、再度計算してください。 ● 解の存在する式でも、解が求められない場合があります。 ● ソルブ計算はニュートン法を用いて計算しています。そのため、 複数個の解が存在する場合、いずれか 1 つの解のみ求めることが できます。 ● ニュートン法の性質上、次のような関数は解を求めにくい傾向 にあります。 u 周期関数 (y = sin(x)など) u 急勾配の部分を持つ関数(y = ex, y = 1/x など) u 不連続な関数 (y = ' x など) A 求解画面の表示内容について ソルブ機
A 収束途中画面について 本機のソルブ機能による所定の回数の演算を実行しても求解できな かった場合は、 Continue: [=] のメッセージが表示されます。 この場合は、= を押すと、さらに演算が継続されます。 ● 演算を中止するには、A を押してください。 関数計算 本節で説明するすべての関数は、計算モード (10 ページ参照) として COMP モード (N1)を選択した場合に利用可能です。 その他の計算モードでの利用の可否については、各関数の説明 の「留意事項」に注記します。本節では COMP モード選択時で操 作を示します。 A 関数計算実行時のご注意 ● 計算の内容によっては演算結果が表示されるまでに時間がかか ることがあります。 ● 次の計算に移る際は、前の計算結果が表示されるまで待ってく ださい(演算を中断するには A を押します)。 ● 三角関数、逆三角関数、双曲線関数、逆双曲線関数、指数関数、 対数関数、べき乗関数、べき乗根関数は、次の計算モードで利 用できます。 fx-373ES/fx-913ES: COMP、STAT、EQN、TABLE fx-573ES/fx-993ES: CO
● 構文中の { } が ( ) で括られている場合、( ) の入力が必要である ことを表します。 ■ 円周率 π と自然対数の底 e 円周率 π、自然対数の底 e を、式に入力して使うことができます。 本機では、それぞれ次の値として計算します。 π = 3.14159265358980 (15(π) ) e = 2.
A 構文と入力操作 sinh({n}) (その他の関数も同様) 入力には w キーを押すと表示される次のメニューを使います。 - sinh 1 = 1.175201194 a w1(sinh)1)= ■ 指数関数と対数関数 10^, e^, log(, ln(, A 構文と入力操作 10^ {n} ............................... (e^ も同様) log({n}) ...............................log10{n}(常用対数) log({m},{n}) .........................log{m}{n}(底 {m} の対数) ln({n}) .................................loge{n}(自然対数) - log216 = 4、log16 = 1.
A 構文と入力操作 {n} X2 ................................. (X3, X–1 も同様) {m} X^{n} .............................{m}{n} '({n}) .............................. (平方根) 3 '({n}) ............................. (立方根) {m} ^'({n}) ........................
A 留意事項 ● ∫( は、COMP モードでのみ利用可能です。 ● f(x), a, b, tol に Pol(, Rec(, ∫(, d/dx(, Σ( の関数は使用できません。 ● 積分区間 a ≦ x ≦ b において、f(x) < 0 の場合は積分結果は負の値 になります。 例: ∫(0.5X2–2, –2, 2) = –5.
A 構文と入力操作 d/dx( f(x), a, tol) f(x): X の関数式 (変数 X を用いた式を入力) u X 以外の変数は定数とみなされます。 a: 微分係数を求めたい点 (微分点)の値を入力 tol: 許容誤差範囲を指定(ライン表示時のみ入力可) u 入力を省略できます(省略時は 1 × 10–10 で計算)。 π - 関数 y = sin(x) の点 x = 2 における微分係数を求める (tol 省略時の例) Z 17(F)sS)(X)) .....
■ Σ 計算 入力式 f(x) に対して、指定された範囲の f(x) の和を求めます。 Σ( Σ 計算の計算式は次の通りです。 Σ( f(x), a, b) = f(a) + f(a + 1) + ......
A 構文と入力操作 極座標への変換 (Pol) Pol( X, Y) X: 直交座標の X 値を指定 Y: 直交座標の Y 値を指定 直交座標への変換 (Rec) Rec( r, ) r: 極座標の r 値を指定 : 極座標の 値を指定 ● 結果 は、–180˚ < ≦ 180˚ の範囲で表示されます。 ● 結果 は、現在の角度設定(11 ページ参照)に従って Deg、Rad、 Gra の値に変換され、結果表示されます。 ● 計算結果として得られた r、 の値または X、Y の値は、それぞれ 変数メモリー(25 ページ参照)の X、Y に格納されます。 ● 入力値の は、現在の角度設定(11 ページ参照)によって決まり ます。 A 留意事項 ● 各関数は、次の計算モードで利用できます。 fx-373ES/fx-913ES: COMP、STAT fx-573ES/fx-993ES: COMP、STAT、MATRIX、VECTOR ● 座標変換を計算式の中で実行した場合、先頭の解 (r 値または X 値)を用いて演算が行われます。 ■ その他の関数 !, Abs(, Ran#,
A 階乗(!) 構文: {n} ! ● { 数値(または } { 式 } の計算結果) が 0 または正の整数の場合のみ有 効です。 A 絶対値計算(Abs) 構文: Abs({n}) A 乱数(Ran#) 0.000 ∼ 0.999 の疑似乱数を発生させる関数です。 構文: Ran# - 1000Ran# で 3 桁の乱数を得る a 10001.(Ran#)= ● 自然表示では、結果が分数で表示されます。 ● 上記の数値は一例であり、結果は操作ごとに異なります。 A 整数乱数(RanInt#) 開始値 (m)と終了値 (n)間の整数の疑似乱数を発生させる関数です。 構文: RanInt#({m}, {n})(ただし m, n は整数で、m < n;⎪m⎪, ⎪n⎪ < 1E10;n – m < 1E10) - 1 から 6 の間で整数の乱数を得る a S.
A 丸め関数(Rnd) 引数として指定された数値や式の結果を小数化して、現在の表示桁 数設定(Norm/Fix/Sci)に従って指定桁に四捨五入する (丸める)関 数です。 構文: Rnd({n}) 表示桁数設定:Norm1 または Norm2 の場合 仮数部の 11 桁目で四捨五入を行います。 表示桁数設定: Fix または Sci の場合 指定桁数の次の桁で四捨五入を行います。 - 200 ÷ 7 × 14 = 400 a (小数点以下 3 桁指定) 1N6(Fix)3 200/7= (指定桁での数値丸めを実行) 10(Rnd)= (丸めの確認) *14= 表示変換機能 ■ Eng 変換と逆 Eng 変換 計算結果として表示中の数値の指数部を、3 の倍数に変換します。 A Eng 変換の操作例 1 1,234 を Eng 変換して表示する a 1234=W 2 123 を逆 Eng 変換して表示する a 123=1W( ← ) – 39 –
■ S-D 変換 小数を分数や π の形式に変換したり、その逆の変換をします。 A 変換が可能な形式について S-D 変換では、小数で表示された計算結果を、次の形式の数値に変 換することが可能です (同時に、次の形式の数値を小数に変換する 操作が可能です) 。 分数形式: 分数として変換可能な小数を、分数形式に変換します。 仮分数、帯分数のどちらで表示を行うかは、変換時の 分数表示設定に従います。 π 形式: π を含む次の形式への数値の変換が可能です (自然表示 時のみ有効)。 nπ(n は整数) d b c π または a c π(分数表示設定に従います) ● 分数の π 形式への変換では、変換できるものは逆三角関数の結果 やラジアンで一般的に表現される数値に限られます。 ● 計算結果が ' 形式で得られた場合に、f にて小数表示に変換 することが可能です。 しかし、計算結果が小数表示の場合は、' 形式に変換すること はできません。 A S-D 変換の例 ● 変換対象によっては、変換に時間がかかる場合があります。 1 分数 → 小数 5 6 A f 0.
