Users Guide
フェールオーバーは以下のような場合に行われます。
l RACADM cmcchangeover コマンドを実行した場合。(cmcchangeover を参照)。
l アクティブ CMC で RACADM racreset コマンドを実行した場合。(racreset を参照)。
l アクティブ CMC からネットワークケーブルを外した場合。
l シャーシからアクティブ CMC を外した場合。
l アクティブ CMC で CMC ファームウェアフラッシュアップデートを行った場合 。
l プライマリ CMC が作動しなくなった場合。
スタンバイ CMC について
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同一で、そのミラーとして維持されています。アクティブ CMC とスタンバイ CMC には共に同じファームウェアリビジョンがインストールされている必要がありま
す。ファームウェアリビジョンが異なると、冗長性低下として報告されます。
スタンバイ CMC はプライマリ CMC と同じ設定とプロパティを引き継ぎます。CMC のファームウェアリビジョンは同じでなければなりませんが、スタンバイ CMC に設定を複製する必要はありません。
プライマリ CMC の選択プロセス
2 つの CMC スロットには違いはありません。つまり、スロットによってアクティブかスタンバイかが決まるわけではありません。最初にインストールまたは起動した CMC がアクティブ CMC になります。
CMC が 2 台設置されている場合に AC 電源を入れると、CMC シャーシスロット 1(左側)に取り付けられている CMC がアクティブ CMC になります。アクティブ CMC は青色 LED で示されます。
既に電源が入っているシャーシに 2 台の CMC を挿入した場合、自動アクティブ / スタンバイネゴシエーションに 2 分間までかかることがあります。ネゴシエーションが完了したら、通常のシャーシの
動作が再開されます。
冗長 CMC の導入計画
CMC の導入とシャーシのケーブル接続を計画するとき、左側のCMC をプライマリ、右側の CMC をセカンダリとして選択し、この役割を維持することをお勧めします。これは、デイジーチェーンされてい
るシャーシ内のすべてのプライマリ CMC がまとめてケーブル接続されている状態でシャーシに電源を入れたときおよび冗長性を増やしたときのベストプラクティスです。フェールオーバーが起きたり、
右側スロットの CMC がプライマリ CMC になった場合、RACADM cmcchangeover コマンドを使って左側スロットの CMC をプライマリ CMC にリセットします。
冗長 CMC の正常性状態の取得
ウェブインタフェースでスタンバイ CMC の正常性状態を表示できます。ウェブインタフェースで CMC の正常性状態にアクセスする詳細に関しては、「シャーシとコンポーネントの正常性状態の表示」を
参照してください。
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メモ: CMC フェールオーバーが起きると、iDRAC 接続とアクティブ CMC セッションはすべて失われます。セッションを失ったユーザーは、新しいプライマリ CMC に再接続する必要がありま
す。
メモ: スタンバイ CMC のインストールの詳細については、『ハードウェア取扱説明書』を参照してください。スタンバイ CMC に CMC ファームウェアをインストールする手順については、「CMC
ファームウェアのインストールまたはアップデート」を参照してください。