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DL アプライアンスについて
Rapid Recovery(迅速な回復)ソフトウェアの DL アプライアンスは、バックアップ、レプリケーション、およびリカバリのソリ
ューションで、ほぼゼロに近いリカバリー時間目標(RTO)および目標リカバリー ポイントを提供します。Rapid Recovery は、デー
タ保護、ディザスター リカバリー、データ移行、データ管理を提供します。(類似する、または異なる種類のハードウェアへの)ベ
アメタルリストアを実行する柔軟性があり、生成元に関係なく物理マシンまたは仮想マシンのバックアップをリストアすることが
できます。Rapid Recovery を使用すると、追加の冗長性とセキュリティを確保するために、1 つまたは複数のターゲットをレプリ
ケートすることができます。
お使いのアプライアンスは、バックアップ、レプリケーション、リカバリを単一のソリューションに組み合わせることで統合データ
保護の新たな基準を打ち立てるものです。これは、仮想マシン(VM)、物理マシン、クラウド環境を保護するための最も高速で最
も信頼性の高いバックアップとなるように設計されています。お使いのアプライアンスは、グローバル重複排除、圧縮、暗号化、
レプリケーションのビルトイン機能で、ペタバイトのデータを処理できます。これは、任意のプライベートまたはパブリック クラ
ウド インフラストラクチャに対して行われます。サーバーアプリケーションおよびデータは、データ保持とコンプライアンスのため
に、数分でリカバリできます。
お使いのアプライアンスは、VMware vSphere および Microsoft Hyper-V のプライベートクラウドまたはパブリッククラウド上での
マルチハイパーバイザー環境をサポートします。
Rapid Recovery は次のものを提供します
● 柔軟性。物理から仮想、仮想から物理、仮想から仮想、物理から物理への復元を含め、複数のプラットフォームに対してユニ
バーサルリカバリを実することができます。
● クラウドの統合。専有およびオープンソースの両方のプラットフォームをサポートするクラウド ストレージベンダーを使用して
クラウドをアーカイブし、レプリケーションすることができます。
● インテリジェントな重複排除。一度にデータを保存し、それ以降に参照することにより(リポジトリまたは暗号化ドメインごと
に 1 回)、ストレージ要件を減らすことができます。
● インスタントリカバリ。弊社の Live Recovery(ライブリカバリ)機能を使用すると、残りのリストア操作を平行して残しつつ、
重要なデータに最初にアクセスできます。
● ファイルレベルのリカバリ。リモートロケーションからのオンプレミスかつファイルレベル、あるいはクラウドからデータをリ
カバリできます。
● 仮想サポート。拡張された仮想化のサポートには、VMware
®
ESXi ™ 5 以上のエージェントなしの保護と自動検出、ならびに
Microsoft
®
Hyper-V
® の
クラスター共有ボリュームへのエクスポートが含まれます。
トピック:
• 導入アーキテクチャ
• 製品の特徴
導入アーキテクチャ
アプライアンスは、企業内で、またはマネージドサービスプロバイダにより提供されるサービスとして、柔軟に導入される拡張可能
なバックアップおよびリカバリ製品です。導入のタイプは、顧客の規模と要件によって異なります。アプライアンスの導入準備に
は、ネットワークストレージトポロジ、コアハードウェアと災害復旧インフラストラクチャ、およびセキュリティの計画が含まれま
す。
導入アーキテクチャは、ローカルおよびリモートのコンポーネントで構成されます。オフサイトリカバリ用に災害復旧サイトやマ
ネージドサービスプロバイダを利用する必要のない環境では、リモートコンポーネントを省略することもできます。基本的なローカ
ル導入は、コアと呼ばれるバックアップサーバーと、1 台または複数台の保護対象マシンで構成されます。オフサイトコンポーネン
トは、DR サイトにおける完全なリカバリ機能を提供するレプリケーションを使用して有効になります。コアは、ベースイメージと
増分スナップショットを使用して、保護対象エージェントのリカバリポイントを収集します。
また、アプライアンスは、包括的な保護と効果的なリカバリを実現するために、Microsoft Exchange と SQL の存在をそれぞれの
データベースとログファイルとともに検出し、依存関係に基づいてこれらのボリュームを自動的にグループ化できるため、アプリ
ケーションアウェアになっています。これにより、リカバリを実行するときに、不完全なバックアップが存在しないことが保証さ
れます。バックアップは、アプリケーションアウェアなブロックレベルのスナップショットを使用して実行されます。アプライア
ンスは、保護対象の Microsoft Exchange サーバーと SQL サーバーのログの切り捨ても実行できます。
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