Users Guide
クラスタレベルでは、クラスタ内のノードに対応する Exchange および SQL クラスタメタデータも表示できます。クラスタ全体の
設定、およびそのクラスタ内の共有ボリュームの設定を指定できます。
左側のナビゲーションメニューでクラスタ内の任意のノードをクリックすると、クラスタ内のそのノードの情報が Core Console に表
示されます。ここでは、そのノードの情報を表示したり、そのノードの設定を指定したりできます。
クラスタ共有ボリュームのサポート
Rapid Recovery リリース 6.x では、クラスタ共有ボリューム(CSV)のサポートが Windows Server 2008 R2 を実行している CSV の
ネイティブバックアップに限定されます。Windows Server 2008 R2 を実行している CSV ボリュームをリカバリポイントからリス
トアすることも、Windows Server 2008 R2 を実行する Hyper-V CSV に対して仮想エクスポートを実行することもできます。クラス
タ共有ボリュームの仮想エクスポートは実行できません。Rapid Recovery リリース 6.0.1 以降の新機能に、Windows Server 2012 また
は Windows Server 2012 R2 を実行している Hyper-V CVS に対して仮想エクスポートを実行する機能があります。
メモ: Hyper-V のエージェントレスの機能は、Windows Server 2012 R2 以降に対してのみ互換性があります。
その他のオペレーティングシステムの場合は、Rapid Recovery エージェントサービスをクラスタ内のすべてのノード上で実行でき、
クラスタを Rapid Recovery コア内のクラスターとして保護できます。ただし、CSV はコアコンソールを表示せず、保護のために使
用できません。(オペレーティングシステムボリュームなどの)すべてのローカルディスクは、保護に使用できます。
次の表は、クラスタ共有ボリュームに対する Rapid Recovery コアの現在のサポート状況を説明します。
表 57. クラスタ共有ボリュームの Rapid Recovery のサポート
Rapid Recovery のクラスタ共有ボリュームのサポート
保護、レプリケーシ
ョン、ロールアッ
プ、マウント、アー
カイブ
CSV ボリュームの
リストア
Hyper-V CSV に対
する仮想エクスポ
ート
Rapid Recovery 6.0 6.0 6.0.x
Windows Server 2008 R2 有 有 有
Windows Server 2012 無 無 有
Windows Server 2012 R2 無 無 有
1
Hyper-V のエージェントレスの機能を除外します。この機能は Windows Server 2012 R2 以降に対してのみ互換性があります。
Rapid Recovery はクラスタ共有ボリュームの他の一部のオペレーティングシステムを保護しますが、これはあくまでもお客様の責
任で行われます。上の表の構成のみが Dell でサポートされます。
ダイナミックボリュームとベーシックボリュームのサポート
Rapid Recovery では、すべてのダイナミックボリュームとベーシックボリュームのスナップショットを作成できます。また、Rapid
Recovery では、1 つの物理ディスク上にあるシンプルダイナミックボリュームのエクスポートも可能です。その名前が示すように、
シンプルダイナミックボリュームとはストライプボリューム、ミラーボリューム、スパンボリュームのいずれでもありません。
ダイナミックディスクの仮想エクスポートは、エクスポートするボリュームが Rapid Recovery Agent ソフトウェアによって保護され
ているか、VM がエージェントレス保護の機能を使用しているかによって動作が異なります。これは、シンプルではないダイナミ
ックボリュームまたは複雑なダイナミックボリュームは、Rapid Recovery からは完全には認識できない恣意的なディスクジオメト
リであるためです。
Rapid Recovery Agent ソフトウェアを使用して、マシンから複雑なダイナミックディスクをエクスポートしようとすると、エクス
ポート機能はシンプルなダイナミックボリュームに制限されるという内容の注意がユーザーインタフェースに表示されます。また、
Rapid Recovery Agent を使用してシンプルなダイナミックボリューム以外のものをエクスポートしようとすると、エクスポートのジ
ョブは失敗します。
これとは対照的に、エージェントレスで保護している VM のダイナミックボリュームは、保護、仮想エクスポート、データの復元、
および BMR をサポートします。また、リポジトリストレージもいくつかの重要な制限事項付きでサポート対象となります。たとえ
ば、次のとおりです。
● 保護:ダイナミックボリュームが複数のディスクにまたがる場合、ボリュームの完全性を維持するために、それらのディスクを
まとめて保護する必要があります。
● 仮想エクスポート:エージェントレス保護を使用している ESXi ホストから、ストライプボリューム、ミラーボリューム、スパン
ボリューム、または RAID ボリュームなどの複雑なダイナミックボリュームをエクスポートすることができます。
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