User manual - fx-FD10 Pro

5-12
u 1 次回帰グラフ
できるだけ多くの点の近くを通るように最小二乗法で処理して、直線の傾きとy 軸切片
x = 0のときのy座標の値)を数値で表わすのが1次回帰です。また、その関係をグラフに表
わしたものが1次回帰(直線回帰)グラフです。
1(CALC)2(X)
1
ax+bあるいは2a+bx
6(DRAW)
1次回帰のモデル式は、次の通りです。
y = ax + b
a
................回帰式の回帰係数(傾き)
b ................回帰式の定数項(切片)
y = a + bx
a
................回帰式の定数項(切片)
b ................回帰式の回帰係数(傾き)
u Med-Med グラフ
外れ値がいくつか存在することが考えられる場合、最小二乗法の代わりにMed-Medラフ
が利用できます。これは1次回帰と似ていますが、外れ値の影響を受けにくくなっています。
1(CALC)3(Med)
6(DRAW)
Med-Medのモデル式は、次の通りです。
y = ax + b
a
.............. Med-Medグラフの傾き
b .............. Med-Medグラフの切片
u 2 次∼4次回帰グラフ
データを散布図に表示したとき、それらを結ぶ2次から4次の曲線を描きます。実際には点
が散らばっているので、できるだけ多くの点の近くを通るように最小二乗法で処理して曲線
を描きます。これを式の形で表わしたのが、2次回帰から4次回帰です。
例:2次回帰
1(CALC)4(X^2)
6(DRAW)
2次回帰 3次回帰
モデル式 ..........
y = ax
2
+ bx + c モデル式 .......... y = ax
3
+ bx
2
+ cx + d
a .............. 回帰式の2次係数 a ...............回帰式の3次係数
b .............. 回帰式の1次係数 b ...............回帰式の2次係数
c .............. 回帰式の定数項(切片) c ............... 回帰式の1次係数
d ...............回帰式の定数項(切片)