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節電と電力バジェット
CMC は、ユーザー設定の電力最大制限に到達すると、節電を実行します。電力に対する需要がユーザー設定
のシステム入力電力上限を越えると、
CMC は優先順位の高いサーバーおよびシャーシ内のその他モジュール
のために電力を解放するために、優先順位の低いサーバー順にサーバーへの電力を削減します。
シャーシ内のすべて、または複数のスロットが同じ優先度レベルに設定されている場合、CMC はスロット番
号の低い順にサーバーの電力を削減します。たとえば、スロット
1 2 のサーバーの優先順位が同じである
場合、スロット 1 のサーバーの電力が先に削減され、次にスロット 2 のサーバーの電力が削減されます。
メモ: シャーシ内の各サーバーに 1 から 9 の番号を割り当てることによって、それぞれの優先度レベル
を割り当てることができます。すべてのサーバーのデフォルト優先度レベルは 1 です。番号が低くな
るほど、優先度レベルは高くなります。
電力バジェットは、2 台の PSU セットのうち最も弱い PSU の最大値に制限されます。
システム入力電力上限
値を越える AC 電力バジェット値を設定しようとすると、CMC がエラーメッセージを表示します。電力バジ
ェットは 5000 W に制限されています。
最大節電モード
これは、グリッド冗長性または PSU 冗長性のために有効化されます。CMC は以下の場合に最大節電を実現
します。
最大節電モードが有効化されている。
UPS デバイスにより発行された自動コマンドラインスクリプトが、最大節電モードを有効化する。
最大節電モードでは、すべてのサーバーが最低限の電力レベルで動作し始め、その後のサーバー電力割り当
て要求はすべて拒否されます。このモードでは、電源投入されたサーバーのパフォーマンスが劣化する可能
性があります。追加サーバーには、その優先順位にかかわらず、電源を投入することはできません。
最大節電モードがクリアされると、システムがフルパフォーマンス状態に戻ります。
電源バジェットを維持するためのサーバー電力の低減
CMC は、システムの消費電力量をユーザー設定の
システム入力電力制限
の範囲内に維持するために追加の電
力が必要なとき、優先順位の低いサーバーへの電力割り当てを削減します。たとえば、新しいサーバーが起
動すると、CMC は新しいサーバーにより多くの電力を供給するため、優先順位が低いサーバーへの電力を削
減することがあります。優先順位の低いサーバーへの電力割り当てを削減した後も電力量が不十分である場
合は、CMC は新しいサーバーへの電力投入に十分な電力が解放されるまで、サーバーのパフォーマンスを低
下させます。
CMC は次の 2 つの場合にサーバーの電力割り当てを削減します。
合計消費電力量が設定可能な
システム入力電力制限
を超える場合。
非冗長構成で電力障害が発生した場合。
110V PSU AC 操作
デフォルトで、110V PSU AC 操作機能が使用可能です。ただし、110V 220V 操作の組み合わせはサポート
されません。両方の電圧の入力が CMC によって検出されると、一方の電圧値のみが選択され、もう一方の
電圧レベルに接続されている電源装置の電源がオフにされて、機能していないと表示されます。
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