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DL アプライアンスの コア
Core は、導入アーキテクチャの中心的なコンポーネントです。すべてのマシンバックアップを保存および管理し、バックアップ、
リカバリ、保持、レプリケーション、アーカイブ、および管理のためにコアサービスを提供します。Core は 64 ビットの Microsoft
Windows オペレーティングシステムが実行されている自己完結型のネットワークアドレス対応コンピュータです。アプライアンス
は、保護対象マシンから受信したデータのターゲットベースのインライン圧縮、暗号化、および重複排除を実行します。Core は、
ストレージエリアネットワーク(SAN)やダイレクトアタッチストレージ(DAS)などのリポジトリにスナップショットバックアッ
プを保存します。
リポジトリは、Core 内の内部ストレージにも常駐させることができます。Core は、ウェブブラウザから https://
CORENAME:8006/apprecovery/admin にアクセスすることによって管理されます。内部的には、すべてのコアサービスは、REST
API を介してアクセスできます。コアサービスには、コア内からアクセスすることも、HTTP/HTTPS リクエストの送信と HTTP/
HTTPS レスポンスの受信が可能な任意のアプリケーションからインターネット経由で直接アクセスすることもできます。すべての
API 操作は、SSL を使用して実行され、X.509 v3 証明書で相互認証されます。
Core は、レプリケーションのために他の Core とペアになります。
スナップショットプロセス
ベースイメージが保護対象マシンから Core へ転送されると、スナップショットが作成されます。スナップショットは、データを生
成するアプリケーションが引き続き使用中である際、特定の時点におけるディスクボリュームの状態をキャプチャし、保存します。
Rapid Recovery(迅速な回復)では、スナップショットの一時停止、リポジトリの現在のリカバリポイントのリスト表示、および
必要に応じた削除を強制することができます。リカバリポイントは、保護対象マシンをリストアしたり、ローカルファイルシステ
ムにマウントするために使用します。Rapid Recovery(迅速な回復)によってキャプチャされるスナップショットは、ブロックレ
ベルで行われ、アプリケーションに認識されます。これは、すべての未処理トランザクションと進行中トランザクションのログが、
Snapshot の作成前に完了され、キャッシュがディスクにフラッシュされることを意味します。
Rapid Recovery(迅速な回復)は、低レベルのボリュームフィルタドライバを使用します。このドライバは、マウントされているボ
リュームにアタッチされ、次回のスナップショットのためにブロックレベルの変更をすべて追跡します。アプリケーションクラッ
シュ整合なスナップショットの促進には Microsoft Volume Shadow Services(VSS)が使用されます。
災害復旧サイトまたはサービスプロバイダのレプリケーション
レプリケーションプロセスには、2 つのコア間でのソースとターゲットのペアの関係が必要です。ソースコアは保護対象マシンのリ
カバリポイントをコピーし、それらをリモート災害復旧サイトにあるターゲットコアに非同期的かつ継続的に送信します。このオフ
サイトの場所は、会社が所有するデータセンター(自己管理コア)または第三者のマネージドサービスプロバイダ(MSP)の場所に
することも、クラウド環境にすることもできます。MSP に複製する場合、接続を要求し、自動のフィードバック通知を受け取るこ
とを可能にするビルトインワークフローを使用できます。最初のデータ転送には、データシーディングの実行に外部メディアを使用
できます。これは、データが大量にある場合やサイト間のリンクが低速の場合に便利です。
深刻な機能の停止が発生した場合、アプライアンスはレプリケーション環境でのフェールオーバーとフェールバックをサポートしま
す。広範囲にわたって機能の停止が発生した場合、セカンダリサイト内のターゲットコアは、複製された保護対象マシントからイ
ンスタンスを回復し、フェールオーバーマシン上で保護をただちに開始できます。プライマリサイトの復旧後、複製されたコアは、
回復されたインスタンスからプライマリサイトの保護対象マシンにデータをフェールバックできます。
リカバリ
リカバリは、ローカルサイトまたはレプリケーとされたリモートサイトで実行できます。導入がローカル保護およびオプションのレ
プリケーションで安定した状態になると、DL1000 Core では、Recovery Assure、Universal Recovery、または Live Recovery を使用し
たリカバリの実行が可能になります。
製品の特徴
次の機能と機能性を使用して、重要なデータの保護とリカバリを管理できます。
● リポジトリ
● Rapid Recovery の重複排除 、p. 15
● 暗号化
● レプリケーション
● 保持とアーカイブ
DL アプライアンスについて 13










