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51. リモートレプリケーション
次の図は、1 つの FluidFS クラスタにある NAS ボリューム間のローカルレプリケーション、またはローカル FluidFS クラスタの別の NAS ボリュームの概
要を示しています。
52. ローカルレプリケーション
レプリケーションをさまざまなシナリオで使用して、異なるレベルのデータ保護を実現することができます。
レプリケーションシナリオ 説明
迅速なバックアップおよび復元 データロス、データの破損、またはユーザーの操作誤りからデータを保護するために、データのフルコピ
ーを維持します。
リモートデータアクセス NAS ボリュームが昇格された、またはクローンされた場合、アプリケーションはミラーリングしたデータに
読み取り専用モードまたは読み書きモードでアクセスできます。
オンラインデータ移行 データ移行に関連するダウンタイムを最小化します。
災害復旧 災害時のフェールオーバーのためにデータをリモートの場所にミラーリングします。
レプリケーションの設定には、次の 3 つの手順を実行します。
2 つの FluidFS クラスタ間にレプリケーションパートナーシップを追加します。
NAS ボリュームのレプリケーションを追加します。
オンデマンドのレプリケーションを実行するか、レプリケーションをスケジュールします。
レプリケーションの動作原理
レプリケーションはスナップショットを活用します。初めて NAS ボリュームを複製するとき、FluidFS クラスタは NAS ボリュームのコンテンツ全体をコピ
ーします。後続のレプリケーション動作では、
FluidFS クラスタは、前のレプリケーション動作の開始以降に変更されたデータのみをコピーします。こ
の設計により、レプリケーション速度の向上、システムリソースの効率的な使用、およびデータの一貫性を保ちながら記憶領域に保存することが可
能になります。レプリケーションは非同期です。つまり、各ソース NAS ボリュームには、ターゲット NAS ボリュームにデータを複製するための固有スケ
ジュールを設定できます。
レプリケーションの所要時間は、NAS ボリューム上のデータ量と、前のレプリケーション動作以降に変更されたデータ量によって異なります。
FluidFS データプロテクション
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