User manual - IDL-200NJ
Operation Guide IDL-200NJ
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MA0903-D
●電波時計とは
正確な時刻情報[日本標準時]をのせた長波標準電波(JJY)を受信することによ
り、正しい時刻を表示する時計です。
日本標準時:日本の時刻のもとになるもので、テレビの時報などに利用されてい
ます。
この標準時は「セシウムビーム型原子周波数標準器」等により制御
されています。
電波時計は正確な日本標準時を受信していますが、時計内部の時刻演算処理
等により、時刻表示に 1 秒未満のズレが生じます。
●標準電波
標準電波は独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運用しており、福島県の
「おおたかどや山」(40kHz)および佐賀県と福岡県の境の「はがね山」(60kHz)
から送信されています。
この標準電波はほぼ24時間継続して送信されていますが、保守作業や雷対策等
で一時送信中断されることもあります。
●電波の受信範囲の目安
条件の良いときは、送信所からおよそ1000km離れた場所でも受信することが
できます。
• ただし、約 500km を超えると電波が弱くなるので、受信しにくくなること
があります。
※ 受信範囲内であっても、地形や建物の影響を受けたり、季節や天候、使用場
所、時間帯(昼/夜)などによって受信できないことがあります。
※ 電波の特性により、夜間の方がより受信しやすくなります。
※ 一般的に送信所からの距離が近い方の電波が受信しやすいと考えられますが、
電波環境や使用場所によっては、送信所からの距離が遠い方の電波が受信しや
すい場合があります。
〈送信所の位置〉
はがね山
(60kHz)
おおたかどや山
(40kHz)
1000km
500km
1000km
500km
●電波受信について
本機は「おおたかどや山」(40kHz)と「はがね山」(60kHz)の 2 局より受信
しやすい方の電波を自動的に選択し受信を行ないます(自動選局機能)。通常は
毎日、電波受信を自動的に行ないます(自動受信)。
●使用場所について
本機は、テレビやラジオなどと同様に、電波を受信するものです。本機を使用す
るときは、「電波を受けやすい」部屋の窓際などでご使用することをおすすめし
ます。
以下のような場所では、電波受信しにくくなりますので、このような場所は避け
て本機をお使いください。
マンションやビルなどの鉄筋、
鉄骨の建物の中およびその
周辺(ビルの谷間など)
※ 但し、窓ぎわで使用すると受
信しやすくなります。
高圧線、架線の近く
家庭電化製品、OA機器のそば、
金属板の上
テレビ、スピーカー、FAX、
パソコン、携帯電話など
( )
乗り物の中
(自動車、電車、飛行機など)
山の裏側…など電波障害の起きるところ
工事現場、空港のそば、交通
量の多いところなど
()
電波時計について
●正しく電波受信するために
• 電波受信できる場所でお使いください(「使用場所について」参照)。
• 本機を電波送信所方向に向けると、受信しやすくなります(本機に内蔵されて
いる受信アンテナと電波送信所が垂直方向になるようにすると、最も受信しや
すくなります)。
・ 時計表示部または裏面を電波送信所に
向かい合うようにする
・金属板の上などを避けて窓際で行なう
最も受信しやすい設置のしかた
送信所
• 受信中(受信インジケーター表示中)に時計を動かしたりボタン操作をしない
でください。
• ボタン操作で現在時刻を修正すると、以後24時間自動受信は行ないません。
ただし、この間に手動受信を行なうと、その時点で解除されます。
• 電波受信を行なわない間は、平均月差± 30 秒以内の精度で計時します。
• 電波障害により、誤った信号を受信することがあります。
• 電池の残量が残っている場合でも1年に1回は全部の電池を交換してください。
• 電池が消耗しますと一般的に以下のようなことが起こります。このようなと
きは長時間放置せず、速やかに新しい電池と交換してください(定期的な交
換をおすすめします)。
➟
誤動作(時刻やアラーム等のリセット、報音の停止、時刻狂いなど)するこ
とがあります。
➟
液晶表示は「薄くなったり」「消えたり」します。
➟
アナログ時計は「時計が遅れたり」「針が止まったり」します。
電源に関するご注意
• 付属の電池は充電式ではありません。絶対に充電しないでください。
• お買い上げ時に付属している電池はモニター用電池*のため、電池新品時の電
池寿命に満たないうちに切れることがあります。
* モニター用電池とは時計の機能や性能をチェックするための電池のことで、時計本体価格に電
池代は含まれておりません。
※ 電池が液漏れを起こした場合は液に触れずにすぐにふきとってください。