Users Guide
DCBX:データ センター ブリッジングNetXtreme-E ユーザー マニュアル
2018 年 2 月 26 日 • NetXtreme-E-UG100 ページ 73
DCBX:データ センター ブリッジング
Broadcom NetXtreme-E コントローラは、IEEE802.1Qaz DCBX と以前の CEE DCBX 仕様をサポートします。
DCB 設定は、ローカルに定義された設定をリンク ピアと交換することで取得されます。リンクの両側が異な
る設定になっている可能性があるため、DCBX は「willing (順応)」のコンセプトにより、リンクの片側が、
相手側のパラメタを受信する態勢であることを通知します。これは、ETS 設定および PFC TLV において単一
ビットを使用する DCBX プロトコルで示されます。このビットは、ETS 推奨およびアプリケーション優先
TLV では使用されません。リンク パートナー ネットワーク スイッチが「非順応」モードになっている場合、
NetXtreme-E NIC は、デフォルトで「順応」モードになります。この動作により、スイッチ上の同じ DCBX
設定がネットワーク全体に確実に伝播されます。
ユーザーは、NetXtreme-E NIC を手動で非順応モードに設定して、PFC、絶対優先、ETS、APP など、さま
ざまな設定をホスト サイドから実行できます。使用可能な設定の詳細については、ドライバの readme.txt を
参照してください。このドキュメントでは、Windows PowerShell を使用して、このような設定を Windows
で行う方法について例を示します。このユーザー マニュアルでは、DCBX、QoS、それらの使用例について
は説明しません。これらの追加情報については、別途、ホワイトペーパーで詳しく説明しています。
DCBX のサポートを有効にするには、UEFI HII メニューで次の設定を行う必要があります。
[システム セットアップ] -> [デバイス設定] -> [NetXtreme-E NIC] -> [デバイス レベル設定]
[QoS プロファイル] – デフォルトの QoS キュー プロファイル
帯域幅割り当てを超える詳細な調整が必要とされるさまざまな PFC 要件および ETS 要件をサポートするには、
Quality of Server (QoS) リソースの設定が必要です。NetXtreme-E では、ジャンボ フレームのサポートに NIC
ハードウェア リソースを割り当てるか、非可逆圧縮のロッシー CoS キュー (Class of Service Queues) と可逆圧
縮のロスレス CoS キューを組み合わせて使用するかを管理者が選択できます。さまざまな設定の組み合わせが
可能であり、計算が複雑になる可能性もあります。このオプションでは、事前に計算された QoS キュー プロ
ファイルのリストからユーザーがプロファイルを選択できます。事前に計算されたこれらのプロファイルは、
顧客の一般的な導入環境で、PFC 要件と ETS 要件のサポートを最適化するように設計されています。
次に、各 QoS プロファイルの概要を示します。
表
38
:
QoS
プロファイル
プロファイル番号
ジャンボ
フレー
ムのサポート
ロッシー
CoS
キュー
/
ポートの数
ロスレス
CoS
キュー
/
ポートの数
2
ポート
SKU
のサ
ポート
プロファイル #1 はい
0
1 (PFC サポート) はい (25 Gbps)
プロファイル #2 はい
4
2 (PFC サポート)
No
プロファイル #3 いいえ。
(MTU <= 2 KB)
6
2 (PFC サポート) はい (25 Gbps)
プロファイル #4 はい
1
2 (PFC サポート) はい (25 Gbps)
プロファイル #5 はい
1
0 (PFC サポートなし) はい (25 Gbps)
プロファイル #6 はい
8
0 (PFC サポートなし) はい (25 Gbps)
プロファイル #7 この設定は、2 つのロスレス CoS キューにパケット バッファを最大限に割り当て、
柔軟性と引き換えに RoCE パフォーマンスを最大限に高めます。
はい
02
はい (25 Gbps)
既定 はい プロファイル #4 と同じ はい