Reference Guide

Brocade アダプタのインストールとリファレンスマニュアル 127
53-1002144-01
SAN ブート
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• 類似するホストを導入する場合でも、新しいホストには固有のシステム BIOS オプションとその他
の設定が必要になる場合があったり、
SAN ブートを実行するために内部 IDE ドライブを切断また
は無効化する必要があることがあります。
• ホスト内の Brocade アダプタを類似の Brocade アダプタに交換する場合は、適切なリモート起動
デバイスから起動するようにアダプタおよびストレージを再設定する必要があります。また、スト
レージデバイスポート上のアクセスをアップデートして、アダプタ
PWWN を反映する必要もあり
ます。最後に、アダプタポートとストレージデバイスポート用に作成されたシングルイニシエータ
ゾーンを、新しいアダプタ
PWWN でアップデートする必要があります。
• ホストを異なるモデルに交換する場合は、既存のアダプタ用のアダプタドライバをインストールす
るプロンプトが表示される場合があります。
SAN に接続されているストレージからのサーバーの起動により、サーバー管理が大幅に簡素化され、
サーバーの導入が容易になります。個々のサーバーを手動で設定する代わりに、
SAN に接続されたス
トレージのブートイメージは複製してサーバーのグループに同時に割り当てることができます。これに
よって初期設定が簡略化されるだけではなく、ソフトウェアアップデートやメンテナンスをより簡単に
管理できるようにします。ブートイメージが
SAN で一元管理されると、サーバーのセキュリティ、統
合性、データ回復の機能も拡張されます。
次に、
SAN ブートの利点を示します。
• ローカルハードドライブの要件を排除。
• 一元化されたストレージ管理およびクライアントワークステーションの管理。
• 災害復旧。
• ソフトウェア配布のためのより優れた制御性と効率性。
• オペレーティングシステムが可用性の高ストレージいデバイスから起動することによるホストの安
定性の向上。
• セキュリティの向上。
SAN ブートの Brocade BIOS サポート
Brocade アダプタの起動 BIOS は、 x86 および x64 ホストプラットフォームでの Brocade アダプタの
ための起動サポートを提供します。
BIOS は RAID ユニットなどのストレージターゲットを最大 256
個、および論理ユニット番号（ LUN ）がアダプタポートにバインドされている場合はそれらの装置上の
LUN
を検出できます。
アダプタ BIOS が有効になっている場合、ブートコードがアダプタオプション ROM からシステムランダ
ムアクセスメモリ（
RAM ）にロードされ、システム起動中にホストシステム（サーバー） BIOS と統合さ
れて、「仮想ドライブ」および「起動デバイス」とも呼ばれる
LUN からの起動が可能になります。起動
デバイスとして使用する
LUN にはホストのオペレーティングシステムとアダプタドライバのブートイ
メージが含まれている必要があります。これらの場所からの起動のプロセスは「
SAN ブート」と呼ばれ
ます。
SAN ブートは、最大 16 ポート（例えば、デュアルポートアダプタ 8 個）でサポートされます。
SAN ブートの詳細と設定手順については、 130 ページの「 SAN ブートの設定」 を参照してください。
メモ
BCU コマンドを使用して、 SAN ブート用に BIOS を有効または無効にしたり、ポート速度（ HBA 、および
HBA
モードで設定されたファブリックアダプタポートのみ）を設定したり、アダプタ BIOS 設定を表示し
たりすることができます。 BIOS はすべてのアダプタポートでデフォルトで有効に設定されています。
Brocade BIOS 設定ユーティリティ（ブートコードとともに内蔵）、 BCU コマンド、および HCM によ
り、次のタスクを実行できます。
• BIOS の有効化または無効化。
有効にすると、システム BIOS は Brocade BIOS コードを実行して SAN ブートを行うことができま
す。
• ポート速度の設定（ HBA 、および HBA モードで設定されたファブリックアダプタポートのみ）。