User manual - fx-FD10 Pro
5-7
k 1変数統計の計算結果を数値で表示する
1変数統計の結果は、グラフの他に数値で表わすことが
できます。1変数統計グラフが表示されているときに1
(1VAR)を押すと、計算結果が数値で表示されます。
• c/f を使って画面をスクロールし、計算結果を表示することができます。計算結果とし
て表示される各係数の意味は、次の通りです。
¯x .................平均値
Σ
x ..............データの総和(合計値)
Σ
x
2
............. データの二乗和
(データを2乗して合計した値)
Ʊ
x
...............データの母標準偏差
s
x
...............データの標本標準偏差
n ................データの数
minX.........データの最小値
Q1 ............ データの第1四分位点
(First Quartile)
Med ..........データの中央値
Q3 ............ データの第3四分位点
(Third Quartile)
maxX .......データの最大値
Mod ..........データの最頻値
Mod:
n .......データの最頻値の個数
Mod:F .......データの最頻値の度数
• 6(DRAW)を押すと、元の1変数統計のグラフに戻ります。
• Modが複数個の解を持つときは、それらすべてが表示されます。
• セットアップ画面の“Q1Q3 Type”を使うと、Q1、Q3の計算方法として“Std”(標準計算
方法)と“OnData”(フランス計算方法)のいずれかを選ぶことができます。
詳しくは下記の「Q1Q3 タイプ設定に応じた計算方法について」をご覧ください。
k Q1Q3 タイプ設定に応じた計算方法について
セットアップ画面の“Q1Q3 Type”の設定に応じて、Q1とQ3は次のように計算されます。
u Std
この設定では、計算対象の集団に含まれる要素数nが奇数個の場合と偶数個の場合で、計算の
処理が異なります。
要素数
nが偶数個の場合:
集団の全要素を、集団全体の中央値を基準として下半分のグループ、上半分のグループに2
分します。Q1、Q3 はそれぞれ次の値となります。
Q1 = {集団全体の下から
2
n
のグループの中央値}
Q3 = {集団全体の上から
2
n
のグループの中央値}
σx =
Σ(x − o)
2
n
=
Σx
2
−(Σx)
2
/ n
n
sx =
Σ(x − o)
2
n−1
=
Σx
2
−(Σx)
2
/ n
n−1
σx =
Σ(x − o)
2
n
=
Σx
2
−(Σx)
2
/ n
n
sx =
Σ(x − o)
2
n−1
=
Σx
2
−(Σx)
2
/ n
n−1