複素数計算 (CMPLX) 本節では、複素数計算の操作について説明します。 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として CMPLX モード(N2) を選択してください。 ■ 複素数計算の概要 A 本機で可能な複素数計算について 本機では、複素数を使った次の演算が可能です。 加減乗除計算、逆数・2 乗・3 乗 (関数 X–1, X2, X3 を使用)、偏角と絶 対値の計算、共役複素数の計算 A 計算結果の表示形式について 本機では、複素数計算の結果を表示する際の座標形式として、直交 座標形式と極座標形式のいずれかを選ぶことができます。 虚軸 虚軸 絶対値(複素数の大きさ) a + bi b 偏角 a 直交座標形式 実軸 実軸 極座標形式 座標形式の切り替えは、セットアップで行います。詳しくは 「複素 数表示設定を切り替えるには」 (12 ページ)を参照してください。 直交座標形式 (a + bi) 選択時の計算例と結果表示例 - 2 × (' 3 + i) = 2' 3 + 2i = 3.
● 偏角 は、–180˚ < ≦ 180˚ の範囲で出力されます。 ● 偏角 の入力時(および計算結果表示時)の単位は、現在の角度 設定(11 ページ参照)によって決まります。 A 複素数メニューについて CMPLX モードの選択時には、複素数メニューが利用可能です。複 素数メニューは、12(CMPLX) を押すと表示されます。 ■ 共役複素数 (Conjg) 複素数 z = a + bi に対する共役複素数 z̄ = a − bi を求めます。 - 2 + 3i の共役複素数を求める A 12(CMPLX)2(Conjg) 2+3W(i))= ■ 絶対値と偏角の計算 (Abs, arg) z = a + bi の形で表される複素数を複素平面 (ガウス平面)上の座標 とみなして、絶対値 (|Z|)と偏角 (arg) を求めます。 - 2 + 2i の絶対値と偏角を求める Az 1w(Abs) 絶対値の算出: 2+2W(i)= 偏角の算出: 12(CMPLX)1(arg) 2+2W(i))= ■ 計算結果表示形式の強制指定 現在の複素数表示設定にかかわらず、直交座標形式または極座標形
統計計算 (STAT) 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として STAT モード(N3)を選択してください。 ■ 統計計算の概要 A 統計計算の操作の流れ はじめに、本機を使った統計計算の大まかな操作の流れを説明しま す。次の操作例を行ってください。 1. N3(STAT) を押します。 u 右のような STAT タイプ選択画面 が初期表示されます。 2. ここでは 1(1-VAR) を押します。 STAT u 画面上部に STAT シンボルが点灯 し、STAT モードに入ったことを示 します。 u 上記のような STAT エディタ画面が表示されます。 3. 標本データを入力します。 STAT u ここでは例として 10, 11, 12 と入 力します。 10= 11= 12= 4. A を押します。 STAT u STAT 演算画面が表示されます。 この画面では、STAT エディタ画面で入力した標本データに基づ く統計計算や、COMP モードとほぼ同様の各種計算を実行する ことができます。 5.
6. 計算例:標本データの平均値を求め ます。 4(Var) を押してください。 u Var サブメニューが表示されます。 7. 2(o)を押します。 STAT u STAT 演算画面が表示され、平均値 を求める o コマンドが入力されま す。 8.
● 変数の数が異なる統計計算タイプに切り替えると、現在登録さ れている標本データがクリアされます。 STAT タイプ選択画面で 1 ∼ 8 を 押すと、右のような画面が表示され る場合があります。 標本データをクリアして統計計算タイプを切り替えるには = (Yes)を、切り替えるのをやめるには A (Cancel)を押します。 ● 変数の数が同じ(二変数の)統計計算タイプの間での切り替えの 場合は、標本データは保持されます。同じ標本データに基づい て、異なる回帰演算を実行することが可能です。 A 標本データの入力について STAT エディタ画面について STAT エディタ画面の 1 行が、1 個 (1 組)の標本データを表します。 現在選択されている統計計算タイプが一変数か、二変数かに応じ て、STAT エディタ画面の表示は次のようになります。 STAT STAT 一変数の場合 二変数の場合 FREQ (頻度) 列の表示について セットアップの統計表示設定(12 ページ参照)は、初期設定では OFF になっています。これを ON に切り替えると、STAT エディタ 画面に FREQ 列 (ラベル名
2 詳細情報エリアへの表示は、常にライン表示形式となります。 3 STAT エディタ画面では次の入力操作はできません。 u m、1m(M–)キーの操作 u 変数メモリーへの数値登録操作(STO) u 座標変換 (Pol、Rec)、マルチステートメント 標本データの保持に関するご注意 次の操作を行うと、STAT モードで入力した標本データはすべて消 えてしまいますので、ご注意ください。 ● STAT モードから他の計算モードに切り替えた場合 ● セットアップで統計表示設定 (FREQ 列の表示/非表示設定)を 切り替えた場合 A 標本データの編集について 入力済みのセル内のデータを上書きするには 基本的には標本データの初期入力時の操作と同じです。 ご注意 すでに入力済みの数値の一部を変更することはできません。 特定の行を削除するには 現在のカーソル位置の行全体を削除することができます。 1. STAT エディタ画面で、削除したい行のいずれかのセルにカーソ ルを移動します。 2.
すべての標本データを一括削除するには STAT エディタ画面に入力したすべての標本データを、次の手順で 一括して削除することができます。 1. STAT エディタ画面で、11 (STAT) を押して STAT メニューを 表示し、3 (Edit) を押します。 u Edit サブメニューが表示されます。 2.
