Administrator Guide

回避策 問題の原因が NFS/UDP およびファイアウォールである場合、クライアントがマウントに UDP（通常こ
れがデフォルト）を使用しているか、パスにファイアウォールがあるかどうかをチェックします。ファ
イアウォールがある場合は、そのファイアウォールに適切な例外を追加します。
問題の原因がパーミッションである場合：
● 提供したパスが正しいことを確認します。
● ルートとしてマウントを試みていることを確認します。
● システムの IP アドレス、IP 範囲、ドメイン名、またはネットグループが NFS エクスポートリストに
あることを確認します。
FluidFS クラスタがポートマッパーの障害が原因で応答しない場合：
● FluidFS クラスタのステータスを確認します。
● NFS のマウントを別のシステムから試して、ネットワーク接続を確認します。
● ほかのクライアントにも同じ問題が生じているかどうか確認します。
登録されていないプログラムが原因で FluidFS クラスタが応答しない場合は、クライアントのポートマ
ッパーが起動しているかどうかをチェックします。
問題の原因がアクセス拒否である場合：
● 次のコマンドを使用して、FluidFS クラスタがエクスポートしたファイルシステムのリストを取得し
ます。
showmount -e <client_VIP_or_name>
● システム名またはネットグループ名がファイルシステムのユーザーリストにないことを確認します。
● Storage Manager を介して、NFS エクスポートに関連しているファイルシステムを確認します。
問題の原因がディレクトリの場合は、コマンドのスペルをチェックし、両方のディレクトリでマウント
コマンドの実行を試行します。
NFS エクスポートが存在しない
説明 存在しないエクスポートをマウントしようとしました。
原因 この障害は通常、クライアントシステムでのスペル間違い、または誤ったサーバーへのアクセスによっ
て発生します。
回避策
1. FluidFS クラスタで使用可能な NFS エクスポートをチェックして、必要なエクスポートがすべて存在
していることを確認します。
2. 問題のあるクライアントで、当該のエクスポートがこのクライアントで使用可能であることを次の
ように確認します。
% showmount -e <client_VIP_or_name>
以下は、<client_VIP_or_name> のエクスポートリストです。
/abc 10.10.10.0
/xyz 10.10.10.0
NFS エクスポートが使用可能な場合は、クライアント上で該当するマウントコマンドの NFS エクス
ポート名のスペルを確認します。NFS エクスポート名は、showmount の出力から mount コマンドに
コピーペーストすることをお勧めします。
NFS ファイルへのアクセス拒否
説
明
このイベントは NFS クライアントが NAS ボリュームのファイルに対して十分な権限を持たないときに
発行されます。
原因 ファイル所有権が UID/UNIX でユーザーがこのファイルにアクセスする権限を持たない、または所有権
が SID/ACL で UID/UNIX への変換後、ファイルへのアクセスが許可されなくなっています。
回避策
● ネイティブアクセス（SMB クライアントが SID/ACL ファイルへ、または NFS クライアントが UID/
UNIX ファイルへアクセスするとき）に関しては、権限を変更してアクセスを許可します。
496 FluidFS 管理