Administrator Guide

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対策 問題のあるサーバーから順に、設定済みの各 NIS/LDAP サーバーに対して次の処理を繰り返します。処理ごとに
単一の
NIS/LDAP のみを使用してください。
1. NIS/LDAP サーバーのログを調べて、エラーの原因がログにレポートされているか確認します。
2. ネットワークテストNIS/LDAP サーバーと同じサブネットにあるクライアントから、FluidFS クラスタに ping を送
信してみます。FluidFS クラスタと同じサブネットにあるクライアントから、NIS/LDAP サーバーに ping を送信し
てみます。
上記のいずれかのネットワークテストでパケットの損失が認められた場合は、環境内のネットワークの問題を解
決してください。
3. FluidFS クラスタと同じサブネットにあり、同じディレクトリサーバーを使用するように設定されている Linux クライ
アントから、適切なコマンドを使用して
NIS/LDAP サーバーにネットグループ詳細のクエリを発行します。適切
な時間内3 秒以内に応答が返されることを確認します。
NFS エクスポートでのネットグループの制限を削除するか、代替ディレクトリサーバーを定義すると、この問題を一時
的に回避することができます。ネットグループの定義に注意しながら、関連する
NFS エクスポートとそれに定義され
たオプションを特定します。使用されたネットグループを記録して、問題が解決されたときにそのネットグループを復元
し、ネットグループの制限を削除できるようにしておきます。
NFS マウントパスが存在しない
説明 クライアントが、NAS ボリュームに存在しないマウントパスをマウントしようとしています。
原因 このエラーは通常、次のシナリオのいずれかによって発生します。
FluidFS クラスタが、バックアップまたはリモートレプリケーションから復元される。復元中はディレクトリの構造が完
全ではなく、いくつかのディレクトリは存在していない可能性があります。
同じパス内の上位ディレクトリへのアクセス権限を持つクライアントが、別のクライアントにマウントされているディレ
クトリを削除または変更した場合。複数のクライアントが同じデータセットにアクセスしているときは、このシナリオ
を避けるために厳密な許可スキームを適用することをお勧めします。
回避策
1. FluidFS クラスタが復元中の場合、現在のステータスをクライアントに伝え、復元プロセスが完了するまで待機
するようにクライアントに指示をします。
2. 別のクライアントがディレクトリを削除または変更している場合は、次の 3 つのオプションがあります。
問題のあるパスをバックアップから復元します。
欠落しているディレクトリを手動で作成し、マウントができるようにします。削除されたパスにある既存データ
にアクセスしようとすると、クライアントにエラーが返されます。
NFS エクスポートを削除し、これをクライアントに通知します。
3. FluidFS クラスタで使用可能なすべての NFS エクスポートをリストし、問題のある NFS エクスポートを特定し
ます。問題のあるエクスポートには、そのエクスポートへのアクセスができないことが示されています。
NFS 所有者の操作の制限
説明 NFS クライアントに、要求されたアクションを特定のファイルに対して実行する許可が与えられていません。
原因 NFS クライアントが、所有していないファイルに対して chmod または chgrp 操作を試みました。
回避策 これは重要性の低い、ユーザーレベルの問題です。このタイプのイベントが頻繁に発生する場合は、制限されている
データへの悪意あるアクセスを示している場合があります。
NFS による読み取り専用エクスポートへの書き込み
説明 NFS クライアントが、読み取り専用 NFS エクスポート上で変更の実行を試みています。
原因 NFS エクスポートが読み取り専用 NFS エクスポートとして定義されている可能性があります。読み取り専用 NFS
エクスポートにアクセスしているクライアントは、含まれているファイルに対する書き込み操作や変更を実行できませ
ん。
対策 このイベント自体では、システム管理者による作業は必要としません。
FluidFS トラブルシューティング
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