3Edit STAT エディタに対する編集を行うための (STAT エディタ画面) Edit サブメニューを表示します。 3Sum 各種の総和を求めるコマンドを含む Sum (STAT 演算画面) サブメニューを表示します。 4Var 平均や標準偏差などを求めるコマンドを 6MinMax 最大値/最小値を求めるコマンドを含む 含む Var サブメニューを表示します。 MinMax サブメニューを表示します。 ● 3Sum、4Var、6MinMax の各サブメニューに含まれるコマン ドについて詳しくは、 「 一変数統計演算」 ( 下記)および「回帰演算 (二変数統計演算)」 (50 ページ) の該当項目を参照してください。 一変数時のメニュー項目 メニュー名 5Distr 説 明 正規分布演算を実行するコマンドを含む Distr サブメニューを表示します。 二変数時のメニュー項目 メニュー名 5Reg 説 明 回帰演算を実行するコマンドを含む Reg サブメニューを表示します。 ご注意 対数回帰演算、e 指数回帰演算、ab 指数回帰演算、およびべき乗回 帰演算の選択時は、標
Σ (x – o)2 n Σ (x – o)2 4xσn–1 標本標準偏差を求めます。 xσn –1 = n–1 A 最大値/最小値(MinMax サブメニュー) 3xσn 母標準偏差を求めます。 xσn = 1minX 標本の最小値を求めます。 2maxX 標本の最大値を求めます。 A 正規分布演算(Distr サブメニュー) 標準正規分布の分布確率を計算できます。標準化変量 t は、STAT エ ディタ画面で入力したデータから得られる平均値(o)と母標準偏差 値(xσn)を用いて、算出します。 1P( 2Q( 3R( 4't 下図のグレー部分の分布確率 P(t), Q(t), R(t) を算出します。 標準正規分布 P (t) Q (t) 0 t R (t) 0 t 0 t A 一変数統計演算の例題 1 一変数統計演算を選択して次のデータを入力する。 x 0 1 2 3 4 5 6 7 9 10 度数(FREQ) 1 2 1 2 2 2 3 4 2 1 入力したデータに対して、平均を求める。 1Nc4(STAT)1(ON)N3(S
2 例 1 で入力したデータを標準正規分布近似するとき、x = 3 のときの標準化変量の値以下の分布確率を求める。 11(STAT)5(Distr) 1(P( )311(STAT) 5(Distr)4('t))= ■ 回帰演算 (二変数統計演算) A 一次回帰演算 11(STAT)1(Type)2(A+BX) 次の理論式による回帰を実行します。 y = A + BX 総和(Sum サブメニュー) 1Σx2 標本の X データの 2 乗和を求めます。 2Σx 標本の X データの総和を求めます。 3Σy2 標本の Y データの 2 乗和を求めます。 4Σy 標本の Y データの総和を求めます。 5Σxy 標本の X データと Y データの積和を求めます。 6Σx3 標本の X データの 3 乗和を求めます。 7Σx2y 標本の {X データの 2 乗× Y データ } の総和を求めます。 8Σx4 標本の X データの 4 乗和を求めます。 標本数/平均/標準偏差 (Var サブメニュー) 1n 標本数を求めます。 2o 標本の X データの平均を求めます。 3xσn
回帰演算 (Reg サブメニュー) 1A 回帰係数の定数項 A を求めます。 2B 回帰係数 B を求めます。 3r 相関係数 r を求めます。 4m x 推定値を求めます。 5n y 推定値を求めます。 - 下記データを一次回帰して回帰式および相関係数を求める。 また、回帰式より x = 2 のときの n(y の推定値)を推定する。 x 1.0 1.2 1.5 1.6 1.9 2.1 2.4 2.5 2.7 3.0 y 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 2.0 1Nc4(STAT)2(OFF) N3(STAT) STAT 2(A+BX)1= 1.2=1.5=1.6= STAT 1.9=2.1=2.4= 2.5=2.7=3= ce1= 1.1=1.2=1.3= 1.4=1.5=1.6= 1.7=1.
A 二次回帰演算 11(STAT)1(Type)3(_+CX2) 次の理論式による回帰を実行します。 y = A + BX + CX 2 ● 総和 (Sum サブメニュー)、標本数/平均/標準偏差(Var サブメ ニュー)、最大値/最小値(MinMax サブメニュー)については、 「一次回帰演算」 (50 ページ参照)と同様です。 回帰演算 (Reg サブメニュー) 11(STAT)5(Reg) 1A 回帰係数の定数項 A を求めます。 2B 回帰係数の一次係数 B を求めます。 3C 回帰係数の二次係数 C を求めます。 4m1 x の大きいほうの推定値を求めます。 5m2 x の小さいほうの推定値を求めます。 6n y 推定値を求めます。 - 51 ページ(一次回帰演算の例題)で入力したデータを二次回 2 の推定値) 、およ 帰して、回帰式より y = 3 のときの m1、m(x び x = 2 のときの ( n y の推定値)をそれぞれ推定する。 y = 3 のとき m1 は? A311(STAT)5(Reg)4(m1)= y = 3 のとき m2 は? 311(STAT
A e 指数回帰演算 11(STAT)1(Type)5(e^X) 次の理論式による回帰を実行します。 y = AeBX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(50 ページ 参照) と同様です。 A ab 指数回帰演算 11(STAT)1(Type)6(A • B^X) 次の理論式による回帰を実行します。 y = ABX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(50 ページ 参照) と同様です。 演算式は次の通りです。 n.Σxlny – Σx.Σlny B = exp n n.Σx2 – (Σx)2 n.Σxlny – Σx.Σlny r= {n.Σx2 – (Σx)2}{n.Σ(lny)2 – (Σlny)2} lny – lnA m= n = ABx lnB .
