User manual - WK-210 MIDIインプリメンテーション

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第I部
MIDIメッセージ概要
1 MIDI機器としての本機の構成
本機をMIDI機器として考えた場合、システムセクション、パフォーマンスコントローラセクションおよびサ
ウンドジェネレータセクションから構成されています。
各セクションは、その機能に応じたMIDIメッセージを送受信します。
1.1 システムセクション
システムセクションは楽器の状態やユーザーデータを管理する部分です。
本機ではバルクダンプと呼ばれる通信方式により、各種ユーザーデータを楽器本体とパソコンの間で双方向
に転送することができます。
1.2 パフォーマンスコントローラセクション
パフォーマンスコントローラセクションは、鍵盤演奏、コントローラの操作、あるいは自動伴奏などによって
演奏メッセージを発生する部分です。
基本的に、ここで発生した演奏メッセージはサウンドジェネレータ部に伝えられるとともに、外部にも送信さ
れます。
送信されるチャンネルメッセージのチャンネルナンバーは、該当する本体の楽器パート番号に従います。
MIDI出力される演奏情報
本機で、MIDI信号として出力される演奏情報と、出力されない演奏情報は下記のようになります。
出力される演奏
演奏者による鍵盤演奏
自動伴奏
レコーダー再生
出力されない演奏
デモ
ソング再生
レッスン機能
ミュージックチャレンジ
1.3 サウンドジェネレータセクション
サウンドジェネレータセクションはチャンネルに依存しない共通部と、チャンネル毎に独立した楽器パート
から構成され、主に演奏情報や音源設定情報を受信して動作します。
1.3.1 サウンドジェネレータ共通部
共通部は、システムエフェクトやミキサーのマスターコントロールなどから構成されます。
これらは基本的に本機特有のシステムエクスクルーシブメッセージによって制御することができますが、
くつかのパラメータは一般的なユニバーサルシステムエクスクルーシブメッセージによって制御することも
できます。