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286 電力管理
AC 冗長性モード
AC
冗長性ポリシーの目的は、モジュラエンクロージャシステムが
AC
電源障害
に耐えるモードで動作できるようにすることです。電源障害の原因としては、
AC
電力グリッド、ケーブル配線、または
PSU
自体の障害が考えられます。
AC
冗長性をシステムに設定すると、
PSC
はグリッドに分割されます。スロット
1
、
2
、
3
の
PSU
は最初のグリッドにあり、スロット
4
、
5
、
6
の
PSU
は
2
番目の
グリッドにあります。
CMC
は、グリッドのいずれかが故障した場合、システムが
劣化することなく動作を継続するよう電力を管理します。
AC
冗長性は、個々の
PSU
の障害にも対処します。
メモ
: AC 冗長性の役割のひとつは、電源グリッド全体に障害が発生してもサー
バー動作がシームレスに行えるようにすることです。このため、
AC 冗長性を維持
するために使用できる電力は、
2 つのグリッドの容量がほぼ同等の場合に最大とな
ります。
メモ
: AC 冗長性は、負荷要件が最も弱い電源グリッドの容量を超えない場合のみ
満たされます。
AC 冗長性レベル
各グリッドの
PSU
は、
AC
冗長性として使用するには、最低限の構成が満たされ
ている必要があります。追加の構成は、各グリッドに最低
1
台の
PSU
を持つそれ
ぞれの組み合わせがあれば可能です。ただし、最大電力を使用できるようにする
には、各レッグの総電力が実用と同程度である必要があります。
AC
冗長性を維
持する場合の電力の上限は、最も弱い
2
つのグリッドで利用できる電力です。
グリッドにつき
PSU
が
2
台あり、グリッド
1
に電源障害が発生している例を
図
9-1
に図示します。
冗長性喪失イベントを警告するように設定されている場合には、何らかの理由で
CMC
が
AC
冗長性を維持できなくなると、
E-
メールまたは
SNMP
(またはその
両方)アラートがシステム管理者に送信されます。