n 進計算 (BASE-N) 2 進、8 進、10 進、16 進数を用いた四則演算、負数計算、論理演算 が実行できます。 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として BASE-N モード(N4)を選択してください。 ■ n 進計算の概要 A 基数の設定について 2 進、8 進、10 進、16 進のいずれかを、計算の基数として選択でき ます。基数の設定には次の各キーを使います。 キー 選択される基数 画面上の基数表示 U (x2) 10 進 Dec c (x^) 16 進 Hex b (log) 2進 Bin q (In) 8進 Oct ● BASE-N モードに入った時点では、前回の設定にかかわらず、基 数は 10 進に設定されます。 数値の入力と計算例 - 2 進法で 12 + 12 を計算する Ab1+1= ● 有効でない数値入力 (基数設定で 2 進を選択している状態での 2 の入力など)は、Syntax ERROR となります。 ● BASE-N モードでは、小数や指数部の入力はできません。また、 演算結果が小数となる場合は、小数部は切り捨てら
計算結果を n 進法で表示するには 計算結果は、常に現在の基数設定に従って表示されます。このた め、基数設定を変更することで、現在表示されている計算結果を 2 進、8 進、10 進、16 進の間で切り替えることができます。 - 10 進数の 3010 を 2 進に変換する AU30= b A n 進計算メニューについて BASE-N モードの選択時には、n 進計算メニューが利用可能です。 n 進計算メニューは、13(BASE) を押すと表示されます。画面 は次の 2 画面があり、c または f を押して切り替えます。 c f 1 画面目 2 画面目 1 画面目は、論理演算子の入力に使います。 2 画面目は、入力する数値の基数指定に使います。 ● 使い方については以降の操作例を参照してください。 A 演算の有効範囲について 基数に応じて、次の範囲での演算が可能です。 基数 2進 8進 10 進 16 進 有効範囲 正: 0000000000000000 ≦ x ≦ 0111111111111111 負: 1000000000000000 ≦ x ≦ 1111111111111111 正: 000
■ 入力時の基数指定 BASE-N モードでは、現在の基数設定とは無関係に、数値の入力時 に個別に基数を指定することも可能です。 A 入力時に基数を指定するには n 進計算メニュー(55 ページ参照) の 2 画面目を使います。 例えば 10 進数で 3 を入力するには、次のように操作します。 Ab13(BASE)c1(d)3 次に続く数値が 10 進数であることを表す ● 計算結果は、常に現在の基数設定に従って表示されます。 ■ 負数計算および論理演算 負数計算および論理演算が実行可能です。 ● 2 進、8 進、16 進では、負数は 2 進数表記で 2 の補数をとった数 値を、元の n 進表記に戻して使います。 10 進では、負数には負符号を表示します。 ● 以下の例題は、すべて基数設定を 2 進にした場合で説明します。 A 論理積(and) - 10102 and 11002 = 10002 A 論理和(or) - 10112 or 110102 = 110112 A 排他的論理和(xor) - 10102 xor 11002 = 1102 A 排他的論理和の否定(xnor) - 11112
方程式計算 (EQN) 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として EQN モード(N5) を選択してください。 ■ 方程式計算の概要 (操作の流れ) 本機を使った方程式計算の操作の流れを説明します。ここでは、次 の連立 2 元 1 次方程式の解を求める場合で、操作手順を例示します。 表示形式は「自然表示」 に設定します。 X + 0.5Y = 3 2X + 3Y = 4 1. N5 (EQN) を押します。 u 右のような EQN タイプ選択画面が 初期表示されます。 この画面では、方程式計算のタイ プを選択できます。 2. ここでは 1 (anX + bnY = cn)を押して、連立 2 元 1 次方程式を 選択します。 u 右のような係数エディタ画面が表 Math 示されます。 この画面では、方程式の係数を入 力することができます。 3. 方程式の係数を入力します。 1= 0.5= 3= 2= 3= 4= Math X+0.5Y=3 2X+3Y=4 の連立方程式を表す 4.
■ 方程式計算のタイプについて 本機では次のタイプの方程式計算が可能です。 キー 選択画面表示 方程式タイプ 1 anX + bnY = cn 連立 2 元 1 次方程式 2 anX + bnY + cnZ = dn 連立 3 元 1 次方程式 3 aX2 + bX + c = 0 2 次方程式 4 aX3 + bX2 + cX + d = 0 3 次方程式 A 方程式計算のタイプを切り替えるには EQN モ ー ド の 利 用 中 に 方 程 式 の タ イ プ を 変 更 し た い 場 合 は、 N5(EQN) を押して EQN モードに入り直しすことで、EQN タイ プ選択画面を表示します。この操作を行うと、係数エディタ画面に 入力されていた値はすべてクリアされます。 ■ 係数の入力について 方程式の係数の入力には、係数エディタを使います。係数エディタ 画面には、選択されている方程式のタイプに応じて、必要なだけの 入力エリア (セル)が表示されます。 A 係数を入力/編集するには ● 入力は、現在カーソルが表示されているセルに対して行うこと ができます。 ● 連立 3
A すべての係数を 0 に戻すには 入力の途中 (詳細情報エリアに数値が右詰めで表示されている状態) で A を押すと、すべての係数が 0 にリセットされます。 A 入力に関するご注意 係数エディタ画面での注意点は、STAT エディタ画面の場合とほぼ 同様です。45 ページの 「入力に関するご注意」の 2、3 を参照して ください。 ■ 解の表示について 係数エディタ画面で係数の入力を確定した状態 (詳細情報エリアに 数値が右詰めで表示されている状態)で = を押すと、方程式の解 が表示されます。 ● 解の表示中は、= を押すごとに次の解の表示に切り替わります。 最後の解が表示された後で = を押すと、係数エディタ画面に戻 ります。 ● 連立 1 次方程式の場合は、c または f を押すことで、X, Y (お よび Z) の解の間で表示を切り替えることができます。 ● 2 次または 3 次方程式で、複数の解がある場合は、c または f の間で表示 を押すことで、X1, X2, X(解の個数は方程式による) 3 を切り替えることができます。 ● 解の表示中に A を押すと、係数エディタ画面に戻ります。 ●
2 0 2 0 2 + 1 2 = 3 4 5 2 3 8 ● MATRIX モードでは、計算に使う行列を MatA 、MatB 、MatC という名前のメモリーエリア (行列メモリー)に登録した上で、 メモリー計算の要領で演算を実行します。 1. N6(MATRIX) を押します。 u 右のような行列選択画面が初期表 示されます。 2. 1(MatA) を押します。 u 右のような次元設定画面が表示さ れます。 行列選択画面で登録先の行列メモリーを選択し、次元設定画面 で行列の次元を指定します。 3. 2 行 2 列の行列を登録するので、5(2 × 2) を押します。 u 画面上部に MAT シンボルが点灯し、MATRIX モードに入った ことを示します。 u 次のような行列エディタ画面が表示されます。 MAT この A は MatA を表す この画面を使って行列の入力や編 集を行うことができます。 2 0 4. 演算に使う 1 つ目の行列 0 2 を入力します。 2= 0= 0= 2= MAT 5.
7. 行列の入力が済んだら、A を押し MAT ます。 u 右のような行列演算画面が表示さ れます。 8. 計 算 式 (MatA2 + MatB)を 入 力 し ま MAT す。 14(MATRIX)3(MatA)w+ 14(MATRIX)4(MatB) 9.
