User manual - fx-FD10 Pro

3-22
微分計算時のご注意
fxにはXの式しか使うことができません。それ以外の変数(Xを除くA∼Zよび r
Ƨは定数と見なされ、その変数メモリーに記憶されている数値が計算に使われます。
tolと閉じカッコは省略することができますtolの省略時はtol = 1
E
10として計算され
ます。
tolの値は1
E
−14以上に設定してください。指定したtol 値を満たす解が求められなかった
場合は、エラー(Time Out)となります。
微分計算の実行中(カーソルが画面に表示されていないとき)Aを押すと、計算が中断さ
れます。
次の場合は、計算結果の精度が落ちたりエラーが発生したりします。
-
x 値における不連続な点
-
x 値における極端な変化
-
x 値における極大点や極小点の含有
-
x 値における変曲点の含有
-
x 値における微分不可能点の含有
- 微分計算結果がゼロに近づく
三角関数の微分計算を行う場合は、必ず角度単位としてラジアンを選択してください。
微分計算の各引数の中に、次の関数は使用できません。
d/dxd
2
/dx
2
dxΣ、FMin、FMax、Solve、RndFix、log
a
b
k 2次微分計算 [OPTN]-[CALC]-[d
2
/dx
2
]
2次微分計算を実行するには、CALCメニューから
d
2
/dx
2
を選び、次の書式に従って値を入
力します。
K4(CALC)3
d
2
/dx
2
fx,a,tol!/( )
a = 微分係数を求める点、tol = 許容誤差範囲)
本機の2次微分計算は、次のニュートンの補間多項式に基づく2階数値微分公式を使って
近似値を求めるものです。
この式において「十分小さな
hを用いて、f
''
aに近似した値を求めます。
次の関数の点
x = 3における2次微分係数を求める
y = x
3
+ 4x
2
+ x − 6 (ただし許容誤差範囲tol = 1
E
−5とする)
関数
fxの入力
AK4(CALC)3
d
2
/dx
2
a5(U-Z)4(X)!a(CATALOG)
a6SYBL49cc(^)wd+ea5(U-Z)4(X)x+
4(X)-g,
d
2
d
2
––– (
f
(
x
),
a
)
–––
f
(
a
)
dx
2
dx
2
d
2
d
2
––– (
f
(
x
),
a
)
–––
f
(
a
)
dx
2
dx
2
f
'
'
(a) =
180h
2
2 f(a + 3h) – 27 f(a + 2h) + 270 f(a + h) – 490 f(a) + 270 f(ah) – 27 f(a –2h) + 2 f(a – 3h)
f
'
'
(a) =
180h
2
2 f(a + 3h) – 27 f(a + 2h) + 270 f(a + h) – 490 f(a) + 270 f(ah) – 27 f(a –2h) + 2 f(a – 3h)