User manual - WK-210 MIDIインプリメンテーション

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20 Parameter単体の転送
Parameter単体の操作は個別のParameterの転送と、転送リクエストの2種類の動作があります。
1つのセッションは、外部機器からのIPR(Individual Parameter Request)による要求に対して、本機がIPS
(Individual Parameter Sendを返送するか、あるいは外部機器または本機が自発的にIPSを送信するだけで完結
します。本機がIPSを受信した場合は対応するParameterの値が変更されます。
また、Parameterの持つ機能によっては、本体に対して何らかのコマンドを与えるためにIndividual Parameter
Sendを使用したり、本体の何らかのステータス情報を調べるためにIndividual Parameter Requestを使用するこ
ともあります。
21 Parameter Setの転送
21.1 通信方式
21.1.1 OnewayHandshake方式について
Parameter Setのバルクダンプは、高速化の為に、Individual Parameter Sendのデータフォーマットとは異な
り、本体のメモリイメージをそのまま転送します。
Parameter Setの転送は以下のようなメッセージのやり取りを使用したバルクダンプを使用します。
Oneway方式によるParameter Setの送信/受信
Oneway方式によるParameter Setの送信要求の送信/受信
Handshake方式によるParameter Setの送信/受信
Handshake方式によるParameter Setの送信要求/受信拒否/エラー通告の送信/受信
Oneway方式は、データの送信側がその受信側の反応を意識せずにデータを送信した時点でセッションを終了して
しまう方式です。シーケンサなどから一方的にデータを転送するのに適しています。
Handshake方式は、データの送信側がデータを送信した後に、その受信側の反応を確認してから次のセッション
に進む方式です。無駄な待ち時間が発生しないため、速度的なメリットがあります。
なお、本機において、実際にどのようなParameter Setが存在するかは、後述の「VI Parameter Set List」を参照
して下さい。
21.1.2 セッションとサブセッション
サブセッション
1つのサブセッションは1つのParameter Setの転送を意味します。
サブセッションはParameter Set1つ、または複数のパケットに分割して転送を行い、最後に送信側がEOD
(End of Data)を送信することで終了します。
データ受信側 データ送信側 動作
IPR
送信要求(オプション)
IPS
データ転送