A MatAns 画面について 行列演算画面で実行した行列計算の結果は、MatAns 画面に表示さ れます。 MAT MatAns 画面表示例 ● MatAns 画面は行列エディタ画面と同じ画面構成ですが、各要素 の編集を行うことはできません。 ● MatAns 画面の表示中に +、-、*、/、E、w、1w(x3) などのキーを押すと、アンサーメモリーの連続演算と同様に MatAns+ のような形で連続演算を行うことが可能です。 A 行列メニューについて 行列エディタ画面または行列演算画面で 14(MATRIX)を押す と、行列メニューが表示されます。 メニュー名 1Dim 説 明 行列メモリー(MatA、MatB、MatC)を選んで、 次元設定を行います。 2Data 行列エディタ画面を呼び出します。 3MatA MatA を入力します。 4MatB MatB を入力します。 5MatC MatC を入力します。 6MatAns MatAns を入力します。 7det 行列式を求める関数 det( を入力します。 8Trn 転置行列を求める関数 Trn( を入力します。
A 行列メモリーに行列を登録するには 1. 14(MATRIX)を押して行列メニューを表示し、1 (Dim)を 押します。 u 行列選択画面が表示されます。 2. 数字キー(1 ∼ 3)を使って選択します。 u 次元設定画面が表示されます。 3. 数字キー(1 ∼ 6)を使って、行列の次元を指定します。 u 3 行 3 列以内で指定が可能です。1 行 n 列を指定したい場合は、 c を押して次元設定画面の 2 画面目から指定します。 u 数字キーを押して次元を指定すると、行列エディタ画面が表示 されます。 4. 行列エディタ画面で、行列の各要素の入力を行います。 u 行列エディタ画面での入力/編集操作は、EQN モードの係数 エディタと同じ要領で行うことができます。詳しくは 「係数を 入力/編集するには」 (58 ページ) を参照してください。 u 入力後、行列演算画面を表示するには、A を押します。 A 行列メモリーの内容を編集するには 1. 14(MATRIX)を押して行列メニューを表示し、2(Data) を 押します。 2. 数字キー(1 ∼ 3) を使って行列メモリーを選択します。 3.
2. 1t (STO)を押します。 u 画面上部に STO シンボルが点灯します。 3.
A 行列式 正方行列の行列式を求めることができます。 行列式を求める関数 det( は、14 (MATRIX)7(det)と操作して 入力します。 - MatA の行列式を求める MAT A14(MATRIX)7(det) 14(MATRIX)3(MatA))= A 転置行列 行列の転置行列を求めることができます。転置行列を求める関数 Trn( は、14(MATRIX)8 (Trn)と操作して入力します。 - MatC の転置行列を求める A14(MATRIX)8(Trn) 14(MATRIX)5(MatC))= A 逆行列 正方行列の逆行列を求めることができます。 ● –1 の入力には E を使います。6 を使って入力することはでき ませんので、ご注意ください。 - MatA の逆行列を求める A14(MATRIX)3(MatA)E= A 行列の要素の絶対値 行列の各要素の絶対値を要素に持つ行列を求めることができます。 - MatB の各要素の絶対値を求める A1w(Abs) 14(MATRIX)4(MatB))= A 行列の 2 乗/3 乗 正方行列の 2 乗、3 乗を求めることができま
関数式からの数値テーブル生成 (TABLE) 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として TABLE モード(fx-373ES/fx-913ES: N6、fx-573ES/fx-993ES: N7)を選択してください。 ■ 数値テーブル生成の概要 (操作の流れ) ここでは、次の関数式と、x の開始値/終了値/ステップ値指定に 基づく数値テーブルを生成する場合で、操作手順を例示します。 関数式: f(x) = x2 + 開始値:1 1 2 終了値:5 ステップ値:1 ● 次の操作手順は、セットアップの表示形式設定 (11 ページ参照) が「ライン表示」の場合で説明します。 1. fx-373ES/fx-913ES では N6(TABLE)、 fx-573ES/fx-993ES では N7 (TABLE)を押します。 u 右のような関数式エディタ画面が 初期表示されます。 数値テーブル生成の元となる関数式を入力します。 2. 関数式を入力します。 u 次のように入力します。 S)(X)w+1'2 3.
5. 終了値を確定するには、= を押します。 u ステップ値の指定画面が表示されます。 現在指定されているステップ値 (初期値: 1)が表示される 6.
● 結果として作成される数値テーブルは 30 個以内です。30 個を 超えるような条件を指定して数値テーブルの作成を実行すると、 エラーとなります。 ● 入力した関数式、および x 値の指定条件などにより、数値テーブ ルの作成に時間がかかる場合があります。 ● 数値テーブルを作成すると、変数メモリーX の値は書き換えられ ます。 A 登録した関数式と x 値の保持について TABLE モードで登録した関数式と x 値(開始値/終了値/ステップ 値)が保持/クリアされる条件は、次の通りです。 u TABLE モードから出た場合 u TABLE モードに入り直した場合 u TABLE モードで本機の電源を切った場合(ただし x 値は保持さ れています。) ● TABLE モードでセットアップの表示形式設定 (自然表示形式また はライン表示形式の設定)を変更すると、登録されていた関数式 はクリアされます。 ■ 数値テーブル画面について 数値テーブル画面には、指定した開始値/終了値/ステップ値から 計算された x 値と、その x 値を登録した関数式 (x) f に代入して得ら れた (x) f 値の一覧が表示され
ベクトル計算 (fx-573ES/fx-993ES のみ) (VECTOR) 本節での計算を行う際には、計算モード(10 ページ参照)として VECTOR モード(N8)を選択してください。 ■ ベクトル計算の概要 A ベクトル計算の操作の流れ はじめに、本機を使ったベクトル計算の大まかな操作の流れを説明 します。ここでは、次のベクトル計算を実行する場合で、操作手順 を例示します。 (1,2) + (3,4) = (4,6) ● VECTOR モ ー ド で は、 計 算 に 使 う ベ ク ト ル デ ー タ を VctA 、 VctB 、VctC という名前のメモリーエリア(ベクトルメモリー) に登録した上で、メモリー計算の要領で演算を実行します。 1. N8(VECTOR) を押します。 u 右のようなベクトル選択画面が初 期表示されます。 2. 1(VctA) を押します。 u 右のような次元設定画面が表示さ れます。 ベクトル選択画面で登録先のベクトルメモリーを選択し、次元 設定画面でベクトルの次元を指定します。 3.
4. 演算に使う 1 つ目のベクトル (1, 2) VCT を入力します。 1= 2= 5. 15(VECTOR)を押します。 u 右のようなベクトルメニューが表 示されます。 6. 1(Dim)を押します。 u 手順 1 と同じベクトル選択画面が表示されます。 u 2(VctB)を押して VctB を選択し、2 つ目のベクトル(3, 4)の 入力を行います。入力は、手順 2 ∼ 4 と同じ要領で行います。 7. ベクトルの入力が済んだら、A を押します。 u 表示がクリアされます。 8. 計算式(VctA + VctB)を入力します。 VCT 15(VECTOR)3(VctA)+ 15(VECTOR)4(VctB) 9.
