User manual - fx-FD10 Pro
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行列用アンサーメモリー(MatAns)について
行列用アンサーメモリー(MatAns)とは、行列計算の結果を記憶するためのメモリーです。
次の点に注意してください。
• 行列計算を実行するたびに、MatAnsの内容は新しい計算結果に置き換わります。以前に
記憶していた内容は消去され、元に戻すことはできません。
• 行列の代入を行っても、行列用アンサーメモリーの内容は更新されません。
k 行列の入力と編集
1('MAT)を押すと、MATエディター画面が表示されます。このMATエディターを使っ
て、行列の入力および編集ができます。
m × n ... m(行)× n(列)の行列が登録されていることを表す
None ... 行列が登録されていないことを表す
• {DEL}/{DEL • A} ... {行列メモリーを指定して消去}/{すべての行列メモリーの内容を消去}
• {DIM} ... {行列メモリーの次元(行数×列数)を指定}
• {CSV} ... {行列とCSVファイルの間でデータを転送}
u 行列の作成
行列を作成するには、まずMATエディターで行列の次元を設定する必要があります。その後
で、行列に値を入力することができます。
u 行列の次元を設定する
例 “Mat B”に2行×3列の行列を作成する
“Mat B”を反転させる
c
3(DIM) (このステップは省略可能)
行数を指定する
cw
列数を指定する
dw
w
• 作成直後の行列の全セルには0が入ります。
• 行列メモリーの次元を変更すると、現在の内容は消去されます。
• “Memory ERROR”と表示される場合は、メモリー不足のためそのエリアに行列を作成で
きなかったことを表します。