User manual - fx-FD10 Pro
6-24
コマンド 概 要
LoadNextCell CSVアクセスコマンドを使ったCSVファイル内のデータの読み込
みは、常にセル単位で実行されます。LoadNextCellコマンドは、
OpenCSV後の初回実行時はファイル先頭セルをデータの読み込み
対象セルとし、以降は実行のたびに次のセルを読み込み対象に切り
替えます。また実行のたびに、読み込み対象セルの属性情報を取得
し、リスト形式で出力します。
GetCellValue 現在読み込み対象になっているセルのデータを取得し、数値として
出力します。
GetCellString 現在読み込み対象になっているセルのデータを取得し、文字列とし
て出力します。
おおまかなプログラムの流れとしては、"OpenCSV"でCSVフ ァ イ ル を 開 き、
"LoadNextCell"で読み込み対象のセルを指定し、"GetCellValue"と"GetCellString"でセ
ルのデータを取得し、"CloseCSV"でCSVファイルを閉じる、という使い方になります。
CSVファイルの扱いに関する注意事項
CSVアクセスコマンドでCSVファイルを扱う際には、次の点にご注意ください。
• CSVファイル上の区切り記号(「,」または「;」)と小数点(「.」または「,」)の区別は、本機の
“CSV Separator”と“CSV Decimal Symbol”の設定に従います。詳しくは「CSVファイ
ルの区切り記号と小数点を指定する」(4-16ページ)を参照してください。
• CSVファイル上のCR、LF、CRLFの3種類が、改行コードとして認識されます。
• CSVファイル上の行先頭、区切り記号の前後、および改行前の1つまたは連続したスペー
スやタブは、無視されます。
• CSVファイル上で2つのクオーテーションマーク(")、「"」と改行、または「"」とファイルエ
ンドに囲まれた領域は文字列として扱われます。また、この領域内の区切り記号は無視され
ます。
CSVInfo
機能:パスとファイル名によって指定したCSVファイルの行数と列数を取得し、リスト形式
で出力します。
書式:CSVInfo "<パス>\\<ファイル名>"
文例:CSVInfo "SMEM:\\Data0827.csv"→List 1
(保存メモリーのルートディレクトリーにある「Data0827.csv」の行数と列数を取得
し、List 1に{行数, 列数}の形式で出力)
CSVInfo "SD:\\FOLDER1\\Data0827.csv"→List 1
(SDカードの「FOLDER1」フォルダー内にある「Data0827.csv」の行数と列数を取得
し、List 1に{行数, 列数}の形式で出力)
解説:
• 指定したCSVファイルの列数が行によって異なる場合は、列数の最大値が取得されます。
• OpenCSVコマンドでCSVファイルを開いている間は、このコマンドは利用できません。