A VctAns 画面について ベクトル演算画面で実行したベクトル計算の結果は、VctAns 画面 に表示されます。 VCT VctAns 画面表示例 ● VctAns 画面はベクトルエディタ画面と同じ画面構成ですが、各 要素の編集を行うことはできません。 ● VctAns 画面の表示中に +、-、*、/ のキーを押すと、ア ンサーメモリーの連続演算と同様に VctAns+ のような形で連続 演算を行うことが可能です。 A ベクトルメニューについて ベクトルエディタ画面またはベクトル演算画面で 15(VECTOR) を押すと、ベクトルメニューが表示されます。 メニュー名 1Dim 説 明 ベ ク ト ル メ モ リ ー(VctA、VctB、VctC)を 選 んで、次元設定を行います。 2Data ベクトルエディタ画面を呼び出します。 3VctA VctA を入力します。 4VctB VctB を入力します。 5VctC VctC を入力します。 6VctAns 7Dot VctAns を入力します。 内積を求めるコマンド • を入力します。 ● メニューの表示中に 15 (VE
2. 数字キー(1 ∼ 3) を使って選択します。 u 次元設定画面が表示されます。 3. 数字キー(1 ∼ 2)を使って、ベクトルの次元を指定します。 u 13 次元または 22 次元のいずれかが指定可能です。 u 次元を指定すると、ベクトルエディタ画面が表示されます。 4. ベクトルエディタ画面で、ベクトルの各要素の入力を行います。 u ベクトルエディタ画面での入力/編集操作は、EQN モードの 係数エディタと同じ要領で行うことができます。詳しくは 「係 数を入力/編集するには」 (58 ページ)を参照してください。 u 入力後、ベクトル演算画面を表示するには、A を押します。 A ベクトルメモリーの内容を編集するには 1. 15(VECTOR)を押してベクトルメニューを表示し、2 (Data)を押します。 2. 数字キー(1 ∼ 3)を使ってベクトルメモリーを選択します。 3.
A ベクトルの加減算 ベクトルの加減算は、次元の同じベクトル同士でのみ実行可能で す。 - VctA + VctB A15(VECTOR)3(VctA) VCT +15(VECTOR)4(VctB)= A ベクトルのスカラー倍 ベクトルのスカラー倍 (定数倍) を求めます。 - 3 × VctA A3*15(VECTOR)3(VctA)= VCT A ベクトルの内積 ベクトルの内積を求めることができます。 内積は、次元の同じベクトル同士でのみ計算可能です。内積演算を 意味する記号 (•)は、15(VECTOR) 7 (Dot)と操作することで 入力できます。 - VctA • VctB A15(VECTOR)3(VctA) VCT 15(VECTOR)7(Dot) 15(VECTOR)4(VctB)= A ベクトルの外積 ベクトルの外積を求めることができます。 外積は、次元の同じベクトル同士でのみ計算可能です。 - VctA × VctB A15(VECTOR)3(VctA) VCT *15(VECTOR)4(VctB)= ● 2 次元同士のベクトルの外積は、3 次元ベクトルの z 成分を
科学定数(fx-573ES/fx-993ES のみ) 本機は科学技術計算でよく使われる 40 種類の定数を内蔵しており、 呼び出して計算に利用することができます。 科学定数は、BASE-N モードを除くすべてのモードで利用可能 です。 ■ 科学定数の使い方 A 科学定数を入力するには 1. 17(CONST)を押します。 2.
13 陽子の磁気回転比 中性子のコンプト 15 ン波長 17 原子質量単位 γp λcn u s–1T –1 14 陽子のコンプトン 波長 λcp m m リュードベリー定 16 R∞ 数 m–1 kg 陽子の磁気モーメ 18 ント p JT –1 中性子の磁気モー 20 メント n JT –1 C mol–1 電子の磁気モーメ 19 ント e JT –1 粒子の磁気モー 21 メント JT –1 22 ファラデー定数 F 23 電気素量 e C 24 アボガドロ定数 NA mol–1 25 ボルツマン定数 k JK–1 Vm m3mol–1 27 モル気体定数 R J mol–1K–1 28 真空中の光速度 C0 ms–1 29 放射第一定数 C1 Wm2 30 放射第二定数 C2 mK σ Wm–2 K–4 32 真空の誘電率 ε0 Fm–1 0 NA–2 34 磁束量子 0 Wb コンダクタンス量 36 子 G0 S t K atm Pa 31 ステファ
■ 単位換算コマンドの使い方 単位換算コマンドは、換算元の数値(または計算式)の直後に入力し て使います。 操作 1: { 数値 }S8('Conv){3 桁番号 }= 操作 2: { 数値 }18(CONV){2 桁番号 }= ● 操作 2 は、fx-573ES/fx-993ES のみ操作可能です。また、単位換 算コマンドは No.001∼No.040 までの入力が可能です。 A 操作 1 の計算例 以下の例題は、COMP モード (N1)で操作をしてください。 1 5 センチメートル(cm) をインチ(in)に換算する a 1. 換算元の数値を入力します。ここで は 5 を押します。 2. S8('Conv) を押します。 3. 単位換算コマンドに対応した 3 桁の 番 号 を 入 力 し ま す。 こ こ で は 0 02(cm'in) を入力してください。 4.
2. 18(CONV) を押します。 3. 単位換算コマンドに対応した 2 桁の番号 (01 ∼ 40)を入力します。 ここでは 02(cm'in) を入力してください。 u 2 桁目の数値を入力すると同時に、対応する単位換算コマンド が演算画面に入力されます。 4. = を押します。 u 単位換算が実行され、結果の数値 が表示されます。 ■ 単位換算コマンド一覧 No. 001 コマンド表示 in'cm No. 002 コマンド表示 cm'in No.
067 R'm3 070 R'bu 073 ton'm3 076 mR'fl_oz(US) 079 ft3'm3 080 (US) 068 m3'R 069 bu'R 071 bbl'R 072 R'bbl 074 m3'ton 075 fl_oz(US)'mR 077 fl_oz(UK)'mR 078 mR'fl_oz(UK) m3'ft3 081 in3'm3 082 m3'in3 083 mton'kg 084 kg'mton 085 ton(long)'kg 086 kg'ton(long) 087 ton(short)'kg 088 kg'ton(short) 089 mcarat'mg 090 mg'mcarat 091 r'rad 092 rad'r 093 t-yr's 094 s't-yr 095 min's 096 s'min 097 h's 098 s'h 099 day's 100 s'day 101 mile/h'm/s 102 m/s'mi
181 畝 'm2 182 m 2' 畝 183 反 'm2 184 m 2' 反 185 町 ( 面積 )'m2 186 m2' 町 ( 面積 ) 187 升 'R 188 R' 升 189 合 'cm3 190 cm3' 合 191 斗 'R 192 R' 斗 193 石 'R 194 R' 石 195 貫 'kg 196 kg' 貫 197 匁 'g 198 g' 匁 199 斤 'g 200 g' 斤 * cal は 15̊C における値を採用しています。 ● No.001~164 は、 「NIST Special Publication 811 (1995)」のデータ に準拠。 ● No.165∼200 は、国立天文台編 「理科年表 平成 20 年度版」 、丸善 (2007) のデータに準拠。 ● (UK) はイギリス、(US) はアメリカを意味します。 ● No.083∼084 の mton は、ton, metric (t) を意味します。No.
