Operation Manual

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バイワイヤリングにおいては2セットのケーブルを使用します。一点は上部のターミナ
ルに、もう一点は下部のターミナルに接続下さい。アンプ側は1セットのケーブルを1台
目のアンプのターミナルに、もう1セットのケーブルを1台目のアンプのターミナルに接
続下さい(FIGURE 7Fを参照)。
5.0 慣らし運転
あらゆる機械と同様に、スピーカーも最高の状態で動作するには「慣らし運転」期間が
必要です。慣らし運転期間は使用方法と再生音量によって異なります。最大性能に達す
るまでの再生は最長100時間を見込んでください。また、他の機械とは異なり、スピー
カーは音楽を定期的に正常に再生すると寿命が延びます。
6.0 掃除と保守
本体の掃除には乾いた柔らかい布を使ってください。汚れは、万能洗剤を染み込ませて
固く絞った柔らかい布で拭いてください。スピーカーコーンはこわれやすいので、拭く
時には特に注意してください。フロントグリルは、洋服ブラシで汚れを払い落し、弱い
万能洗剤を染み込ませて固く絞った糸くずの出ない布を使って拭いてください。
6.1 直射日光を避ける
スピーカーの表面は、直射日光に当たると時間がたつにつれて色があせたり変色したり
する場合があります。直射日光の当たる所には設置しないようにしてください。
7.0 パワーと音圧
スピーカーがどの程度の大音量まで良質なサウンドを保てるかは、再生する信号に完全
に左右されますので、スピーカーの比較の基準とする明確なレベルを定義することは実
際のところ不可能です。
小さいアンプから能力を超えた歪みのある信号が出るよりも、大きいアンプから純粋で
歪みのない信号が十分に出るに越したことはありません。歪んだ(クリッピング)アン
プからの信号は、歪みのない信号よりもはるかに多くの高周波数情報が含まれているた
め、トゥイーターに重い負担がかかります。そのため、スピーカーは、小さいアンプが
無理をしすぎて破損する場合が多く、大きなアンプ(事実上空回りしている)によって
破損する場合はまれです。
音質調節をニュートラル設定以上にすると、スピーカーとアンプの両方に大きな負担が
かかりますのでご注意ください。優れたサウンドシステムの場合、音質調節を使用する
のは劣悪な録音物を補う場合のみとし、システム内の弱点を恒久的に補うために使用す
るのは避けてください。DALIは、音質調節は原則的にニュートラルに設定し、求めるサ
ウンドイメージはスピーカーのポジショニングを適切に行って実現することをお薦めし
ます。クリアで歪みないサウンドを実現する低音量を維持するようにすれば、スピーカ
ーとアンプにかかる負担は最小限になります。
DALIのスピーカーはすべて、アンプの負担が最適になるよう各帯域のインピーダンス
がフラットで設計されているため、はるかに開放的できめ細かい音のイメージが得ら
れます。