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データ量が多い場合またはストレージへの接続が断続的である場合、ファイルシステムでストレージに対するキャッシ
ュをクリアするには、しばらく時間がかかることがあります。電源をオフする段階での問題の原因としては、OS カーネル
NAS コントローラでハングすることやローカルドライブに状態を同期できないことが考えられます。
対策
ファイルシステムが停止し、いずれかの NAS コントローラが稼動している場合は、電源ボタンを押して物理的に
NAS コントローラの電源をオフにすることができます。
ファイルシステムが停止していない場合は、ファイルシステムを停止し続ける必要があります。ファイルシステム
は、10 分のタイムアウトに達するとキャッシュをローカルコントローラにフラッシュし、シャットダウンプロセスを続行し
ます。
NAS ボリュームのセキュリティ違反
説明 NAS ボリュームのセキュリティ違反。
原因 NAS ボリュームのセキュリティ方式を選択すると、NAS ボリューム内のファイルでパーミッションを設定する際に使用す
る主要プロトコルが指定されます。
UNIX セキュリティ方式の NAS ボリュームには NFSNTFS セキュリティ方式の
NAS ボリュームには SMB を使用します。
その結果、以下に示す一部の操作が無効になります。
NTFS セキュリティ方式の NAS ボリューム内にあるファイルへの UNIX パーミッションの設定。
NTFS セキュリティ方式の NAS ボリューム内にあるファイルへの UID/GID 所有権の設定。
UNIX セキュリティ方式の NAS ボリューム内にあるファイルへの ACL の設定。
UNIX セキュリティ方式 NAS ボリューム内にあるファイルの読み取り専用フラグの変更。
UNIX セキュリティ方式の NAS ボリューム内にあるファイルへの SID/GSID 所有権の設定。
NAS ボリュームのセキュリティ方式は、そのファイルへのアクセスに使用する主要プロトコルを反映していなければなり
ません。
対策 ユーザーがプロトコルを越えたセキュリティ関連のアクティビティを頻繁に実行しなければならない場合、主要アクセス
プロトコルに基づいてデータを別の NAS ボリュームに分割します。
接続操作の失敗
説明 NAS コントローラを FluidFS クラスタに接続できません。
対策
接続操作に失敗した NAS コントローラにキーボードとモニタを接続し、エラーメッセージを確認して操作が失敗
した原因を特定します。
NAS コントローラが接続されていないとき、クライアントネットワーク上でそのコントローラに割り当てられている IP
が他のホストに割り当てられなかったことを確認します。NAS コントローラが接続されていない間、IP アドレスを
含むコントローラの
ID は失われます。NAS コントローラが接続されると、IP アドレスを含む ID が再びコントローラ
に適用されます。
デフォルトゲートウェイがプライマリサブネット内にあることを確認します。デフォルトゲートウェイがプライマリサブネッ
トにない場合は、デフォルトゲートウェイを変更します。接続を正しく行うには、デフォルトゲートウェイに対して
ping を実行できる必要があります。
接続操作に失敗した場合は、NAS コントローラを手動でスタンバイモードにリセットする必要があります。
サービスパックのアップグレード後、コントローラの起動に時間がかかる
説明 NAS コントローラファームウェアのサービスパックをアップグレードした後、NAS コントローラの起動に時間がかかりま
す。
原因 アップグレード処理を完了するには、最大 60 分間かかることがあります。
対策
起動に時間がかかっている NAS コントローラにキーボードとモニタを接続します。
システムが起動し、起動フェーズの状態にある場合は、そのままアップグレードを完了させてください。これには最
大で 60 分かかることがあります。
NAS コントローラが起動フェーズの状態にある間は、そのコントローラを手動で再起動しないでください。
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FluidFS トラブルシューティング