Users Guide
FlexAddress 機能を正しく導入するには、BIOS とファームウェアを以下の順序でアップデートしてください。
1. メザニンカードのファームウェアと BIOS をすべてアップデートします。
2. サーバーモジュールの BIOS をアップデートします。
3. サーバーモジュールの iDRAC ファームウェアをアップデートします。
4. シャーシ内の CMC ファームウェアをすべてアップデートします。冗長 CMC がある場合は、両方をアップデートする必要があります。
5. 冗長 CMC モジュールシステムではパッシブモジュールに、冗長なしのシステムでは CMC モジュール 1 つに SD カードを挿入します。
SD カードのインストール手順については、『Chassis Management Controller (CMC)セキュアデジタル(SD)カード技術仕様』を参照してください。
SD 機能カードがインストールされている CMC を再起動すると、FlexAddress 機能が自動的に有効になります。これにより、この機能は現在のシャーシにバインドされます。SD カードを冗長 CMC
システムに取り付けた場合は、冗長 CMC が有効になるまで FlexAddress 機能は有効になりません。冗長 CMC をアクティブにする方法については、『Chassis Management Controller
(CMC)セキュアデジタル(SD)カード技術仕様』を参照してください。
CMC が再起動したら、FlexAddress 有効化の検証 の項の手順に従って有効化プロセスを確認します。
FlexAddress 有効化の検証
FlexAddress の正しい有効化を確認するために、RACADM コマンドを使用して、SD 機能カードおよび FlexAddress 有効化を検証します。
SD 機能およびそれのステータスを検証するには、以下の RACADM コマンドを使用します。
racadm featurecard -s
表 6-1.featurecard-s コマンドによって返されるステータスメッセージ
シャーシ上で有効なすべての機能を表示するには、次の RACADM コマンドを使用します。
racadm feature -s
このコマンドを実行すると、次のステータスメッセージが返されます。
Feature = FlexAddress
Date Activated = 8 April 2008 - 10:39:40
Feature installed from SD-card SN = 01122334455
シャーシ上に有効な機能が存在しない場合は、コマンドは次のメッセージを返します。
racadm feature -s
No features active on the chassis.
CMC
バージョン 1.10 以降
メモ: 2008 年 6 月以降に注文されたシステムにはすべて、正しいバージョンのファームウェアが搭載されています。
メモ: FlexAddress をサポートする CMC ファームウェア(バージョン 1.10 以降)がインストールされていないと、FlexAddress の機能は有効になりません。
メモ: SD カードには、FlexAddress 機能が含まれています。システム機能障害の発生を防ぐため、SD カードに格納されているデータは暗号化されており、いかなる複製や変更も禁止されて
います。
メモ: SD カードはシャーシ 1 台につき 1 枚のみ使用できます。シャーシが複数台ある場合は、必要な台数分の SD カードを別途購入してください。
ステータスメッセージ
操作
機能カードが挿入されていません。
SD カードが正しく CMC に挿入されていることを確認してください。冗長 CMC 構成では、SD 機能カードが取り付けられて
いる CMC がアクティブ CMC であり、スタンバイ CMC ではないことを確認します。
挿入されている機能カードは有効で、次の FlexAddress 機能が含ま
れています。機能カードはこのシャーシにバインドされています。
処置の必要はありません。
挿入されている機能カードは有効で、次の FlexAddress 機能が含ま
れています。機能カードは他のシャーシにバインドされています。
svctag = ABC1234, SD card
SN = 01122334455
SD カードを取り外し、現在のシャーシ用の SD カードを見つけて取り付けます。
挿入されている機能カードは有効で、次の FlexAddress 機能が含ま
れています。機能カードはシャーシにバインドされていません。
機能カードは、他のシャーシに移動したり、現在のシャーシで再び有効にしたりすることができます。現在のシャーシで再び
有効にするには、機能カードが取り付けられている CMC モジュールがアクティブになるまで racadm racreset を入力し
続けます。