3 分数 a b/c 4 前置記号 (–)(負符号) d, h, b, o(n 進記号) 5 単位換算コマンド cm'in など (76 ページ参照) 'Conv m, n, m1, m2 統計の推定値計算 π、e、変数メモリー、統計メモリー、科学定数 (fx-573ES/fx-993ES の み ) の 直 前 の 乗 算 省 略(2π, 5A, πA, 3mp など) 、カッコ付き関数、前置関数 (負符号は除く)の直前の乗算省略 (2' 3,Asin(30) など) 6 乗算省略 7 順列、組合せ 複素極形式シンボル 8 内積 • ( ドット(fx-573ES/fx-993ES ) のみ) 9 乗除算 ×, ÷ 0 加減算 +, − ! 論理積 and @ 論理和、排他的論理和、 or, xor, xnor 排他的論理和の否定 nPr, nCr ∠ ヒント ● 負数を使った計算では、負数にカッコを付ける必要がある場合 があります。例えば「–2 の 2 乗」を計算したい場合は、2 後置関 (–)よりも優先順位が 数 x2 の優先順位が 4 前置記号
4 5 1 × 5 2 3 5 4 2 ( 6 ( 3 4 3 ( 7 + 4 + … 命令用スタック 2 … 数値用スタック 1 × スタック数を超えて計算式を入力し、計算を実行しようとすると、 スタックエラー(Stack ERROR)となります。 A モードに応じた特殊なスタックの数え方について ● CMPLX モードでは、入力した数値が実数、複素数のいずれの 場合でも、1 つの数値で 2 つの数値用スタックを使用します。 CMPLX モードでの数値用スタックは、5 段となります。 ● MATRIX モードでは、3 段の行列用スタックが利用可能です。 また、行列の 2 乗、3 乗および逆行列の計算時も、行列用スタッ クを 1 段使用します。 ● VECTOR モードでは、5 段のベクトル用スタックが利用可能で す。スタックの数え方は、MATRIX モードでの行列用スタックと 同様です。 ● 行列演算、ベクトル演算では数値用スタックも使われます。 ■ 演算範囲・演算桁数・精度について 実行する計算に応じて、本機の演算範囲、内部演算桁数、精度は次 の通
cos x tan x sin–1x cos–1x –1 tan x sinh x cosh x sinh–1x DEG 0 ⎪x⎪ 9 × 109 RAD 0 ⎪x⎪ 157079632.7 GRA 0 ⎪x⎪ 1 × 1010 DEG sin x と同様、ただし、⎪x⎪= (2n–1) × 90 を除く RAD sin x と同様、ただし、⎪x⎪= (2n–1) × π/2 を除く GRA sin x と同様、ただし、⎪x⎪= (2n–1) × 100 を除く 0 ⎪x⎪ 1 0 ⎪x⎪ 9.999999999 × 1099 0 ⎪x⎪ 230.2585092 0 ⎪x⎪ 4.999999999 × 1099 cosh–1x 1 x 4.999999999 × 1099 tanh x 0 ⎪x⎪ 9.999999999 × 1099 tanh–1x log x / ln x 0 ⎪x⎪ 9.999999999 × 10–1 0 x 9.999999999 × 1099 10x –9.
xy x 0: –1 × 10100 ylogx 100 x 0: y 0 m x 0: y n, (m, n : 整数) 2n+1 ただし、–1 × 10100 y log⎪x⎪ 100 ' y y 0: x G 0, –1 × 10100 1/x logy 100 y 0: x 0 y 0: x 2n+1, 2n+1 (m G 0; m, n : 整数) m ただし、–1 × 10100 1/x log⎪y⎪ 100 x a b/c RanInt#(a, b) 整数・分子・分母の合計が 10 桁以内(ただし、区切りマークを含む) a b ; ⎪a⎪, ⎪b⎪ 1 × 1010 ; b a 1 × 1010 ● 演算は、基本的には 「演算範囲と精度」で示す精度で行われます。 y, 3', x!, nPr, nCr など内部で連続演算を行うタイプの関数 ● xy, x' では、内部での 1 回の計算ごとに発生した誤差が累積されます。 ● 関数の特異点や変曲点の近傍で、誤差が累積されて大きくなる ことがあります
A エラーメッセージ一覧 ここでは、状況に応じて表示される個別のエラーメッセージの意味 と、対処方法を示します。 メッセージ: Math ERROR エラー内容 対 u 計算の途中経過または結果が演算範囲 を超えている。 u 入力可能な数値範囲を超えた入力を 行った(特に関数の使用時に注意が必 要)。 u 数学的な誤り (0 による除算など)が行 われた。 処 u 入力した数値を確認し、桁数を減らし て計算し直す。 u 独立メモリーや変数メモリーを関数の 引数として使っている場合、メモリー 内の数値がその関数で使用可能な範囲 内かを確認する。 ● 入力可能な数値範囲については、 「 演算範囲・演算桁数・精度に ついて」 (81 ページ)を参照してください。 メッセージ: Stack ERROR エラー内容 対 u 数値用スタック、命令用スタックを超 える計算式が実行された。 u MATRIX/VECTOR モードで行列用/ ベクトル用スタックを超える計算式が 実行された。 処 u 計 算 式 を 簡 略 化 し て、 使 用 可 能 な ス タックの範囲内に納める。 u 計算式を 2 つ
メッセージ: Variable ERROR ソルブ機能 (27 ページ参照) 利用時に特有のエラーです。 エラー内容 対 u 求解対象が未指定で、かつ入力した方 程式に変数 X が含まれていない。 u 求解対象として指定した変数が入力し た方程式に含まれていない。 処 u 求解対象が未指定の場合は、変数 X を 含む方程式を入力する。 u 方程式に含まれている変数を求解対象 として指定する。 メッセージ: Can t Solve ソルブ機能 (27 ページ参照) 利用時に特有のエラーです。 エラー内容 対 u 解を求めることができなかった。 処 u 求解対象の変数の値を、解に近いと思 われる値を入力して実行してみる。 メッセージ: Insufficient MEM エラー内容 対 u 計算を実行するための演算メモリーが 不足している。 処 u テーブル計算にて、計算の実行範囲を 狭くする訂正を行い、再度実行してみ る。 メッセージ: Time Out エラー内容 対 u 微分/積分計算にて、解が終了条件を 満たしていない。 処 u tol 値を現在の値より大きくすること
リファレンス情報 本節では、本機の電源および電池交換について説明します。 ■ 電源および電池交換 fx-373ES/fx-573ES 電源には、単 4 電池を 1 個使用しています。 fx-913ES/fx-993ES 電源には、太陽電池とボタン電池 (LR44)の 2 電源を使った TWO WAY POWER システムを採用しています。使用する場所の照度に 制限のある太陽電池のみの関数電卓とは異なり、表示内容が確認で きる明るささえあれば使うことができます。 A 電池の交換 電池が消耗すると、コントラストを調節しても表示が濃くならな かったり、本機の電源を入れてもすぐには画面が表示されなかった りします。このような場合は、新しい電池に交換してください。 ご注意 本機から電池を取り外すと、独立メモリーや変数メモリーなどの内 容は消去されます。 1. 1A(OFF) を押して、電源を切ります。 u 誤って O キーを押さないように、本機のハードケースを本機 の前面側にはめ込みます。 (fx-913ES/fx-993ES) 2.
