Reference Guide
Table Of Contents
- 目次
- 本書について
- 製品概要
- ハードウェアの取り付け
- ソフトウェアのインストール
- ブートコード
- 仕様
- アダプタ設定
- MIB リファレンス
- 略語一覧
- 索引

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Brocade アダプタのインストールとリファレンスマニュアル
53-1002144-01
アダプタ機能
1
•
Storage Management Initiative Specification(SMI-S)。
Common Information Model(CIM)プロバイダをサポートする仕様です。これにより、どの標準
CIM および SMI-S ベースの管理ソフトウェアでも取り付けた Brocade アダプタを管理することが可
能になります。
メモ
SMI-S プロバイダと CIM プロバイダは同じ意味で使用できますが、CIM プロバイダはより一般的な
用語で、SMI-S はストレージ固有の用語です。
•
ターゲットレートの制限。
この機能は特定のポートで有効化または無効化できます。ターゲットレート制限は、検出したリ
モートポートの速度能力の判断をストレージドライバに依存し、この情報を使って FCP トラ
フィックレートを低流出ターゲットにスロットル調整します。これはターゲットの高速化のために
ネットワークの混雑を軽減または解消し、I/O 低下を緩和します。
ターゲットレート制限は、最高速度のターゲットより動作速度の遅いすべてのターゲットに対して
実施されます。ドライバがリモートポートの速度を判断できない場合は、1 Gbps と想定されます。
BCU コマンドを使用してデフォルト速度を変更することができます。ターゲットレート制限が保
護するのは FCP 書き込みトラフィックのみです。
•
N_Port ID 仮想化(NPIV)。
NPIV によって、複数の N_Port ID で 1 つの N_Port を共有することができます。複数のファイバ
チャネルイニシエータはこの単一物理ポートを共有して SAN ハードウェア要件を軽減することが
できます。
•
N_Port トランク接続は Brocade スイッチ上でファイバチャネルトランク接続と連動して機能する
ことから、Fabric オペレーティングシステム(OS)は同じポートグループの 2 つのスイッチポー
トを 1 つのリンクにトランク接続するメカニズムを提供します。トランク接続を有効化すると、
同じ Brocade デュアルポートアダプタに属する 2 つの物理ポートが一緒にトランク接続されて 1
つのパイプを形成します。これにより次のような利点が生まれます。
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管理の簡略化。たとえば、2 つの異なるポートを使用する場合でも、ゾーニングおよび VM
セットアップに必要な WWN は 2 つではなく 1 つだけとなります。
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1 つのサーバーにより多くの VM が配備可能。
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ビデオストリーミングなどのアプリケーションのスループット向上。
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ポートグループ内の個々の障害が上位アプリケーションに完全に透過化。
HBA ポート、または HBA モードで設定されたファブリックアダプタポートに接続されたスイッチ
には次のライセンスをインストールする必要があります。これは、アダプタで QoS が機能するた
めにスイッチに必要なライセンスに基づいている事に注意してください。
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Server Application Optimization(SAO)ライセンス
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トランク接続ライセンス