User manual - fx-FD10 Pro
7-10
k セルの参照名(A1、B2など)を入力する
S • SHTモードの各セルは、列名(A∼Z)と行番号(1∼999)の組み合わせ(A1、B2など)
によって位置を特定することができます。このA1、B2といった呼び名を、セルの「参照名」
と呼びます。セルの参照名は、定義式の中でセルの値を参照するときに使います(7-9ページ
「セルに定義式を入力する」をご覧ください)。参照名の入力のしかたには、参照名の文字列を
直接入力してしまう方法と、GRABコマンドを使う方法があります。ここでは、セルB1に
“= A1+5”という定義式を入力するという例で説明します。
u セルの参照名の文字列を直接入力するには
セルB1にセルカーソルを移動し、次のキー操作を行います。
a6(SYBL)5(=)J1(A-E)1(A)b+fw
u GRABコマンドを使ってセルの参照名を入力するには
セルB1にセルカーソルを移動し、次のキー操作を行います。
a6(SYBL)5(=)JJ1(GRAB)d1(SET)+fw
• 1(GRAB)を押したときに表示されるサブメニューに含まれる2(GO)から6(BOT→)
までの各コマンドは、JUMPコマンドのサブメニュー1(GO)から5(BOT→)までの各
コマンドと同じ働きをします。7-6ページ「JUMPコマンドを使ってセルカーソルを移動す
るには」をご覧ください。
k セルの相対参照名と絶対参照名について
セルの参照名には、「相対参照名」と「絶対参照名」の2種類があります。通常、セルの参照名
は相対参照名として扱われます。
相対参照名
“= A1+5”のように、定義式の中に単にセルの参照名だけを記述した場合は、定義式が登録
されているセルとその参照名が表すセルの間での相対参照扱いとなります。例えばセルB1に
定義式“= A1+5”が登録されているとき、セルB1をコピーしてセルC3にペーストすると、
C3の内容は“= B3+5”となります。B1からC3へのコピー/ペーストは、“B”から“C”で1
列、“1”から“3”で2行の移動なので、定義式内の“A1”は1列2行移動した“B3”になりま
す。
重要:コピー&ペーストを実行した結果として、コピー元の定義式に含まれていた相対参照
が貼り付け先ではスプレッドシートの範囲外となった場合、貼り付け先の定義式内の相対参
照部分は“?”に置き換わり、セル上の表示は“ERROR”になります。
絶対参照名
セルのコピー&ペーストを行ったときに、コピー元とペースト先で参照名が変わらないよう
にしたい場合は、絶対参照が必要となります。セルの参照名を絶対参照で入力したい場合は、
列名、行番号のうち絶対指定したい方の文字の前に“$”記号(これを「絶対参照記号」と呼びま
す)を付けます。“A1”という参照名の列だけを固定したい場合は“$A1”、行だけを固定した
い場合は“A$1”、行、列ともに固定したい場合は“$A$1”と入力します。