Users Guide

機能NetXtreme-E ユーザー マニュアル
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VXLAN
IETF RFC 7348 で定義されている Virtual eXtensible Local Area Network (VXLAN) は、複数のテナントを持
仮想化データ センター内のオーバーレイ ネットワークのニーズに対処するために使用します。VXLAN はレ
イヤ 3 で実行するレイヤ 2 オーバーレイまたはトンネリング スキームです。同じ VXLAN セグメント内の VM
間でのみ、相互通信が可能です
NVGRE/GRE/IP-in-IP/Geneve
IETF RFC 7637 で定義されている Network Virtualization using GRE (NVGRE) は、VXLAN と同様です。
ステートレス オフロード
RSS
Receive Side Scaling (RSS) Toeplitz ルゴリズムを使用します。このアルゴリズムは、受信フレームに
4 タプル マッチを使用し、フレーム処理のためにそれを決定論的な CPU に転送します。これによって、合理
化されたフレーム処理が可能になり、CPU 利用率の最適なバランスを達成できます。間接テーブルを使用
して、ストリームを CPU にマップします。
対称 RSS により、同じ受信キューへの任意の TCP または UDP フローのパケットをマッピングできます。
TPA
Transparent Packet Aggregation (TPA) は、同じ 4 つのタプルでマッチした受信フレームを集約して、ネットワー
スタックに提示するテクニックです。TPA コンテキストの各エントリは、次 4 つのタプルによって識別さ
れます。送信元 IP、宛先 IP、送信元 TCP ポート、および宛 TCP ポート。TPA は、ネットワークトラフィ
クの割り込みを減らしCPU オーバーヘッドを軽減することで、システムのパフォーマンスを向上させます。
ヘッダとペイロードの分割
ヘッダとペイロードの分割により、ソフトウェア TCP/IP スタックが、ヘッダとペイロード データを別の
バッファに分割して TCP/IP パケットを受信できるようになります。この機能 Windows および Linux 環境
の両方でサポートされます。ヘッダとペイロードの分割によってもたらされる利点は次の通りです。
ヘッダとペイロードの分割により、パケット ヘッダをコンパクトかつ効率的にホスト CPU キャッシュに
キャッシングできます。結果として、受信側の TCP/IP パフォーマンスが改善されます。
ヘッダとペイロードの分割により、ホストTCP/IP スタックによるページ フリップとゼロ コピー操作が
可能になります。結果として、受信パスのパフォーマンスをさらに改善できます。
UDP フラグメンテーション オフロード
UDP フラグメンテーション オフロー (UFO) により、ソフトウェア スタックは UDP/IP データグラムの
フラグメンテーションを UDP/IP パケットにオフロードできます。この機能は Linux 環境でのみサポートされ
ます。UFO によってもたらされる利点は次の通りです。
•UFO により、NIC UDP データグラムのフラグメンテーションを UDP/IP パケットとして処理できます。
結果として、送信側の UDP/IP 処理の CPU オーバーヘッドを削減できます。