3. フタを取り付けます。 4. O19 (CLR) 3 (All) = (Yes) キーを押して、本機を初期状 態に戻します(必ず、操作してください)。 A オートパワーオフ(自動電源オフ) 機能 操作完了後、約 10 分で自動的に電源オフになります。計算機を再 びご使用になるときには、O キーを押すと電源オンとなります。 仕様 電源: fx-373ES/fx-573ES:単 4 電池:R03(UM-4)× 1 個 fx-913ES/fx-993ES:太陽電池:本体前面に搭載(固定)、 G13 タイプ(LR44)× 1 個 電池寿命: fx-373ES/fx-573ES:約 17,000 時間(カーソル点滅表示 で連続放置) fx-913ES/fx-993ES:約 3 年 (1 日に 1 時間使用した場合) 消費電力: 0.0002W(fx-373ES/fx-573ES) 使用温度: 0˚C∼40˚C 大きさ: fx-373ES/fx-573ES:幅 80 ×奥行 162 ×厚さ 13.8mm fx-913ES/fx-993ES:幅 80 ×奥行 162 ×厚さ 11.
応用例題 ■ 土木・測量 ?(三角比 I) 下図において A 地点から B 地点の距離(c)と角 B( )がわかっている とき、A – C 間の距離(b)と B – C 間の距離 (a)は? < 三角比を使って計算します。 A sin = b c cos = a c tan = b 10m (c) a b A c b 60°(θ ) B a C B θ a C > sin = b を展開して、b = c・sin c cos = a を展開して、a = c・cos c az (b = 10 × sin 60 を求める) 10s60)= (a = 10 × cos 60 を求める) 10c60)= 同様に辺 b と角 B ( )のみがわかっているときは、辺 a・辺 c は各々 b ÷ tan 、b ÷ sin で求めます。また、辺 a と角 B( )のみがわかっ ているときは、辺 b・辺 c は各々a × tan 、a ÷ cos で求めます。 – 88 –
この例題は、極座標→直交座標変換を使っても計算できます。 P(x,y) 10m y 60° 0 x az (極座標(10, 60) を直交座標に変換する) 1-(Rec)10 1)(,)60)= ?(三角比 II) 下図において 2 辺 a、b の距離がわかっているとき、角 B( )は? A c C 8m (a) > tan = A 5m (b) θ B < 三角比を使って計算します。 b cos = a c θ B sin = b c c C a tan = b a b を展開して、 = tan–1 b a a ( ) az ( = tan–1(5 ÷ 8)を求める) 1t(tan–1)5/8)= (60 進数に変換) e 同様に辺 a・辺 c がわかっているときは、cos–1 a で求めます。 (c) (c) また、辺 b、辺 c がわかっているときは、sin–1 b で求めます。 – 89 –
この例題は、直交座標→極座標変換を使っても計算できます。 P(8,5) r 5m θ 0 8m az (直交座標(8, 5)を極座標に変換し r, を求める) 1+(Pol)81)(,)5)= (変数 Y に格納された を呼び出し、60 進数に変換) tf(Y)e ?(直接測れない距離) 下図において、角 C、角 D、辺 A がわかっているとき、X の距離は? < 下記の公式を使って計算し ます。 X X= C (61°32’) (49°25’) D A • sin C sin (180 – C – D) A (50m) > az (C、D の値をそれぞれ変数メモリーC、D に登録して計算) 61e32e1t(STO)w(C) 49e25e1t(STO) s(D) 50sSw(C))/s180 -Sw(C)-Ss(D))= – 90 –
?(ヘロンの公式) 下図において、辺 a、辺 b、辺 c がわかっているとき、面積 S は? < 下記のヘロンの公式を使っ て計算します。 b (40m) c (30m) S S = s (s – a)(s – b)(s – c) ただし、s = a (50m) > 1 (a + b + c) 2 az (s を求め、結果を変数メモリーA に登録する) (50+40+30) /21t(STO)y(A) (S を求める) !Sy(A)(Sy(A)-50 )(Sy(A)-40) (Sy(A)-30))= ■ 物理 ?(斜面上の物体を引く力) 斜面の角度 ( ) 20°、物体の重さ (W) 60kg、摩擦係数 ( ) 0.3 のとき、 物体を引く力 (P)は? < 下記の公式を使って計算し ます。 P θ (20°) > az P = W (sin θ + μ • cos θ ) W (60kg) 60(s20)+ 0.
?(放物運動) 初速(V0)30m/s で投げたボールが 50̊ の角度( )で上がりました。 3 秒後の高さ(h) は? < 下記の公式を使って計算し V0(30m/s) ます。 1 gt2 h = V0t • sin θ – – 2 h θ (50°) (g:重力加速度 9.8m/s2) > az 30*3*s50)2E*9.
よくある質問 ■ 計算結果が分数で表示されてしまう。 以前の電卓と同じ入力操作、結果表示に切り替えたい。 1N(SETUP)2(LineIO) と押します。 「 セットアップについ て」 (11 ページ) をご覧ください。 ■ 分数で表示された計算結果を、小数表示に切り替えたい。 割り算を実行したら計算結果が分数で表示されたが、答えを小 数で見たい。 「S-D 変換」 (40 ページ)をご覧ください。 ■ アンサーメモリー、独立メモリー、変数メモリーの違いは? いずれも 1 つの数値を一時的に記憶する 「入れ物」という点は同じ です。用途や、いつ何によって中身の数値が更新されるかが異 なります。 アンサーメモリー: 直前の計算結果を次の計算に使うときに便 利です。 独立メモリー: 複数の計算結果の総合計を出すときに便利 です。 変数メモリー: 計算に同じ数値を何度も使いまわすときに 便利です。 ■「M」 ( 独立メモリー)シンボルが消えない。独立メモリーをクリ アする方法は? 01t(STO)m と操作します。 ■ 統計計算モードやテーブル計算モードに切り替えたら、普通の 計算ができなくなった。購入時
■ 関数計算を実行したら、昔のカシオ製電卓とまったく違う計算 結果が出るが? 数学自然表示モデルのカッコ付き関数は、引数入力後に ) が必 要です。) を省略すると、意図しない範囲が引数となることが あり、注意が必要です。 例:(sin 30) + 15 z 旧製品(S-VPAM モデル)の場合: s30+15= 15.5 s30)+15= 15.5 本製品 (数学自然表示モデル)の場合: a この ) を省略すると、下のように sin 45 と計算されてしまう。 s30+15= – 94 – 0.