User manual - fx-FD10 Pro
6-21
k 文字列操作コマンド
文字列とは、クォーテーションマーク(")で囲まれた文字のことです。プログラム内では、文
字列は表示文字の指定に使われます。数字や式から成る文字列(“123”、“x−1”など)は、計
算の対象とはなりません。
• 画面上の特定の位置に文字列を表示させるときは、Locateコマンド(6-20ページ)を使い
ます。
• 文字列内にクォーテーションマーク(")またはバックスラッシュ(\)を含めたい場合は、それ
らの文字の前にバックスラッシュ(\)を置きます。
例1:「"Tokyo"」を文字列内に含める
"Japan:\"Tokyo\""
例2:「\abc」を文字列内に含める
"main\\abc"
バックスラッシュは、PRGMモードの6(CHAR)2(SYBL)から入力するか、!a
(CATALOG)の“String”カテゴリーから入力することができます。
• 文字列は、文字列メモリー(3-6ページ)に格納しておくことができます。
• 引数内で“+”コマンド(6-23ページ)を使った文字列の結合が可能です。
• 文字列操作コマンド(“Exp(”や“StrCmp(”など)内に記述された関数やコマンドは、1文字
として扱われます。例えば関数“sin”は3文字ではなく、1文字として扱われます。
Exp(
機能:文字列を数式に変換し、数式を実行します。
書式:Exp("<文字列>"[)]
Exp'Str(
機能:数式を文字列に変換し、指定された文字列メモリーに格納します。
書式:Exp'Str(<数式>, <文字列メモリー名>[)]
解説:第1引数(<数式>)としてファンクションメモリー(f
n
)が使用可能です。
StrCmp(
機能:指定した2つの文字列を比較します(文字コード比較)。
書式:StrCmp("<文字列1>", "<文字列2>"[)]
解説:大小の比較を文字コード表の数値で行い、比較の結果として次の値を返します。
"<文字列1>" = "<文字列2>"のときは、0を返す。
"<文字列1>" > "<文字列2>"のときは、1を返す。
"<文字列1>" < "<文字列2>"のときは、−1を返す。
StrInv(
機能:入力した文字列を逆順にして返します。
書式:StrInv("<文字列>"[)]