User manual - fx-FD10 Pro
3-27
• {r ∠ Ƨ} ... 複素数計算を行い、計算結果を極形式で表示*
2
*
1
計算式の中に引数が実数で解が虚数となるような関数項が1つでも含まれる場合は、計算
結果が実数の範囲を超えることを意味する“Non-Real ERROR”が表示されます。ただし
引数に複素数が指定された場合は、“Real”設定でも複素数計算を行います。
例:
ln 2
i = 0.6931471806 + 1.570796327i
ln 2i + ln (−2) = (Non-Real ERROR)
*
2
Ƨの表示範囲は、角度単位の設定に応じてそれぞれ次のようになります。
• ディグリー(度) ... −180 <
Ƨ ≦180
• ラジアン ... −π <
Ƨ ≦ π
• グラード ... −200 <
Ƨ ≦ 200
K3(CPLX)を押すと、次の各項目を含む複素数計算メニューが表示されます。
• {
i} ... 虚数単位iの入力
• {Abs}/{Arg} ... 複素数の{絶対値}/{偏角}を求める
• {Conj} ... 共役複素数を求める
• {ReP}/{ImP} ... 複素数の{実部}/{虚部}を抽出
• {'
r∠Ƨ}/{'a+bi} ... 結果を{極形式}/{直交形式}に変換して表示する
• べき乗根(
x
√)の計算において「x < 0」かつ「y = m/nでn が奇数」の場合、Real、a+bi、
r∠Ƨの各複素数計算モードで解が変わります。
例: 3
x
'(− 8) = − 2 (Real)
= 1 + 1.732050808
i (a+bi)
= 2∠60 (
r∠Ƨ、角度単位 = ディグリー(度))
• “∠”を入力するには、!a(CATALOG)a6(SYBL)4(9)c∼c(∠)w を押しま
す。
k 加減乗除計算 [OPTN]-[CPLX]-[i]
加減乗除計算は、マニュアル計算と同様に行います。カッコやメモリーも使用できます。
例 (1 + 2
i) + (2 + 3i)
AK3(CPLX)
!*( ( )b+c1(
i)!/( ) )
+!*( ( )c+d1(
i)!/( ) )w
k 逆数、平方根、べき乗
例 (3 + i)
AK3(CPLX)
!x(')!*( ( )d+1(
i)
!/( ) )w